
今話の名セリフ:「いいの! だって、メロンパンより、ラメールやみんなの方がもっと大事だもん!」(キュアサマー)
「トロピカル~ジュ!プリキュア」第20話「名探偵みのりん! 消えたメロンパン事件!」の感想です。
~ オープニング前 ~
今日も購買部は沢山の生徒で賑わっていました。しかも、最近は、1日に1個だけの季節限定のプレミアムトロピカルメロンパンの抽選が行われており、今日はその最終日です。
果たして、最後の当選者は誰? 結果は・・・、


「やったー!」

「この時の私は、嬉しくてトロピカるあまり、想像もしていませんでした。あの怖ろしいメロンパン事件が起こるなんて・・・。」

~ Aパート ~
その後、まなつは部室に。部室にいるのは、くるるんだけでした。
まなつはすぐに、プレミアムトロピカルメロンパンを食べようとしましたが、ちょうどその時、校内放送が。購買部で財布の落し物があるとの事です。
まなつは、財布がない事に気付きます。持ち主は自分だと感じたまなつは、プレミアムトロピカルメロンパンを食べるのは後にし、職員室に向かいました。
財布を手にして部室に戻ってくると、他の4人も部室にいました。しかし・・・、

「ない!」
『え?』
「私のプレミアムトロピカルメロンパンが! ここに置いといたのに!」

「ないー!」

「ない! ない! ない! ない! ない! ない!」

「私の・・・、プレミアムトロピカルメロンパン・・・。」


「まなつ!?」

「まなつがこんなにダメージを受けるなんて・・・。」
「よっぽどショックだったんだな・・・。」

「フフフフフ・・・。どうやら我輩の出番だな・・・。」

「え?」
「みのり?」

「最近ハマってるミステリー、数々の難事件をピカっと閃きで解決するピカリン探偵!」

「一之瀬みのりが、このメロンパン事件を、ピカっと解決してみせましょう!」

いや、その星眼鏡がダサくて、迷宮入りの予感しかしないんですが。っていうか、普段よりよくしゃべってるなあ。もう1話分はしゃべったように感じています。(笑)
「そのキャラ、何?」
「そんな眼鏡を持ち歩いてるとは、相当好きなんだな・・・。」
「すごい! なりきってる!」

「はい! はい! はーい! 私、みのりん先輩、いや、ピカリン探偵さんの助手やります!」

「まなつ、大丈夫なの?」
「メロンパンがなくなったのはショックだけど、寝てられないよ!」

「事件とか探偵とか、すっごくトロピカってる!」

暴走気味の自称名探偵に、テストの点がイマイチな助手。ふむ、これは、迷宮入りへの加速度がますます上がってますな!(笑)
部室に行くまでの道は、エレベーターで上がるか、階段を使うかの2つですが、エレベーターは調整中で使えません。
となると、階段を使うしかなく、その階段は、さんごが掃除していました。しかも、さんごが見かけたのは、トロピカる部員だけ。
「という事は・・・、メロンパンを食べた犯人は、この中にいる!」

ここからは、各人の状況整理。まず、まなつが最初に部室にいた時は、くるるんがいました。
となると、くるるんが犯人? しかし、くるるんは海の妖精。メロンパンは食べません。
その時、ローラは、アクアポットの中でお昼寝していたそうです。しかし・・・、
『じー・・・。』
「私じゃないわよ!」

「ピカっときた!」

「アクアポットの中に潜み、まなつがいなくなった隙に、メロンパンをパクリ!」



「事件はピカっと解決! 犯人は君だ! ローラ!」

「えー! ローラの食いしんぼ!」
「違うって言ってるでしょ!」

「私はローラ! 次期女王候補! 女王の名にかけて宣言するわ。」

「私はまなつのメロンパンを食べていない! 絶対に食べていない!」

そうは言っても、前々話では、泳ぎが上手くて当たり前とか、水泳部の泳ぎが止まって見えるとか言っておいて、泳げなかったからなあ。変にカッコつけたり、次期女王候補とか言っているあたり、もうフラグにしか聞こえないですね。(笑)
しかし、言い張ってるところが怪しかったり、証拠がなかったりと、疑いは晴れず。
ローラの事は置いといて、次は、あすか。あすかは、みのりと一緒に部室に来て、机の上に何かあったのを見ました。

