劇場版ハピネスチャージプリキュア!「人形の国のバレリーナ」の感想です。
「ハピネスチャージ」36話感想を書いた翌日、「劇場版ハピネスチャージプリキュア!『人形の国のバレリーナ』」を見に行きました!
その日は、台風が過ぎ去った直後と、気温が25℃を超えていたため、半袖でした。いやー、まさか、半袖でプリキュア映画を見に行くとは思わなかったよ。(笑)
昨年と同じく、いつもの映画館に、約40分、自転車で行き、券売機で席を予約。
上映開始15分前にパンフ購入し、開始5分前に、劇場内にいざ、突入! 今回は、「ニューステージ3」の「おともだち認定証」や「ドキドキ」劇場版のキュアラビーズカードといったような特典はありませんでした。
では、劇場本編の感想に入ります。
TV本編の感想と同じく、ストーリー解説の部分は文字を小さくし、ストーリー解説部分に私の感想を入れる場合は、該当箇所を斜体にします。
また、検索サイトなどから、この記事に直接来られた方で、ネタバレが嫌な人は、くれぐれも注意して下さい。
それでは、感想スタート!
0:00~5:00:バトル1
開始早々、サイアークが出現。「ふなっしーショー」の最中に現れました。
サイアークから逃げまとう観客やふなっしー。分かってはいましたが、「梨汁ブシャー」でサイアークに攻撃はしてませんでした。千葉県民的には、やってほしかったなあ。(笑)
ですが、ハピネスチャージプリキュアの4人が助けに来ました。リボンとぐらさんは、増子美代、ふなっしー、観客達に、ミラクルドレスライトを渡します。
これは、プリキュア映画では恒例の、プリキュアに力を与える応援アイテム。ミラクルライトの使い方も、ここで説明されました。
ミラクルライトの応援で、力が湧いてきた4人は、サイアークにダメージを与えていきます。最後は、ハピネスビッグバンで浄化します。
今日もサイアークをやっつけて、幸せ気分のハピネスチャージプリキュア。
しかし、そんな4人をテレビで見ていた、ある女の子が、自分は不幸だと悲しみに暮れます。その時、部屋の鏡から、お前の願いを叶えてやる、という何者かの声が聞こえ、少女は鏡の中に吸い込まれます。
5:00~9:00:ぴかりが丘保育園での人形劇
後日、めぐみ達4人と誠司は、ぴかりが丘保育園で、白雪姫の人形劇をしていました。
白雪姫と王子様がキスをするところで、人形の糸がこんがらがって、ゴタゴタが起きます。しかし、ゆうこといおながフォローして、子供達は大喜びで終わりました。
子供達が帰ったあと、めぐみ達は後片付けをします。ひめは、せっかくのキスシーンで失敗なんてありえない、とむくれますが、めぐみ、ゆうこ、子供達が喜んでくれて良かったと言います。
めぐみ達が人形を片付けていると、あるバレリーナ人形を目にします。
画像は34話オープニングより めぐみ達がその可愛さに感心すると、すぐに、その人形は動き出します。
人形がひとりでに動いた事に驚く一同。しかし、めぐみはすぐに慣れ、人形にあいさつします。「ドキドキ」1話のマナとシャルルみたいやのう。(笑)
人形の名前は「つむぎ」。つむぎは、めぐみ達がプリキュアである事を知っているようで、自分の住んでいる国「ドール王国」がサイアークに襲われているので助けてほしいと頼みます。
めぐみ達に断る理由はありません。早速、つむぎは、めぐみ達をドール王国へと連れて行きます。
9:00~10:45:オープニング
10:45~16:15:バトル2
ドール王国に到着しためぐみ達。途中、つむぎは人間の姿になっていました。
人間になったつむぎ ドール王国は、可愛い人形が沢山住んでいる国。この雰囲気に、めぐみ達は癒されます。
リボンはキュアラインでブルーと連絡をとりますが、ブルーは、ドール王国という国は聞いた事がない、と言います。その直後、ブルーは何者かに襲われ、通信は途切れます。
それと同時に、ドール王国には、風車型のサイアークが現れ、めぐみ達は変身します。
ラブリー達は、サイアークの繰り出す強風に翻弄されますが、連携して立ち向かいます。
まずは、フォーチュンタンバリンリングと、ハニーリボンスパイラルで、サイアークの動きを弱らせます。その後、プリンセスはマカダミアフラダンスにフォームチェンジし、ハワイアンアロハロエで踊らせたところを、ラブリーがピンキーラブシュート。
サイアークは浄化できましたが、リボンは幸せを感じず、不思議に感じます。
その後、つむぎはラブリー達の強さを称え、ラブリーは、つむぎの心配事は自分に任せて、と言います。
16:15~18:45:めぐみ達を歓迎するドール王国民
少しして、白馬に乗ったイケメンの男性が、めぐみ達に近付いて来ました。
彼の名は「ジーク」。このドール王国の王子様です。
彼は、ひめの理想の男性そのものであり、ひめは彼を見てはしゃぎます。
その直後、ジーク王子は、ひめの手をとって、手の甲に口づけをします。すると、ひめは、顔が真っ赤になります。
画像は予告動画より ダメだ・・・。ニヤけ過ぎないよう注意しなければ、と心に誓ったのに、どうしても、ニヤついてしまう・・・。(笑)
その後、つむぎとジーク王子は、めぐみ達をお城に案内します。
お城に向かうめぐみ達を、ドール王国の人形達がパレードで歓迎します。
多くの人形から歓迎されて、喜び一杯のめぐみ達。ひめは、ジーク王子と目が合うと、赤い運命の糸で結ばれてる、これは結婚だと、気分が高鳴ります。
19:00~23:00:舞踏会
城に着いためぐみ達は、35話で入手したドレスのプリカードで、オシャレにチェンジします。誠司はタキシードに着替えます。
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まずは、つむぎが華麗な踊りを見せて、めぐみ達を喜ばせます。
その後、舞踏会。ひめはジーク王子と、めぐみは誠司と踊ります。
画像は予告動画より
画像は34話オープニングより ゆうこは人形達と踊ろうとしますが、いおなを気にします。いおなは、先程のバトルでサイアークをやっつけたものの、まだ何も解決していない、と警戒しています。
ゆうこも、気になる事はありますが、気にし過ぎたって何も始まらない、楽しみながら様子を見ていこう、と言います。いおなは、この言葉に納得します。
その後、いおなは、ぐらさんと一緒に踊ります。
画像は、いずれも35話オープニングより ぐらさんも女の子妖精だから、この状況、ある意味、「キマシタワー」なんだよな。ああ・・・、ぐらさん、擬人化してくれないかな・・・。(笑)
