今話の名セリフ:「るりちゃん。ううん、るり。私、ビート全開でいくから、よろしく!」(梅小路響子)
「アイカツプラネット!」第20話「マジでバトルの5秒前!」の感想です。
~ オープニング前 ~
「同点・・・。4位・・・。」
「今年は、みんなでプラネットプリンセスグランプリに出られたらいいなって、思ってたのにな・・・。」
「プラネットプリンセスグランプリ、うちの事務所からは、明咲、ハナの出場が決まりました!」
「やったね! おめでとう!」
「ビートも大健闘! 出場まで本当、あと一歩だった・・・。最後までよく頑張ったね・・・。」
「来年、また頑張ります・・・。」
「あー、悔しい! 出られなくて残念!」
「その割に悔しそうに見えないっすけど?」
「だって、勝っても負けても、みんなに楽しんでもらえたら嬉しいし! それに、失敗は乗り越えたら宝物になるんだよ!」
「来年は、出場できるように頑張ろうって思ったら、ワクワクが、ムクムクフワワーって膨らんじゃって、今から楽しみでしょうがないよ!」
「いいね! なんかそれ、すごくるりらしい!」
「響子ちゃ・・・。」
~ Aパート ~
アイカツランキングに関係するポイントがもらえるのは、次のバトルステージが最後。瀬川は、ルリとビートが直接戦う事がないよう、それぞれの対戦相手を探しています。
なお、学校では、そろそろ生徒会長選挙があります。響子は、生徒会長には立候補しないものの、生徒会副会長である事から、選挙を取り仕切る立場にあり、忙しそうです。
「ビートも響子も私! 生徒会を疎かにしては、私らしくビート全開で輝けません!」
その後、るりは、メルティーハウスの新作の撮影があるため、事務所を出ました。
次のバトルステージで、2人とも勝つか負けるかして同点のままだったらどうなるのか? その場合、勝率の高い方がプラネットプリンセスグランプリの出場権を得ます。現時点では、ビートの方が勝率が上です。
その後日・・・、
「あーあ・・・。ルリとビート、直接対決しないのか・・・。」
「プラネットプリンセスグランプリ出場、最後の1枠をかけたガチバトル! 超面白そうじゃん? めっちゃ盛り上がると思わない?」
「めっちゃ盛り上がる・・・。」
「るりちゃん。」
「響子ちゃん!」
「ちょっといいですか?」
「次のバトルステージ、私と・・・、ビートと対戦してくれませんか?」
「それって、私とビートちゃんで直接対決しようって事?」
「はい・・・。」
「いいね! その方がみんなも盛り上がるし! そうしようよ!」
「良かった・・・。ありがとうございます。」
「早くいずみちゃん達に言いに行こう!」
「ええ・・・。」
「でも、どうして急に、直接対決しようって思ったの?」
「憶えてますか? 去年のプラネットプリンセスグランプリ。」
「あの時、私と何人かのアイドルが最後まで同点で、一度もバトルステージをした事のない相手に勝率で負けて、私は出場する事ができませんでした・・・。」
「ちょっと待って・・・。えっと、確か勝率だと、私よりビートちゃんの方が上だよね? 判定になれば、プラネットプリンセスグランプリに出られるのに、何で?」
「去年みたいに、それで決められてしまうのは嫌なんです!」
「この前のハナとシオリのバトルステージ、最高にアツかった。私達もあんな風に、本気で真剣勝負をして、お互い、心から納得した上で決めたい。そう思って。」
「るりちゃん。ううん、るり。私、ビート全開でいくから、よろしく!」
という事で、プラネットプリンセスグランプリの最後の出場枠をかけた、ルリとビートのバトルステージが決まりました。
しかし、るりは、ビートが強敵だという事から、それまでにやった事がないトレーニングをしようとしたり、新しいドレスを作ってほしいと紗良に頼みました。ですが、ドレスイメージの具体性に欠け、焦り過ぎだと指摘されてしまいます。
~ Bパート ~
後日も、るりは、ビートに勝つために猛練習。そこに、響子が声をかけました。
「こーんなガチガチで、こーんな怖い顔、してましたよ?」
「るりちゃんらしくないんじゃない? じゃない?」
「だって、プラネットプリンセスグランプリ出場がかかっているし、それに、判定だったらビートちゃんだったかもしれないのに・・・。」
「響子ちゃんが、直接対決しようって言ってくれて・・・。だから、どうしても、超本気で、真剣で、最高にアツいバトルステージにしたくて、必死で・・・。」
