今話の名セリフ:「自分の気持ちから逃げない事にしたんだ。悔しい気持ちをごまかしてたら、いつまでも勝てないから!」(カズ)
「ヒーリングっど♡プリキュア」第27話「気球よ飛んで! アスミとラテの熱い想い」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、のどか達一家は、自宅からだいぶ離れた川原に来ていました。そこには、父・たけしの知り合いが何人かいました。
彼らは、たけしが大学生の時に所属していた気球サークルの後輩達。たけしは、ここ何回か大会を見学して、アドバイスしているそうです。
中でも、カズはとても頑張り屋で熱心に気球に乗り続けていると、たけしは評価しています。
「熱心に・・・。」
「今日こそは勝ちたいと思います!」
「応援してるよ!」
「頑張って下さい!」
「はい!」
~ Aパート ~
「透明な水・・・。黒い水・・・。」
「黒くなった!」
「おお! もっと黒くなった!」
「フフ・・・。入れれば入れるほど黒くなっていく!」
画面もどんどん黒くなってるけどな。相変わらず「名前詐欺」と呼びたくなるほど元気があり余っているようで何よりです。(笑)
「つまり! メガパーツを沢山入れれば、もっともっと強くなるという事!」
「フッ・・・。これで俺がナンバーワンだ!」
まーた、いらんフラグを立てやがって・・・。バテテモーダの二の舞になっても知らんぞ?(笑)
つーか、黒い水を入れれば入れるほど黒くなっていくから、メガパーツを沢山入れればどんどん強くなっていくというのは、どういう理屈だよ。一度に大量のご飯を食べさせると苦しくなるように、メガビョーゲンが動けなくなる事もありうるんじゃ? 相変わらずの愉快な脳筋で安心します。(笑)
「はあ? うるさ!」
「シンドイーネ。自分の宿主って覚えてたりする?」
「はあ? んなの覚えてる訳ないじゃない!」
「ま、そうだよね。」
「なーに? ったく、どいつもこいつも・・・。」
「どうしたら、もっと強いの作れるのかな・・・。」
気球大会の方は、気球を飛び上げるための準備中。
「まず、炎で温めた空気を気球の中に入れます。」
「温かい空気は軽いから、気球は空に浮かび上がる。後は風に運んでもらってターゲットを目指すんだ。」
「風任せって事?」
「そう。気球は上がる事と下がる事しかできなくて、車や飛行機みたいに自由にコントロールできないんだ。」
「それじゃ、どうやって目的地に行くの?」
「風の流れを読むんです。」
「風の流れ?」
「うん。風は、空の高さによって流れが違うから、気球を上げたり下げたりして、行きたい方向の風に乗せるんだよ。」
「でも、どうして朝早くからやるの?」
「昼間は地面が温まって、上昇気流が生まれる。それが気球を飛びにくくして、危険だからなんだ。」
「とても面白い乗り物ですね。」
「そう。だから、僕らも気球に夢中で・・・。」
「熱心で夢中・・・。それは、好きという事ですか?」
「そうだね。好きって事だね。」
その直後、ひなたの声が。ひなたの家のカフェが、この近くに来ていました。
ひなたは、練習で作ったパンケーキを、のどかとアスミに振舞いました。パンケーキはとても美味しく、ひなたは、そろそろ売り物になりそうだと自賛しています。
カズにもパンケーキを差し出しますが、カズは、大会で勝ったらゆっくりいただくと言いました。
「ええ・・・。」
「こんなに温かくて美味しいもの、つまり、誰もが好きであろうパンケーキを断るなんて・・・。」
「アスミちゃん?」
「私がラテを好きなように、皆さんもよほど気球が好きなのですね。」
「ならば私も、全力で皆さんを応援しましょう!」
「あ、ありがとう・・・。」
しばらくして、気球を飛び上げる時が近付いてきました。
「あの印に一番近付けたチームが優勝するって競技なんだ。」
「早さを競う訳じゃないんだ。」
すぐに、多くの気球が印の近くに寄ってきました。ですが、最初に目的地に近付いたのは、別のチーム。
カズが乗った気球も目的地近くにまで来ました。しかし、風の読み違いで、目的地から遠ざかってしまいます。
「ムムム・・・、です・・・。」
「アスミちゃん?」
「ラテ?」
「何でしょう、この気持ち・・・。何とも言えない、この・・・。」