楽しく踊るめぐみ達。途中、めぐみ、ゆうこ、いおなはスイーツで間休みをとります。
23:00~31:30:不穏な空気
その頃、誠司は城の外に出ていました。タキシード姿は堅苦しく感じるものの、楽しく感じます。
しかし、そんな時、ハチのサイアークが何体かやって来ました。サイアーク達は黒い糸になって、誠司を包み、すぐに誠司は人形にされます。それを、つむぎが見下ろします。
ひめとジーク王子は、まだ踊っていました。途中、ジーク王子が浮かない表情を浮かべると、ひめは、悩みがあるなら相談してほしい、と言います。
そう言われた王子は、優しい、と返し、ひめはまた顔が真っ赤に。そして、ジーク王子は2人っきりで話をしようと、ひめを城の外に連れ出します。
その直後、めぐみは誠司と再び踊ろうとしますが、誠司がいないため、不思議に感じます。そこに、つむぎが声をかけ、めぐみを部屋から出します。
バラバラになっては危ないと感じる、ゆうこといおな。しかし、サイアークが、すぐそこにいました。
ジーク王子と一緒に外に出たひめは、胸が高鳴ります。途中、ジーク王子がひめに振り返ると、キスするんじゃないかと動揺し、
「ジーク様。私もあなたの事が、す・・・」
「好き」と言いかけそうになった時に、サイアークが現れます。
画像は36話オープニングより いいムードの時に現れて、ひめは、
「このタイミング・・・、アンタって、ホント、サイアーク!」
と叫びます。
うん、まあ何となく分かってたよ、こういう展開が来るって事は(笑)。ちなみに、このセリフ、声役の潘さんのアドリブらしいです。
これが「スマイル」のれいかだったら、ジャマは入らなかったんだろうけど、変顔に定評のある、お子ちゃまキャラじゃ、しょうがないね。ま、キミも、れいかのような、おしとやかさや冷静さを見習うんだな。っていうか、この時の私のニヤけ顔が、他人に見せられないくらい酷かったと感じています。(笑)
その頃、つむぎは、めぐみが皆を幸せにしたいと言っていた事について語ります。
めぐみはその気マンマンですが、つむぎは無理だと返します。プリキュアでも出来ない事があり、頑張ったって出来ない事があると続けます。
少しして、大きな糸車が回っている部屋に着くと、サイアークが現れ、めぐみは変身します。
ラブリーは、つむぎに逃げるよう言いますが、つむぎはサイアークに攻撃を指示します。この事態に、ラブリーはショックを受けます。
ゆうこといおなも、変身して戦っていました。技をぶつけても、サイアーク達は倒れません。
ぐらさんは人形達が何か知ってそうだと怪しみます。すると、人形達は「つむぎのため」と口にします。
ひめも、ジーク王子を守るために変身して戦っていました。しかし、ジーク王子がプリンセスに剣を向けます。
彼もまた、「つむぎのため」と口にし、この国の真実を語ります。
この国の人形達は、つむぎが幼い頃から遊んでいた人形達でした。幼い頃から可愛がられた人形達は、つむぎを愛しており、つむぎのために尽くしたいと思っています。ジーク王子もその人形の中の1つです。
「たとえ人形でも、つむぎへの思いは誰にも負けない!」
プリンセスは、ジーク王子の心は自分に向けられてないと知って、ショックを受けます。そして、プリンセスは「やってられっかあ!」と叫んで、逃げます。
まあ、しょうがないやね。約20分後のシーンを見ると、ジーク王子はイケメン過ぎて、ひめにはハードルが高過ぎたと思います。この失恋は、高校野球でいえば、大量点差でのコールド負けを喰らった感じでしょうか。(笑)
っていうか、ショック受けた時にいちいち変顔すんなや。ジーク王子、真面目な事語ってんのに。そんなんだから、いいムードの時に、サイアークが空気読んでジャマしちゃうんだよ。(笑)
31:30~38:30:つむぎの真実
つむぎはラブリーに、自分の真実について語ります。
本当のつむぎは踊れません。つむぎは幼い頃から、踊る事が大好きでバレエのレッスンにも励んでいましたが、ある日、足が動かなくなり、踊れなくなってしまいました。
原因は分かりません。どんなに頑張っても動く事ができず、最初は見舞いに来ていた友達も離れてしまい、つむぎは失意に暮れます。
そんな時、オープニング前の声の主が救ってくれました。声の主に導かれたつむぎは、足が動けるようになり、踊る事もできます。彼は、ここはつむぎのための国だと言い、部屋にいた人形達は国民として、つむぎに尽くします。
しかし、この国は、彼が消滅すればなくなってしまいます。彼は、幻影帝国の幹部「ブラックファング」。
この世界を守りたいなら、敵対するプリキュアを倒せ、と彼は言います。
これがつむぎの真実です。
つむぎがやっている事は悪い事。ラブリーは、つむぎを説得しますが、つむぎは、自分の願いを叶えてくれたブラックファングに恩を感じ、
「私は踊りたい。どんな事をしても。」
と、この世界にとどまる事を選びます。ここで、ラブリーは、誠司とブルーが人形にされた事を知ります。
同じ頃、リボンとぐらさんも、黒い糸に絡まれ、人形になります。ハニー、フォーチュンは態勢を立て直しに、外に向かいます。
ラブリーは、つむぎを説得するものの、聞き入れません。現実に戻れば、踊れないし、友達もいないと、失望が待つだけ。プリキュアになったところで、足を治せはしません。
「何もできないくせに、助けるなんて、簡単に言わないで!」
と、つむぎは叫びます。ショックを受けるラブリー。
ちょうどその時、プリンセス、ハニー、フォーチュンと合流しました。ラブリー達は一旦、城から離れます。
38:30~42:00:落ち込むラブリー
その後、つむぎは、ラブリーに酷い事を言ってしまったと泣き出します。自分がやっている事は悪い事で、ラブリーは自分の事を思っている、と分かっています。
城から出たラブリーは、何もできないのに、幸せにするなんて言って、つむぎを傷付けてしまった、と泣き出します。
しかし、プリンセスは、そうやって後ろ向きになるのはラブリーらしくない、と言います。助けられないなら、放っておくのか、と言われたら、そんな事はしない。1人だけで助けるのは難しいけど、力を合わせれば解決できる事もある。ハニーとフォーチュンも、そう言って、フォローします。
励まされたラブリーは、つむぎを助ける事を決意し、城へ再突入します。サイアークは厄介ですが、それでも全力でぶつかっていくのが「ハピネスチャージプリキュア」。4人は手を合わせて、気合いを入れ、城に向かいます。