その直後、あすかは忘れ物を取りに行くため、一旦部室を出て、教室に行ったそうです。
「本当に教室へ行ったのか?」

「あすか君。君は運動神経が抜群だ。教室へ行ったと見せかけて、3階のベランダから屋上へ上がり、我輩が部室にいなくなった隙に部室に入り、メロンパンをパクリ!」




んな無駄に器用な事するくらいなら、おとなしく部室で待っていた方が得策だわ! みのりの暴走っぷりが止まらなくて、私の気分はめちゃくちゃトロピカってます!(笑)
そんな事はしていないと、あすかは反論するものの、メロンパンをとても食べたがっていただけに、動機は十分。だからといって、本当に食べたのではないでしょうけど、周りからは疑われてしまいます。
続いて、みのり。みのりは、あすかが部室に出た後、図書室に行き、何冊か本を借りに行きました。
そのため、アリバイがあると思われましたが・・・、
「いや、みのりは頭がいいからな・・・。1人になった隙にメロンパンを食べて・・・。」



「わざわざ図書室に行って、自分を目撃させて、アリバイを作ったのかも。」

おお! なんかすっごく筋の通った推測だ! あれ? これ、今話のタイトル「名探偵みのりん」は、「名探偵あすか」の方が正しいのでは?(笑)
「まさか、ピカリン探偵さんが犯人・・・?」

「何をバカげた事を! 我輩は探偵だぞ!」
「あーら、一番犯人じゃなさそうな人が実は犯人だってありそうよね。」
「我輩に限ってはない!」

「みんな、もうやめようよ・・・。友達を疑うなんて・・・。」

「さんごは何してたの?」
「え? 私は掃除当番で、ずっと階段の掃除を・・・。」
「階段・・・。部室に近いわね・・・。」

「今度こそピカっとひらめいた!」

「みんながいなくなった隙を見計らって、階段から部室に入り、メロンパンをパクリ!」


俺らのアイドル・さんごは、そんな意地汚い事はしない! ふざけた妄想で勝手に犯人扱いするな! このダサ眼鏡探偵が!
ああ、すいません。興奮し過ぎました。可愛いは正義となると、ついこのように声が荒げちゃうのは仕方ないですよね。(笑)
「犯人は・・・。」
「わ、私じゃないよ・・・。」
「私だって違うわ!」
「私も誓って食べてない!」
「右に同じ。つまり、この中の誰かがウソをついているという事だ!」


「あれ? なんか、みんな、マジでムッとしてる・・・?」

「トロピカる部、メロンパンで大ピンチ・・・?」

その頃、あとまわしの魔女の館では・・・、
「ねー! 俺のゼリーを食べたのは誰だ!」
「さあ?」
「知ーらない!」

「お前らが食べてるそれは何だ!」
「ゼリーよ。そこに置いてあったわ。」

「それ、俺のだ!」
「そうなの? 名前書いてないから、分からなかった!」

「何だと・・・?」

「ああ、皆さん。本日やる気パワーを取りに行くのはどなたですか?」
「さっきこれで決まったわよ。」

「チョンギーレさん。お早くお願いしますよ。」
「あー、くそー!」

あみだくじで誰が出撃するのか決めるのって、プリキュアシリーズでは初めてでしょうか。結構面白いですね。
それにしても、チョンギーレは相変わらず不憫やのう。これはもう、食べ損なったゼリーを1年分箱買いして、チョンギーレに送ってあげたいですね。まあ、領収書のあて名はバトラーにしておきますが。(笑)
~ Bパート ~
それから少しして、チョンギーレは街に出て、ゼンゼンヤラネーダを生み出しました。

一方、トロピカるの部室では・・・、
「あの・・・。みんなが食べてないっていうなら、信じるよ・・・。」

「全然良くないぞ、まなつ君。メロンパン事件が迷宮入りとなってしまうではないか。」
「誰が食べたのかハッキリさせないと!」
「気になってトロピカれないよ!」
「そんな・・・。」

「そもそも限定メロンパンって、どんなんなの?」
「えっと・・・、いい匂いがして、普通のメロンパンよりも大きくて、カラフルで、袋に『めしあがれ』って書いてあったよ!」


その直後、大きな音が。外に出てみると、ゼンゼンヤラネーダが現れた事に気付きます。
そして、現場に駆け付けました。今回のゼンゼンヤラネーダはパンが素になっているだけに、気まずく感じますが、まずは、ゼンゼンヤラネーダをやっつけて、奪われたやる気を取り戻すのが先決。
まなつ達は、プリキュアに変身します。

『プリキュア!トロピカルチェンジ!』


『レッツメイク!』

『キャッチ!』

「チーク!」

「アイズ!」

「ヘアー!」

「リップ!」

「ネイル!」

『ドレス!』






「ときめく常夏! キュアサマー!」

「きらめく宝石! キュアコーラル!」

「きらめくフルーツ! キュアパパイア!」

「はためく翼! キュアフラミンゴ!」

「ゆらめくオーシャン! キュアラメール!」

『はーっ!』
「5人揃って!」
『トロピカル~ジュ!プリキュア!』



バトルスタート。5対1と数では有利なものの、プレミアムトロピカルメロンパンの件が尾を引いて、ゼンゼンヤラネーダに効果的なダメージを与えらず、不利となります。
そんな中、ラメールはアクアポットを落としてしまいました。アクアポットを手に取ると・・・、

