今話の名セリフ:「カーテン開けとかないとね! リコが、はーちゃんが帰ってきても、すぐ気付けるようにさ!」
「魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~」第3話「刻(とき)の魔法」の感想です。
~ オープニング前 ~
アイルが言っていた時刻に見た事を、魔法学校の校長に話すみらい。リコは、同じ頃に、過去の出来事を見た事を話しました。
魔法の水晶は、みらいとリコに、過去と未来を見せたんじゃないかと言いました。となると、みらいが見たものは、これから起こる事と思われますが、本当に起こるかどうかは分かりません。ただ、2人が過去や未来を見たのは、アイルが2人の前に現れた時、アイルから発せられた光が原因と思われます。
みらいは、アイルの服装から、アイルはナシマホウ界にいると察し、自分が探すと言いました。リコも、みらいに協力する事を申し出ました。
~ Aパート ~
夜が明けて、ナシマホウ界に向かうみらい達。
「2人分。」
「お客様。3人分になります。」
「え? こっちに来た時は2人分で、幼児の乗車賃はいらないって・・・。」
「しかしですね、お連れ様は幼児では・・・。」
『ええーっ!?』
「なになに!? どういう事!?」
『ひーちゃんが、大きくなってる!』
「子供の成長にまったく気付けないなんて、教師失格・・・。」
「ほら、なにかと慌ただしかったしさ!」
「いっぱい食べて大きくなったモフ!」
そういえば、ことはは、リンクルストーンの力で大きくなっていましたが、ひすいもそうなのか?
そう考えていると、津成木駅に到着。すぐに、みらいのスマホにメッセージが多く入ってきました。
相手は、魔法学校のクラスメイトだったケイ。今は、ナシマホウ界で報道の記者を目指しているそうです。
ケイにメッセージを送ると、ある動画が返ってきました。
それは、突如現れたクマの怪物と魔法ガールは何か関係があるじゃないかというもの。魔法ガールは注目されているため気を付けてほしいという意味です。
少しして、みらいの家に来ました。今も、両親、祖母と一緒に暮らしています。
両親達は、リコやひすいをしばらく泊めてほしいという、みらいのお願いを温かく受け入れました。
その後・・・、
「私の部屋・・・。」
「いつ戻ってきてもいいように、そのままにしといたの!」
「みらい、ありがとう!」
「こんなに小さかったっけ・・・。」
さて、どうやって、アイルを探し出すのか? まずは、クマの怪物が現れた津成木駅近くの公園を探す事に。
しかし、多くの警察官が捜索に当たっているため、立ち入り禁止になっています。そこで、透明になるフードを被って、探し出しました。
ですが、手掛かりはなし。明日探す事にします。
リコは、アイル探しは自分に任せて、みらいは大学に行くよう言います。下手に動けば、みらいが魔法ガールだと特定され、アイル探しに支障が出るおそれがあるためです。
となれば、いつでも連絡が取り合えるよう、スマホが必要だという話になり、みらい達は携帯ショップを訪れました。
「えっと・・・。しばらく、こっちの文字書いてないから・・・。魔法界の『魔』は、こうだっけ?」
「魔法界?」
「あ、いえ・・・。その・・・。」
おい、リコ先生。魔法界の住所を書くつもりだったのかよ。いやー、リコ先生のドジっ子っぷりは、大人になっても健在で安心したぜ! 生きてるって感じ!(笑)
「ご本人様と確認できる身分証明書はお持ちですか?」
「え? 証明・・・。えっと・・・。」
「新規で入りまーす!」
身分証明ができないリコ先生、可愛いよ。「キュアフェリーチェがいない今、『ギャップが魅力』を担当するのは私よ!」と言わんばかりの、良いポンコツっぷり、さすがです。(笑)
その夜・・・、
「キュアスタだっけ? 見たけど、頑張ってるのね。魔法ガール活動。」
「うん、まあね。大学と魔法ガールを両立させるの、なかなか大変だよ・・・。」
「これからは、それにプリキュアも入るのか・・・。」
「そうね・・・。」
「でも、嬉しいよ、リコ。また一緒にこうしていられてさ。」
「ええ。お姉ちゃ・・・、リズ先生とソルシエール先生には、授業代わってもらって、申し訳ないけど・・・。」
「明日も早いし、もう寝るわ。」
「うん。」
「カーテン、空いてるけど?」
「ああ、うん。」
「おやすみ。」
「おやすみ。」
そして、翌日、みらいは大学に行き、その間、リコはアイルの手掛かりを探していました。
「怪物が出た時の、ネットにあった写真!」
「あの人!」
「たぶん・・・。でも、私達の前に現れた時とは、服が違う?」
[僕を探していたんだろ?]
