「Go!プリンセスプリキュア」第38話「怪しいワナ・・・! ひとりぼっちのプリンセス!」の感想です。
~ オープニング前 ~
今回は、開始早々バトル。フローラ達4人は、シャットが召喚したゼツボーグと戦っていました。
しかし、フローラ達は苦戦する事なく、エクラエスポワールであっさり撃退。
シャットが撤退した後、クローズは、プリキュアの中心はフローラだと目をつけ、どうしたものかと考えました。
ちょうどその時、トゥインクルは、仕事の時間が迫っている事に気付きました。フローラは、夢のために頑張ってと、きららを応援し、きららはフローラ達の元を離れます。
クローズは、「夢のため」という言葉に、何か策を思い付いたようです。
今回のオープニングも、劇場告知バージョンでした。


今回の劇場版は、「春のカーニバル」にはなかった「ミラクルライト」があります。定番通り、プリキュアがピンチの時に使われて、パワーアップに繋げるのでしょうね。ちなみに、今回のミラクルライトの名称は「ミラクルプリンセスライト」です。
劇場版は、いよいよ今週末から上映開始。もちろん、私も、見に行くつもりです。ちょうど1週間後の来月2日(月)に行く予定でいます。
もちろん、感想も書くつもりです。ただ、投稿するのは、来月12日(木)以降と、遅くなると思います。
~ Aパート ~
今日もノーブル学園に、心地良い朝がやって来ました。
多くの生徒達が元気よく登校している中、はるかは花壇の世話をしていました。そこに、ある男子生徒が声をかけてきました。
彼は、隣のクラスの生徒で、名は「黒須」。しかも、はるかの、プリンセスになりたい夢を知っています。
黒須は別れ際に、応援していると言い残します。はるかは、自分の夢をからかわなかった男子は、カナタ以外では初めてだと、黒須に好印象を抱きます。
ああ、いくら、「黒須」という名字でも、ラジカセを持参してカラスの声を再生するなんて事はなかったか、残念。(「プリパラ」のネタ、持ち込むな(笑))
ついでに、この黒須がどんな人なのかも言及したいのですが、このはるかの笑顔を見たら、どうでもよくなったわ。まったく、可愛いって、罪だよなあ。(笑)
しばらくして、はるか達は、きららが南の島で撮影の仕事が入っている事を知りました。今日出発で、明後日帰ってくるとの事。トップモデルの夢に近付いていると、はるかはきららを応援します。
また、みなみも、今夜、母の代わりにパーティーに出てほしいと、父に呼ばれているようです。ただ、こちらも、帰って来られるのが明後日になりそうで、きらら不在時の有事に備えて、断ろうとしていました。
ですが、はるかは、自分達には構わず言ってくるよう言います。ついでに、黒須も。
「そのパーティー、将来の夢に繋がってるんだろ、先輩!」
「え、ええ・・・。」
「だったら、迷ってないで、行くべきだぜ!」
その後、黒須は冷静になりますが、自分の夢は大事にするものだと言います。
その言葉を聞いたはるかは、みなみの夢を応援したいから、言ってほしいと言います。この厚意に、みなみはパーティーに出る事を決めました。
なあ、クロー、・・・じゃなかった(笑)、黒須、お前、少し落ち着こうぜ? みなみがパーティーに出る事は、お前にとって都合がいいのだろうけど、変にしゃしゃり出ると、怪しまれるから気を付けろよ? 「急いては事を仕損じる」って言葉もあるしな。
それからしばらくして、はるか、パフ、アロマ、ミス・シャムールは、カナタがいるバイオリン工房にいました。