「私ね、去年、すごいなって思ったんです。」
「え?」
「出場できなくても、みんなに楽しいって思ってもらえたら嬉しい。来年頑張ろうって、ワクワクしてるるりちゃんが。」
「だから、悔しかったけど、私もそうしようって、前を向けた。」
「今の、ちっとも楽しそうじゃないるりちゃん、必死のはずなのに、かえってパワー半減に見えます。そんなるりちゃんが相手じゃ、勝っても負けても納得できません!」
「楽しいは、るりちゃんのパワーの原動力じゃない?」
「うん・・・。」
「響子ちゃん! 私、ルリルリパワー全開のキラピカキラリ-ンでいくからね!」
「そうこなくっちゃ!」
そして、バトルステージの日を迎えました。
「新しいドレス、作らなかったの?」
「うん、やめた!」
「だって、一番私らしいステージができるのは、ずっと一緒だったこの子達だもん!」
「同感!」
「なーんか不思議!」
「え?」
「私達、全然タイプ違うでしょ? それなのに、一緒にいて、こんなにワクワクドキドキアツくなれるのは、アイカツのおかげかな!」
「アイカツしてなくても、学校が同じだから、どこかですれ違ってあいさつしてたかもね。だけど、お互い全力でぶつかり合う事はなかったと思う。」
「これも、夢みたいな事を本当にしちゃうから。じゃない?」
「うん!」
『勝負!』
結果発表。勝ったのは、どっち?
「やった・・・!」
「悔しい・・・。今年も出られなかった・・・。プラネットプリンセスグランプリ・・・。」
「ビートちゃん・・・。」
「でも、この悔しいは、去年の悔しいとは全然違う!」
「ありがとう、ルリ! めちゃくちゃアツくて、すごく楽しかったです!」
「そんなの私もだよ! すっごく楽しかった!」
「ありがとう! 大好き!」
それから後日、生徒会長選挙の開票が行われました。票の大半は、響子の名前が書かれています。
響子は立候補していないため、無効票です。という事で、選挙はやり直し。
「なーんだ! そんなのちっとも不思議じゃないよ、響子ちゃん!」
「うんうん! 響子先輩を見てたら、生徒会長になってほしいって、誰でも思っちゃうもん!」
「でも、副会長には、代々選挙を取り仕切る仕事があって・・・。立候補は・・・。」
「私、この制服、すっごく気に入ってるんだ! 好きに選べるの良いよね!」
「女子はスカートだけだったのを、響子先輩の提案で見直したんですよね!」
「昔からそうだからって諦めちゃうなんて、響子ちゃんらしくないよ! じゃないじゃない?」
「るりちゃん・・・。」
~ エンディング後 ~
後日、プラネットプランセスグランプリ出場者4人の対戦相手が決まりました。
ルリ対ハナ、ローズ対キューピットとなりました。それぞれの対決で勝った方が決勝進出です。
今回は、これで終了です。
次回:「ふたりのプラネット☆」
ついにプラネットプリンセスグランプリが始まりました。
早くも準決勝で対戦する事になった愛弓と明咲。杏は2人を激励パーティーに招待しますが、実は不安な思いを抱えていました。
とにかくストイックな愛弓に対し、生まれ持っての天才な明咲。正反対で唯一無二のライバルの思いが最高に高まりあった時、ドレシアにも変化が訪れ・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
プラネットプランセスグランプリの残り1つの出場枠をかけて、ビートとルリがバトルステージで直接対決し、お互いに自分らしくアツいステージをしようと交わした結果、ルリが勝ちました。
という事で、今回も、前話に引き続き、プラネットプランセスグランプリ出場をかけて、同じ事務所のアイドル同士が争う展開となりました。
「自分らしさ」を存分に発揮して勝負できるかがポイントであり、そこに至るまでのやりとりがすごく見応えがあって、かなりアツいストーリーに仕上がっていたと思います。
まず、今回のバトルステージで勝ったるりは、楽しむ事が自分らしさ。
るりは、幼い頃からモデルの仕事に携わっていて、失敗もありましたが、失敗は宝物だという両親の言葉を受けて、失敗を恐れず、楽しむ事を考えて、何事にも取り組むようになりました。
失敗は宝物。過去のメイン回で出ていた、るりらしさを感じるワードが、回想シーンに出ていたのは結構良かったと思います。
しかし、ルリとビートとの直接対決が決まった時は、強敵と戦うプレッシャーで、楽しさや笑顔が消えてしまいました。