42:00~50:30:黒幕・ブラックファング
城へ突入したラブリーは、足は治せないけど、ここにいる事が真の幸せではない、と言い、とつむぎに手を差し伸べます。
つむぎはラブリー達に歩み寄ろうとしますが、そうは問屋が卸しません。ブラックファングが、ラブリー達4人とつむぎを黒い糸に絡めます。
ここで、ブラックファングが真相を明らかにします。つむぎの足を動けなくしたのは、ブラックファング。他者の不幸がブラックファングの力の源。夢に向かって頑張る者ほど、それを失った時の失望は大きいと、つむぎをターゲットにしていました。
つむぎは、だましていた事に怒りますが、つむぎ自身もやっていた事だと返します。踊り続けたいために、プリキュアをだまして、倒そうと考えていた訳ですから。そう言われたつむぎは、ますます悲しみに暮れ、黒い糸に包まれます。
この事態に、ジーク王子は、お前ならつむぎを幸せにしてくれると信じていたが、真に剣を向けるべきは、お前だったと、ブラックファングに立ち向かいます。しかし、反撃でダメージを受けます。
そして、つむぎの不幸は現実世界にも及び、黒い糸が世界中を絡めていきます。
つむぎは、不幸そのものだとあざ笑うブラックファング。この言葉にラブリーは、自分はつむぎと友達だけど、不幸なんかじゃないと返します。
それは、ジーク王子や人形達も同じです。ジーク王子は、つむぎと一緒に遊んだ日々が楽しくて、つむぎから幸せをもらったと言います。
人形達は無力だが、プリキュアなら何とかしてくれる、とジーク王子は最後の力で、剣を投げ、プリンセスの近くの黒い糸を斬ります。その後、ブラックファングの攻撃を受けて、ジーク王子は人形となり、光となって消えます。
「つむぎ・・・、頑張って・・・。」
と言い残して。ヤバい・・・。マジで、イケメンだわ・・・。最後の最後まで、つむぎに尽くす、その姿勢に、泣きそうになっていました。
他の人形達もサイアークに立ち向かいますが、歯が立たず、次々に、光となって消えてしまいます。
そんな人形達を愚かだとあざ笑うブラックファング。その時、ラブリー達は自力で黒い糸を打ち破ります。
50:30~56:45:ドール王国との決別
ラブリー達は、ブラックファングの非道なやり方に怒っていました。その勢いで、サイアークを蹴散らしていきます。
しかし、つむぎが不幸でいる限り、サイアークはどんどん生み出されます。ラブリーは、つむぎが包まれている糸へ飛び込みます。
そして、ラブリーはつむぎと対面します。
ラブリーは、つむぎの苦しみも知らず、何もできないのに、助けられると言って、傷付けてしまった事を泣いて謝ります。どうすれば助けられるのかは分からないけど、それでも、つむぎの力になりたいと、ラブリーは励まします。
つむぎも、ラブリーに酷い事を言ってしまった事を謝ります。ラブリーは、つむぎを抱き締めて、つむぎの踊りを見て幸せになれたと言います。
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プリキュアには足は治せないし、現実に戻ったって踊る事はできません。踊れない自分は不幸だと思っていたけど、今の自分を応援してくれる友達がいます。
「私は全然不幸じゃない! だから、こんな世界、いらない!」
つむぎは、そう言って、ドール王国との決別を決意します。その直後、人形にされていた、誠司、ブルー、リボン、ぐらさんが元に戻ります。
56:45~63:00:巨大化するブラックファング
その後、不幸のエネルギーが溜まったブラックファングは巨大化します。ブラックファングの強大な力に、プリンセス、ハニー、フォーチュンは倒されます。
この事態に、ブルーは鏡を通じて、世界中の人々にプリキュアを応援するよう呼びかけます。という事で、ライトタイム。ミラクルライトで応援します。
しかし、ブラックファングの力がライトの力を妨害します。それでも、ラブリーは諦めずに立ち向かいます。つむぎを助けるという約束を守るために。
ひたむきに頑張るラブリーを、つむぎも応援します。すると、王国を張り巡らせていた黒い糸が白く変わり、ライトの光が届きました。
そして、再び、ミラクルライトで応援。ふなっしーも、応援隊長として、鑑賞中の子供達に精一杯の応援を促します。
このあたりから流れる挿入歌が、すごくカッコいいんだわ。ちなみに、挿入歌は「勇気が生まれる場所」。プリキュア声優4人が歌っています。
63:00~67:30:スーパーハピネスラブリー
皆の応援を受けたラブリーは、「スーパーハピネスラブリー」に。
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不幸は人間から生まれるもの。人間がいる限り、不幸がやむ事はありません。それでも、不幸を乗り越えた先に幸せがあります。
ラブリーは、1つでも愛がある限り、幸せを諦めない、と「ミラクルラブモーション」を放ちます。
そして、4人が一斉にブラックファングに突撃し、ブラックファングを倒します。
その後、光の中で、ラブリーとつむぎは語り合います。
つむぎは、バレリーナになって、自分のためだけでなく、皆が幸せになれるような踊りたいと言います。ラブリーは、つむぎなら、きっとなれると言います。
夢を口にする事は簡単だけど、実際に皆を幸せにするのは難しい事。だけど、ラブリーならできる、とつむぎは言います。
つむぎは、ラブリーに感謝し、夢から覚めます。
67:30~69:00:夢から覚めて
後日、つむぎはバレエの発表会に出場します。めぐみ達も観客として来ていました。
少しして、つむぎの出番がやって来ます。めぐみ達の声援を受けた、つむぎは笑顔で踊ります。皆が幸せを感じられるように・・・。
ストーリーは、これで終了です。
69:00~71:00:エンディング
TV本編と同じく「パーティハズカム」。1分10秒くらいまでは、TV本編と同じですが、そこ以降は、劇場特別バージョンです。
TV本編でダンスしている場所は、実は、飛行船の中。イノセントモードのラブリー達は飛行船から、飛び降ります。途中、ラブリーはスパーハピネスラブリーになります。
ラブリー達が飛び降りた先は、スタジアム。国立競技場をモデルにした感じでしょうか。スタジアムには特設ステージが用意されており、ラブリー達は、そこでダンスの続きをします。
やはり、TV本編よりも豪華なエンディングは見所があります。この映画を見るかどうか迷っている方は、見に行く事をオススメします!
