今話の名セリフ:「違うワン! すごく楽しいけど、こういうのじゃないワン! こむぎは、いろはの役に立ちたいワン!」
「わんだふるぷりきゅあ!」第6話「こむぎ、いろはとケンカする」の感想です。
~ オープニング前 ~
キラリンペンギンがニコガーデンに戻った事で、またニコガーデンの一部が復旧しました。喜ばしい事ではありますが、こむぎは落ち込んでいます。
「フレンドリータクト、こむぎはどうして使えなかったワン?」
「えっと・・・、どうして?」
「え? うーん・・・、何でかな?」
「ふーむ・・・。タクトを手にしたのに使えない・・・。これは由々しき事態ですよ。プリキュアとして何かすごく大事なものが欠けているのでは・・・。」
「こむぎもタクト使いたい! 使いたい! 使いたい! 使いたいワン!」
「ちゃんと話聞いて!」
こむぎやいろはに話を聞いてもらえない事が、メエメエの毎回のノルマになっているような気がしますねえ。「プリンセス」のカナタと中の人は同じなのに、どうしてメインキャラからの人当たりにこうも差が出てしまったのか、コレガワカラナイ。(笑)
「いろはと一緒に使いたいワン! 使いたいワン! 使いたいワン!」
「そう言われても・・・。」
「使いたいワン!」
~ Aパート ~
その翌日、こむぎの不機嫌がウソだったかのように、いろはとこむぎは仲良く触れ合っていました。
そんな中、いろはの動物病院に、「戌井」というお客さんが、飼い犬「チョコ」の予防接種に来ました。ですが、チョコは怖がっていて、おとなしくしてくれません。
それを見たいろはは・・・、
「こんにちは、チョコちゃん。」
「どうしたのかな? 不安になっちゃった? 病院って緊張するよね。」
「でも大丈夫。チョコちゃんが病気にならないようにするんだから。戌井さんも一緒だし、良かったら私も一緒に行くよ。」
「一緒に頑張ろ!」
「いろはちゃん、すごい! チョコは人見知りが激しいのに・・・。」
「いえいえ・・・。」
「ありがとう、いろは。昔からなんですよ。臆病な子や、怖がってくる子も、みんなが、いろはに懐くんです。」
「私はただ、みんなと友達になりたいなって思ってるだけだよ。」
「ちょっと、こむぎ! 危ないって! 踏んじゃう! こむぎ!」
「こむぎ、ごめんね・・・。騒ぐとチョコちゃんが怖がっちゃうから、ちょっと家で待っててね・・・。」
同じ頃・・・、
「まゆ、パパから連絡よ。まゆ?」
「ユキ! 何? 遊びたいの?」
「まゆ。」
「あ、ママ!」
「パパが呼んでるよ。」
「パパから!?」
「パパ!」
「まゆ、久しぶり! 元気か?」
本編では明かされていませんでしたが、彼の名は「猫屋敷 貴行」。
「元気だよ! パパ、今どこにいるの?」
「アフリカ大陸のタンザニアだよ。ライオンを追いかけてるんだ。今日撮った写真だよ。」
「わあ・・・。野生のライオンは迫力あるね! 強そうでカッコいい!」
「そうなんだよ! オスライオンのたてがみは、強い日差しに照らされると、金色に輝いて見えて、すごく綺麗なんだ!」
「雄叫びは草原中に響いて、身体の中にも響いてきて、感動で身震いするよ!」
「パパ、すごく楽しそう!」
「ハハ! 好きな動物達を間近で見られるのは楽しいよ!」
「まゆはどうだい? 学校は始まったか?」
「え? えっと、来週から・・・。」
「もう、いろはちゃんって友達ができたのよ! ね?」
「ま、まだ友達って訳じゃ・・・。」
「まゆは、そのままで大丈夫だよ。新しい学校、楽しんでな!」
「うん・・・。」
その夜・・・、
「こむぎ、いろはのお手伝いがしたいワン!」
「お手伝い? うーん、じゃあ・・・。」
「はい、取ってきて!」
「ワン!」
「よーしよしよし!」
「違うワン! すごく楽しいけど、こういうのじゃないワン!」
「こむぎは、いろはの役に立ちたいワン!」
「うーん・・・。じゃあ・・・。」
「一緒に寝て下さーい!」
「ワン!」