アイカツランキングでは、ビートは常にルリよりも上位にいて、勝率もビートの方が上。そんな相手に勝つのは簡単な事ではなく、ましてや、相手が真剣勝負を望んでいるとなれば、大きな圧力を感じるのは当然でしょう。とても楽しむ余裕はないと思います。
強い相手に勝つ事は楽しいですし、プラネットプランセスグランプリという大舞台に立って良いパフォーマンスを見せる事も楽しいでしょう。
ですが、そういう事だけが楽しむ事のすべてではありません。そういう事でしか楽しめないとなると、ビートとのバトルステージで負けたら、何もかも楽しめなくなってしまいます。それは、失敗は宝物だと考えているるりらしくないでしょう。
ですので、強敵に勝つとか、プラネットプランセスグランプリ出場とかを考えず、自分らしく笑顔で楽しく。それが大事なのだと思いますね。
そして、自分らしくバトルステージに臨んだ結果、ビートに勝って、プラネットプランセスグランプリ出場を決めました。僅差による勝利で、運で結果が決まったようなところはありますが、自分らしさが結果に結びついたのは良かったのかな、と思いますね。
次に、響子は直接対決の結果、惜しくも負けてしまいましたが、見所は響子の方が大きかったと感じています。
ビートはルリよりも勝率が高く、ルリ以外のアイドルと戦って勝てば、それだけでプラネットプランセスグランプリ出場を決めていました。しかも、ビートは常にアイカツランキングの上位に位置していて、ルリ以外の対戦相手はルリよりも下位。まず負ける事はないでしょう。
ですが、響子はそうはせず、同順位とのルリとの戦いを望みました。しかも、対戦決定後、るりはプレッシャーで焦っていたのに、響子はそれを放っておかず、楽しくやろうとるりにアドバイスして、元気付けさせています。
そのあたり、響子は、お互いが全力の正々堂々とした戦いを好む勝負師なんでしょう。勝ち逃げは嫌いだという性分もあるのかもしれませんね。
そして、何より、勝率によるプラネットプランセスグランプリ出場枠決定は、るりに嫌な思いをさせてしまうと思ったのでしょう。1年前、響子は、勝率でプラネットプランセスグランプリ出場できず、出場を決めたアイドルとは直接対決していませんでした。もし、対決していれば勝って出場枠に入れたかもしれないでしょう。
それだけに、出場枠に入れなかった事はすごく悔しく、納得できない部分も大きかったでしょうね。それをるりに味合わせたくないと思ったのでしょう。
楽しむ事がモットーなるりはそこまで感じないかもしれませんが、直接対決を申し出た事や、楽しくやろうとるりを励ましたところは、優しさが感じられ、響子の魅力だと感じました。
とはいえ、ルリとの直接対決で負けた事に不満を感じたファンは、それなりにいるかもしれないでしょう。勝率はルリよりも高かったために、ルリ以外のアイドルと無難に戦って勝利を収めた方が良かったのではないか、という意見はありそうです。
ですが、そんな周りの雑音に惑わされず、自分の心のビートに素直に。それがビートらしさであり、響子らしさでもあります。
ルリとの直接対決を望んだ事にあれこれ言う話はないと思いますが、今後も、自由に自分らしく進んでほしいと思いますね。
また、Aパートでは、普段はるりを「ちゃん」付けで呼んでいるのを呼び捨てにしたり、「よろしくお願いします」と言いそうなところを「よろしく」にしていました。いつもおしとやかな響子に、気性激しめのビートが乗り移ったように感じ、かなり見応えがありました。
Bパートでも、バトルステージ終了後に「楽しかったです」と敬語を使っていました。こちらも、ビートに響子が乗り移っていた感じがして、良いシーンでした。
響子もビートも私。切り離す事なんてできない。過去にそう言っていた事に、強い説得力を感じました。今後も、そう感じさせるシーンに期待したいですね。
さて、次回は、いよいよプラネットプリンセスグランプリが開幕。最初の対決は、ルリ対ハナ、ローズ対キューピット。
見所は、ローズ対キューピットでしょうか。トップアイドル同士の対決な上、ライバル意識も強く、明咲がアイカツに戻ってからは一度も対戦はしていませんし。
もちろん、ハナとルリの対決も見逃せないところ。勝負そのものだけでなく、アツいステージを実現するまでの過程にもしっかり注目したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「アイカツプラネット!」第20話「マジでバトルの5秒前!」の感想です。