「みらい?」
「どうした?」
「本・・・。」
直後、みらいは、授業を抜けて、先程見たものをリコに伝えるため、リコのスマホに電話をかけました。
すると・・・、
「やあ、朝日奈みらいさん。」
「え? 誰?」
「僕だよ。アイル。」
「どうして、リコのスマホに!?」
~ Bパート ~
少しして、みらいとモフルンは、アイルの居場所を特定し、アイルの元に来ました。
「待ってたよ。」
「リコとひーちゃんは?」
「そろそろか。3、2、1・・・。」
「みらい?」
「あなたは! あ! 私のスマホ!」
「いつの間に!」
「置いていったから。」
「え・・・。イチゴメロンパンのおかわりを買いに行って・・・。」
「ダメモフ! スマホを置いて離れるなんて、絶対ありえないモフ!」
「すみません・・・。」
まったくだよ。いくら「ギャップが魅力」といっても、キミ、ひすいのママなんですから、少しはしっかりして下さい。(さらっと「ママ」って言うなよ(笑))
「数日でこんなに大きくなるなんて、ホント、びっくりだよ・・・。」
「ひーちゃんの事、知ってるのね!」
「知ってたら? 僕がここで彼女に下手な脚注を与えるよりも、彼女と物語を紡ぐ中で知っていった方が、良くない?」
「なんてね。僕も彼女の事をよく知らないんだ・・・。」
「僕の空間フィールド。ここなら、お互い集中できるだろ?」
お、そうだな。お前がここにいなければ、完璧だな!
え? 空間フィールドを使ったヤツが邪魔なのは、おかしくないかって? そりゃ、百合の間に男が挟まるのは厳禁となると、この結論に至るのは至極当然だと思うのですが、なんか文句ありますか?(笑)
「リコ!」
「ええ!」
『キュアップ・ラパパ!』
『トパーズ!』
『ミラクルマジカルジュエリーレ!』
「2人の奇跡! キュアミラクル!」
「2人の魔法! キュアマジカル!」
『魔法つかいプリキュア!』
「仲良くキック。」
「足場を出してからの・・・。」
「ハンマー。」
「こっちはボールだったね。」
「ボールからのドリル。」
「なんで、動きが分かるの!?」
「動きか分かるの。」
「え?」
『どういう事?』
「どういう事。」
「ミラクル達の言う事が、分かってるモフ!」
「分かってるモフ。」
「どうして・・・。」
「簡単な事だよ。君達に授けた力と同じさ。」
「私達にって・・・。まさか、過去と未来を!?」
「あなたも見えてるの?」
「まあね。だから読めるんだ。君達の動きや言葉が。」
「魔法とロボット、世界観違うだろ? でも、ここからは、こいつが相手だ。そういう筋書きなもんで。」
「ここまでは、僕が見た未来とまるで同じ。で、この先は、どうなるんだ? アイツ、戻ってくるんだろうな?」
「どうして、私達に起きる事が分かるの!?」
「朝日奈みらいって知ってたし、なんで!?」
「必要なんだ。僕の物語では。」
「あなたの・・・。」
「物語?」
「あれが?」
「あの未来が来るっていうの!?」
「君がどんな未来を見たのか、僕には分からない。」
『え?』
「君達がどんな未来や過去を見るのか、それは、僕にはコントロールできない。そこは君達、読者に委ねてる。」
「でも、言い当てた!」
「うん! その時、君は、絶望した自分と、なんとかかんとか・・・。えっと・・・。」
「モフ! みらいがスマホにメモってたモフ!」
「読めないモフ! 漢字モフ!」
「貸して。」
「ああ! 操作の仕方が分からない!」
漢字が読めない、スマホの操作が分からないという、ダメダメな正義の味方を静観しているアイルさんは、悪役の鑑やでぇ! まあ、隙ありしようものなら、スタッフ様から粛清されるでしょうけどね。(笑)