「ワフ? これもちょっとちが・・・。」
「おやすみ、こむぎ。」
その翌朝、いろはとお散歩する事に上機嫌なこむぎですが、いつものリードがなくなっている事に慌てます。
それもそのはず。フレンドリータクトになりましたので、いつものリードがないのは仕方のない事です。
となると、別のリードを借りてお散歩に行きたいところですが・・・、
「嫌ワン!」
「え?」
「いろはと一緒に選んだのに・・・。あれでずっとお散歩してきたのに・・・。」
「こむぎ、あのリードじゃなきゃ嫌ワン・・・。」
「そんな事言ったって、ないんだから、しょうがないでしょ・・・。」
「いつものがいいワン・・・。あれじゃないと駄目ワン!」
「ワガママ言わないの!」
「絶対嫌ワン! 絶対嫌ワン! あれじゃなきゃ絶対お散歩しないワン!」
「じゃあ、今日のお散歩は中止!」
~ Bパート ~
それからしばらくして・・・、
「こむぎ!」
「こむぎ、前をよく見て! 危ないから! また柵にぶつかるよ!」
「フン!」
「な・・・。」
「こむぎちゃんと何かあった?」
「聞きたい?」
「え? いや・・・、言いたくないなら無理には・・・。」
「聞いてよ! こむぎったら、ワガママばっかり言うんだよ! タクトの使い方なんて、私だってよく分かんないよ! 分かんないのに、どうしたらいいかなんて、言える訳ないじゃない! そうでしょ?」
「そ、そうだね・・・。」
「それに、いつものリードはないって、何度も言ってるのに、あれじゃなきゃ嫌だって! ないものはない、無理なものは無理なのに!」
「う、うん・・・。」
友達から散々愚痴られるとか、悟君、災難やのう・・・。前々話でも、メエメエから電話が来た時には、こんな風に愚痴られたんでしょうかね。なんか、悟が、頭脳担当からクレーム処理担当に転換させられたように感じてきました。頑張れ、悟君。(笑)
「話せるようになったら、もっと仲良くなれると思ってたのに・・・。ケンカなんかしたくないのに・・・。」
「それは、こむぎちゃんも同じだと思うよ。こむぎちゃんは、いつも犬飼さんのために頑張ってる。役に立ちたいんだよ。」
「私は仲良くしたいだけなんだけどな・・・。」
その直後、ガルガルが現れました。
ガルガルの声を聞いたこむぎ達は、ガルガルがいる山中に来ました。そして、プリキュアに変身。
今回のガルガルはライオン型。雄叫びを聞いたワンダフルは、本能的に怯えて立ちすくんでしまいます。
という事で、フレンディはワンダフルに、ガルガルから離れて安全な所にいるようにと言いました。フレンディが単独でガルガルに立ち向かう事に。
そして、いつも通り、ガルガルに語りかけましたが、ガルガルは容赦なく襲ってきて、逃げるだけとなります。
そこで、フレンディは、フレンドリータクトを使って、キラリンペンギンの力を借りました。これにより、フレンディは地面を速く滑る事が可能になりました。
フレンディは、ガルガルの周りをひたすら滑って、ガルガルを足止め。そして、ガルガルに隙ができる時を待ちます。
しかし・・・、
「ワンダフル、そっちは駄目だ! 早く避難しよう!」
「ヤダ!」
「え?」
「ヤダ! ヤダ! ヤダ! いろはと一緒にいたい!」
「フレンドリータクト!」
「え・・・。何で? どうして使えないの?」
「ワンダフル!」
「危ない!」
「え?」
「タクトが!」
「ワンダフル!」
「フレンディ! ワンダフル!」
「ガルガル、苦しんでる?」
「こむぎ! 下がっててって言ったでしょ! どうして出てきたの!」
「だって・・・。だって、こむぎも、いろはと一緒に!」
「全部一緒は無理なの! 怖くて震えてたでしょ!」
「こむぎだってプリキュアワン!」
「危ない時は下がってて!」
「2人とも落ち着いて! 言い合いしてる場合じゃない!」
「ガルガルは?」
「山の奥へ走っていったよ。」
しばらくして・・・、
