LAG-3 (lymphocyte activation gene-3)のページを更新
- LAG-3 (lymphocyte activation gene-3)はT細胞の増殖、活性化およびエフェクター機能を抑制方向に制御する受容体です。現在、LAG-3のリガンドとして確認されているのはMHC II分子のみです。そのため、多くの研究で、LAG-3とMHC-IIの相互作用を阻害するモノクローナル抗体のもつ抗腫瘍活性を評価する臨床試験が行われています。しかし、LAG-3とMHC-IIの相互作用を阻害しないいくつかの抗体においても、T細胞の機能を促進する抗腫瘍活性があることがわかっています。例えば、抗マウスLAG-3抗体として代表的なC9B7Wは、in vivoとin vitroの両方でT細胞の活性を増強することが知られていますが、MHC-IIとの結合は阻害しません。これらの研究はLAG-3が重要な機能を持つ未知のリガンドと結合している可能性を示唆しています。
イエール大学免疫生物学教室のLieping Chen医師を代表とした研究グループは、ゲノムスケール受容体配列(GSRA)技術を用いて新たなLAG-3リガンドの存在を探求しました。結果、FGL1(fibrinogen-like protein 1)がLAG-3に対する新たな主要結合タンパク質として同定されました。研究グループはこの結果をFGL1-Ig融合タンパク質とLAG-3陽性細胞を用いたフローサイトメトリーにより確認しました。
<出典:Wikipedia>