領土問題を世界に発信せよ！

　日本共産党明和支部が発行する「みんぽう明和」第79号（2013年1月号）に掲載された投稿をUPします。

投稿
領土問題を世界に発信せよ！
尖閣・北方領土は自公の怠慢

　尖閣諸島は民主党政府が国有化して以来、中国の船、最近では航空機までやってきて日本領に侵入するなどたいへんなことになっている。

　中国はこれまで国連を初め、世界各国に対して文書や地図等で、これが自国の領土であると言って積極的に行動してきた。

　一方、日本政府は「領土問題は存在しない」などと言うだけで、世界に納得してもらうような行動はしてきていない。

　この問題解決には事実を明らかにすることが何よりも先決と思う。
　即ち、日本は、一八九五年一月に尖閣諸島の領有を宣言したが、これは「無主の地」の「先占」（持ち主のいない土地を先に占める）という国際法上まったく正当な行為である。

　日清戦争（一八九四～五＝明治二七～八）で、日本が奪ったなどとの中国の発言は明らかに誤りであり、事実、中国は一九七〇年代になって尖閣近海に重要資源が埋蔵されていることが分かるまで百年近く何の発言もしてこなかった訳である。

　日本共産党もこの点を政府に提起しているが同感である。
　この問題について民主党政府が何の手も打たなかったのは大いに責任があるが、それまでの自民・公明政府の責任はより重大である。

　この度の選挙で安保条約を日本国民の大反対を押し切って締結した祖父の岸信介を信奉する安倍内閣が発足して、今後ますます事態が先鋭化するのが心配である。

　川俣・福田達雄

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