「すみません。せっかく皆さんが見に来て下ったのに・・・。」
「ドンマイドンマイ。午後の競技は1位目指して頑張ってよ。」
「そうですね・・・。ハハハ・・・。」
少しして、ちゆも、この川原にやって来ました。ちょうど、ひなたも店の手伝いが終わりましたが、アスミがどこにいるのか分からなくなっていました。
アスミは・・・、
「どうしてなのですか? どうして大好きな気球が上手くいかなかったのに、先程ハハハと笑ったのですか?」
「いや・・・。それは・・・。もうずっと練習してるんだけど、僕は昔から本番に弱いっていうか・・・。こういう競技でも上手くいったためしがなくて・・・。」
「だから、なんていうか・・・、諦めの笑い・・・、かな・・・。」
「私とラテは懸命に応援して負けた時、とても、こうモヤモヤした気持ちになりました・・・。このムムムな気持ちは一体・・・。」
「それはズバリ、悔しいっていう気持ちよ。」
「悔しい?」
「ええ。私もハイジャンプの試合に負けた時、とても悔しい思いをしているわ。」
「これが・・・、悔しいという気持ち・・・。」
「悔しいのをどうにかするには、やっぱ勝ってもらうしかないっしょ!」
その直後、部員の1人・天野が貧血で倒れたという知らせが。
天野は、一番の風の読み手。それだけに気球部にとっては、大きな痛手です。
その直後、ラテが何か言いたそうにしていました。
聴診器で心の声を聞いてみると、風の事をよく知っているアスミが風の事を教えてあげてほしいとの事。それを聞いたアスミは、自分が天野に代わって風を読むと申し出ました。
~ Bパート ~
午後の競技が始まりました。
しかし、近くにグアイワルの姿が。すぐにメガビョーゲンを生み出しました。
そんな事はつゆ知らず、アスミは、風読み中。
カズの乗った気球は、目的地から遠ざかっていますが、アスミはそのまま進むよう指示。
しばらくすると、アスミの読み通り、風の吹く方向が変わり、気球が目的地に近付いてきました。しかし、ラテが体調を崩してしまいます。
少しして、轟音と煙が発生。メガビョーゲンが現れました。
のどか達は、人気のない場所でプリキュアに変身します。
戦闘が始まってすぐに、グアイワルは、メガパーツをメガビョーゲンに埋め込みます。すると、いつも通り、メガビョーゲンが大きくなり、攻撃力が上昇。
フォンテーヌは氷のエレメントを使って攻撃しようとしますが、阻止されてしまいます。スパークルは、とりあえず、キュアスキャンでエレメントの居場所を特定しました。捕われているのは、空気のエレメント。
敵側が優勢ですが、風がメガビョーゲンを動かしています。
ここはアースの出番。アースウインディハープの力で、メガビョーゲンの周りに風を起こし、自由に動けなくさせました。
そして、ヒーリングハリケーンでメガビョーゲンを浄化。
しかし、ラテの具合は治っていませんでした。という事で、空気のエレメントが授けたエレメントボトルを使って、ラテを回復させました。
そして、気付けば、あと少しでエレメントボトルの棚がいっぱいの状態に。
それからしばらくして・・・、
「次こそは、きっと優勝できるさ!」
「はい! 頑張ります!」
「もう笑わないのですか?」
「自分の気持ちから逃げない事にしたんだ。悔しい気持ちをごまかしてたら、いつまでも勝てないから!」
「次は絶対に勝つぞ!」
「ええ!」
「その意気です!」
「アスミちゃんとラテの悔しい気持ちが、皆に伝染したんだね!」
その後、皆でパンケーキを美味しくいただきました。
そんな中、のどかとラビリンは何かの音を聞きました。
音の元を辿ってみると・・・、
「次はこいつにしてみるか・・・。」
「待って!」
「何をしようとしてたの!」
「やれやれ・・・。またお前か・・・。せっかくこれを・・・。」
「そうだ・・・。キュアグレース。お前を使って育ててみるってのは、どう?」
「何を企んでいるの!」
「グレース!」
「グレース! グレース! グレース!」
今回は、これで終了です。
次回:「苦しみの再来!? ダルイゼン、あなたは」
ダルイゼンがかざしたメガパーツにより、のどかは病院に運ばれてしまいました。
この苦しさは、前にずっと病気で学校を休んでいた時と同じもの。もしかして、のどかの病気の原因は、ビョーゲンズによるものなのか?