「え・・・?」


「あー!」

「ラメール、大丈夫?」
「私だった・・・。」

「メロンパンを食べた犯人は・・・、私でした!」
「えーっ!?」

「だって、まなつのだって分からなかったし、私の知ってるメロンパンとは違ったし!」




「アクアポットの冷蔵庫に入ってたから・・・。」

「サマー・・・。みんな・・・。」


「本当に、ごめんなさい・・・。」


「ラメール、ありがとう! このままメロンパン事件が解決しなかったら、気まずいのがずっと続くと思ってハラハラしちゃった・・・。」

「ピカっと解決だね! 良かった!」

「怒らないの・・・? メロンパン食べたかったんでしょ・・・?」
「いいの! だって、メロンパンより、ラメールやみんなの方がもっと大事だもん!」
「サマー・・・。」

「みんな・・・。疑ってごめんなさい!」
「謝るのは私の方だ。嫌な事言ってごめん!」
「私こそ、ごめんなさい・・・。」


「良かった! じゃあ、仲直り!」


気持ちが整ったところで反撃開始。コーラルが敵の攻撃を防ぎ、パパイアがビームで敵の目をくらまし、サマーとフラミンゴが一斉にキック。
その後は、ラメールが、ゼンゼンヤラネーダが奪ったやる気を取り戻し、そのまま、くるくるラメールストリーム。ゼンゼンヤラネーダをやっつけました。
それから少しして、まなつ達はプリティホリックに。プレミアムトロピカルメロンパンがアクアポットの中の冷蔵庫にあったのは、机の上に置きっぱなしだったのをくるるんが心配し、移動したためです。
真相が分かった直後、さんごの母・みゆきが、まなつ達のおやつを運んできました。よく見ると、「めしあがれ」と書かれた袋が。