71:00~71:45:来春のプリキュア映画の告知
今年の春で、「ニューステージ」シリーズは完結となりましたが、来年春もオールスターズの映画があるようです。
次の映画は、「春のカーニバル」との事。一体どんな作品になるのか? まあ、どんな作品になるにせよ、来年春も大きな期待を持って、映画館に向かいたいと思います!
【まとめ】
素晴らし過ぎる内容で、感動しました。
中盤辺りから、ストーリーの重苦しい展開に鳥肌が立ち、見終わった時には、手に相当汗をかいていました。
まず、私がかなり注目していた、ゲストキャラのふなっしーについてですが、残念ながら、活躍は微妙でした。
「プリキュア応援隊長」という肩書きを持っていて、プリキュア新聞では、インタビューに3ページも使われていましたが、それに見合うだけの活躍はしていませんでした。
映画に出ていた時間は、合計2分にも満たず、終盤のライトタイムで、ふなっしーが出た時には、「え? お前いたの?」と思いました。正直、いてもいなくても変わらなかったです。
あまりの活躍のなさに、千葉県民視点としては、「ミラクルライトで応援すべきはプリキュアじゃない。ふなっしーだ!」なんて思っちゃいました。(笑)
しかし、それだけに、今回の劇場版の内容はすごかったんだな、と感じました。
ふなっしーといえば、毎回テレビとかで見ては、その存在感に感心していました。それが、この映画を見て初めて、ふなっしーが微妙な存在に感じたという事は、この映画の内容が本当に素晴らしかったと言うしかないと思います。
で、その映画の内容ですが、めぐみとつむぎが、ものすごく印象に残りました。特に、不幸の糸からの脱出時と、ブラックファング撃破後の2人の対話は、いつ見ても感動します。(ちなみに、この記事を書くまで、3回見ました)
まず、めぐみについては、30話感想や33話感想で書いためぐみらしさを、中盤から存分に描かれてくれて満足しています。TV本編前半戦は、主人公の割にはそこまで目立ってませんでしたが、それを十分過ぎるほど埋め合わせてくれたと感じています。
ここでも、めぐみは自分の無力さを痛感します。これまでも、人助けを失敗して、自分は役に立っていないかも、と感じる事は多々ありましたが、今回のつむぎのようにきつく言われた事はなく、これまでの中では、最も精神ダメージが大きかった事でしょう。
じゃあ、無力なら、人助けをやめて、困っている人を見過ごすのか、と言われたら、そんなのめぐみじゃないし、そもそも、そんな事はできないでしょう。めぐみが積極的に人助けをするのは、母を元気付けさせたいという一心から来ており(36話では、みんなを幸せにする事に拡大されましたが)、幼い頃からの良き習性ですので、本能が勝手に、人助けへと動くのだと思います。
めぐみは、前作主人公のマナと比べると、スペックはかなり低く、できない事は多いです。しかし、だからこそ、他人のために諦めず頑張る姿に見所があります。
マナのようなハイスペックさがあれば、それはそれで良いのでしょうけど、不器用ながら他人のために頑張るところが、めぐみらしさだと思いますので、36話でブルーが言っていたとおり、そのままのめぐみでいいと思っています。とはいえ、33話で感じたように、少しは自分を磨く事も大切ですけどね。
今後も、めぐみは、積極的に人助けに励む事でしょう。
だけど、失敗も多くつきまとい、自分の無力さを感じる事も何度かあると思います。今作終了までに、どれだけの人々を幸せに出来るのかも分かりません。
それでも、前を向いて、不器用でもいいから、他人のために諦めずに頑張ってほしいと思います。他者依存が大きくなったって構いません。こういうめぐみらしさを今後のTV本編でも、沢山描いてほしいと期待しています。
次に、つむぎについては、劇場告知の動画、CM、34話~37話の劇場告知オープニングからは考えられない、重苦しい過去を持つキャラで、中盤からは、この子の一挙一動に、ものすごく引き寄せられていました。
つむぎを見て、人間誰しもが持つ心の弱さや、それゆえの人間の美徳とかを考えたりしました。
つむぎは、再び踊れるようになるために、ブラックファングの誘いに乗りました。もちろん、プリキュアが正義の味方、幻影帝国が悪者である事は知っていました。つむぎがやった事は、明らかに悪い事で、不幸の糸に絡められたのは自業自得とも言えます。
でも、こういうのは、実際にもよくある話なんですよね。子どもだけじゃなく、私達大人だって、例外ではありません。何かの出来事で絶望を感じたりすると、その気分を解消しようと、覚せい剤に手を出したり、殺人に走ったりなどする人をニュースとかで、よく見ますよね。
特に、子ども達は心が未成熟な分、自分本位になりやすく、落ち込んでいる時に「願いを叶えてあげる」なんて言われたら、善悪判断が置き去りになり、そっちに流されちゃうものです。「知らないおじさんに声をかけられても、ついてっちゃダメ」と言い聞かせても、「美味しいお菓子あげるよ」と言われると、ついていってしまうのと同じです。だから、つむぎがブラックファングの誘いに乗ってしまったのは、必然的な流れであり、仕方のない事だと思います。
ブラックファングは、そんな人間の弱さを重々分かっていて、それも、子どもの夢や純粋さまで踏みにじったのですから、悪党の中の悪党といえるでしょう。これまでの劇場版の敵と見比べても、コイツほどの悪党はいないんじゃないかと思います。
確かに、ブラックファングが言っていた通り、人は簡単に不幸に陥りますし、人がいる限り、不幸がやむ事はないでしょう。
でも、人は基本、利他的に動きやすい傾向にあるため、不幸を乗り越えるために力を合わせたりします。悪い事をした人間がいたとしても、自分も同じ事をする可能性があり、決して他人事ではない、と手を差し伸べて赦したりもします。そういうのが、人間の美徳であり、そこに幸せがあるのでしょうね。
と書いたものの、映画を見た子ども達の大部分は、夢を諦めて絶望した事がないと思われるため、つむぎの苦しみが分からず、ピンとこないんじゃないかと思います。
とはいえ、大きくなれば、つむぎのような挫折を味わう可能性は高く、そうなった時に、この映画の事を思い出して、幸せに進めればいいのかもしれません。
それに、悪い事をしてしまった友達を悪者だと決めつけて絶交するのはダメですよね。その子を赦す優しさは必要です。悪い事をしてしまった事を反省しているのであれば、優しい言葉をかけたり、一緒に泣いたりする。謝る勇気を持てないのであれば、一緒に謝る。この映画を見た子ども達にとっては、今は、つむぎの心情を理解できなくても、こういうのが積極的にできるようになれば良いのかもしれませんね。
劇場版「ハピネスチャージプリキュア!」の感想は、これで以上です。
相変わらず長いですね。それだけ、この作品は、感じた事が多過ぎて、上手くまとめるのに苦労しました。とりあえず、当初の投稿予定日に感想を書き終える事ができて、ホッとしてます。
この作品を見終えて、多くの感動をいただき、スタッフ様達には、大いに感謝しています。
今回も、感動をありがとうございました!! そして、この作品の制作、お疲れ様でした!!