「あの大きなガルガルが隠れられる場所は限られている。探してみるよ。何か分かったら知らせるから。」
「うん・・・。ありがと・・・。」
「こむぎ、おうち入るよ・・・。こむぎ!」
「それじゃ・・・。」
「うん、またね・・・。」
その夜・・・、
「いろは、ごめんワン・・・。役に立てなくて、ごめんワン・・・。」
「いろは、バイバイ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「ふたりのフレンドリベラーレ!」
いろはの家を飛び出し、街で出会った悟の家に連れていってもらうこむぎ。
一方、いろはは、まゆからユキとの普段の触れ合いの様子を聞き、新しいハーネスを贈られ・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
うーむ・・・。仲直りで終わると思っていたのが、まさか、こむぎが家出してしまうとは・・・。これは、予想外でした。
しかも、ラスト約30秒の描写が、なかなか容赦ない・・・。
こむぎが夜中に起きて、いろはの役に立てなかった事に謝るんですけど、すごく切なく聞こえるんですよね・・・。ニ度三度聞くと涙腺に・・・。そう感じたあたり、こむぎの声役・長縄まりあさんの演技が光っていたと思いますし、こむぎは、いろはの事がものすごく好きで、いろはのために頑張りたかった事がうかがえますね。
そして、こむぎは、黙って家出。その後、傷心のこむぎに追い打ちをかけるように降り出した雨。
仲直りで終わらせなかっただけでも衝撃の展開なのに、こうもこむぎの辛さを描いてくるなんて、随分攻めてきたな、と思いました。それも、まだ6話目と序盤なのですから、尚更そう感じますね。やっぱり、「プリキュア」は侮れない!
フレンドリータクトがフレンディには使えてワンダフルには使えない事は、こむぎといろはのケンカの原因の1つでしたが、これについては、こむぎの気持ちの問題だと思いますね。
フレンディは、ガルガルになった動物を救いたいという気持ちから、フレンドリータクトの力を使おうと思い、実際に使いこなせていますが、一方、ワンダフルは、フレンディと同じ事をやりたいという好奇心から、フレンドリータクトの力を使おうと思っていて、それが駄目なのでしょう。オープニング前でメエメエは、こむぎに対して「プリキュアとして何かすごく大事なものが欠けている」と言ってましたが、それは、大切なものを守りたい気持ちなのでしょうね。
ワンダフルにその気持ちがまったくなかった訳ではないのでしょうけど、それよりも、フレンディと同じ事をやりたい気持ちが先行しちゃっているようでは、フレンドリータクトが反応してくれないのは仕方のないところでしょう。フレンドリータクトが消失したのも、タクトが持ち主にふさわしくないと感じたからなのでしょうね。
いつものリードでお散歩できなかった事も、ケンカの原因でした。フレンドリータクトになった事を考えると、仕方のない事でしょう。
しかし、そう考えるのは、人側の都合であり、犬からすれば、仕方ないで済む話ではないのかもしれません。
リードの匂いを覚えさせる事は、犬がリードに慣れるまでの過程の1つである事が前話で語られていましたが、覚えさせるリードの匂いは1種類でしょう。いくつもの匂いを覚えさせるのは手間がかかる分、リードに慣れるまでの時間が余計にかかるでしょうし。
となると、犬に付けさせるリードは1つとなり、他のリードを付けさせられるのは、犬にとっては違和感であり、嫌気を感じちゃうものなのかもしれませんね。いろはは、こむぎがいつものリードじゃなきゃ嫌だと言っていた事をワガママだと片付けていましたが、しかし、そういう事情があるとなると、決してワガママではなく、むしろ、こむぎの立場に寄り添う必要があったように思いますね。