隣町のパン屋で買ったパンで、あおぞら中学校で売られているパンも扱っているそうです。
袋に入っていたのは、限定味のトロピカルメロンパン。

まなつ達は仲良くトロピカルメロンパンをいただきました。

今回は、これで終了です。
次回:「夏休み! トロピカる部の合宿計画!」
夏休みに入り、トロピカる部は夏合宿をする事になりました。
場所は、まなつの故郷・南乃島。合宿のしおりを作り、楽しみで待ちきれない気持ちで出発の朝を迎えますが、そこにゼンゼンヤラネーダが現れ・・・。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
まなつが購買の抽選で引き当てたプレミアムトロピカルメロンパンが部室からなくなってしまい、それを知ったみのりは、まなつ以外の部員の誰かが持ち去ったと推理したものの、誰も自分が犯人だとは認めず、ギスギスした雰囲気となりましたが、ローラが自分あてだと思って食べてしまったと告白し、謝った事で、仲直りする事ができました。
あれ? ギャグ一辺倒の話で終わると思ってたのに、なんかいい話になってる? やっぱり、プリキュアシリーズは侮れないな!
今話の感想を簡単にまとめると、こんな感じですね。タイトルと予告を見て、みのりの暴走でカオスな展開となり、なくなったメロンパンもしょーもない所にあると思っていたのですが、実際はAパートにギャグが集約され、Bパートには悪い事をした時の謝る事や、それを許す事の大切さを説いたりと、ギャグとシリアスが上手く使い分けられていた良回だと感じました。
まず、今話のメインを飾ったみのりについて、迷探偵で終わる事については、「うん、知ってた」の一言ですね。プリキュアシリーズにおいて、「名探偵」っていったら、たいてい外れですよねー。(笑)
人から聞いた事を閃きで解決しようだなんて、そりゃあ、迷探偵で終わるのも無理はないでしょう。誰かが食べたと早々と結論付け、部室のどこかに隠された可能性を考えなかったのも、じっくり考えて答えを出すみのりらしくなかったかな、と思いました。本に出てきた探偵の上っ面を真似ていただけでしたね。
とはいえ、自分の事を「我輩」と言ったり、まなつ達の事を君付けして呼んだり、いつも以上にしゃべったりと、はっちゃけた一面が見られたのは良かったと思っています。まったく、保育士体験をした時も、この調子で昔話を朗読していれば、子供達の人気になれたかもしれないのに。(笑)
それに、7話のような名推理を披露する話は、またあるかもしれないですし、バトルシーンでの戦力分析や戦略考案で光るところは多くあるでしょう。今話のようなギャグだけで終わらない良い活躍をしてくれる事を今後も楽しみにしています。
次に、まなつは、2話連続のいい子っぷりに感動しました。
限定のトロピカルメロンパンを食べられなかったのはショックだったものの、それを責め過ぎてしまったら、それまでに築いた友達との良好な絆が壊れかねないでしょう。ローラが謝ったのを即座に許せたのは、人との繋がりを大事なものと考えているまなつらしいな、と思いましたし、こういう一面を今後も多く見てみたいもの。
早ければ次々回で故郷・南乃島で合宿する事になりますが、その時には多くの島民から好かれるシーンが出てくれる事に期待したいですね。
続いて、ローラは、プレミアムトロピカルメロンパンを食べた犯人に。今話視聴前は、みのりが犯人で、探偵を名乗り出たのは自分が犯人である事を隠すためのカモフラージュだと思ってましたので、ローラが犯人だったのは意外に感じました。
Aパートでは女王の名にかけて宣言するとまで言っておきながら、実は自分が犯人だったなんて、おいおい・・・。女王は女王でも、フラグ女王の名をほしいままにしてないかい?(笑)
まあ、冷蔵庫にあったメロンパンが自分あてだと思ったという言い分は分からなくもないですが、それでも、誰が入れたのか分からないものを勝手に食べたらアカンでしょ。まあ、袋に「めしあがれ」なんて書いてあったら仕方ないですかね。
でも、自分が例のメロンパンを食べたと分かって、すぐに謝っていたのは良かったな、と感じています。
ローラはプライドが高く、自分がすごいと考えがちな子。そのため、自分の非を認めにくいところがあり、今回の件についても、他の子達からはアクアポットの中は見えないのをいい事に、証拠である紙袋を隠し続けて、ずっとウソをつく事もできたでしょう。まあ、ローラは分かりやすい子ゆえ、すぐに、みのりやあすかにウソがバレそうなものですが。
だけど、自分がメロンパンを食べた事を告白して謝ったのは、ウソをつく事は自分の居場所を失うんじゃないかと思ったからのように思います。
悪い事をした上に、それを隠そうとウソまでつく事は、二重の悪事。周りからの印象は当然悪くなるでしょう。ましてや、ローラのようなプライドが高い子となれば、尚更の話。
物語序盤のローラであれば、人間を見下しがちだった分、平気でウソをついていたと思いますが、今は、まなつ達と同じ目線で色んな事を楽しみ、プリキュアとして活躍もしています。ウソをつく事は友達を傷付ける悪事だと悟って、自然に謝れたのだと思い、ローラの成長を感じました。
そして、悪い事をしたら謝るというのは、メイン視聴層の女の子達にとって大事な話。
自分が悪い事をしたのを知られたら嫌われるかもしれない。その恐怖感で頭がいっぱいになって、つい自分がやっていないと言い張っちゃうのは、よくある話。悪い事をしたら謝るのは、結構勇気の要る行為です。
ですが、人は基本、利他的にできているもの。他人の悪事を許しやすいものなんですよね。ですので、勇気をもって謝れば、たいてい穏便に物事が済んでしまうもの。
とはいっても、今回のように、自分が大事にしていたおやつが誰かに食べられたとなると、幼い子ほど、食べられなかった事に感情的になって、相手を許せなく感じたりもするでしょう。
だけど、そこで、つっけんどんに返しちゃったら、険悪な雰囲気になってしまい、せっかくできた友達と絶交して別れてしまい、お互いに後悔してしまうおそれもあります。そうならないためにも、謝られた側も、相手を許す寛容さが大切なのだと思いますね。まなつのように。
謝る事の大切さや、相手を許す事の大切さは、プリキュアシリーズでは何度か説かれていますが、女の子達は短期間でシリーズから離れやすいもの。そのため、そういったものを何度も示す事は大事な事だな、と改めて感じました。
あと、「人のおやつを勝手に食べちゃダメ!」というのも、女の子達にとって大切なポイントだったでしょう。ローラとか、Aパートラストのあとまわしの魔女の配下達とか。何気にAパートラストの描写をローラ犯人説に繋げたのは秀逸だと感じました。
冷蔵庫やテーブルに美味しそうな食べ物があると、食べたい気持ちが湧いてくるでしょう。しかし、それは、お父さんお母さんが友人に贈るものであって一時的に置いただけなのかもしれませんし、お兄ちゃんお姉ちゃんのものなのかもしれません。
そして、食べたものが戻ってくる事はありません。それゆえに、そこら辺にあるものを勝手に食べてしまったら、取り返しのつかない事をしてしまった事に後悔しますし、こっぴどく叱られたりもするでしょう。
そうならないためにも、美味しそうな食べ物があっても、まずは、食べていいのかどうか周りに聞いてみる。それが大事でしょうね。今話を見た子達が少し賢くなってると良いですね。
さて、次回は合宿に向けての準備回。どんな展開になるのか予想がつきませんが、楽しい話になってほしいですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「トロピカル~ジュ!プリキュア」第20話「名探偵みのりん! 消えたメロンパン事件!」の感想です。
~ オープニング前 ~
今日も購買部は沢山の生徒で賑わっていました。しかも、最近は、1日に1個だけの季節限定のプレミアムトロピカルメロンパンの抽選が行われており、今日はその最終日です。
果たして、最後の当選者は誰? 結果は・・・、