カナタは、記憶喪失なのが影響しているだけに、夢がよく分からないと言い出します。そんなカナタにはるかは、何か欲しいものはないかを聞きます。だけど、特にはありません。
その後、はるかは、ノーブル学園に戻ると、黒須の手から離れて、風に流されて飛んできた1枚の紙を手にします。その紙は「世界の絵本展」のビラ。
黒須は、明日見に行こうと考えているようです。
また、ゆいは、絵本作家になる事が夢なだけに、興味を示します。黒須は、それを聞いて、一緒に行こうと、ゆいを誘います。
ゆいは戸惑いますが、はるかは、ゆいの夢にきっと役立つと、行ってくるよう言います。そう言われたゆいは、行く事を決めました。
はるかは応援しても、全国の眼鏡っ娘萌えな人達は許さないだろうな、これ(笑)。明日、眼鏡っ娘萌えな人達に襲われて半殺しにされない事を祈るよ、クローz、・・・じゃなかった、黒須君。(笑)
その後、黒須は、トワの夢に興味を示しますが、トワは、話す理由はないと言って、黒須から離れます。
そして、夕方、みなみときららは、寮を出ました。
明日、はるかは、カナタのいるバイオリン工房へパフとアロマを迎えに行った後、夢ヶ浜で買い物をする予定でいます。
それを聞いたトワは、ゆいと一緒に絵本展に行こうと言います。トワは、黒須に対して良い印象を持ってなく、ゆいが心配だからです。
翌日、はるかは、カナタへのプレゼントを買おうと考えていました。前話の演劇界のお礼がしたいようです。
とはいえ、何にするかは決まっていません。ですが、パフとアロマは、自分達がいると応援します。
少しして、はるか達は、バイオリン型の小さなアクセサリーを目にしました。
はるかは、アロマとパフを外に待たせて、このアクセサリーを買いました。しかし、その後、外を出ると、パフとアロマがいませんでした。
~ Bパート ~
はるかは、パフとアロマを探しますが、見つかりません。そこに、黒須が声をかけました。
同じ頃、パフとアロマはペットショップのショーウィンドウに閉じ込められているのを、カナタが見つけました。パフとアロマは、はるかが危ないと言います。
黒須は、商店街から少し離れた所にはるかを連れ出しました。はるかは、ゆいとの待ち合わせがある事を指摘しますが、まだ時間は十分にあると返します。
ゆいとトワは、「世界の絵本展」を見に、夢ヶ浜えほん美術館に来ましたが、そのイベントはやっていないと、係員に言われます。
少しして、はるかは、今、自分は1人で寂しいと感じている事を黒須に吐露します。そんなはるかに黒須は、この先もずっと1人だと返します。
「お前は、自分で仲間を送り出した。お前の仲間も、お前よりも夢を、大事な大事な夢を選んだ。」
「黒須君・・・?」
「言ってたもんなあ。人の夢を応援したい、守りたいと。つまり、夢を大事にすればするほど、お前は、1人ぼっちになるんだよ!」
そう言うクローズ。そう、黒須の正体は、クローズでした。
ええええ!? 何だと!? 黒須の正体はクローズだったのか!? やべー、気付かなかったわ・・・。今年一番のサプライズかも・・・。(見え透いたウソ言ってんじゃねーよ(笑))
トワとゆいは、嫌な予感がすると、美術館を出ましたが、ストップとフリーズが現れました。トワは変身します。クローズと対峙したはるかも変身。
同じ頃、カナタ、パフ、アロマは、土煙が上がっているのと、フローラの姿を発見します。
「俺にもやっと分かったぜ、夢の素晴らしさが。」
「寂しいって言ったな。その通りだ。夢は、お前達をバラバラにする。夢は、お前を追い詰める! お前達の大事な夢は、お前を絶望させる、悪夢でもあるんだよ!」
クローズの猛攻に、フローラは倒されてしまいます。