「ハピネスチャージ」36話感想を書いた翌日、「劇場版ハピネスチャージプリキュア!『人形の国のバレリーナ』」を見に行きました!
その日は、台風が過ぎ去った直後と、気温が25℃を超えていたため、半袖でした。いやー、まさか、半袖でプリキュア映画を見に行くとは思わなかったよ。(笑)
昨年と同じく、いつもの映画館に、約40分、自転車で行き、券売機で席を予約。
上映開始15分前にパンフ購入し、開始5分前に、劇場内にいざ、突入! 今回は、「ニューステージ3」の「おともだち認定証」や「ドキドキ」劇場版のキュアラビーズカードといったような特典はありませんでした。
では、劇場本編の感想に入ります。
TV本編の感想と同じく、ストーリー解説の部分は文字を小さくし、ストーリー解説部分に私の感想を入れる場合は、該当箇所を斜体にします。
また、検索サイトなどから、この記事に直接来られた方で、ネタバレが嫌な人は、くれぐれも注意して下さい。
それでは、感想スタート!
0:00~5:00:バトル1
開始早々、サイアークが出現。「ふなっしーショー」の最中に現れました。
サイアークから逃げまとう観客やふなっしー。分かってはいましたが、「梨汁ブシャー」でサイアークに攻撃はしてませんでした。千葉県民的には、やってほしかったなあ。(笑)
ですが、ハピネスチャージプリキュアの4人が助けに来ました。リボンとぐらさんは、増子美代、ふなっしー、観客達に、ミラクルドレスライトを渡します。
これは、プリキュア映画では恒例の、プリキュアに力を与える応援アイテム。ミラクルライトの使い方も、ここで説明されました。
ミラクルライトの応援で、力が湧いてきた4人は、サイアークにダメージを与えていきます。最後は、ハピネスビッグバンで浄化します。
今日もサイアークをやっつけて、幸せ気分のハピネスチャージプリキュア。
しかし、そんな4人をテレビで見ていた、ある女の子が、自分は不幸だと悲しみに暮れます。その時、部屋の鏡から、お前の願いを叶えてやる、という何者かの声が聞こえ、少女は鏡の中に吸い込まれます。
5:00~9:00:ぴかりが丘保育園での人形劇
後日、めぐみ達4人と誠司は、ぴかりが丘保育園で、白雪姫の人形劇をしていました。
白雪姫と王子様がキスをするところで、人形の糸がこんがらがって、ゴタゴタが起きます。しかし、ゆうこといおながフォローして、子供達は大喜びで終わりました。
子供達が帰ったあと、めぐみ達は後片付けをします。ひめは、せっかくのキスシーンで失敗なんてありえない、とむくれますが、めぐみ、ゆうこ、子供達が喜んでくれて良かったと言います。
めぐみ達が人形を片付けていると、あるバレリーナ人形を目にします。
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人形がひとりでに動いた事に驚く一同。しかし、めぐみはすぐに慣れ、人形にあいさつします。「ドキドキ」1話のマナとシャルルみたいやのう。(笑)
人形の名前は「つむぎ」。つむぎは、めぐみ達がプリキュアである事を知っているようで、自分の住んでいる国「ドール王国」がサイアークに襲われているので助けてほしいと頼みます。
めぐみ達に断る理由はありません。早速、つむぎは、めぐみ達をドール王国へと連れて行きます。
9:00~10:45:オープニング
10:45~16:15:バトル2
ドール王国に到着しためぐみ達。途中、つむぎは人間の姿になっていました。
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リボンはキュアラインでブルーと連絡をとりますが、ブルーは、ドール王国という国は聞いた事がない、と言います。その直後、ブルーは何者かに襲われ、通信は途切れます。
それと同時に、ドール王国には、風車型のサイアークが現れ、めぐみ達は変身します。
ラブリー達は、サイアークの繰り出す強風に翻弄されますが、連携して立ち向かいます。
まずは、フォーチュンタンバリンリングと、ハニーリボンスパイラルで、サイアークの動きを弱らせます。その後、プリンセスはマカダミアフラダンスにフォームチェンジし、ハワイアンアロハロエで踊らせたところを、ラブリーがピンキーラブシュート。
サイアークは浄化できましたが、リボンは幸せを感じず、不思議に感じます。
その後、つむぎはラブリー達の強さを称え、ラブリーは、つむぎの心配事は自分に任せて、と言います。
16:15~18:45:めぐみ達を歓迎するドール王国民
少しして、白馬に乗ったイケメンの男性が、めぐみ達に近付いて来ました。
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彼は、ひめの理想の男性そのものであり、ひめは彼を見てはしゃぎます。
その直後、ジーク王子は、ひめの手をとって、手の甲に口づけをします。すると、ひめは、顔が真っ赤になります。
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その後、つむぎとジーク王子は、めぐみ達をお城に案内します。
お城に向かうめぐみ達を、ドール王国の人形達がパレードで歓迎します。
多くの人形から歓迎されて、喜び一杯のめぐみ達。ひめは、ジーク王子と目が合うと、赤い運命の糸で結ばれてる、これは結婚だと、気分が高鳴ります。
19:00~23:00:舞踏会
城に着いためぐみ達は、35話で入手したドレスのプリカードで、オシャレにチェンジします。誠司はタキシードに着替えます。
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その後、舞踏会。ひめはジーク王子と、めぐみは誠司と踊ります。
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ゆうこも、気になる事はありますが、気にし過ぎたって何も始まらない、楽しみながら様子を見ていこう、と言います。いおなは、この言葉に納得します。
その後、いおなは、ぐらさんと一緒に踊ります。
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楽しく踊るめぐみ達。途中、めぐみ、ゆうこ、いおなはスイーツで間休みをとります。
23:00~31:30:不穏な空気
その頃、誠司は城の外に出ていました。タキシード姿は堅苦しく感じるものの、楽しく感じます。
しかし、そんな時、ハチのサイアークが何体かやって来ました。サイアーク達は黒い糸になって、誠司を包み、すぐに誠司は人形にされます。それを、つむぎが見下ろします。