そうすれば、「もしかしたら、フレンドリータクトがいつものリードに戻る方法があるのでは?」という考えに至って、メエメエに相談していたかもしれません。それが不可能でも、「人の姿の時は、リードの代わりに、おててが繋げる」と、前話でワンダフルが言っていた事を思い出し、こむぎが人の姿になって、手を繋いで散歩する事を思い付いたかもしれないでしょう。
とは言っても、こむぎからすれば、人の姿になって手を繋いで散歩する事よりも、本来の犬の姿で長年使っていたリードに繋がれてお散歩する方が良いと思ってるのかもしれません。人の姿で一緒に散歩する事も楽しいと思ってほしいのですが、そこは、次回以降の楽しみとしましょう。
ガルガルの対処でも、ワンダフルがガルガルの雄叫びに怯えてすくんでしまったにもかかわらず、前に出過ぎて、フレンディの足を引っ張ってしまった事が、ケンカに繋がってしまいました。
あの場面は、フレンディや悟から安全な所にいるよう言われていたと思うと、言う事を聞かなかったワンダフルに非はあるのですが、いろはも言い過ぎなんじゃないかと思いました。
「全部一緒は無理」というのは、さすがにね・・・。確かにそうなのかもしれませんが、しかし、いろはと同じ目線で沢山の事を一緒にやりたいこむぎからすれば、その言葉は酷過ぎるでしょう。それも、上から目線で叱られれば、尚更きつく感じちゃうと思いますね。
振り返ってみると、こむぎもいろはも、言い分に納得できるところもあれば、互いの気持ちを無視して感情的になり過ぎていたようにも感じました。まあ、こむぎは精神年齢が幼いですし、いろはもまだ中学生ですので、つい感情的になっちゃうのは仕方のないところだと思いますけどね。
時が経てば、2人とも、「何であんな事を言ってしまったのだろう・・・」とか「どうして、ああできなかったのか・・・」などと後悔するんじゃないかと思います。だけど、後悔したところで、事態が好転する訳ではなく、大事なのは、これから何をすべきか、でしょう。
今話はケンカにはなったものの、それでも、こむぎもいろはも、互いが大好きな気持ちは変わっていないでしょう。その気持ちが仲直りに繋がるんじゃないかと思っていますが、果たして? 次回こそは、2人が仲直りして、2人の絆がより一層深まってくれるものだと信じています。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「わんだふるぷりきゅあ!」第6話「こむぎ、いろはとケンカする」の感想です。
~ オープニング前 ~
キラリンペンギンがニコガーデンに戻った事で、またニコガーデンの一部が復旧しました。喜ばしい事ではありますが、こむぎは落ち込んでいます。
「フレンドリータクト、こむぎはどうして使えなかったワン?」
「えっと・・・、どうして?」
「え? うーん・・・、何でかな?」
「ふーむ・・・。タクトを手にしたのに使えない・・・。これは由々しき事態ですよ。プリキュアとして何かすごく大事なものが欠けているのでは・・・。」
「こむぎもタクト使いたい! 使いたい! 使いたい! 使いたいワン!」
「ちゃんと話聞いて!」
こむぎやいろはに話を聞いてもらえない事が、メエメエの毎回のノルマになっているような気がしますねえ。「プリンセス」のカナタと中の人は同じなのに、どうしてメインキャラからの人当たりにこうも差が出てしまったのか、コレガワカラナイ。(笑)
「いろはと一緒に使いたいワン! 使いたいワン! 使いたいワン!」
「そう言われても・・・。」
「使いたいワン!」
~ Aパート ~
その翌日、こむぎの不機嫌がウソだったかのように、いろはとこむぎは仲良く触れ合っていました。
そんな中、いろはの動物病院に、「戌井」というお客さんが、飼い犬「チョコ」の予防接種に来ました。ですが、チョコは怖がっていて、おとなしくしてくれません。
それを見たいろはは・・・、
「こんにちは、チョコちゃん。」
「どうしたのかな? 不安になっちゃった? 病院って緊張するよね。」