一方、スカーレットはスカーレットフレイムで、ストップとフリーズを炎で包みますが、ストップとフリーズは、役目を果たしたと言って消えます。
その後、スカーレットとゆいは、ディスダークははるかに狙いを付けたんじゃないかと察します。
「フン、どうだ? 大事な夢に裏切られた気分は? お前はここで俺に負け、そして、絶望する。素晴らしい夢のせいでな。」
クローズはそう言って、フローラに近付きます。
しかし、フローラは、幼少時カナタに応援された事を思い出し、立ち上がります。
「絶望なんてしない! 確かに、私、寂しいと思った・・・。だけど・・・! だけど! 一緒にいなくても、私は、みんなに支えてもらってる! みんな、自分の夢に向かって頑張ってる! そう思うと、自分も頑張ろうって思えるから!」
「離れていても、私の夢を支えてくれる人がいる。それだけで心強いから! だから! 寂しくたって、私は、夢を諦めずにいられる!」
そして、フローラは、リィストルビヨンを放ちます。
フローラの主張を聞いたクローズは、心は強くなったが、その強がりは無意味に終わると、フローラの攻撃を押し返します。
ダメージを受けたフローラに、カナタ、パフ、アロマが駆け寄ります。しかし、カナタは、憂いの表情を浮かべています。
「どうして・・・。こんな傷付いてまで・・・、君は・・・。」
「カナタが、支えてくれたから・・・。プリンセスになる・・・。つよく、やさしく、美しい、みんなの夢を守るプリンセスに。それが、私の夢でしょ?」
それを聞いたカナタは、夢がはるかを追い詰めているんじゃないかと感じます。そして、カナタは、フローラに近付き・・・、
「はるか。もういい。もう頑張らなくていい。これ以上、君が傷付く必要はない。」
と言います。
「え? カナタ、何を言って・・・、」
「君をそうさせているその原因が、僕にあるというのなら・・・、僕のせいで、君が夢に縛られているのなら・・・、僕が、間違ってたんだ・・・。夢が、君を傷付ける・・・。夢なんて、そんなもの、もういらない・・・。」
「やめて・・・!」
「はるか・・・、君は、プリンセスになんてなるな・・・! なるんじゃない・・・!」
そう言われたフローラは、変身が解け、絶望し、各地にある絶望のツタが大きくなっていきます。
クローズは、その様子を見て、満足気に場を去ります。
その後、スカーレットが駆け付けましたが、はるかは、カナタから逃げるようにして去ります。