そして、のどかの体調は元に戻れるのか?
【まとめ】
のどか達は、父・たけしのサークルの後輩達が出場する気球大会を訪れ、皆で声援を送りますが、気球が風に流され、失敗。午後の競技ではアスミの風読みにより良いところまでいったものの、メガビョーゲンの出現により優勝を逃しましたが、次こそは優勝しよう、と決意を新たにしました。
さて、今回は、アスミが「悔しい」を感じる話。
悔しいと感じれば、憤りや怒りを感じるもの。そういう意味では、喜怒哀楽の「怒」を学んだ形であり、「好き」や「かわいい」も合わせれば、喜怒哀楽すべてを感じたと言えるでしょう。
ただ、「悔しい」という感情を、応援した対象の物事が上手くいかなかった事から芽生えるというのは、少し違和感がありましたかね。私だけかもしれませんが。
自分が何かに取り組んで上手くいかない事に悔しさを感じる方が、しっくりきたかな、と私は感じています。例えば、のどかから箸の使い方を教えてもらったけど、のどかの家で初めて食事をした時と同じく、食べ物を上手く掴めないとか、周りと比べてお菓子作りがいいように進まないとか、ビーズを使ってのアクセ作りが上手くいかないとかで、「むー・・・」と感じるところがほしかったかな、と思いますね。
「どうして大好きな気球が上手くいかなかったのに、先程ハハハと笑ったのですか?」とか「私とラテは懸命に応援して負けた時、とても、こうモヤモヤした気持ちになりました・・・」とアスミが言っていたところは、大人っぽい外見ゆえに、少々上から目線のように感じて、ちょっといただけなかったかな、と感じています。
いくらアスミが風読みに長けていたとしても、気球を操縦するのは難しいでしょう。そのため、「気球を上手く扱える訳じゃないのに、カズを責めるのはお門違いなのでは?」と思いましたし、もし私がカズの立場だったら「素人がやかましいな・・・」と感じてたと思います。
まあ、とは言っても、物事が上手くいかなかったのに薄ら笑いというのは、良い印象を与えませんし、「本番に弱い」と言っていたのも、言い訳のように感じるでしょう。そう思うと、アスミが怒るのも分からなくはありません。
どこから「悔しさ」を感じたかについては「うーむ・・・」とは思いましたが、全体的に見れば、メイン視聴層の女の子達が楽しめる要素は多めだったと思っています。
まず、アスミについては、パンケーキをパクパク食べたり、悔しい事を「ムムム」と言ったりと、見た目相応とは思えない可愛らしさがあったと思いますね。
他には、気球の仕組みを絵で分かりやすく示されていたのも良かったところ。気球を見る機会はそんなにないだけに、言葉だけでは理解しにくく、イラストとかがあった方が覚えやすいでしょう。
他のTV番組、もしくは、実際に外で気球を見た時に、「そういえば『プリキュア』でこんな事言ってたな」と、気球を楽しむ良いきっかけになるかもしれませんね。
ラテについても、「ペットは飼い主に似る」からなのか、アスミと同じように悔しい表情を浮かべていたのが、なかなか可愛かったな、と感じています。
前話も表情豊かなところを見せており、しゃべれない分、こういうのが良いのかな、と思っています。今後も、表情豊かなラテに癒されたいですね。
あと、オープニング前に、前作のプルンスとAIを模した気球が出てきたのも面白かったですね。
前作を見ていた子もそれなりにいるでしょう。そういう子達は、「あ!」と感じて、前作のプリキュアを懐かしんだのではないのでしょうか。
それに、プルンスは、今月末から上映開始となる「ミラクルリープ」にも登場予定。そのため、「ミラクルリープ」の良い宣伝になったんじゃないかと思いますね。
という事で、少々の違和感はあったものの、楽しい要素は多いと感じた今話ですが、ラストでは・・・。おい。主人公がメガパーツ埋め込まれるとか、これ、どうなるんだよ・・・。
まあ、とはいっても、ダークプリキュア化して敵サイドに就くなんて事はないでしょうし、次回が終わる時には元に戻っているでしょう。ですが、ああいう事態となれば、否が応でも緊張感は増しますね。