「でも大丈夫。チョコちゃんが病気にならないようにするんだから。戌井さんも一緒だし、良かったら私も一緒に行くよ。」
「一緒に頑張ろ!」
「いろはちゃん、すごい! チョコは人見知りが激しいのに・・・。」
「いえいえ・・・。」
「ありがとう、いろは。昔からなんですよ。臆病な子や、怖がってくる子も、みんなが、いろはに懐くんです。」
「私はただ、みんなと友達になりたいなって思ってるだけだよ。」
「ちょっと、こむぎ! 危ないって! 踏んじゃう! こむぎ!」
「こむぎ、ごめんね・・・。騒ぐとチョコちゃんが怖がっちゃうから、ちょっと家で待っててね・・・。」
同じ頃・・・、
「まゆ、パパから連絡よ。まゆ?」
「ユキ! 何? 遊びたいの?」
「まゆ。」
「あ、ママ!」
「パパが呼んでるよ。」
「パパから!?」
「パパ!」
「まゆ、久しぶり! 元気か?」
本編では明かされていませんでしたが、彼の名は「猫屋敷 貴行」。
「元気だよ! パパ、今どこにいるの?」
「アフリカ大陸のタンザニアだよ。ライオンを追いかけてるんだ。今日撮った写真だよ。」
「わあ・・・。野生のライオンは迫力あるね! 強そうでカッコいい!」
「そうなんだよ! オスライオンのたてがみは、強い日差しに照らされると、金色に輝いて見えて、すごく綺麗なんだ!」
「雄叫びは草原中に響いて、身体の中にも響いてきて、感動で身震いするよ!」
「パパ、すごく楽しそう!」
「ハハ! 好きな動物達を間近で見られるのは楽しいよ!」
「まゆはどうだい? 学校は始まったか?」
「え? えっと、来週から・・・。」
「もう、いろはちゃんって友達ができたのよ! ね?」
「ま、まだ友達って訳じゃ・・・。」
「まゆは、そのままで大丈夫だよ。新しい学校、楽しんでな!」
「うん・・・。」
その夜・・・、
「こむぎ、いろはのお手伝いがしたいワン!」
「お手伝い? うーん、じゃあ・・・。」
「はい、取ってきて!」
「ワン!」
「よーしよしよし!」
「違うワン! すごく楽しいけど、こういうのじゃないワン!」
「こむぎは、いろはの役に立ちたいワン!」
「うーん・・・。じゃあ・・・。」
「一緒に寝て下さーい!」
「ワン!」
「ワフ? これもちょっとちが・・・。」
「おやすみ、こむぎ。」
その翌朝、いろはとお散歩する事に上機嫌なこむぎですが、いつものリードがなくなっている事に慌てます。
それもそのはず。フレンドリータクトになりましたので、いつものリードがないのは仕方のない事です。
となると、別のリードを借りてお散歩に行きたいところですが・・・、
「嫌ワン!」
「え?」
「いろはと一緒に選んだのに・・・。あれでずっとお散歩してきたのに・・・。」
「こむぎ、あのリードじゃなきゃ嫌ワン・・・。」
「そんな事言ったって、ないんだから、しょうがないでしょ・・・。」
「いつものがいいワン・・・。あれじゃないと駄目ワン!」
「ワガママ言わないの!」
「絶対嫌ワン! 絶対嫌ワン! あれじゃなきゃ絶対お散歩しないワン!」
「じゃあ、今日のお散歩は中止!」
~ Bパート ~
それからしばらくして・・・、
「こむぎ!」
「こむぎ、前をよく見て! 危ないから! また柵にぶつかるよ!」
「フン!」
「な・・・。」
「こむぎちゃんと何かあった?」
「聞きたい?」
「え? いや・・・、言いたくないなら無理には・・・。」
「聞いてよ! こむぎったら、ワガママばっかり言うんだよ! タクトの使い方なんて、私だってよく分かんないよ! 分かんないのに、どうしたらいいかなんて、言える訳ないじゃない! そうでしょ?」
「そ、そうだね・・・。」
「それに、いつものリードはないって、何度も言ってるのに、あれじゃなきゃ嫌だって! ないものはない、無理なものは無理なのに!」
「う、うん・・・。」
友達から散々愚痴られるとか、悟君、災難やのう・・・。前々話でも、メエメエから電話が来た時には、こんな風に愚痴られたんでしょうかね。なんか、悟が、頭脳担当からクレーム処理担当に転換させられたように感じてきました。頑張れ、悟君。(笑)