「次に会うのは、14時間と4分後。その時、君は、絶望した自分と向き合う事になる。魔法の杖の音を聞き、あなたの言う通りだった。その一説を聞きながらって!」
「ミラクルに言った事が、本当に起こった! 言い当てたでしょ!?」
「君達から聞いたんだよ。」
『え?』
「私達から?」
「今、君達から教えてもらった話を、数日前の君達に伝えに行く。これから僕が過去に戻ってね。おそらく、そういう事だろう。」
「それが、僕の筋書きさ。」
「何なの!? さっきから筋書きって!?」
「その子を得る筋書きだよ。」
「なんで、ひーちゃんを!?」
「戻ってきたか・・・。」
「そんなの許さない!」
「ひーちゃんは守ってみせる!」
『トパーズ!』
『金色の希望よ! 私達の手に!』
『フル! フル! リンクル!』
『プリキュア! トパースエスペランサ!』
「今日は、このへんでブックマーク。」
その夜・・・、
「はーちゃんの部屋・・・。」
「はーちゃん・・・。」
[リコの部屋はそのままにしといてって、お母さんに頼むから! だから、大丈夫だよ、モフルン・・・。]
[みんなと別れてから初めてだね、十六夜・・・。十六夜の夜に戻ってくるって、リコ、言ってたのに・・・。]
[カーテン開けとかないとね! リコが、はーちゃんが帰ってきても、すぐ気付けるようにさ!]
「眠れないモフ?」
「はーちゃん、どこに行ったのかな・・・。」
「きっと、どこかで元気モフ。はーちゃんは強いモフ!」
「だよね! おやすみ、モフルン!」
「今、数日前を見てきたよ。14時間と4分後に出会うって話も、彼女達にしてきた。」
「どうせ見るなら、過去が良かったんだけどね・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「ひすいの秘密」
アイルの企みを阻み、ひすいを守ろうと改めて決心したみらいとリコ。
みらいが見た、本棚の前に立つアイルのイメージを手掛かりに、彼の居場所を探る事に。そんな時、魔法ガールへの依頼も届き?
【まとめ】
今回は、ナシマホウ界でアイルを探す話でした。それに伴って、リコは、再びみらいの家で暮らす事に。
リコの部屋について、「魔法つかい」本編の時と変わらずそのままにしていたというのは、素晴らしいですね。みらいとリコが離れ離れになってから約6年間も、リコが戻ってくるのを信じていたのですし。
また、みらいの部屋のカーテンはずっと開けていたようです。それは、リコやことはがナシマホウ界に帰ってきても、すぐみらいの居場所に気付けるようにするためであり、これも面白かったですね。
やはり、中学生だった時にリコと一緒に過ごした時間は格別だった事がうかがえますね。同い年の魔法使いの女の子と友達になり、魔法界で魔法を学ぶなど様々な体験をすれば、そんな素晴らしい時間をいつまでも楽しみたいと感じ、たとえ友達と離れ離れになっても、一早く再会し、楽しい時間を過ごしたい気持ちは相当強かったと思いますね。
いやー、本当に、みらリコ尊い! これで2人が添い寝してくれれば、言う事ないぜ・・・。
「いや、『魔法つかい』本編でもしてなかったのに、今更するかよ。しかも、もう大人なんだぜ?」というツッコミはありそうですけど、「ひろがるスカイ」のソラましは、同じベッドで寝た事があるんですよね。プリキュアシリーズにおける百合レベルの高いカップリングで、同い年の異世界人同士が1つ屋根の下で同居という点では共通してるとなると、みらリコにも求めちゃうんだよなあ・・・。
深夜の「プリキュア」なら、添い寝シーンがあっても不思議ではないはず! 私に夢を持たせてくれー!