メガパーツが生み出す苦しみに打ち勝つという事で、のどかの精神的な強さが求められるでしょう。どんな強さを見せてくれるのか、大いに期待したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ヒーリングっど♡プリキュア」第27話「気球よ飛んで! アスミとラテの熱い想い」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、のどか達一家は、自宅からだいぶ離れた川原に来ていました。そこには、父・たけしの知り合いが何人かいました。
彼らは、たけしが大学生の時に所属していた気球サークルの後輩達。たけしは、ここ何回か大会を見学して、アドバイスしているそうです。
中でも、カズはとても頑張り屋で熱心に気球に乗り続けていると、たけしは評価しています。
「熱心に・・・。」
「今日こそは勝ちたいと思います!」
「応援してるよ!」
「頑張って下さい!」
「はい!」
~ Aパート ~
「透明な水・・・。黒い水・・・。」
「黒くなった!」
「おお! もっと黒くなった!」
「フフ・・・。入れれば入れるほど黒くなっていく!」
画面もどんどん黒くなってるけどな。相変わらず「名前詐欺」と呼びたくなるほど元気があり余っているようで何よりです。(笑)
「つまり! メガパーツを沢山入れれば、もっともっと強くなるという事!」
「フッ・・・。これで俺がナンバーワンだ!」
まーた、いらんフラグを立てやがって・・・。バテテモーダの二の舞になっても知らんぞ?(笑)
つーか、黒い水を入れれば入れるほど黒くなっていくから、メガパーツを沢山入れればどんどん強くなっていくというのは、どういう理屈だよ。一度に大量のご飯を食べさせると苦しくなるように、メガビョーゲンが動けなくなる事もありうるんじゃ? 相変わらずの愉快な脳筋で安心します。(笑)
「はあ? うるさ!」
「シンドイーネ。自分の宿主って覚えてたりする?」
「はあ? んなの覚えてる訳ないじゃない!」
「ま、そうだよね。」
「なーに? ったく、どいつもこいつも・・・。」
「どうしたら、もっと強いの作れるのかな・・・。」
気球大会の方は、気球を飛び上げるための準備中。
「まず、炎で温めた空気を気球の中に入れます。」
「温かい空気は軽いから、気球は空に浮かび上がる。後は風に運んでもらってターゲットを目指すんだ。」
「風任せって事?」
「そう。気球は上がる事と下がる事しかできなくて、車や飛行機みたいに自由にコントロールできないんだ。」
「それじゃ、どうやって目的地に行くの?」
「風の流れを読むんです。」
「風の流れ?」
「うん。風は、空の高さによって流れが違うから、気球を上げたり下げたりして、行きたい方向の風に乗せるんだよ。」
「でも、どうして朝早くからやるの?」
「昼間は地面が温まって、上昇気流が生まれる。それが気球を飛びにくくして、危険だからなんだ。」
「とても面白い乗り物ですね。」
「そう。だから、僕らも気球に夢中で・・・。」
「熱心で夢中・・・。それは、好きという事ですか?」
「そうだね。好きって事だね。」
その直後、ひなたの声が。ひなたの家のカフェが、この近くに来ていました。
ひなたは、練習で作ったパンケーキを、のどかとアスミに振舞いました。パンケーキはとても美味しく、ひなたは、そろそろ売り物になりそうだと自賛しています。
カズにもパンケーキを差し出しますが、カズは、大会で勝ったらゆっくりいただくと言いました。
「ええ・・・。」
「こんなに温かくて美味しいもの、つまり、誰もが好きであろうパンケーキを断るなんて・・・。」
「アスミちゃん?」
「私がラテを好きなように、皆さんもよほど気球が好きなのですね。」
「ならば私も、全力で皆さんを応援しましょう!」
「あ、ありがとう・・・。」
しばらくして、気球を飛び上げる時が近付いてきました。
「あの印に一番近付けたチームが優勝するって競技なんだ。」
「早さを競う訳じゃないんだ。」
すぐに、多くの気球が印の近くに寄ってきました。ですが、最初に目的地に近付いたのは、別のチーム。
カズが乗った気球も目的地近くにまで来ました。しかし、風の読み違いで、目的地から遠ざかってしまいます。
「ムムム・・・、です・・・。」
「アスミちゃん?」
「ラテ?」
「何でしょう、この気持ち・・・。何とも言えない、この・・・。」