「話せるようになったら、もっと仲良くなれると思ってたのに・・・。ケンカなんかしたくないのに・・・。」
「それは、こむぎちゃんも同じだと思うよ。こむぎちゃんは、いつも犬飼さんのために頑張ってる。役に立ちたいんだよ。」
「私は仲良くしたいだけなんだけどな・・・。」
その直後、ガルガルが現れました。
ガルガルの声を聞いたこむぎ達は、ガルガルがいる山中に来ました。そして、プリキュアに変身。
今回のガルガルはライオン型。雄叫びを聞いたワンダフルは、本能的に怯えて立ちすくんでしまいます。
という事で、フレンディはワンダフルに、ガルガルから離れて安全な所にいるようにと言いました。フレンディが単独でガルガルに立ち向かう事に。
そして、いつも通り、ガルガルに語りかけましたが、ガルガルは容赦なく襲ってきて、逃げるだけとなります。
そこで、フレンディは、フレンドリータクトを使って、キラリンペンギンの力を借りました。これにより、フレンディは地面を速く滑る事が可能になりました。
フレンディは、ガルガルの周りをひたすら滑って、ガルガルを足止め。そして、ガルガルに隙ができる時を待ちます。
しかし・・・、
「ワンダフル、そっちは駄目だ! 早く避難しよう!」
「ヤダ!」
「え?」
「ヤダ! ヤダ! ヤダ! いろはと一緒にいたい!」
「フレンドリータクト!」
「え・・・。何で? どうして使えないの?」
「ワンダフル!」
「危ない!」
「え?」
「タクトが!」
「ワンダフル!」
「フレンディ! ワンダフル!」
「ガルガル、苦しんでる?」
「こむぎ! 下がっててって言ったでしょ! どうして出てきたの!」
「だって・・・。だって、こむぎも、いろはと一緒に!」
「全部一緒は無理なの! 怖くて震えてたでしょ!」
「こむぎだってプリキュアワン!」
「危ない時は下がってて!」
「2人とも落ち着いて! 言い合いしてる場合じゃない!」
「ガルガルは?」
「山の奥へ走っていったよ。」
しばらくして・・・、
「あの大きなガルガルが隠れられる場所は限られている。探してみるよ。何か分かったら知らせるから。」
「うん・・・。ありがと・・・。」
「こむぎ、おうち入るよ・・・。こむぎ!」
「それじゃ・・・。」
「うん、またね・・・。」
その夜・・・、
「いろは、ごめんワン・・・。役に立てなくて、ごめんワン・・・。」
「いろは、バイバイ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「ふたりのフレンドリベラーレ!」
いろはの家を飛び出し、街で出会った悟の家に連れていってもらうこむぎ。
一方、いろはは、まゆからユキとの普段の触れ合いの様子を聞き、新しいハーネスを贈られ・・・。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
うーむ・・・。仲直りで終わると思っていたのが、まさか、こむぎが家出してしまうとは・・・。これは、予想外でした。
しかも、ラスト約30秒の描写が、なかなか容赦ない・・・。
こむぎが夜中に起きて、いろはの役に立てなかった事に謝るんですけど、すごく切なく聞こえるんですよね・・・。ニ度三度聞くと涙腺に・・・。そう感じたあたり、こむぎの声役・長縄まりあさんの演技が光っていたと思いますし、こむぎは、いろはの事がものすごく好きで、いろはのために頑張りたかった事がうかがえますね。
そして、こむぎは、黙って家出。その後、傷心のこむぎに追い打ちをかけるように降り出した雨。
仲直りで終わらせなかっただけでも衝撃の展開なのに、こうもこむぎの辛さを描いてくるなんて、随分攻めてきたな、と思いました。それも、まだ6話目と序盤なのですから、尚更そう感じますね。やっぱり、「プリキュア」は侮れない!