今回は、これで終了です。
今回のエンディングの個別部分は、トゥインクルパート。今回も、はるかメイン回でしたが、次回は、はるかに今回以上の見せ場がありそうな上、今月入ってからトゥインクルパートがないために、こうなったのでしょうね。
次回:「夢の花ひらく時! 舞え、復活のプリンセス!」
プリンセスになるなと、カナタに言われた事でショックを受けたはるかは、なかなか立ち直れず、1人で町を歩くと涙がこぼれ出てしまいます。
そんな中、突然、トゲだらけのイバラが出てきて、たちまち、町は、イバラでできた絶望の森に覆われそうになります。
はるかは、プリキュアに変身して何とかしようとしますが、プリンセスパフュームにドレスアップキーを差しても何も起こりません。はるかは、プリキュアに変身できるのか?
あと、次の日曜日は放送休止で、次回放映日は来月8日です。読者の皆様、お間違いなきよう気を付けて下さい!
今回のエンドカード
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
はるかを1人ぼっちにして追い詰めるクローズの作戦を打ち破ったはるかでしたが、カナタの「プリンセスになるな」という言葉に、大きく落ち込んでしまいました。
さて、今回のテーマは「寂しくても夢を追いかける」でしょうか。
私達人間は、どんな夢を持つにせよ、夢の実現過程において、多くの人達と出会うものです。そして、その多くの人達から夢を応援されたり、もしくは、他者の夢を応援したりして、自分の夢も他者の夢も大きくしていく。「夢を叶える」というのは、基本、そういうものなのでしょう。
しかし、出会いがあれば、別れがあるのも必定。自分の夢を応援してくれた人達との別れが避けられないのも、また真実です。夢を叶えるために、自分が、かけがえのない人達から離れる事になるケースもあれば、自分以外の誰かが、夢のために自分から離れていくケースもあるでしょう。
そして、それが、ネガティブ思考に繋がっていく事も、よくある話です。夢を応援してくれた人達が傍にいない今、自分だけで夢を叶えられるのかと不安になったり、もしくは、自分から離れていった者が、自分の応援なしに上手くやっていけるのかと心配したりなど、色んなケースがあると思います。場合によっては、絶望に繋がる事もあるでしょう。
そう思うと、「夢は、大切な人達をバラバラにして、自身を追い詰める悪夢」というクローズの主張は、決して間違っている訳ではないんですよね。
ですが、私達人間は、基本、そういう人達との触れ合いから得た「温かいもの」が心に深く刻まれていくものなのだと思います。それは、何年経とうと、夢を実現しようと、自分の夢を応援してくれた人達が傍にいなかろうと、色あせぬものなのでしょう。
そして、それもまた、夢を大きくしていくものなのでしょうね。だから、1人ぼっちにされても、心の中では、自分の夢を応援してくれている大切な人達がいるから、決して1人ではないし、夢を追い続けられる。
「寂しくたって、私は、夢を諦めずにいられる!」と、フローラが言っていた事も真実であり、より重要な意味を持っているのだと思いますね。
だが、今回は、そんな良い話で終わらず、ラストに悲劇が待っていました。
幼少時にカナタに勇気付けられたのがきっかけに、今までプリンセスになる夢を追い続けられたのが、突如、「プリンセスになるな」なんて言われたら、辛いですよね・・・。今話見終えて、クローズのバレバレな変装に茶々いれていたのが霞んじゃうくらい、重苦しく感じました。
カナタは、決して悪気があって、ああ言ったのではないのでしょう。記憶喪失で、夢の本質まで忘れてしまったのが、大きく影響しているのだと思いますね。
29話感想でも述べたように、夢の実現への道のりは決して平坦ではなく、失敗や挫折はつきものです。夢を叶えるには、そういったものを乗り越えたい意志力を持つ事が求められています。
ところが、カナタは、フローラの戦い様を見て、失敗や挫折があっての夢はあってはならないと解釈してしまったのでしょう。それだったら、夢は持つべきではないと、結論付けたのでしょうね。
それに加えて、はるかへの気遣いもあったのでしょう。今のカナタにとって、はるかは、見ず知らずの存在ですが、記憶喪失な自分を元気付けさせようと優しく接していて、しかも、他人の夢を守るために、プリキュアとしてボロボロにされても頑張っています。
そんな神格的な女の子に対して、今の自分は何もできない事に申し訳なさを感じたのでしょう。しかも、このままでは、今後も、はるかが傷付く事が多くなる。そんなはるかをこれ以上見たくないと思ったのと、リスクが起こりうる夢は持ってはならないと思った事が、「プリンセスになるな」という発言に繋がったのでしょうね。
ただ、重要なのは、はるかは、夢に縛られているのではなく、「夢を選んでいる」という事なんですよね。これまで、はるかは、色んな失敗や挫折を経験してきたものの、プリンセスになる夢は諦めていませんし、今後、様々な失敗や挫折が待ち受けようとも、それらを乗り越えて、なお夢に向かって突き進む覚悟を持っているのだと思います。
とはいえ、今回ラストで味わった絶望は、辛いものと思われ、1人で乗り越えられるものではないでしょう。しかし、はるかには、夢を支えてくれている人達が大勢いて、その存在が、絶望を乗り越える強さを与えてくれると思います。そして、再びプリンセスになる夢を持つ事でしょう。
一方、カナタは、これ以上はるかに傷付いてもらいたくないと思った発言が結果として、はるかを傷付けさせてしまい、思うところはあるでしょうけど、大事なのは、過去ではなく、「今」です。自分の発言ではるかを傷付けさせてしまった事に悔いるよりも、絶望させてしまったはるかに何をすべきか考える事が重要ですよね。
それだけに、次回は、はるかだけでなく、カナタにも大いに注目したいところ。絶望に陥ったはるかに対して、周りはどう接するのか、そして、はるかは、絶望からどう立ち直るのか、しっかり見ていきたいと思います。
~ オープニング前 ~
今回は、開始早々バトル。フローラ達4人は、シャットが召喚したゼツボーグと戦っていました。