ひめとジーク王子は、まだ踊っていました。途中、ジーク王子が浮かない表情を浮かべると、ひめは、悩みがあるなら相談してほしい、と言います。
そう言われた王子は、優しい、と返し、ひめはまた顔が真っ赤に。そして、ジーク王子は2人っきりで話をしようと、ひめを城の外に連れ出します。
その直後、めぐみは誠司と再び踊ろうとしますが、誠司がいないため、不思議に感じます。そこに、つむぎが声をかけ、めぐみを部屋から出します。
バラバラになっては危ないと感じる、ゆうこといおな。しかし、サイアークが、すぐそこにいました。
ジーク王子と一緒に外に出たひめは、胸が高鳴ります。途中、ジーク王子がひめに振り返ると、キスするんじゃないかと動揺し、
「ジーク様。私もあなたの事が、す・・・」
「好き」と言いかけそうになった時に、サイアークが現れます。
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「このタイミング・・・、アンタって、ホント、サイアーク!」
と叫びます。
うん、まあ何となく分かってたよ、こういう展開が来るって事は(笑)。ちなみに、このセリフ、声役の潘さんのアドリブらしいです。
これが「スマイル」のれいかだったら、ジャマは入らなかったんだろうけど、変顔に定評のある、お子ちゃまキャラじゃ、しょうがないね。ま、キミも、れいかのような、おしとやかさや冷静さを見習うんだな。っていうか、この時の私のニヤけ顔が、他人に見せられないくらい酷かったと感じています。(笑)
その頃、つむぎは、めぐみが皆を幸せにしたいと言っていた事について語ります。
めぐみはその気マンマンですが、つむぎは無理だと返します。プリキュアでも出来ない事があり、頑張ったって出来ない事があると続けます。
少しして、大きな糸車が回っている部屋に着くと、サイアークが現れ、めぐみは変身します。
ラブリーは、つむぎに逃げるよう言いますが、つむぎはサイアークに攻撃を指示します。この事態に、ラブリーはショックを受けます。
ゆうこといおなも、変身して戦っていました。技をぶつけても、サイアーク達は倒れません。
ぐらさんは人形達が何か知ってそうだと怪しみます。すると、人形達は「つむぎのため」と口にします。
ひめも、ジーク王子を守るために変身して戦っていました。しかし、ジーク王子がプリンセスに剣を向けます。
彼もまた、「つむぎのため」と口にし、この国の真実を語ります。
この国の人形達は、つむぎが幼い頃から遊んでいた人形達でした。幼い頃から可愛がられた人形達は、つむぎを愛しており、つむぎのために尽くしたいと思っています。ジーク王子もその人形の中の1つです。
「たとえ人形でも、つむぎへの思いは誰にも負けない!」
プリンセスは、ジーク王子の心は自分に向けられてないと知って、ショックを受けます。そして、プリンセスは「やってられっかあ!」と叫んで、逃げます。
まあ、しょうがないやね。約20分後のシーンを見ると、ジーク王子はイケメン過ぎて、ひめにはハードルが高過ぎたと思います。この失恋は、高校野球でいえば、大量点差でのコールド負けを喰らった感じでしょうか。(笑)
っていうか、ショック受けた時にいちいち変顔すんなや。ジーク王子、真面目な事語ってんのに。そんなんだから、いいムードの時に、サイアークが空気読んでジャマしちゃうんだよ。(笑)
31:30~38:30:つむぎの真実
つむぎはラブリーに、自分の真実について語ります。
本当のつむぎは踊れません。つむぎは幼い頃から、踊る事が大好きでバレエのレッスンにも励んでいましたが、ある日、足が動かなくなり、踊れなくなってしまいました。
原因は分かりません。どんなに頑張っても動く事ができず、最初は見舞いに来ていた友達も離れてしまい、つむぎは失意に暮れます。
そんな時、オープニング前の声の主が救ってくれました。声の主に導かれたつむぎは、足が動けるようになり、踊る事もできます。彼は、ここはつむぎのための国だと言い、部屋にいた人形達は国民として、つむぎに尽くします。
しかし、この国は、彼が消滅すればなくなってしまいます。彼は、幻影帝国の幹部「ブラックファング」。
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これがつむぎの真実です。
つむぎがやっている事は悪い事。ラブリーは、つむぎを説得しますが、つむぎは、自分の願いを叶えてくれたブラックファングに恩を感じ、
「私は踊りたい。どんな事をしても。」
と、この世界にとどまる事を選びます。ここで、ラブリーは、誠司とブルーが人形にされた事を知ります。
同じ頃、リボンとぐらさんも、黒い糸に絡まれ、人形になります。ハニー、フォーチュンは態勢を立て直しに、外に向かいます。
ラブリーは、つむぎを説得するものの、聞き入れません。現実に戻れば、踊れないし、友達もいないと、失望が待つだけ。プリキュアになったところで、足を治せはしません。
「何もできないくせに、助けるなんて、簡単に言わないで!」
と、つむぎは叫びます。ショックを受けるラブリー。
ちょうどその時、プリンセス、ハニー、フォーチュンと合流しました。ラブリー達は一旦、城から離れます。
38:30~42:00:落ち込むラブリー
その後、つむぎは、ラブリーに酷い事を言ってしまったと泣き出します。自分がやっている事は悪い事で、ラブリーは自分の事を思っている、と分かっています。
城から出たラブリーは、何もできないのに、幸せにするなんて言って、つむぎを傷付けてしまった、と泣き出します。
しかし、プリンセスは、そうやって後ろ向きになるのはラブリーらしくない、と言います。助けられないなら、放っておくのか、と言われたら、そんな事はしない。1人だけで助けるのは難しいけど、力を合わせれば解決できる事もある。ハニーとフォーチュンも、そう言って、フォローします。
励まされたラブリーは、つむぎを助ける事を決意し、城へ再突入します。サイアークは厄介ですが、それでも全力でぶつかっていくのが「ハピネスチャージプリキュア」。4人は手を合わせて、気合いを入れ、城に向かいます。
42:00~50:30:黒幕・ブラックファング
城へ突入したラブリーは、足は治せないけど、ここにいる事が真の幸せではない、と言い、とつむぎに手を差し伸べます。
つむぎはラブリー達に歩み寄ろうとしますが、そうは問屋が卸しません。ブラックファングが、ラブリー達4人とつむぎを黒い糸に絡めます。