~ オープニング前 ~
「同点・・・。4位・・・。」
「今年は、みんなでプラネットプリンセスグランプリに出られたらいいなって、思ってたのにな・・・。」
「プラネットプリンセスグランプリ、うちの事務所からは、明咲、ハナの出場が決まりました!」
「やったね! おめでとう!」
「ビートも大健闘! 出場まで本当、あと一歩だった・・・。最後までよく頑張ったね・・・。」
「来年、また頑張ります・・・。」
「あー、悔しい! 出られなくて残念!」
「その割に悔しそうに見えないっすけど?」
「だって、勝っても負けても、みんなに楽しんでもらえたら嬉しいし! それに、失敗は乗り越えたら宝物になるんだよ!」
「来年は、出場できるように頑張ろうって思ったら、ワクワクが、ムクムクフワワーって膨らんじゃって、今から楽しみでしょうがないよ!」
「いいね! なんかそれ、すごくるりらしい!」
「響子ちゃ・・・。」
~ Aパート ~
アイカツランキングに関係するポイントがもらえるのは、次のバトルステージが最後。瀬川は、ルリとビートが直接戦う事がないよう、それぞれの対戦相手を探しています。
なお、学校では、そろそろ生徒会長選挙があります。響子は、生徒会長には立候補しないものの、生徒会副会長である事から、選挙を取り仕切る立場にあり、忙しそうです。
「ビートも響子も私! 生徒会を疎かにしては、私らしくビート全開で輝けません!」
その後、るりは、メルティーハウスの新作の撮影があるため、事務所を出ました。
次のバトルステージで、2人とも勝つか負けるかして同点のままだったらどうなるのか? その場合、勝率の高い方がプラネットプリンセスグランプリの出場権を得ます。現時点では、ビートの方が勝率が上です。
その後日・・・、
「あーあ・・・。ルリとビート、直接対決しないのか・・・。」
「プラネットプリンセスグランプリ出場、最後の1枠をかけたガチバトル! 超面白そうじゃん? めっちゃ盛り上がると思わない?」
「めっちゃ盛り上がる・・・。」
「るりちゃん。」
「響子ちゃん!」
「ちょっといいですか?」
「次のバトルステージ、私と・・・、ビートと対戦してくれませんか?」
「それって、私とビートちゃんで直接対決しようって事?」
「はい・・・。」
「いいね! その方がみんなも盛り上がるし! そうしようよ!」
「良かった・・・。ありがとうございます。」
「早くいずみちゃん達に言いに行こう!」
「ええ・・・。」
「でも、どうして急に、直接対決しようって思ったの?」
「憶えてますか? 去年のプラネットプリンセスグランプリ。」
「あの時、私と何人かのアイドルが最後まで同点で、一度もバトルステージをした事のない相手に勝率で負けて、私は出場する事ができませんでした・・・。」
「ちょっと待って・・・。えっと、確か勝率だと、私よりビートちゃんの方が上だよね? 判定になれば、プラネットプリンセスグランプリに出られるのに、何で?」
「去年みたいに、それで決められてしまうのは嫌なんです!」
「この前のハナとシオリのバトルステージ、最高にアツかった。私達もあんな風に、本気で真剣勝負をして、お互い、心から納得した上で決めたい。そう思って。」
「るりちゃん。ううん、るり。私、ビート全開でいくから、よろしく!」
という事で、プラネットプリンセスグランプリの最後の出場枠をかけた、ルリとビートのバトルステージが決まりました。
しかし、るりは、ビートが強敵だという事から、それまでにやった事がないトレーニングをしようとしたり、新しいドレスを作ってほしいと紗良に頼みました。ですが、ドレスイメージの具体性に欠け、焦り過ぎだと指摘されてしまいます。
~ Bパート ~
後日も、るりは、ビートに勝つために猛練習。そこに、響子が声をかけました。
「こーんなガチガチで、こーんな怖い顔、してましたよ?」
「るりちゃんらしくないんじゃない? じゃない?」
「だって、プラネットプリンセスグランプリ出場がかかっているし、それに、判定だったらビートちゃんだったかもしれないのに・・・。」
「響子ちゃんが、直接対決しようって言ってくれて・・・。だから、どうしても、超本気で、真剣で、最高にアツいバトルステージにしたくて、必死で・・・。」
「私ね、去年、すごいなって思ったんです。」