フレンドリータクトがフレンディには使えてワンダフルには使えない事は、こむぎといろはのケンカの原因の1つでしたが、これについては、こむぎの気持ちの問題だと思いますね。
フレンディは、ガルガルになった動物を救いたいという気持ちから、フレンドリータクトの力を使おうと思い、実際に使いこなせていますが、一方、ワンダフルは、フレンディと同じ事をやりたいという好奇心から、フレンドリータクトの力を使おうと思っていて、それが駄目なのでしょう。オープニング前でメエメエは、こむぎに対して「プリキュアとして何かすごく大事なものが欠けている」と言ってましたが、それは、大切なものを守りたい気持ちなのでしょうね。
ワンダフルにその気持ちがまったくなかった訳ではないのでしょうけど、それよりも、フレンディと同じ事をやりたい気持ちが先行しちゃっているようでは、フレンドリータクトが反応してくれないのは仕方のないところでしょう。フレンドリータクトが消失したのも、タクトが持ち主にふさわしくないと感じたからなのでしょうね。
いつものリードでお散歩できなかった事も、ケンカの原因でした。フレンドリータクトになった事を考えると、仕方のない事でしょう。
しかし、そう考えるのは、人側の都合であり、犬からすれば、仕方ないで済む話ではないのかもしれません。
リードの匂いを覚えさせる事は、犬がリードに慣れるまでの過程の1つである事が前話で語られていましたが、覚えさせるリードの匂いは1種類でしょう。いくつもの匂いを覚えさせるのは手間がかかる分、リードに慣れるまでの時間が余計にかかるでしょうし。
となると、犬に付けさせるリードは1つとなり、他のリードを付けさせられるのは、犬にとっては違和感であり、嫌気を感じちゃうものなのかもしれませんね。いろはは、こむぎがいつものリードじゃなきゃ嫌だと言っていた事をワガママだと片付けていましたが、しかし、そういう事情があるとなると、決してワガママではなく、むしろ、こむぎの立場に寄り添う必要があったように思いますね。
そうすれば、「もしかしたら、フレンドリータクトがいつものリードに戻る方法があるのでは?」という考えに至って、メエメエに相談していたかもしれません。それが不可能でも、「人の姿の時は、リードの代わりに、おててが繋げる」と、前話でワンダフルが言っていた事を思い出し、こむぎが人の姿になって、手を繋いで散歩する事を思い付いたかもしれないでしょう。
とは言っても、こむぎからすれば、人の姿になって手を繋いで散歩する事よりも、本来の犬の姿で長年使っていたリードに繋がれてお散歩する方が良いと思ってるのかもしれません。人の姿で一緒に散歩する事も楽しいと思ってほしいのですが、そこは、次回以降の楽しみとしましょう。
ガルガルの対処でも、ワンダフルがガルガルの雄叫びに怯えてすくんでしまったにもかかわらず、前に出過ぎて、フレンディの足を引っ張ってしまった事が、ケンカに繋がってしまいました。
あの場面は、フレンディや悟から安全な所にいるよう言われていたと思うと、言う事を聞かなかったワンダフルに非はあるのですが、いろはも言い過ぎなんじゃないかと思いました。
「全部一緒は無理」というのは、さすがにね・・・。確かにそうなのかもしれませんが、しかし、いろはと同じ目線で沢山の事を一緒にやりたいこむぎからすれば、その言葉は酷過ぎるでしょう。それも、上から目線で叱られれば、尚更きつく感じちゃうと思いますね。
振り返ってみると、こむぎもいろはも、言い分に納得できるところもあれば、互いの気持ちを無視して感情的になり過ぎていたようにも感じました。まあ、こむぎは精神年齢が幼いですし、いろはもまだ中学生ですので、つい感情的になっちゃうのは仕方のないところだと思いますけどね。
時が経てば、2人とも、「何であんな事を言ってしまったのだろう・・・」とか「どうして、ああできなかったのか・・・」などと後悔するんじゃないかと思います。だけど、後悔したところで、事態が好転する訳ではなく、大事なのは、これから何をすべきか、でしょう。
今話はケンカにはなったものの、それでも、こむぎもいろはも、互いが大好きな気持ちは変わっていないでしょう。その気持ちが仲直りに繋がるんじゃないかと思っていますが、果たして? 次回こそは、2人が仲直りして、2人の絆がより一層深まってくれるものだと信じています。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。