滋賀県高島市にある『おかだ小児科医院』岡田清春医師が、11月4日大阪医大で行われる第22回近畿外来小児科研究会にて「糖質制限をして見えてきたもの」という演題で講演を行うとのコメントが江部Dr.のブログに載っている(10/22日付け)。
その抄録が同学会のHPに発表されている。短い文章だが、コンパクトに纏まっており鋭い指摘も。以下に転載する。
http://kinki-gairai.children.jp/index.php?%E7%B3%96%E8%B3%AA%E5%88%B6%E9%99%90%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE
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ここ1年糖質制限という言葉がよく見られるようになった。つい最近も糖尿尿病学会で治療食の選択肢の一つとして認められた。
演者も本年2月に糖質制限をはじめ、体重が10kg減量し、今年の検診で腹囲がメタボリックシンドロームの基準以下となった。一方糖尿病学会の理事の中には糖質制限の長期的な安全性が不明とする意見もあり、この場で糖質制限を勧めるわけではない。
そもそも、血糖値を上げるのは主に糖質のみであり、砂糖やでんぷんを摂取したあとに、血糖値が上昇する。細胞障害レベル以上の高血糖にならないように追加インスリンが分泌されることはよく知られている。その結果血糖値が低下し、小腹が減って、間食が欲しくなる。この時グルカゴンやアドレナリンが分泌されるだろう。
このように食後高血糖、食後高インスリン血症が一日数回繰り返される。糖質制限により、食後高血糖、食後高インスリン血症は解消され、肥満が解消され、糖尿病の方では血糖コントロールが良くなると考えられている。
さて、糖質制限を行なっていると感じるのは、現代はなんと糖質過多社会であるのかということである。スポーツ飲料には500mlで角砂糖10個、ショートケーキ1個で角砂糖8個相当の砂糖が入っている。また、うどんとおにぎり、林立する牛丼屋、回転寿司、ファーストフード店、おやつにはポテチをはじめとするスナック菓子。
さらには子どもたちの朝食のメニューがおにぎりだけトーストだけなども多いようだ。
決してバランスの良い食事とはいえない。子どもたちの食事も糖質をキーワードにして見なおしてみると何かが見えてくるかもしれない。
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詳しく講演を聴いてみたいものだ。
以前は大人が圧倒的だった2型糖尿病が、小さな子供達にも増えているという。多くの親はその原因の多くが『ジュース類を含めた炭水化物過剰摂取』にあるとは気づかないだろう。
気づいたとしても常識的に子供のご飯を減らすなんて到底考えられない。自分がその立場だったら子供に糖質制限できるか確信は持てないのだが…。
◆医学的には素人です。糖質制限に関わる注意事項などは以下の書き込みを参考にしてください。
■『始める前に気をつけること』
http://blog.goo.ne.jp/ms926/e/2c2dcd07666850d30814824754566492
その抄録が同学会のHPに発表されている。短い文章だが、コンパクトに纏まっており鋭い指摘も。以下に転載する。
http://kinki-gairai.children.jp/index.php?%E7%B3%96%E8%B3%AA%E5%88%B6%E9%99%90%E3%82%92%E3%81%97%E3%81%A6%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%A6%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%AE
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ここ1年糖質制限という言葉がよく見られるようになった。つい最近も糖尿尿病学会で治療食の選択肢の一つとして認められた。
演者も本年2月に糖質制限をはじめ、体重が10kg減量し、今年の検診で腹囲がメタボリックシンドロームの基準以下となった。一方糖尿病学会の理事の中には糖質制限の長期的な安全性が不明とする意見もあり、この場で糖質制限を勧めるわけではない。
そもそも、血糖値を上げるのは主に糖質のみであり、砂糖やでんぷんを摂取したあとに、血糖値が上昇する。細胞障害レベル以上の高血糖にならないように追加インスリンが分泌されることはよく知られている。その結果血糖値が低下し、小腹が減って、間食が欲しくなる。この時グルカゴンやアドレナリンが分泌されるだろう。
このように食後高血糖、食後高インスリン血症が一日数回繰り返される。糖質制限により、食後高血糖、食後高インスリン血症は解消され、肥満が解消され、糖尿病の方では血糖コントロールが良くなると考えられている。
さて、糖質制限を行なっていると感じるのは、現代はなんと糖質過多社会であるのかということである。スポーツ飲料には500mlで角砂糖10個、ショートケーキ1個で角砂糖8個相当の砂糖が入っている。また、うどんとおにぎり、林立する牛丼屋、回転寿司、ファーストフード店、おやつにはポテチをはじめとするスナック菓子。
さらには子どもたちの朝食のメニューがおにぎりだけトーストだけなども多いようだ。
決してバランスの良い食事とはいえない。子どもたちの食事も糖質をキーワードにして見なおしてみると何かが見えてくるかもしれない。
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詳しく講演を聴いてみたいものだ。
以前は大人が圧倒的だった2型糖尿病が、小さな子供達にも増えているという。多くの親はその原因の多くが『ジュース類を含めた炭水化物過剰摂取』にあるとは気づかないだろう。
気づいたとしても常識的に子供のご飯を減らすなんて到底考えられない。自分がその立場だったら子供に糖質制限できるか確信は持てないのだが…。
◆医学的には素人です。糖質制限に関わる注意事項などは以下の書き込みを参考にしてください。
■『始める前に気をつけること』
http://blog.goo.ne.jp/ms926/e/2c2dcd07666850d30814824754566492