「やったー!」

「この時の私は、嬉しくてトロピカるあまり、想像もしていませんでした。あの怖ろしいメロンパン事件が起こるなんて・・・。」

~ Aパート ~
その後、まなつは部室に。部室にいるのは、くるるんだけでした。
まなつはすぐに、プレミアムトロピカルメロンパンを食べようとしましたが、ちょうどその時、校内放送が。購買部で財布の落し物があるとの事です。
まなつは、財布がない事に気付きます。持ち主は自分だと感じたまなつは、プレミアムトロピカルメロンパンを食べるのは後にし、職員室に向かいました。
財布を手にして部室に戻ってくると、他の4人も部室にいました。しかし・・・、

「ない!」
『え?』
「私のプレミアムトロピカルメロンパンが! ここに置いといたのに!」

「ないー!」

「ない! ない! ない! ない! ない! ない!」

「私の・・・、プレミアムトロピカルメロンパン・・・。」


「まなつ!?」

「まなつがこんなにダメージを受けるなんて・・・。」
「よっぽどショックだったんだな・・・。」

「フフフフフ・・・。どうやら我輩の出番だな・・・。」

「え?」
「みのり?」

「最近ハマってるミステリー、数々の難事件をピカっと閃きで解決するピカリン探偵!」


「一之瀬みのりが、このメロンパン事件を、ピカっと解決してみせましょう!」

いや、その星眼鏡がダサくて、迷宮入りの予感しかしないんですが。っていうか、普段よりよくしゃべってるなあ。もう1話分はしゃべったように感じています。(笑)
「そのキャラ、何?」
「そんな眼鏡を持ち歩いてるとは、相当好きなんだな・・・。」
「すごい! なりきってる!」

「はい! はい! はーい! 私、みのりん先輩、いや、ピカリン探偵さんの助手やります!」

「まなつ、大丈夫なの?」
「メロンパンがなくなったのはショックだけど、寝てられないよ!」

「事件とか探偵とか、すっごくトロピカってる!」

暴走気味の自称名探偵に、テストの点がイマイチな助手。ふむ、これは、迷宮入りへの加速度がますます上がってますな!(笑)
部室に行くまでの道は、エレベーターで上がるか、階段を使うかの2つですが、エレベーターは調整中で使えません。
となると、階段を使うしかなく、その階段は、さんごが掃除していました。しかも、さんごが見かけたのは、トロピカる部員だけ。
「という事は・・・、メロンパンを食べた犯人は、この中にいる!」


ここからは、各人の状況整理。まず、まなつが最初に部室にいた時は、くるるんがいました。
となると、くるるんが犯人? しかし、くるるんは海の妖精。メロンパンは食べません。
その時、ローラは、アクアポットの中でお昼寝していたそうです。しかし・・・、
『じー・・・。』
「私じゃないわよ!」

「ピカっときた!」

「アクアポットの中に潜み、まなつがいなくなった隙に、メロンパンをパクリ!」





「事件はピカっと解決! 犯人は君だ! ローラ!」


「えー! ローラの食いしんぼ!」
「違うって言ってるでしょ!」

「私はローラ! 次期女王候補! 女王の名にかけて宣言するわ。」


「私はまなつのメロンパンを食べていない! 絶対に食べていない!」


そうは言っても、前々話では、泳ぎが上手くて当たり前とか、水泳部の泳ぎが止まって見えるとか言っておいて、泳げなかったからなあ。変にカッコつけたり、次期女王候補とか言っているあたり、もうフラグにしか聞こえないですね。(笑)
しかし、言い張ってるところが怪しかったり、証拠がなかったりと、疑いは晴れず。
ローラの事は置いといて、次は、あすか。あすかは、みのりと一緒に部室に来て、机の上に何かあったのを見ました。

その直後、あすかは忘れ物を取りに行くため、一旦部室を出て、教室に行ったそうです。
「本当に教室へ行ったのか?」

「あすか君。君は運動神経が抜群だ。教室へ行ったと見せかけて、3階のベランダから屋上へ上がり、我輩が部室にいなくなった隙に部室に入り、メロンパンをパクリ!」







んな無駄に器用な事するくらいなら、おとなしく部室で待っていた方が得策だわ! みのりの暴走っぷりが止まらなくて、私の気分はめちゃくちゃトロピカってます!(笑)
そんな事はしていないと、あすかは反論するものの、メロンパンをとても食べたがっていただけに、動機は十分。だからといって、本当に食べたのではないでしょうけど、周りからは疑われてしまいます。
続いて、みのり。みのりは、あすかが部室に出た後、図書室に行き、何冊か本を借りに行きました。
そのため、アリバイがあると思われましたが・・・、
「いや、みのりは頭がいいからな・・・。1人になった隙にメロンパンを食べて・・・。」