「え?」
「出場できなくても、みんなに楽しいって思ってもらえたら嬉しい。来年頑張ろうって、ワクワクしてるるりちゃんが。」
「だから、悔しかったけど、私もそうしようって、前を向けた。」
「今の、ちっとも楽しそうじゃないるりちゃん、必死のはずなのに、かえってパワー半減に見えます。そんなるりちゃんが相手じゃ、勝っても負けても納得できません!」
「楽しいは、るりちゃんのパワーの原動力じゃない?」
「うん・・・。」
「響子ちゃん! 私、ルリルリパワー全開のキラピカキラリ-ンでいくからね!」
「そうこなくっちゃ!」
そして、バトルステージの日を迎えました。
「新しいドレス、作らなかったの?」
「うん、やめた!」
「だって、一番私らしいステージができるのは、ずっと一緒だったこの子達だもん!」
「同感!」
「なーんか不思議!」
「え?」
「私達、全然タイプ違うでしょ? それなのに、一緒にいて、こんなにワクワクドキドキアツくなれるのは、アイカツのおかげかな!」
「アイカツしてなくても、学校が同じだから、どこかですれ違ってあいさつしてたかもね。だけど、お互い全力でぶつかり合う事はなかったと思う。」
「これも、夢みたいな事を本当にしちゃうから。じゃない?」
「うん!」
『勝負!』
結果発表。勝ったのは、どっち?
「やった・・・!」
「悔しい・・・。今年も出られなかった・・・。プラネットプリンセスグランプリ・・・。」
「ビートちゃん・・・。」
「でも、この悔しいは、去年の悔しいとは全然違う!」
「ありがとう、ルリ! めちゃくちゃアツくて、すごく楽しかったです!」
「そんなの私もだよ! すっごく楽しかった!」
「ありがとう! 大好き!」
それから後日、生徒会長選挙の開票が行われました。票の大半は、響子の名前が書かれています。
響子は立候補していないため、無効票です。という事で、選挙はやり直し。
「なーんだ! そんなのちっとも不思議じゃないよ、響子ちゃん!」
「うんうん! 響子先輩を見てたら、生徒会長になってほしいって、誰でも思っちゃうもん!」
「でも、副会長には、代々選挙を取り仕切る仕事があって・・・。立候補は・・・。」
「私、この制服、すっごく気に入ってるんだ! 好きに選べるの良いよね!」
「女子はスカートだけだったのを、響子先輩の提案で見直したんですよね!」
「昔からそうだからって諦めちゃうなんて、響子ちゃんらしくないよ! じゃないじゃない?」
「るりちゃん・・・。」
~ エンディング後 ~
後日、プラネットプランセスグランプリ出場者4人の対戦相手が決まりました。
ルリ対ハナ、ローズ対キューピットとなりました。それぞれの対決で勝った方が決勝進出です。
今回は、これで終了です。
次回:「ふたりのプラネット☆」
ついにプラネットプリンセスグランプリが始まりました。
早くも準決勝で対戦する事になった愛弓と明咲。杏は2人を激励パーティーに招待しますが、実は不安な思いを抱えていました。
とにかくストイックな愛弓に対し、生まれ持っての天才な明咲。正反対で唯一無二のライバルの思いが最高に高まりあった時、ドレシアにも変化が訪れ・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
プラネットプランセスグランプリの残り1つの出場枠をかけて、ビートとルリがバトルステージで直接対決し、お互いに自分らしくアツいステージをしようと交わした結果、ルリが勝ちました。
という事で、今回も、前話に引き続き、プラネットプランセスグランプリ出場をかけて、同じ事務所のアイドル同士が争う展開となりました。
「自分らしさ」を存分に発揮して勝負できるかがポイントであり、そこに至るまでのやりとりがすごく見応えがあって、かなりアツいストーリーに仕上がっていたと思います。
まず、今回のバトルステージで勝ったるりは、楽しむ事が自分らしさ。
るりは、幼い頃からモデルの仕事に携わっていて、失敗もありましたが、失敗は宝物だという両親の言葉を受けて、失敗を恐れず、楽しむ事を考えて、何事にも取り組むようになりました。
失敗は宝物。過去のメイン回で出ていた、るりらしさを感じるワードが、回想シーンに出ていたのは結構良かったと思います。
しかし、ルリとビートとの直接対決が決まった時は、強敵と戦うプレッシャーで、楽しさや笑顔が消えてしまいました。