ここで、ブラックファングが真相を明らかにします。つむぎの足を動けなくしたのは、ブラックファング。他者の不幸がブラックファングの力の源。夢に向かって頑張る者ほど、それを失った時の失望は大きいと、つむぎをターゲットにしていました。
つむぎは、だましていた事に怒りますが、つむぎ自身もやっていた事だと返します。踊り続けたいために、プリキュアをだまして、倒そうと考えていた訳ですから。そう言われたつむぎは、ますます悲しみに暮れ、黒い糸に包まれます。
この事態に、ジーク王子は、お前ならつむぎを幸せにしてくれると信じていたが、真に剣を向けるべきは、お前だったと、ブラックファングに立ち向かいます。しかし、反撃でダメージを受けます。
そして、つむぎの不幸は現実世界にも及び、黒い糸が世界中を絡めていきます。
つむぎは、不幸そのものだとあざ笑うブラックファング。この言葉にラブリーは、自分はつむぎと友達だけど、不幸なんかじゃないと返します。
それは、ジーク王子や人形達も同じです。ジーク王子は、つむぎと一緒に遊んだ日々が楽しくて、つむぎから幸せをもらったと言います。
人形達は無力だが、プリキュアなら何とかしてくれる、とジーク王子は最後の力で、剣を投げ、プリンセスの近くの黒い糸を斬ります。その後、ブラックファングの攻撃を受けて、ジーク王子は人形となり、光となって消えます。
「つむぎ・・・、頑張って・・・。」
と言い残して。ヤバい・・・。マジで、イケメンだわ・・・。最後の最後まで、つむぎに尽くす、その姿勢に、泣きそうになっていました。
他の人形達もサイアークに立ち向かいますが、歯が立たず、次々に、光となって消えてしまいます。
そんな人形達を愚かだとあざ笑うブラックファング。その時、ラブリー達は自力で黒い糸を打ち破ります。
50:30~56:45:ドール王国との決別
ラブリー達は、ブラックファングの非道なやり方に怒っていました。その勢いで、サイアークを蹴散らしていきます。
しかし、つむぎが不幸でいる限り、サイアークはどんどん生み出されます。ラブリーは、つむぎが包まれている糸へ飛び込みます。
そして、ラブリーはつむぎと対面します。
ラブリーは、つむぎの苦しみも知らず、何もできないのに、助けられると言って、傷付けてしまった事を泣いて謝ります。どうすれば助けられるのかは分からないけど、それでも、つむぎの力になりたいと、ラブリーは励まします。
つむぎも、ラブリーに酷い事を言ってしまった事を謝ります。ラブリーは、つむぎを抱き締めて、つむぎの踊りを見て幸せになれたと言います。
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画像は、いずれも36話オープニングより
そして、つむぎなら、皆を幸せにできる、だから、一緒に頑張ろう、と元気付けます。そして、2人は不幸の糸から脱出します。プリキュアには足は治せないし、現実に戻ったって踊る事はできません。踊れない自分は不幸だと思っていたけど、今の自分を応援してくれる友達がいます。
「私は全然不幸じゃない! だから、こんな世界、いらない!」
つむぎは、そう言って、ドール王国との決別を決意します。その直後、人形にされていた、誠司、ブルー、リボン、ぐらさんが元に戻ります。
56:45~63:00:巨大化するブラックファング
その後、不幸のエネルギーが溜まったブラックファングは巨大化します。ブラックファングの強大な力に、プリンセス、ハニー、フォーチュンは倒されます。
この事態に、ブルーは鏡を通じて、世界中の人々にプリキュアを応援するよう呼びかけます。という事で、ライトタイム。ミラクルライトで応援します。
しかし、ブラックファングの力がライトの力を妨害します。それでも、ラブリーは諦めずに立ち向かいます。つむぎを助けるという約束を守るために。
ひたむきに頑張るラブリーを、つむぎも応援します。すると、王国を張り巡らせていた黒い糸が白く変わり、ライトの光が届きました。
そして、再び、ミラクルライトで応援。ふなっしーも、応援隊長として、鑑賞中の子供達に精一杯の応援を促します。
このあたりから流れる挿入歌が、すごくカッコいいんだわ。ちなみに、挿入歌は「勇気が生まれる場所」。プリキュア声優4人が歌っています。
63:00~67:30:スーパーハピネスラブリー
皆の応援を受けたラブリーは、「スーパーハピネスラブリー」に。
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不幸は人間から生まれるもの。人間がいる限り、不幸がやむ事はありません。それでも、不幸を乗り越えた先に幸せがあります。
ラブリーは、1つでも愛がある限り、幸せを諦めない、と「ミラクルラブモーション」を放ちます。
そして、4人が一斉にブラックファングに突撃し、ブラックファングを倒します。
その後、光の中で、ラブリーとつむぎは語り合います。
つむぎは、バレリーナになって、自分のためだけでなく、皆が幸せになれるような踊りたいと言います。ラブリーは、つむぎなら、きっとなれると言います。
夢を口にする事は簡単だけど、実際に皆を幸せにするのは難しい事。だけど、ラブリーならできる、とつむぎは言います。
つむぎは、ラブリーに感謝し、夢から覚めます。
67:30~69:00:夢から覚めて
後日、つむぎはバレエの発表会に出場します。めぐみ達も観客として来ていました。
少しして、つむぎの出番がやって来ます。めぐみ達の声援を受けた、つむぎは笑顔で踊ります。皆が幸せを感じられるように・・・。
ストーリーは、これで終了です。
69:00~71:00:エンディング
TV本編と同じく「パーティハズカム」。1分10秒くらいまでは、TV本編と同じですが、そこ以降は、劇場特別バージョンです。
TV本編でダンスしている場所は、実は、飛行船の中。イノセントモードのラブリー達は飛行船から、飛び降ります。途中、ラブリーはスパーハピネスラブリーになります。
ラブリー達が飛び降りた先は、スタジアム。国立競技場をモデルにした感じでしょうか。スタジアムには特設ステージが用意されており、ラブリー達は、そこでダンスの続きをします。
やはり、TV本編よりも豪華なエンディングは見所があります。この映画を見るかどうか迷っている方は、見に行く事をオススメします!
71:00~71:45:来春のプリキュア映画の告知
今年の春で、「ニューステージ」シリーズは完結となりましたが、来年春もオールスターズの映画があるようです。
次の映画は、「春のカーニバル」との事。一体どんな作品になるのか? まあ、どんな作品になるにせよ、来年春も大きな期待を持って、映画館に向かいたいと思います!