シャットが撤退した後、クローズは、プリキュアの中心はフローラだと目をつけ、どうしたものかと考えました。
ちょうどその時、トゥインクルは、仕事の時間が迫っている事に気付きました。フローラは、夢のために頑張ってと、きららを応援し、きららはフローラ達の元を離れます。
クローズは、「夢のため」という言葉に、何か策を思い付いたようです。
今回のオープニングも、劇場告知バージョンでした。






劇場版は、いよいよ今週末から上映開始。もちろん、私も、見に行くつもりです。ちょうど1週間後の来月2日(月)に行く予定でいます。
もちろん、感想も書くつもりです。ただ、投稿するのは、来月12日(木)以降と、遅くなると思います。
~ Aパート ~
今日もノーブル学園に、心地良い朝がやって来ました。
多くの生徒達が元気よく登校している中、はるかは花壇の世話をしていました。そこに、ある男子生徒が声をかけてきました。

黒須は別れ際に、応援していると言い残します。はるかは、自分の夢をからかわなかった男子は、カナタ以外では初めてだと、黒須に好印象を抱きます。

ついでに、この黒須がどんな人なのかも言及したいのですが、このはるかの笑顔を見たら、どうでもよくなったわ。まったく、可愛いって、罪だよなあ。(笑)
しばらくして、はるか達は、きららが南の島で撮影の仕事が入っている事を知りました。今日出発で、明後日帰ってくるとの事。トップモデルの夢に近付いていると、はるかはきららを応援します。
また、みなみも、今夜、母の代わりにパーティーに出てほしいと、父に呼ばれているようです。ただ、こちらも、帰って来られるのが明後日になりそうで、きらら不在時の有事に備えて、断ろうとしていました。
ですが、はるかは、自分達には構わず言ってくるよう言います。ついでに、黒須も。
「そのパーティー、将来の夢に繋がってるんだろ、先輩!」
「え、ええ・・・。」
「だったら、迷ってないで、行くべきだぜ!」

その言葉を聞いたはるかは、みなみの夢を応援したいから、言ってほしいと言います。この厚意に、みなみはパーティーに出る事を決めました。
なあ、クロー、・・・じゃなかった(笑)、黒須、お前、少し落ち着こうぜ? みなみがパーティーに出る事は、お前にとって都合がいいのだろうけど、変にしゃしゃり出ると、怪しまれるから気を付けろよ? 「急いては事を仕損じる」って言葉もあるしな。
それからしばらくして、はるか、パフ、アロマ、ミス・シャムールは、カナタがいるバイオリン工房にいました。
カナタは、記憶喪失なのが影響しているだけに、夢がよく分からないと言い出します。そんなカナタにはるかは、何か欲しいものはないかを聞きます。だけど、特にはありません。
その後、はるかは、ノーブル学園に戻ると、黒須の手から離れて、風に流されて飛んできた1枚の紙を手にします。その紙は「世界の絵本展」のビラ。

また、ゆいは、絵本作家になる事が夢なだけに、興味を示します。黒須は、それを聞いて、一緒に行こうと、ゆいを誘います。
ゆいは戸惑いますが、はるかは、ゆいの夢にきっと役立つと、行ってくるよう言います。そう言われたゆいは、行く事を決めました。

その後、黒須は、トワの夢に興味を示しますが、トワは、話す理由はないと言って、黒須から離れます。
そして、夕方、みなみときららは、寮を出ました。
明日、はるかは、カナタのいるバイオリン工房へパフとアロマを迎えに行った後、夢ヶ浜で買い物をする予定でいます。
それを聞いたトワは、ゆいと一緒に絵本展に行こうと言います。トワは、黒須に対して良い印象を持ってなく、ゆいが心配だからです。
翌日、はるかは、カナタへのプレゼントを買おうと考えていました。前話の演劇界のお礼がしたいようです。
とはいえ、何にするかは決まっていません。ですが、パフとアロマは、自分達がいると応援します。
少しして、はるか達は、バイオリン型の小さなアクセサリーを目にしました。

~ Bパート ~
はるかは、パフとアロマを探しますが、見つかりません。そこに、黒須が声をかけました。
同じ頃、パフとアロマはペットショップのショーウィンドウに閉じ込められているのを、カナタが見つけました。パフとアロマは、はるかが危ないと言います。
黒須は、商店街から少し離れた所にはるかを連れ出しました。はるかは、ゆいとの待ち合わせがある事を指摘しますが、まだ時間は十分にあると返します。
ゆいとトワは、「世界の絵本展」を見に、夢ヶ浜えほん美術館に来ましたが、そのイベントはやっていないと、係員に言われます。
少しして、はるかは、今、自分は1人で寂しいと感じている事を黒須に吐露します。そんなはるかに黒須は、この先もずっと1人だと返します。
「お前は、自分で仲間を送り出した。お前の仲間も、お前よりも夢を、大事な大事な夢を選んだ。」