アイカツランキングでは、ビートは常にルリよりも上位にいて、勝率もビートの方が上。そんな相手に勝つのは簡単な事ではなく、ましてや、相手が真剣勝負を望んでいるとなれば、大きな圧力を感じるのは当然でしょう。とても楽しむ余裕はないと思います。
強い相手に勝つ事は楽しいですし、プラネットプランセスグランプリという大舞台に立って良いパフォーマンスを見せる事も楽しいでしょう。
ですが、そういう事だけが楽しむ事のすべてではありません。そういう事でしか楽しめないとなると、ビートとのバトルステージで負けたら、何もかも楽しめなくなってしまいます。それは、失敗は宝物だと考えているるりらしくないでしょう。
ですので、強敵に勝つとか、プラネットプランセスグランプリ出場とかを考えず、自分らしく笑顔で楽しく。それが大事なのだと思いますね。
そして、自分らしくバトルステージに臨んだ結果、ビートに勝って、プラネットプランセスグランプリ出場を決めました。僅差による勝利で、運で結果が決まったようなところはありますが、自分らしさが結果に結びついたのは良かったのかな、と思いますね。
次に、響子は直接対決の結果、惜しくも負けてしまいましたが、見所は響子の方が大きかったと感じています。
ビートはルリよりも勝率が高く、ルリ以外のアイドルと戦って勝てば、それだけでプラネットプランセスグランプリ出場を決めていました。しかも、ビートは常にアイカツランキングの上位に位置していて、ルリ以外の対戦相手はルリよりも下位。まず負ける事はないでしょう。
ですが、響子はそうはせず、同順位とのルリとの戦いを望みました。しかも、対戦決定後、るりはプレッシャーで焦っていたのに、響子はそれを放っておかず、楽しくやろうとるりにアドバイスして、元気付けさせています。
そのあたり、響子は、お互いが全力の正々堂々とした戦いを好む勝負師なんでしょう。勝ち逃げは嫌いだという性分もあるのかもしれませんね。
そして、何より、勝率によるプラネットプランセスグランプリ出場枠決定は、るりに嫌な思いをさせてしまうと思ったのでしょう。1年前、響子は、勝率でプラネットプランセスグランプリ出場できず、出場を決めたアイドルとは直接対決していませんでした。もし、対決していれば勝って出場枠に入れたかもしれないでしょう。
それだけに、出場枠に入れなかった事はすごく悔しく、納得できない部分も大きかったでしょうね。それをるりに味合わせたくないと思ったのでしょう。
楽しむ事がモットーなるりはそこまで感じないかもしれませんが、直接対決を申し出た事や、楽しくやろうとるりを励ましたところは、優しさが感じられ、響子の魅力だと感じました。
とはいえ、ルリとの直接対決で負けた事に不満を感じたファンは、それなりにいるかもしれないでしょう。勝率はルリよりも高かったために、ルリ以外のアイドルと無難に戦って勝利を収めた方が良かったのではないか、という意見はありそうです。
ですが、そんな周りの雑音に惑わされず、自分の心のビートに素直に。それがビートらしさであり、響子らしさでもあります。
ルリとの直接対決を望んだ事にあれこれ言う話はないと思いますが、今後も、自由に自分らしく進んでほしいと思いますね。
また、Aパートでは、普段はるりを「ちゃん」付けで呼んでいるのを呼び捨てにしたり、「よろしくお願いします」と言いそうなところを「よろしく」にしていました。いつもおしとやかな響子に、気性激しめのビートが乗り移ったように感じ、かなり見応えがありました。
Bパートでも、バトルステージ終了後に「楽しかったです」と敬語を使っていました。こちらも、ビートに響子が乗り移っていた感じがして、良いシーンでした。
響子もビートも私。切り離す事なんてできない。過去にそう言っていた事に、強い説得力を感じました。今後も、そう感じさせるシーンに期待したいですね。
さて、次回は、いよいよプラネットプリンセスグランプリが開幕。最初の対決は、ルリ対ハナ、ローズ対キューピット。
見所は、ローズ対キューピットでしょうか。トップアイドル同士の対決な上、ライバル意識も強く、明咲がアイカツに戻ってからは一度も対戦はしていませんし。
もちろん、ハナとルリの対決も見逃せないところ。勝負そのものだけでなく、アツいステージを実現するまでの過程にもしっかり注目したいと思います。
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