「すみません。せっかく皆さんが見に来て下ったのに・・・。」
「ドンマイドンマイ。午後の競技は1位目指して頑張ってよ。」
「そうですね・・・。ハハハ・・・。」
少しして、ちゆも、この川原にやって来ました。ちょうど、ひなたも店の手伝いが終わりましたが、アスミがどこにいるのか分からなくなっていました。
アスミは・・・、
「どうしてなのですか? どうして大好きな気球が上手くいかなかったのに、先程ハハハと笑ったのですか?」
「いや・・・。それは・・・。もうずっと練習してるんだけど、僕は昔から本番に弱いっていうか・・・。こういう競技でも上手くいったためしがなくて・・・。」
「だから、なんていうか・・・、諦めの笑い・・・、かな・・・。」
「私とラテは懸命に応援して負けた時、とても、こうモヤモヤした気持ちになりました・・・。このムムムな気持ちは一体・・・。」
「それはズバリ、悔しいっていう気持ちよ。」
「悔しい?」
「ええ。私もハイジャンプの試合に負けた時、とても悔しい思いをしているわ。」
「これが・・・、悔しいという気持ち・・・。」
「悔しいのをどうにかするには、やっぱ勝ってもらうしかないっしょ!」
その直後、部員の1人・天野が貧血で倒れたという知らせが。
天野は、一番の風の読み手。それだけに気球部にとっては、大きな痛手です。
その直後、ラテが何か言いたそうにしていました。
聴診器で心の声を聞いてみると、風の事をよく知っているアスミが風の事を教えてあげてほしいとの事。それを聞いたアスミは、自分が天野に代わって風を読むと申し出ました。
~ Bパート ~
午後の競技が始まりました。
しかし、近くにグアイワルの姿が。すぐにメガビョーゲンを生み出しました。
そんな事はつゆ知らず、アスミは、風読み中。
カズの乗った気球は、目的地から遠ざかっていますが、アスミはそのまま進むよう指示。
しばらくすると、アスミの読み通り、風の吹く方向が変わり、気球が目的地に近付いてきました。しかし、ラテが体調を崩してしまいます。
少しして、轟音と煙が発生。メガビョーゲンが現れました。
のどか達は、人気のない場所でプリキュアに変身します。
戦闘が始まってすぐに、グアイワルは、メガパーツをメガビョーゲンに埋め込みます。すると、いつも通り、メガビョーゲンが大きくなり、攻撃力が上昇。
フォンテーヌは氷のエレメントを使って攻撃しようとしますが、阻止されてしまいます。スパークルは、とりあえず、キュアスキャンでエレメントの居場所を特定しました。捕われているのは、空気のエレメント。
敵側が優勢ですが、風がメガビョーゲンを動かしています。
ここはアースの出番。アースウインディハープの力で、メガビョーゲンの周りに風を起こし、自由に動けなくさせました。
そして、ヒーリングハリケーンでメガビョーゲンを浄化。
しかし、ラテの具合は治っていませんでした。という事で、空気のエレメントが授けたエレメントボトルを使って、ラテを回復させました。
そして、気付けば、あと少しでエレメントボトルの棚がいっぱいの状態に。
それからしばらくして・・・、
「次こそは、きっと優勝できるさ!」
「はい! 頑張ります!」
「もう笑わないのですか?」
「自分の気持ちから逃げない事にしたんだ。悔しい気持ちをごまかしてたら、いつまでも勝てないから!」
「次は絶対に勝つぞ!」
「ええ!」
「その意気です!」
「アスミちゃんとラテの悔しい気持ちが、皆に伝染したんだね!」
その後、皆でパンケーキを美味しくいただきました。
そんな中、のどかとラビリンは何かの音を聞きました。
音の元を辿ってみると・・・、
「次はこいつにしてみるか・・・。」
「待って!」
「何をしようとしてたの!」
「やれやれ・・・。またお前か・・・。せっかくこれを・・・。」
「そうだ・・・。キュアグレース。お前を使って育ててみるってのは、どう?」
「何を企んでいるの!」
「グレース!」
「グレース! グレース! グレース!」
今回は、これで終了です。
次回:「苦しみの再来!? ダルイゼン、あなたは」
ダルイゼンがかざしたメガパーツにより、のどかは病院に運ばれてしまいました。
この苦しさは、前にずっと病気で学校を休んでいた時と同じもの。もしかして、のどかの病気の原因は、ビョーゲンズによるものなのか?
