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どらの悲喜こもごも

元気の素って

2009年05月12日 | 私生活
バイクで歯医者に行った帰り、
帰り道が白血病の友達んちの近くを通る・・
私がトルコから帰って以来、彼女は一時退院していたし、
こっちは実家の引越しや、義母が出てきたりでバタバタしていて、ずっと会っていなかった。

連休中には、彼女のダンナの顔写真がプログラムに載った、彼がソロを取ったコンサートがあって、
その時は、彼女も東京オペラシティホールへ行けて、私以外の同級生2人とも会えたそうだが~

もし今から尋ねて行けるなら、なにかお茶菓子でも持っていこうかと、高級スーパーの前でバイクを停めて電話してみたら・・・
携帯には・・出ない。。
自宅電話に掛けてみると、おーー出てきた!ひさしぶり~♪
が・・何か様子が変。。
あれー?尋ねて行っちゃいけないのか?何か困るのかな?
すると、今日がちょうど診察日で、ダンナと行ってきたそうだが、
今回聞いてきた検査の結果があまり良くなくて、悪い状態になっていると聞いて、落ち込んで帰ってきたとこだったと。。
しゃべっていて途中涙声になってグッと詰ったりしている。
「こんな感じでもよければ来て?」と。。。

そう言われてしまって、行かないとも言えないじゃない!?
彼女は「何も要らないからねー」と言っていたが、
彼女の息子達が喜ぶかな?とそのスーパーの荒挽きウインナーと、彼女が食べて元気になるかと、落花生を煮豆にしたものとか!
向かいのジェラート屋さんで味違いのアイス6種などを持って、尋ねた。

ダンナがドアを開けに出てくれた・・・
私だけが、「ヨン様似だ!」と主張しているご主人だぁ~
家は、入ると、すぐ彼らのレッスン室への入り口があって、その階段には本やビデオなどの資料が片側にズラリ、
その奥がリビングへの入り口で、入るとキッチンと繋がっていて、そのリビングにある大きめなテーブルの片側に、
足先を突っ込むようにベッドが入り込んでセッティングされていた・・
彼女は一日そこに居て、起きたり寝たりしているようだ。

そこで見た彼女は、(おばあさん!?)一瞬そう思ってしまうほど、やせ細っていて、姿勢も前かがみで、立ち上がる動きもゆっくりで、
ごま塩白髪の髪の毛は長さ1cmのスポーツ刈り状態で、メガネ・・・
病院ではパジャマ姿だったし、頭にはバンダナなどを巻いていて、こっちも病人として見ていたけれど、
普通の洋服を着ているその姿はちょっとショックだ。。。

「いや~、細いね~」と誤魔化し、「いや細いを超えてるか・・」などと一人で突っ込み・・
毎週診察日には、ダンナが仕事を休んで付き添って行ってくれてるそうだー
話を聞くと、検査結果の数値が良くなってなくて、彼女が「これって再発ってことですか?」と切り出すと、
医者も、「まー、そうとも言えます」と答えたと!
それで彼女は「再発した~!」とがーン!!!となってしまったらしい。。。

でも~、そもそもまだ治ってる訳じゃなくて、がん細胞をやや押さえ込んでるという状態だったはず。
だから「再発」じゃなくて、「まだ治療途中」ってことだろーにーー・・
医者も、そういう言葉を使っただけで、どれだけ患者が傷つくかを解らんかね!!!

彼女が最初に診断をされた都立病院は臍帯血移植を薦めている病院で、彼女が入院していた病院は、骨髄移植を熱心にやっている大学病院で、
彼女は、骨髄移植をしない治療法を選んだのだけれど・・
その選択の時だって、「じゃあ骨髄移植をした方がいいですか?」と聞いても、
「うーーーーーん・・・」と言って、医者は下を向いたきりだったのだと。。
「だからね、私の場合は、移植しても結果はグレーなので・・」と彼女はそっちの可能性を諦めてる様子・・

何?その先生・・
「若いの?」経験が浅いのかと思って聞いてみたが、「40代くらいだよ」と・・・
ど~も?私・・
父や、叔父や、義理の叔母さんたちが入院した時の様子から、大学病院って・・
医者も看護婦も、いまいち患者の側に立った暖かさが感じられないと思っているんだけど・・・・・・・
まあ、病院だって医者個人の集合体なんだから、個々の能力の違いなのかもしれないが・・
でも、社風、校風とあるように、それぞれの病院風っていうのも絶対にあると思う。

ド、「今までは、ガンとの攻防で、やや勝ち目だったのに、ここへきてちょっと結果が悪かったからと、精神的に落ち込むと、それが一番免疫力に良くないんだからー!何かで元気を出さなくちゃー!」
彼女、「でもどーーやって~?」と・・・
「そうだ!うた歌ったらどう!?」そう言うと、「あー、A子にもそう言われたよ、彼女童謡の歌詞がいっぱい書いてある本を置いていってくれてねー、だから結構歌ってたよ!」と。。。
童謡~~~?(どーよー^^;)

ド、「そうだ、携帯のカラオケで歌うなんてのは?」
彼女、「そんなの出来るの~?知らな~い!私の携帯ってもう古くて、友達が送ってくれるメールで、元気出せって力瘤の絵文字なんかも、絵にならずにただ”ちからこぶー”って、文字で出ちゃうんだよ・・、でもー、今結構値段するでしょ?」と。
それで私、先日おばあさんの携帯を買いに行って、機種変で”たとえ2万円”、となっていても、実際は毎月の料金に分割されての支払いで、
でもその分割の携帯代金分は使用料金を差し引いてくれるから!2年間使い続けたら、タダで買ったと同じになるんだよ!と説明し、

そして、私がダウンロードしていたカラオケ画面を実際に見せて、
「確か何かコードもあって、それをTVに繋げたら、TVの画面にこの画像が写って、音ももっと良い音で聞けるから!」などと話すと、
「じゃあちょっと次男にカタログを貰ってきてもらって、探そうかな~♪」と!

帰る私を玄関まで送ってくれて彼女「なんかほんとにAK●E(うちらの演奏グループ名)のみんなに助けられてるわ、私が調子悪くなった時には、不思議と必ずだれかが現れてくれてるんだよー」と・・
とうとうここで二人でウルウルでした・・・

帰り道のバイクで、
元気を出せとか精神的に参るなとか言っても~、実際にはもう体力が無くなっている病人の場合、一体どうすりゃいいのだろうと?・・

帰ってきて、友達の様子をオットに話していると、
「そんな場合、医者は、”そりゃ、状態なんて良くなったり悪くなったりですよ”と言っておけばいいんだよー、
多分、インフォームドコンセントが上手く出来てないんだよその医者」と、
「お前が(私)入院した時(ネフローゼ)、都立病院の先生は、俺が聞いてても、一つの曇りもなく説明してくれて、たいしたものだったぜ」と・・

そりゃ、いくら本人が決定しなくちゃならないものだとは言っても、専門的な知識の無い素人が治療方針の判断なんてしようがないんだもん、
患者本人が何か納得していなくて・・その結果不安で悩むような事は止めて欲しいなー、
悩むのは専門家のそっちの仕事だろう。。。

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