「言ってたもんなあ。人の夢を応援したい、守りたいと。つまり、夢を大事にすればするほど、お前は、1人ぼっちになるんだよ!」
そう言うクローズ。そう、黒須の正体は、クローズでした。

トワとゆいは、嫌な予感がすると、美術館を出ましたが、ストップとフリーズが現れました。トワは変身します。クローズと対峙したはるかも変身。
同じ頃、カナタ、パフ、アロマは、土煙が上がっているのと、フローラの姿を発見します。
「俺にもやっと分かったぜ、夢の素晴らしさが。」

クローズの猛攻に、フローラは倒されてしまいます。




一方、スカーレットはスカーレットフレイムで、ストップとフリーズを炎で包みますが、ストップとフリーズは、役目を果たしたと言って消えます。
その後、スカーレットとゆいは、ディスダークははるかに狙いを付けたんじゃないかと察します。
「フン、どうだ? 大事な夢に裏切られた気分は? お前はここで俺に負け、そして、絶望する。素晴らしい夢のせいでな。」
クローズはそう言って、フローラに近付きます。

「絶望なんてしない! 確かに、私、寂しいと思った・・・。だけど・・・! だけど! 一緒にいなくても、私は、みんなに支えてもらってる! みんな、自分の夢に向かって頑張ってる! そう思うと、自分も頑張ろうって思えるから!」



フローラの主張を聞いたクローズは、心は強くなったが、その強がりは無意味に終わると、フローラの攻撃を押し返します。
ダメージを受けたフローラに、カナタ、パフ、アロマが駆け寄ります。しかし、カナタは、憂いの表情を浮かべています。

「カナタが、支えてくれたから・・・。プリンセスになる・・・。つよく、やさしく、美しい、みんなの夢を守るプリンセスに。それが、私の夢でしょ?」
それを聞いたカナタは、夢がはるかを追い詰めているんじゃないかと感じます。そして、カナタは、フローラに近付き・・・、
「はるか。もういい。もう頑張らなくていい。これ以上、君が傷付く必要はない。」
と言います。

「君をそうさせているその原因が、僕にあるというのなら・・・、僕のせいで、君が夢に縛られているのなら・・・、僕が、間違ってたんだ・・・。夢が、君を傷付ける・・・。夢なんて、そんなもの、もういらない・・・。」
「やめて・・・!」




その後、スカーレットが駆け付けましたが、はるかは、カナタから逃げるようにして去ります。

今回は、これで終了です。
今回のエンディングの個別部分は、トゥインクルパート。今回も、はるかメイン回でしたが、次回は、はるかに今回以上の見せ場がありそうな上、今月入ってからトゥインクルパートがないために、こうなったのでしょうね。
次回:「夢の花ひらく時! 舞え、復活のプリンセス!」
プリンセスになるなと、カナタに言われた事でショックを受けたはるかは、なかなか立ち直れず、1人で町を歩くと涙がこぼれ出てしまいます。
そんな中、突然、トゲだらけのイバラが出てきて、たちまち、町は、イバラでできた絶望の森に覆われそうになります。
はるかは、プリキュアに変身して何とかしようとしますが、プリンセスパフュームにドレスアップキーを差しても何も起こりません。はるかは、プリキュアに変身できるのか?
あと、次の日曜日は放送休止で、次回放映日は来月8日です。読者の皆様、お間違いなきよう気を付けて下さい!