そして、のどかの体調は元に戻れるのか?
【まとめ】
のどか達は、父・たけしのサークルの後輩達が出場する気球大会を訪れ、皆で声援を送りますが、気球が風に流され、失敗。午後の競技ではアスミの風読みにより良いところまでいったものの、メガビョーゲンの出現により優勝を逃しましたが、次こそは優勝しよう、と決意を新たにしました。
さて、今回は、アスミが「悔しい」を感じる話。
悔しいと感じれば、憤りや怒りを感じるもの。そういう意味では、喜怒哀楽の「怒」を学んだ形であり、「好き」や「かわいい」も合わせれば、喜怒哀楽すべてを感じたと言えるでしょう。
ただ、「悔しい」という感情を、応援した対象の物事が上手くいかなかった事から芽生えるというのは、少し違和感がありましたかね。私だけかもしれませんが。
自分が何かに取り組んで上手くいかない事に悔しさを感じる方が、しっくりきたかな、と私は感じています。例えば、のどかから箸の使い方を教えてもらったけど、のどかの家で初めて食事をした時と同じく、食べ物を上手く掴めないとか、周りと比べてお菓子作りがいいように進まないとか、ビーズを使ってのアクセ作りが上手くいかないとかで、「むー・・・」と感じるところがほしかったかな、と思いますね。
「どうして大好きな気球が上手くいかなかったのに、先程ハハハと笑ったのですか?」とか「私とラテは懸命に応援して負けた時、とても、こうモヤモヤした気持ちになりました・・・」とアスミが言っていたところは、大人っぽい外見ゆえに、少々上から目線のように感じて、ちょっといただけなかったかな、と感じています。
いくらアスミが風読みに長けていたとしても、気球を操縦するのは難しいでしょう。そのため、「気球を上手く扱える訳じゃないのに、カズを責めるのはお門違いなのでは?」と思いましたし、もし私がカズの立場だったら「素人がやかましいな・・・」と感じてたと思います。
まあ、とは言っても、物事が上手くいかなかったのに薄ら笑いというのは、良い印象を与えませんし、「本番に弱い」と言っていたのも、言い訳のように感じるでしょう。そう思うと、アスミが怒るのも分からなくはありません。
どこから「悔しさ」を感じたかについては「うーむ・・・」とは思いましたが、全体的に見れば、メイン視聴層の女の子達が楽しめる要素は多めだったと思っています。
まず、アスミについては、パンケーキをパクパク食べたり、悔しい事を「ムムム」と言ったりと、見た目相応とは思えない可愛らしさがあったと思いますね。
他には、気球の仕組みを絵で分かりやすく示されていたのも良かったところ。気球を見る機会はそんなにないだけに、言葉だけでは理解しにくく、イラストとかがあった方が覚えやすいでしょう。
他のTV番組、もしくは、実際に外で気球を見た時に、「そういえば『プリキュア』でこんな事言ってたな」と、気球を楽しむ良いきっかけになるかもしれませんね。
ラテについても、「ペットは飼い主に似る」からなのか、アスミと同じように悔しい表情を浮かべていたのが、なかなか可愛かったな、と感じています。
前話も表情豊かなところを見せており、しゃべれない分、こういうのが良いのかな、と思っています。今後も、表情豊かなラテに癒されたいですね。
あと、オープニング前に、前作のプルンスとAIを模した気球が出てきたのも面白かったですね。
前作を見ていた子もそれなりにいるでしょう。そういう子達は、「あ!」と感じて、前作のプリキュアを懐かしんだのではないのでしょうか。
それに、プルンスは、今月末から上映開始となる「ミラクルリープ」にも登場予定。そのため、「ミラクルリープ」の良い宣伝になったんじゃないかと思いますね。
という事で、少々の違和感はあったものの、楽しい要素は多いと感じた今話ですが、ラストでは・・・。おい。主人公がメガパーツ埋め込まれるとか、これ、どうなるんだよ・・・。
まあ、とはいっても、ダークプリキュア化して敵サイドに就くなんて事はないでしょうし、次回が終わる時には元に戻っているでしょう。ですが、ああいう事態となれば、否が応でも緊張感は増しますね。
メガパーツが生み出す苦しみに打ち勝つという事で、のどかの精神的な強さが求められるでしょう。どんな強さを見せてくれるのか、大いに期待したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。