相変わらず、下らない妄想、サーセン。みらリコは成長しているのに、私は全然成長していません、ハイ。(笑)
あと、「ソルシエール」という名前が出てきたのも、見逃せないところでしょう。
「ソルシエール」というのは、「映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法」に登場したキャラ。「魔法つかい」本編が始まってから約1か月半後に公開された映画ですね。
悪役という立ち位置ではありましたが、終盤では改心。「魔法つかい」本編の最終話でも姿を見せました。
リコがソルシエールを「先生」と言ったあたり、ソルシエールも魔法学校の先生になったのでしょう。今後の話に出てくれると嬉しいですね。
一方、アイルは、不気味さが増したように感じ、物語が面白くなってきたと思います。
アイルは、空間移動の他、未来を見る事ができたり、他人に過去や未来を見せる事ができたり、過去や未来を行き来できる模様。こう聞くと、アイルの超能力度が非常に高いように感じ、アイルがすごく恐ろしい敵のように感じますね。
ただ、その能力の自由度は高くないようです。
まず、他人に過去や未来を見せる事については、他人がどんな過去や未来を見るのかは分からないとの事。どのタイミングで過去や未来を見るのかも分からないのでしょう。
となると、アイルの予告した時間通りにみらいが未来を見たのは、たまたまであり、その未来も、みらいの思い込みという事が考えられるでしょうか。初対面の時に感じた得体の知らなさや、ひすいを狙っている素振りを見せた事から、「きっと、彼は、あっと驚くような能力を持っている悪者に違いない!」と思い込み、自分達が倒され、ひすいがアイルに連れ去られるイメージを見たのかもしれませんね。
未来を見る事についても、そのすべてを見通せる事はできないのでしょう。
それができるのなら、ひすいの事をよく知っているはず。今話のバトルの結末だって分かっていたでしょう。
アイルが見れる未来は、だいぶ限られているんじゃないかと思いますね。
過去や未来を行き来できる事についても、アイルの思った通りの時間には行けないのでしょう。「どうせ見るなら過去が良かった」という今話ラストの発言から、それがうかがえますね。
とはいえ、空間移動に加えて時間移動ができるのは驚異ですね。まさか、初回でみらい達と対峙したアイルが、未来から来たやつだったとは・・・。
時間移動ができるとなると、同じ時間にアイルが2人以上いる事態も起こりうるでしょうか。ネットに載っていた、初回のクマの怪物が現れた時の写真に映っていたアイルはエプロンを着けていましたが、このアイルは、みらい達が対峙したものと同一ではないでしょう。そいつは、時間移動をしていないアイルで、そこにいるべきやつだと思いますね。
行き着いた過去や未来にいられる時間は限られていると思いますが、それでも、同じ時間にアイルが複数いる状況を作れるというのは、かなり恐ろしいですね。そんなアイルが、今後どう行動するのか? ヤツは、ひすいの力を利用して、何をなそうとしているのか? ますます目が離せなくなってきました。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「魔法つかいプリキュア!!~MIRAI DAYS~」第3話「刻(とき)の魔法」の感想です。
~ オープニング前 ~
アイルが言っていた時刻に見た事を、魔法学校の校長に話すみらい。リコは、同じ頃に、過去の出来事を見た事を話しました。
魔法の水晶は、みらいとリコに、過去と未来を見せたんじゃないかと言いました。となると、みらいが見たものは、これから起こる事と思われますが、本当に起こるかどうかは分かりません。ただ、2人が過去や未来を見たのは、アイルが2人の前に現れた時、アイルから発せられた光が原因と思われます。
みらいは、アイルの服装から、アイルはナシマホウ界にいると察し、自分が探すと言いました。リコも、みらいに協力する事を申し出ました。
~ Aパート ~
夜が明けて、ナシマホウ界に向かうみらい達。
「2人分。」
「お客様。3人分になります。」
「え? こっちに来た時は2人分で、幼児の乗車賃はいらないって・・・。」
「しかしですね、お連れ様は幼児では・・・。」
『ええーっ!?』
「なになに!? どういう事!?」
『ひーちゃんが、大きくなってる!』
「子供の成長にまったく気付けないなんて、教師失格・・・。」
「ほら、なにかと慌ただしかったしさ!」
「いっぱい食べて大きくなったモフ!」
そういえば、ことはは、リンクルストーンの力で大きくなっていましたが、ひすいもそうなのか?