「わざわざ図書室に行って、自分を目撃させて、アリバイを作ったのかも。」


おお! なんかすっごく筋の通った推測だ! あれ? これ、今話のタイトル「名探偵みのりん」は、「名探偵あすか」の方が正しいのでは?(笑)
「まさか、ピカリン探偵さんが犯人・・・?」

「何をバカげた事を! 我輩は探偵だぞ!」
「あーら、一番犯人じゃなさそうな人が実は犯人だってありそうよね。」
「我輩に限ってはない!」


「みんな、もうやめようよ・・・。友達を疑うなんて・・・。」

「さんごは何してたの?」
「え? 私は掃除当番で、ずっと階段の掃除を・・・。」
「階段・・・。部室に近いわね・・・。」

「今度こそピカっとひらめいた!」

「みんながいなくなった隙を見計らって、階段から部室に入り、メロンパンをパクリ!」




俺らのアイドル・さんごは、そんな意地汚い事はしない! ふざけた妄想で勝手に犯人扱いするな! このダサ眼鏡探偵が!
ああ、すいません。興奮し過ぎました。可愛いは正義となると、ついこのように声が荒げちゃうのは仕方ないですよね。(笑)
「犯人は・・・。」
「わ、私じゃないよ・・・。」
「私だって違うわ!」
「私も誓って食べてない!」
「右に同じ。つまり、この中の誰かがウソをついているという事だ!」


「あれ? なんか、みんな、マジでムッとしてる・・・?」

「トロピカる部、メロンパンで大ピンチ・・・?」

その頃、あとまわしの魔女の館では・・・、
「ねー! 俺のゼリーを食べたのは誰だ!」
「さあ?」
「知ーらない!」


「お前らが食べてるそれは何だ!」
「ゼリーよ。そこに置いてあったわ。」

「それ、俺のだ!」
「そうなの? 名前書いてないから、分からなかった!」

「何だと・・・?」

「ああ、皆さん。本日やる気パワーを取りに行くのはどなたですか?」
「さっきこれで決まったわよ。」


「チョンギーレさん。お早くお願いしますよ。」
「あー、くそー!」

あみだくじで誰が出撃するのか決めるのって、プリキュアシリーズでは初めてでしょうか。結構面白いですね。
それにしても、チョンギーレは相変わらず不憫やのう。これはもう、食べ損なったゼリーを1年分箱買いして、チョンギーレに送ってあげたいですね。まあ、領収書のあて名はバトラーにしておきますが。(笑)
~ Bパート ~
それから少しして、チョンギーレは街に出て、ゼンゼンヤラネーダを生み出しました。

一方、トロピカるの部室では・・・、
「あの・・・。みんなが食べてないっていうなら、信じるよ・・・。」

「全然良くないぞ、まなつ君。メロンパン事件が迷宮入りとなってしまうではないか。」
「誰が食べたのかハッキリさせないと!」
「気になってトロピカれないよ!」
「そんな・・・。」

「そもそも限定メロンパンって、どんなんなの?」
「えっと・・・、いい匂いがして、普通のメロンパンよりも大きくて、カラフルで、袋に『めしあがれ』って書いてあったよ!」



その直後、大きな音が。外に出てみると、ゼンゼンヤラネーダが現れた事に気付きます。
そして、現場に駆け付けました。今回のゼンゼンヤラネーダはパンが素になっているだけに、気まずく感じますが、まずは、ゼンゼンヤラネーダをやっつけて、奪われたやる気を取り戻すのが先決。
まなつ達は、プリキュアに変身します。


『プリキュア!トロピカルチェンジ!』




『レッツメイク!』

『キャッチ!』

「チーク!」


「アイズ!」


「ヘアー!」


「リップ!」


「ネイル!」


『ドレス!』










「ときめく常夏! キュアサマー!」


「きらめく宝石! キュアコーラル!」


「きらめくフルーツ! キュアパパイア!」


「はためく翼! キュアフラミンゴ!」


「ゆらめくオーシャン! キュアラメール!」


『はーっ!』
「5人揃って!」
『トロピカル~ジュ!プリキュア!』






バトルスタート。5対1と数では有利なものの、プレミアムトロピカルメロンパンの件が尾を引いて、ゼンゼンヤラネーダに効果的なダメージを与えらず、不利となります。
そんな中、ラメールはアクアポットを落としてしまいました。アクアポットを手に取ると・・・、