【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
はるかを1人ぼっちにして追い詰めるクローズの作戦を打ち破ったはるかでしたが、カナタの「プリンセスになるな」という言葉に、大きく落ち込んでしまいました。
さて、今回のテーマは「寂しくても夢を追いかける」でしょうか。
私達人間は、どんな夢を持つにせよ、夢の実現過程において、多くの人達と出会うものです。そして、その多くの人達から夢を応援されたり、もしくは、他者の夢を応援したりして、自分の夢も他者の夢も大きくしていく。「夢を叶える」というのは、基本、そういうものなのでしょう。
しかし、出会いがあれば、別れがあるのも必定。自分の夢を応援してくれた人達との別れが避けられないのも、また真実です。夢を叶えるために、自分が、かけがえのない人達から離れる事になるケースもあれば、自分以外の誰かが、夢のために自分から離れていくケースもあるでしょう。
そして、それが、ネガティブ思考に繋がっていく事も、よくある話です。夢を応援してくれた人達が傍にいない今、自分だけで夢を叶えられるのかと不安になったり、もしくは、自分から離れていった者が、自分の応援なしに上手くやっていけるのかと心配したりなど、色んなケースがあると思います。場合によっては、絶望に繋がる事もあるでしょう。
そう思うと、「夢は、大切な人達をバラバラにして、自身を追い詰める悪夢」というクローズの主張は、決して間違っている訳ではないんですよね。
ですが、私達人間は、基本、そういう人達との触れ合いから得た「温かいもの」が心に深く刻まれていくものなのだと思います。それは、何年経とうと、夢を実現しようと、自分の夢を応援してくれた人達が傍にいなかろうと、色あせぬものなのでしょう。
そして、それもまた、夢を大きくしていくものなのでしょうね。だから、1人ぼっちにされても、心の中では、自分の夢を応援してくれている大切な人達がいるから、決して1人ではないし、夢を追い続けられる。
「寂しくたって、私は、夢を諦めずにいられる!」と、フローラが言っていた事も真実であり、より重要な意味を持っているのだと思いますね。
だが、今回は、そんな良い話で終わらず、ラストに悲劇が待っていました。
幼少時にカナタに勇気付けられたのがきっかけに、今までプリンセスになる夢を追い続けられたのが、突如、「プリンセスになるな」なんて言われたら、辛いですよね・・・。今話見終えて、クローズのバレバレな変装に茶々いれていたのが霞んじゃうくらい、重苦しく感じました。
カナタは、決して悪気があって、ああ言ったのではないのでしょう。記憶喪失で、夢の本質まで忘れてしまったのが、大きく影響しているのだと思いますね。
29話感想でも述べたように、夢の実現への道のりは決して平坦ではなく、失敗や挫折はつきものです。夢を叶えるには、そういったものを乗り越えたい意志力を持つ事が求められています。
ところが、カナタは、フローラの戦い様を見て、失敗や挫折があっての夢はあってはならないと解釈してしまったのでしょう。それだったら、夢は持つべきではないと、結論付けたのでしょうね。
それに加えて、はるかへの気遣いもあったのでしょう。今のカナタにとって、はるかは、見ず知らずの存在ですが、記憶喪失な自分を元気付けさせようと優しく接していて、しかも、他人の夢を守るために、プリキュアとしてボロボロにされても頑張っています。
そんな神格的な女の子に対して、今の自分は何もできない事に申し訳なさを感じたのでしょう。しかも、このままでは、今後も、はるかが傷付く事が多くなる。そんなはるかをこれ以上見たくないと思ったのと、リスクが起こりうる夢は持ってはならないと思った事が、「プリンセスになるな」という発言に繋がったのでしょうね。
ただ、重要なのは、はるかは、夢に縛られているのではなく、「夢を選んでいる」という事なんですよね。これまで、はるかは、色んな失敗や挫折を経験してきたものの、プリンセスになる夢は諦めていませんし、今後、様々な失敗や挫折が待ち受けようとも、それらを乗り越えて、なお夢に向かって突き進む覚悟を持っているのだと思います。
とはいえ、今回ラストで味わった絶望は、辛いものと思われ、1人で乗り越えられるものではないでしょう。しかし、はるかには、夢を支えてくれている人達が大勢いて、その存在が、絶望を乗り越える強さを与えてくれると思います。そして、再びプリンセスになる夢を持つ事でしょう。
一方、カナタは、これ以上はるかに傷付いてもらいたくないと思った発言が結果として、はるかを傷付けさせてしまい、思うところはあるでしょうけど、大事なのは、過去ではなく、「今」です。自分の発言ではるかを傷付けさせてしまった事に悔いるよりも、絶望させてしまったはるかに何をすべきか考える事が重要ですよね。
それだけに、次回は、はるかだけでなく、カナタにも大いに注目したいところ。絶望に陥ったはるかに対して、周りはどう接するのか、そして、はるかは、絶望からどう立ち直るのか、しっかり見ていきたいと思います。