そう考えていると、津成木駅に到着。すぐに、みらいのスマホにメッセージが多く入ってきました。
相手は、魔法学校のクラスメイトだったケイ。今は、ナシマホウ界で報道の記者を目指しているそうです。
ケイにメッセージを送ると、ある動画が返ってきました。
それは、突如現れたクマの怪物と魔法ガールは何か関係があるじゃないかというもの。魔法ガールは注目されているため気を付けてほしいという意味です。
少しして、みらいの家に来ました。今も、両親、祖母と一緒に暮らしています。
両親達は、リコやひすいをしばらく泊めてほしいという、みらいのお願いを温かく受け入れました。
その後・・・、
「私の部屋・・・。」
「いつ戻ってきてもいいように、そのままにしといたの!」
「みらい、ありがとう!」
「こんなに小さかったっけ・・・。」
さて、どうやって、アイルを探し出すのか? まずは、クマの怪物が現れた津成木駅近くの公園を探す事に。
しかし、多くの警察官が捜索に当たっているため、立ち入り禁止になっています。そこで、透明になるフードを被って、探し出しました。
ですが、手掛かりはなし。明日探す事にします。
リコは、アイル探しは自分に任せて、みらいは大学に行くよう言います。下手に動けば、みらいが魔法ガールだと特定され、アイル探しに支障が出るおそれがあるためです。
となれば、いつでも連絡が取り合えるよう、スマホが必要だという話になり、みらい達は携帯ショップを訪れました。
「えっと・・・。しばらく、こっちの文字書いてないから・・・。魔法界の『魔』は、こうだっけ?」
「魔法界?」
「あ、いえ・・・。その・・・。」
おい、リコ先生。魔法界の住所を書くつもりだったのかよ。いやー、リコ先生のドジっ子っぷりは、大人になっても健在で安心したぜ! 生きてるって感じ!(笑)
「ご本人様と確認できる身分証明書はお持ちですか?」
「え? 証明・・・。えっと・・・。」
「新規で入りまーす!」
身分証明ができないリコ先生、可愛いよ。「キュアフェリーチェがいない今、『ギャップが魅力』を担当するのは私よ!」と言わんばかりの、良いポンコツっぷり、さすがです。(笑)
その夜・・・、
「キュアスタだっけ? 見たけど、頑張ってるのね。魔法ガール活動。」
「うん、まあね。大学と魔法ガールを両立させるの、なかなか大変だよ・・・。」
「これからは、それにプリキュアも入るのか・・・。」
「そうね・・・。」
「でも、嬉しいよ、リコ。また一緒にこうしていられてさ。」
「ええ。お姉ちゃ・・・、リズ先生とソルシエール先生には、授業代わってもらって、申し訳ないけど・・・。」
「明日も早いし、もう寝るわ。」
「うん。」
「カーテン、空いてるけど?」
「ああ、うん。」
「おやすみ。」
「おやすみ。」
そして、翌日、みらいは大学に行き、その間、リコはアイルの手掛かりを探していました。
「怪物が出た時の、ネットにあった写真!」
「あの人!」
「たぶん・・・。でも、私達の前に現れた時とは、服が違う?」
[僕を探していたんだろ?]
「みらい?」
「どうした?」
「本・・・。」
直後、みらいは、授業を抜けて、先程見たものをリコに伝えるため、リコのスマホに電話をかけました。
すると・・・、
「やあ、朝日奈みらいさん。」
「え? 誰?」
「僕だよ。アイル。」
「どうして、リコのスマホに!?」
~ Bパート ~
少しして、みらいとモフルンは、アイルの居場所を特定し、アイルの元に来ました。
「待ってたよ。」
「リコとひーちゃんは?」
「そろそろか。3、2、1・・・。」
「みらい?」
「あなたは! あ! 私のスマホ!」
「いつの間に!」
「置いていったから。」
「え・・・。イチゴメロンパンのおかわりを買いに行って・・・。」
「ダメモフ! スマホを置いて離れるなんて、絶対ありえないモフ!」
「すみません・・・。」
まったくだよ。いくら「ギャップが魅力」といっても、キミ、ひすいのママなんですから、少しはしっかりして下さい。(さらっと「ママ」って言うなよ(笑))
「数日でこんなに大きくなるなんて、ホント、びっくりだよ・・・。」
「ひーちゃんの事、知ってるのね!」
「知ってたら? 僕がここで彼女に下手な脚注を与えるよりも、彼女と物語を紡ぐ中で知っていった方が、良くない?」
「なんてね。僕も彼女の事をよく知らないんだ・・・。」
「僕の空間フィールド。ここなら、お互い集中できるだろ?」
お、そうだな。お前がここにいなければ、完璧だな!