「え・・・?」



「あー!」

「ラメール、大丈夫?」
「私だった・・・。」

「メロンパンを食べた犯人は・・・、私でした!」
「えーっ!?」


「だって、まなつのだって分からなかったし、私の知ってるメロンパンとは違ったし!」






「アクアポットの冷蔵庫に入ってたから・・・。」

「サマー・・・。みんな・・・。」



「本当に、ごめんなさい・・・。」




「ラメール、ありがとう! このままメロンパン事件が解決しなかったら、気まずいのがずっと続くと思ってハラハラしちゃった・・・。」

「ピカっと解決だね! 良かった!」

「怒らないの・・・? メロンパン食べたかったんでしょ・・・?」
「いいの! だって、メロンパンより、ラメールやみんなの方がもっと大事だもん!」
「サマー・・・。」


「みんな・・・。疑ってごめんなさい!」
「謝るのは私の方だ。嫌な事言ってごめん!」
「私こそ、ごめんなさい・・・。」



「良かった! じゃあ、仲直り!」




気持ちが整ったところで反撃開始。コーラルが敵の攻撃を防ぎ、パパイアがビームで敵の目をくらまし、サマーとフラミンゴが一斉にキック。
その後は、ラメールが、ゼンゼンヤラネーダが奪ったやる気を取り戻し、そのまま、くるくるラメールストリーム。ゼンゼンヤラネーダをやっつけました。
それから少しして、まなつ達はプリティホリックに。プレミアムトロピカルメロンパンがアクアポットの中の冷蔵庫にあったのは、机の上に置きっぱなしだったのをくるるんが心配し、移動したためです。
真相が分かった直後、さんごの母・みゆきが、まなつ達のおやつを運んできました。よく見ると、「めしあがれ」と書かれた袋が。

