富士塚の説明板を見ていると、必ずと言っていいほど身禄行者のくだりが出て来る。その身禄行者の墓が駒込冨士の近くにあると言う。駒込富士に行った流れで行ってみることにした。
駒込富士から本郷通りを東大方向へ15分程度歩いたところの路地を入った先に、海善寺と言う曹洞宗の寺がある。その寺の中にあると言う。
寺の門前には身禄行者の墓がある表示とその説明板がある。
▲寺の墓地の中にあって、鳥居!その先が溶岩を積み上げた塚になってゐる、
境内に入り、おそらく此方であろうと、根拠のないあたりを付けて墓地内を進むと、やや大きな木が鬱蒼と茂った薄暗い一画がある。凝視すると、何か石を積み上げたものが見えた様な気がした。そこを目指すと、、、鳥居!?
寺なのに、鳥居が立っている。その鳥居の先には富士塚を思わせるくらいの溶岩を積み上げた塚状のものが見える。「これだ」と直ぐに確信。近付くと、矢張り、そうであった。
塚の上には「身禄山」と彫られた大石が乗っかっている。周囲にはいくつかの講石も置かれている。これは、もう墓と言うよりは立派な冨士塚だ。
折角なんで、お賽銭を上げて拝んで来た。
▲溶岩を積み上げた大きな塚が身禄行者の墓だ
▲その塚の一番上に乗っかる石には「身禄山」の文字
▲どうやら、富士講の碑みたいだ。富士講の印や十七夜元講の文字が見える
▲これも講碑だ
今日は天気が怪しくて、今にも雨が降りそうな、、、いや、時折、細か~いのが降る様な日だったけど、山開きの日に冨士塚と身禄行者の墓に行けて大満足だ。
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東京都文京区向丘二丁目25 海善寺内
2024年(令和6年)6月30日(日)