え? 空間フィールドを使ったヤツが邪魔なのは、おかしくないかって? そりゃ、百合の間に男が挟まるのは厳禁となると、この結論に至るのは至極当然だと思うのですが、なんか文句ありますか?(笑)
「リコ!」
「ええ!」
『キュアップ・ラパパ!』
『トパーズ!』
『ミラクルマジカルジュエリーレ!』
「2人の奇跡! キュアミラクル!」
「2人の魔法! キュアマジカル!」
『魔法つかいプリキュア!』
「仲良くキック。」
「足場を出してからの・・・。」
「ハンマー。」
「こっちはボールだったね。」
「ボールからのドリル。」
「なんで、動きが分かるの!?」
「動きか分かるの。」
「え?」
『どういう事?』
「どういう事。」
「ミラクル達の言う事が、分かってるモフ!」
「分かってるモフ。」
「どうして・・・。」
「簡単な事だよ。君達に授けた力と同じさ。」
「私達にって・・・。まさか、過去と未来を!?」
「あなたも見えてるの?」
「まあね。だから読めるんだ。君達の動きや言葉が。」
「魔法とロボット、世界観違うだろ? でも、ここからは、こいつが相手だ。そういう筋書きなもんで。」
「ここまでは、僕が見た未来とまるで同じ。で、この先は、どうなるんだ? アイツ、戻ってくるんだろうな?」
「どうして、私達に起きる事が分かるの!?」
「朝日奈みらいって知ってたし、なんで!?」
「必要なんだ。僕の物語では。」
「あなたの・・・。」
「物語?」
「あれが?」
「あの未来が来るっていうの!?」
「君がどんな未来を見たのか、僕には分からない。」
『え?』
「君達がどんな未来や過去を見るのか、それは、僕にはコントロールできない。そこは君達、読者に委ねてる。」
「でも、言い当てた!」
「うん! その時、君は、絶望した自分と、なんとかかんとか・・・。えっと・・・。」
「モフ! みらいがスマホにメモってたモフ!」
「読めないモフ! 漢字モフ!」
「貸して。」
「ああ! 操作の仕方が分からない!」
漢字が読めない、スマホの操作が分からないという、ダメダメな正義の味方を静観しているアイルさんは、悪役の鑑やでぇ! まあ、隙ありしようものなら、スタッフ様から粛清されるでしょうけどね。(笑)
「次に会うのは、14時間と4分後。その時、君は、絶望した自分と向き合う事になる。魔法の杖の音を聞き、あなたの言う通りだった。その一説を聞きながらって!」
「ミラクルに言った事が、本当に起こった! 言い当てたでしょ!?」
「君達から聞いたんだよ。」
『え?』
「私達から?」
「今、君達から教えてもらった話を、数日前の君達に伝えに行く。これから僕が過去に戻ってね。おそらく、そういう事だろう。」
「それが、僕の筋書きさ。」
「何なの!? さっきから筋書きって!?」
「その子を得る筋書きだよ。」
「なんで、ひーちゃんを!?」
「戻ってきたか・・・。」
「そんなの許さない!」
「ひーちゃんは守ってみせる!」
『トパーズ!』
『金色の希望よ! 私達の手に!』
『フル! フル! リンクル!』
『プリキュア! トパースエスペランサ!』
「今日は、このへんでブックマーク。」
その夜・・・、
「はーちゃんの部屋・・・。」
「はーちゃん・・・。」
[リコの部屋はそのままにしといてって、お母さんに頼むから! だから、大丈夫だよ、モフルン・・・。]
[みんなと別れてから初めてだね、十六夜・・・。十六夜の夜に戻ってくるって、リコ、言ってたのに・・・。]
[カーテン開けとかないとね! リコが、はーちゃんが帰ってきても、すぐ気付けるようにさ!]
「眠れないモフ?」
「はーちゃん、どこに行ったのかな・・・。」
「きっと、どこかで元気モフ。はーちゃんは強いモフ!」
「だよね! おやすみ、モフルン!」
「今、数日前を見てきたよ。14時間と4分後に出会うって話も、彼女達にしてきた。」
「どうせ見るなら、過去が良かったんだけどね・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「ひすいの秘密」
アイルの企みを阻み、ひすいを守ろうと改めて決心したみらいとリコ。
みらいが見た、本棚の前に立つアイルのイメージを手掛かりに、彼の居場所を探る事に。そんな時、魔法ガールへの依頼も届き?