隣町のパン屋で買ったパンで、あおぞら中学校で売られているパンも扱っているそうです。
袋に入っていたのは、限定味のトロピカルメロンパン。

まなつ達は仲良くトロピカルメロンパンをいただきました。

今回は、これで終了です。
次回:「夏休み! トロピカる部の合宿計画!」
夏休みに入り、トロピカる部は夏合宿をする事になりました。
場所は、まなつの故郷・南乃島。合宿のしおりを作り、楽しみで待ちきれない気持ちで出発の朝を迎えますが、そこにゼンゼンヤラネーダが現れ・・・。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
まなつが購買の抽選で引き当てたプレミアムトロピカルメロンパンが部室からなくなってしまい、それを知ったみのりは、まなつ以外の部員の誰かが持ち去ったと推理したものの、誰も自分が犯人だとは認めず、ギスギスした雰囲気となりましたが、ローラが自分あてだと思って食べてしまったと告白し、謝った事で、仲直りする事ができました。
あれ? ギャグ一辺倒の話で終わると思ってたのに、なんかいい話になってる? やっぱり、プリキュアシリーズは侮れないな!
今話の感想を簡単にまとめると、こんな感じですね。タイトルと予告を見て、みのりの暴走でカオスな展開となり、なくなったメロンパンもしょーもない所にあると思っていたのですが、実際はAパートにギャグが集約され、Bパートには悪い事をした時の謝る事や、それを許す事の大切さを説いたりと、ギャグとシリアスが上手く使い分けられていた良回だと感じました。
まず、今話のメインを飾ったみのりについて、迷探偵で終わる事については、「うん、知ってた」の一言ですね。プリキュアシリーズにおいて、「名探偵」っていったら、たいてい外れですよねー。(笑)
人から聞いた事を閃きで解決しようだなんて、そりゃあ、迷探偵で終わるのも無理はないでしょう。誰かが食べたと早々と結論付け、部室のどこかに隠された可能性を考えなかったのも、じっくり考えて答えを出すみのりらしくなかったかな、と思いました。本に出てきた探偵の上っ面を真似ていただけでしたね。
とはいえ、自分の事を「我輩」と言ったり、まなつ達の事を君付けして呼んだり、いつも以上にしゃべったりと、はっちゃけた一面が見られたのは良かったと思っています。まったく、保育士体験をした時も、この調子で昔話を朗読していれば、子供達の人気になれたかもしれないのに。(笑)
それに、7話のような名推理を披露する話は、またあるかもしれないですし、バトルシーンでの戦力分析や戦略考案で光るところは多くあるでしょう。今話のようなギャグだけで終わらない良い活躍をしてくれる事を今後も楽しみにしています。
次に、まなつは、2話連続のいい子っぷりに感動しました。
限定のトロピカルメロンパンを食べられなかったのはショックだったものの、それを責め過ぎてしまったら、それまでに築いた友達との良好な絆が壊れかねないでしょう。ローラが謝ったのを即座に許せたのは、人との繋がりを大事なものと考えているまなつらしいな、と思いましたし、こういう一面を今後も多く見てみたいもの。
早ければ次々回で故郷・南乃島で合宿する事になりますが、その時には多くの島民から好かれるシーンが出てくれる事に期待したいですね。
続いて、ローラは、プレミアムトロピカルメロンパンを食べた犯人に。今話視聴前は、みのりが犯人で、探偵を名乗り出たのは自分が犯人である事を隠すためのカモフラージュだと思ってましたので、ローラが犯人だったのは意外に感じました。
Aパートでは女王の名にかけて宣言するとまで言っておきながら、実は自分が犯人だったなんて、おいおい・・・。女王は女王でも、フラグ女王の名をほしいままにしてないかい?(笑)
まあ、冷蔵庫にあったメロンパンが自分あてだと思ったという言い分は分からなくもないですが、それでも、誰が入れたのか分からないものを勝手に食べたらアカンでしょ。まあ、袋に「めしあがれ」なんて書いてあったら仕方ないですかね。
でも、自分が例のメロンパンを食べたと分かって、すぐに謝っていたのは良かったな、と感じています。
ローラはプライドが高く、自分がすごいと考えがちな子。そのため、自分の非を認めにくいところがあり、今回の件についても、他の子達からはアクアポットの中は見えないのをいい事に、証拠である紙袋を隠し続けて、ずっとウソをつく事もできたでしょう。まあ、ローラは分かりやすい子ゆえ、すぐに、みのりやあすかにウソがバレそうなものですが。
だけど、自分がメロンパンを食べた事を告白して謝ったのは、ウソをつく事は自分の居場所を失うんじゃないかと思ったからのように思います。
悪い事をした上に、それを隠そうとウソまでつく事は、二重の悪事。周りからの印象は当然悪くなるでしょう。ましてや、ローラのようなプライドが高い子となれば、尚更の話。
物語序盤のローラであれば、人間を見下しがちだった分、平気でウソをついていたと思いますが、今は、まなつ達と同じ目線で色んな事を楽しみ、プリキュアとして活躍もしています。ウソをつく事は友達を傷付ける悪事だと悟って、自然に謝れたのだと思い、ローラの成長を感じました。
そして、悪い事をしたら謝るというのは、メイン視聴層の女の子達にとって大事な話。
自分が悪い事をしたのを知られたら嫌われるかもしれない。その恐怖感で頭がいっぱいになって、つい自分がやっていないと言い張っちゃうのは、よくある話。悪い事をしたら謝るのは、結構勇気の要る行為です。
ですが、人は基本、利他的にできているもの。他人の悪事を許しやすいものなんですよね。ですので、勇気をもって謝れば、たいてい穏便に物事が済んでしまうもの。
とはいっても、今回のように、自分が大事にしていたおやつが誰かに食べられたとなると、幼い子ほど、食べられなかった事に感情的になって、相手を許せなく感じたりもするでしょう。
だけど、そこで、つっけんどんに返しちゃったら、険悪な雰囲気になってしまい、せっかくできた友達と絶交して別れてしまい、お互いに後悔してしまうおそれもあります。そうならないためにも、謝られた側も、相手を許す寛容さが大切なのだと思いますね。まなつのように。
謝る事の大切さや、相手を許す事の大切さは、プリキュアシリーズでは何度か説かれていますが、女の子達は短期間でシリーズから離れやすいもの。そのため、そういったものを何度も示す事は大事な事だな、と改めて感じました。
あと、「人のおやつを勝手に食べちゃダメ!」というのも、女の子達にとって大切なポイントだったでしょう。ローラとか、Aパートラストのあとまわしの魔女の配下達とか。何気にAパートラストの描写をローラ犯人説に繋げたのは秀逸だと感じました。
冷蔵庫やテーブルに美味しそうな食べ物があると、食べたい気持ちが湧いてくるでしょう。しかし、それは、お父さんお母さんが友人に贈るものであって一時的に置いただけなのかもしれませんし、お兄ちゃんお姉ちゃんのものなのかもしれません。
そして、食べたものが戻ってくる事はありません。それゆえに、そこら辺にあるものを勝手に食べてしまったら、取り返しのつかない事をしてしまった事に後悔しますし、こっぴどく叱られたりもするでしょう。
そうならないためにも、美味しそうな食べ物があっても、まずは、食べていいのかどうか周りに聞いてみる。それが大事でしょうね。今話を見た子達が少し賢くなってると良いですね。
さて、次回は合宿に向けての準備回。どんな展開になるのか予想がつきませんが、楽しい話になってほしいですね。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。