山ぶろぐ

百名山完登をめざして 現在66座

阿蘇山・祖母山・久住山

2012年05月06日 | 旅行

九州の山三山を二泊三日でめぐってきました。

5月3日。ゴールデンウィークまっただ中、込み合う羽田。機内持ち込み可のバッグにすればよかったと思うほど、手荷物を預けるにも、チェックインするにも、長い列でした。飛行機は、予約過多。搭乗機変更で10000円または7500マイル贈呈の機内放送も流れていました。

東京は大雨でしたが、阿蘇くまもと空港は、晴れでした。レンタカーを借りて、阿蘇へ。草千里は、ガスっていて、まったく見えませんでした。その上、火口西のゲートが閉まっていました。有毒ガスの危険があるため。今回は、もうやめようということにして、売店をぶらぶら。前回買った馬油がよかったので、選んでいるうちに、ゲートが開きました。それっとばかり、上がり、歩き始めました。ガスも晴れ、現れた景色は、荒涼としていて、日本じゃないみたいでした。

歩くうちに、下から「火口1km内は危険です。避難してください」という放送が聞こえてきました。たしかに、とても、においがきつく、濃塩酸のにおいをかいでしまったときのように、のどがひりひりし、席が出ました。登るのをやめようか迷いましたが、跡からもう一人登ってきたことに力を得て進みました。途中、すごくにおうところと、まったく大丈夫なところとありました。火口との位置と風向きで、ずいぶん変わるみたいです。登るうちに、またガスってきましたが、中岳頂上で、幸運にも、晴れ間がありました。反対側の仙酔峡が見下ろせました。高岳山頂は、真っ白で残念ながら見えません。ここまで、同行してきた方は、おとといも来ていて、それこそガスで何も見えなかったので、今日こそと高岳に向かいましたが、わたしらは、中岳でOKということにしました。

阿蘇から、今日のお宿「高千穂」へ向かいました。途中、日本一長い駅名の「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」(南阿蘇鉄道高森線)に寄りました。20分ぐらいで、列車が来ることが分かり、私だけ、一駅先の「中松」まで(170円)乗って、拾ってもらうことにしました。1車両のかわいい電車。席はあいていたけれど、なかなかの乗車率でした。

このあたりは、水源が多くあり、「ことりっぷ 由布院・黒川温泉・阿蘇・高千穂」を見ながら、池の川水源や南阿蘇白川水源に寄りました。本当にきれいな水が、こんこんと湧き出ていました。地元の方たちが、ポリタンク持って着てました。白川水源は観光地なみに人がいました。近くの「阿蘇cafe Sosui」で、ケーキセットいただきました。5時起きで始まった今日一日。ようやく、のんびりと、おいしくいただきました。

高千穂では、和風旅館「今国」に宿泊。山行は、素泊まりホテル利用が多かったので、部屋食でお布団を敷きに来てくれる宿に泊まるの久しぶり。とても、感じのよい宿で、ごちそういただきました。御馳走のあとは、夜神楽。と、その前に、ごちそう食べながら、サッカー観戦。和風旅館ながら、CSも見られたので、思いがけず鹿島・清水戦をTV観戦できました。完敗しました。そういうわけで、8時の部なら、送迎バスがありましたが、9時の部へ歩いていきました。歩くといっても、10分ほど。途中、祖母山の地図がないかと立ち寄った酒屋さんが、また親切でした。夜神楽は、とても、おもしろかったです。案内のおじいさんは、決して滑舌がいいとは言えず、ところどころ聞き取りづらかったのですが、地元の伝統を大切に思い、伝えようという気持ちが感じられました。商売っけや、マニュアルっけのない、本当の”おもてなし”を満喫しました。365日やっているそうです。本当に一見の価値ありでした。