【まとめ】
素晴らし過ぎる内容で、感動しました。
中盤辺りから、ストーリーの重苦しい展開に鳥肌が立ち、見終わった時には、手に相当汗をかいていました。
まず、私がかなり注目していた、ゲストキャラのふなっしーについてですが、残念ながら、活躍は微妙でした。
「プリキュア応援隊長」という肩書きを持っていて、プリキュア新聞では、インタビューに3ページも使われていましたが、それに見合うだけの活躍はしていませんでした。
映画に出ていた時間は、合計2分にも満たず、終盤のライトタイムで、ふなっしーが出た時には、「え? お前いたの?」と思いました。正直、いてもいなくても変わらなかったです。
あまりの活躍のなさに、千葉県民視点としては、「ミラクルライトで応援すべきはプリキュアじゃない。ふなっしーだ!」なんて思っちゃいました。(笑)
しかし、それだけに、今回の劇場版の内容はすごかったんだな、と感じました。
ふなっしーといえば、毎回テレビとかで見ては、その存在感に感心していました。それが、この映画を見て初めて、ふなっしーが微妙な存在に感じたという事は、この映画の内容が本当に素晴らしかったと言うしかないと思います。
で、その映画の内容ですが、めぐみとつむぎが、ものすごく印象に残りました。特に、不幸の糸からの脱出時と、ブラックファング撃破後の2人の対話は、いつ見ても感動します。(ちなみに、この記事を書くまで、3回見ました)
まず、めぐみについては、30話感想や33話感想で書いためぐみらしさを、中盤から存分に描かれてくれて満足しています。TV本編前半戦は、主人公の割にはそこまで目立ってませんでしたが、それを十分過ぎるほど埋め合わせてくれたと感じています。
ここでも、めぐみは自分の無力さを痛感します。これまでも、人助けを失敗して、自分は役に立っていないかも、と感じる事は多々ありましたが、今回のつむぎのようにきつく言われた事はなく、これまでの中では、最も精神ダメージが大きかった事でしょう。
じゃあ、無力なら、人助けをやめて、困っている人を見過ごすのか、と言われたら、そんなのめぐみじゃないし、そもそも、そんな事はできないでしょう。めぐみが積極的に人助けをするのは、母を元気付けさせたいという一心から来ており(36話では、みんなを幸せにする事に拡大されましたが)、幼い頃からの良き習性ですので、本能が勝手に、人助けへと動くのだと思います。
めぐみは、前作主人公のマナと比べると、スペックはかなり低く、できない事は多いです。しかし、だからこそ、他人のために諦めず頑張る姿に見所があります。
マナのようなハイスペックさがあれば、それはそれで良いのでしょうけど、不器用ながら他人のために頑張るところが、めぐみらしさだと思いますので、36話でブルーが言っていたとおり、そのままのめぐみでいいと思っています。とはいえ、33話で感じたように、少しは自分を磨く事も大切ですけどね。
今後も、めぐみは、積極的に人助けに励む事でしょう。
だけど、失敗も多くつきまとい、自分の無力さを感じる事も何度かあると思います。今作終了までに、どれだけの人々を幸せに出来るのかも分かりません。
それでも、前を向いて、不器用でもいいから、他人のために諦めずに頑張ってほしいと思います。他者依存が大きくなったって構いません。こういうめぐみらしさを今後のTV本編でも、沢山描いてほしいと期待しています。
次に、つむぎについては、劇場告知の動画、CM、34話~37話の劇場告知オープニングからは考えられない、重苦しい過去を持つキャラで、中盤からは、この子の一挙一動に、ものすごく引き寄せられていました。
つむぎを見て、人間誰しもが持つ心の弱さや、それゆえの人間の美徳とかを考えたりしました。
つむぎは、再び踊れるようになるために、ブラックファングの誘いに乗りました。もちろん、プリキュアが正義の味方、幻影帝国が悪者である事は知っていました。つむぎがやった事は、明らかに悪い事で、不幸の糸に絡められたのは自業自得とも言えます。
でも、こういうのは、実際にもよくある話なんですよね。子どもだけじゃなく、私達大人だって、例外ではありません。何かの出来事で絶望を感じたりすると、その気分を解消しようと、覚せい剤に手を出したり、殺人に走ったりなどする人をニュースとかで、よく見ますよね。
特に、子ども達は心が未成熟な分、自分本位になりやすく、落ち込んでいる時に「願いを叶えてあげる」なんて言われたら、善悪判断が置き去りになり、そっちに流されちゃうものです。「知らないおじさんに声をかけられても、ついてっちゃダメ」と言い聞かせても、「美味しいお菓子あげるよ」と言われると、ついていってしまうのと同じです。だから、つむぎがブラックファングの誘いに乗ってしまったのは、必然的な流れであり、仕方のない事だと思います。
ブラックファングは、そんな人間の弱さを重々分かっていて、それも、子どもの夢や純粋さまで踏みにじったのですから、悪党の中の悪党といえるでしょう。これまでの劇場版の敵と見比べても、コイツほどの悪党はいないんじゃないかと思います。
確かに、ブラックファングが言っていた通り、人は簡単に不幸に陥りますし、人がいる限り、不幸がやむ事はないでしょう。
でも、人は基本、利他的に動きやすい傾向にあるため、不幸を乗り越えるために力を合わせたりします。悪い事をした人間がいたとしても、自分も同じ事をする可能性があり、決して他人事ではない、と手を差し伸べて赦したりもします。そういうのが、人間の美徳であり、そこに幸せがあるのでしょうね。
と書いたものの、映画を見た子ども達の大部分は、夢を諦めて絶望した事がないと思われるため、つむぎの苦しみが分からず、ピンとこないんじゃないかと思います。
とはいえ、大きくなれば、つむぎのような挫折を味わう可能性は高く、そうなった時に、この映画の事を思い出して、幸せに進めればいいのかもしれません。
それに、悪い事をしてしまった友達を悪者だと決めつけて絶交するのはダメですよね。その子を赦す優しさは必要です。悪い事をしてしまった事を反省しているのであれば、優しい言葉をかけたり、一緒に泣いたりする。謝る勇気を持てないのであれば、一緒に謝る。この映画を見た子ども達にとっては、今は、つむぎの心情を理解できなくても、こういうのが積極的にできるようになれば良いのかもしれませんね。
劇場版「ハピネスチャージプリキュア!」の感想は、これで以上です。
相変わらず長いですね。それだけ、この作品は、感じた事が多過ぎて、上手くまとめるのに苦労しました。とりあえず、当初の投稿予定日に感想を書き終える事ができて、ホッとしてます。
この作品を見終えて、多くの感動をいただき、スタッフ様達には、大いに感謝しています。
今回も、感動をありがとうございました!! そして、この作品の制作、お疲れ様でした!!