【まとめ】
今回は、ナシマホウ界でアイルを探す話でした。それに伴って、リコは、再びみらいの家で暮らす事に。
リコの部屋について、「魔法つかい」本編の時と変わらずそのままにしていたというのは、素晴らしいですね。みらいとリコが離れ離れになってから約6年間も、リコが戻ってくるのを信じていたのですし。
また、みらいの部屋のカーテンはずっと開けていたようです。それは、リコやことはがナシマホウ界に帰ってきても、すぐみらいの居場所に気付けるようにするためであり、これも面白かったですね。
やはり、中学生だった時にリコと一緒に過ごした時間は格別だった事がうかがえますね。同い年の魔法使いの女の子と友達になり、魔法界で魔法を学ぶなど様々な体験をすれば、そんな素晴らしい時間をいつまでも楽しみたいと感じ、たとえ友達と離れ離れになっても、一早く再会し、楽しい時間を過ごしたい気持ちは相当強かったと思いますね。
いやー、本当に、みらリコ尊い! これで2人が添い寝してくれれば、言う事ないぜ・・・。
「いや、『魔法つかい』本編でもしてなかったのに、今更するかよ。しかも、もう大人なんだぜ?」というツッコミはありそうですけど、「ひろがるスカイ」のソラましは、同じベッドで寝た事があるんですよね。プリキュアシリーズにおける百合レベルの高いカップリングで、同い年の異世界人同士が1つ屋根の下で同居という点では共通してるとなると、みらリコにも求めちゃうんだよなあ・・・。
深夜の「プリキュア」なら、添い寝シーンがあっても不思議ではないはず! 私に夢を持たせてくれー!
相変わらず、下らない妄想、サーセン。みらリコは成長しているのに、私は全然成長していません、ハイ。(笑)
あと、「ソルシエール」という名前が出てきたのも、見逃せないところでしょう。
「ソルシエール」というのは、「映画プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法」に登場したキャラ。「魔法つかい」本編が始まってから約1か月半後に公開された映画ですね。
悪役という立ち位置ではありましたが、終盤では改心。「魔法つかい」本編の最終話でも姿を見せました。
リコがソルシエールを「先生」と言ったあたり、ソルシエールも魔法学校の先生になったのでしょう。今後の話に出てくれると嬉しいですね。
一方、アイルは、不気味さが増したように感じ、物語が面白くなってきたと思います。
アイルは、空間移動の他、未来を見る事ができたり、他人に過去や未来を見せる事ができたり、過去や未来を行き来できる模様。こう聞くと、アイルの超能力度が非常に高いように感じ、アイルがすごく恐ろしい敵のように感じますね。
ただ、その能力の自由度は高くないようです。
まず、他人に過去や未来を見せる事については、他人がどんな過去や未来を見るのかは分からないとの事。どのタイミングで過去や未来を見るのかも分からないのでしょう。
となると、アイルの予告した時間通りにみらいが未来を見たのは、たまたまであり、その未来も、みらいの思い込みという事が考えられるでしょうか。初対面の時に感じた得体の知らなさや、ひすいを狙っている素振りを見せた事から、「きっと、彼は、あっと驚くような能力を持っている悪者に違いない!」と思い込み、自分達が倒され、ひすいがアイルに連れ去られるイメージを見たのかもしれませんね。
未来を見る事についても、そのすべてを見通せる事はできないのでしょう。
それができるのなら、ひすいの事をよく知っているはず。今話のバトルの結末だって分かっていたでしょう。
アイルが見れる未来は、だいぶ限られているんじゃないかと思いますね。
過去や未来を行き来できる事についても、アイルの思った通りの時間には行けないのでしょう。「どうせ見るなら過去が良かった」という今話ラストの発言から、それがうかがえますね。
とはいえ、空間移動に加えて時間移動ができるのは驚異ですね。まさか、初回でみらい達と対峙したアイルが、未来から来たやつだったとは・・・。
時間移動ができるとなると、同じ時間にアイルが2人以上いる事態も起こりうるでしょうか。ネットに載っていた、初回のクマの怪物が現れた時の写真に映っていたアイルはエプロンを着けていましたが、このアイルは、みらい達が対峙したものと同一ではないでしょう。そいつは、時間移動をしていないアイルで、そこにいるべきやつだと思いますね。
行き着いた過去や未来にいられる時間は限られていると思いますが、それでも、同じ時間にアイルが複数いる状況を作れるというのは、かなり恐ろしいですね。そんなアイルが、今後どう行動するのか? ヤツは、ひすいの力を利用して、何をなそうとしているのか? ますます目が離せなくなってきました。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。