二日目は、祖母山。道の駅でゲットした祖母山までの道路案内図をもとに進みました。この地図、地元の山愛好家が作ったもののようで、メンバーの写真ものっていました。ナンバーが10となっていたので、他にどこがあるのか気になりました。河内の分かれ道が、新しくなっていて少し迷いましたが、小学校のところを右に入る細い道に入れました。この道、ほんとに生活道で、私ら旅行者が車で走るのは、もうしわけないような道。途中からは、ダートだし、すれちがうのも大変な道。どなかたかのブログで、その情報を得て、車高が高い車をレンタしておいて正解でした。

山道は、数日前に振った大雨で、ずるずるでした。降りてくる人が、皆、靴もズボンもスパッツのどろどろになっていて、ああはなるまいと思っていましたが、下りてくるまでに、ひどく汚れました。道は、あまり整備ができていなくて、どんどんくすれて登山道が広がり、えぐれていく様子でした。Q合目小屋の管理人さんは、ゲーマーのようで、小屋内も雑然としていて心配になりました。頂上は、あまり天気がよくありませんでしたが、下りるうちに天候がよくなり、

こんな感じでよく見えました。

そして、今夜の宿。筋湯温泉へ。

ナビ任せに走っていあたら、なんと景色のいいこと!昨日登った阿蘇の山々。今日登った祖母山。そして、明日登る九重の山々。何度も車を止め、景色を眺めたり、写真を撮ったり、「わあ、きれい!」「おお!すごい!」の連続でした。特に、よかったのは、「うぶやま牧場」ここからの景色は圧巻です。

  

筋湯温泉は、うたせ湯がある処。あっという間に、一回りできる温泉町ですが、静かでのんびりしています。宿は、旅館「あさひや」ここも、部屋食。岩風呂やら、五右衛門風呂やら、露天風呂やらを楽しめる和風旅館。スリッパ・ゆかたで歩けます。担当の中居さんが、かわいいおじょうさんで、感じの良い人でした。というか、宿全体、みんなよかったです。ごはんも、ほどよい量で、おいしかったです。年季がはいっている宿でしたが、正解でした。

旅館どまりの山行の難点は、朝食が遅いこと。「あさひや」の朝食は、7時30分からでしたが、少し早めに、7時15分にしてもらいました。焼き魚は、その場で焼くので、あたたかく、デザートのプリンもうれしく、おいしくいただきました。

久住山の登山口となる牧ノ戸。レストハウスがあり、一般観光客も来るところ。天気がとてもよい「子どもの日」の、この日。8時15分の時点で駐車場は満車。路肩駐車もかなりの台数となっていました。比較的駐車場に近い場所に路肩駐車。

登り始めは、行き25分。帰り10分と地図でなっていたので、かなりの急斜面を予想はしていましたが、この舗装道路は本当にきつかったです。「舗装道を登りきったところに展望所があり、観光客はここまでで、そこからが本格的な登山となる」とありましたが、「この道、観光で登るってきついでしょ!」と思いました。

そこから先の山道は、それほどきつくもない道を少し登ると、開けたところに出て眺望が楽しめ、岩場やらはしごやらもちょこっとあって楽しめて、お気に入りコースでした。眺望が開ける向きによって、由布岳や阿蘇山など、周囲の山々が見られました。九重山の名の通り、いくつもの山がつらなっているので、次々にあらわれる個性的な山が表れてきました。星生山は、長い稜線を歩ける山。三俣山は、ひょっこりひょうたん島のようなかわいらしい形の山。噴煙をあげて茶けているのが、硫黄山。そして、ピラミッドのような形で見えてくるのが、九住山。

  

たくさんの人が、登っていたこの日、山頂までの道を歩く人に列がよく見えました。そして、山頂では、写真を撮る順番待ちの列が。順繰りに、次の人がシャッターを押してあげていました。日本人は、本当に素晴らしいです。

下山後、レストハウスで、「鶏飯ちまき」

小ぶりで食べやすく、よく味がしみてました。このレストハウスに、祖母山のバッジもありました。というか、開聞岳などなど、九州のいろいろな山バッジありました(笑)

 

というわけで、九州の三山登りました。百名山 43・44・45座 制覇です(^0^)v

 

 

 

 

 



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