今話の名セリフ:「もし、のどかに何か言ってくるヤツがいたら、ラビリンが、ぶっ飛ばしてやるラビ!」(ラビリン)
「ヒーリングっど♡プリキュア」第42話「のどかの選択! 守らなきゃいけないもの」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、のどかは、どこか元気のない様子で、朝食が進みませんでした。
両親やアスミは、のどかを心配しますが、のどかは、怖い夢を見たとごまかし、朝食を残して学校に行きました。
のどかが元気ないのは当然の話。朝食前のランニングに出た時に、のどかの中にかくまってほしいとダルイゼンから言われ、のどかはダルイゼンの助けの手を振り払ったからです。
~ Aパート ~
それからしばらくして・・・、
「そうそう! 今日、のどかっち、なんか変なんだよね!」
「閉まってるドアぶつかるし、何もない所で転ぶし、理科の実験でリコーダーを吹くし・・・。」
始めの2つはともかく、理科の実験でリコーダーって・・・。やべー、激しく萌えるわ! ものすごいドジっぷりに、ご飯5杯は進むわ! 生きてるって感じ!(不謹慎なヤツだな、お前(笑))
「今も、お弁当を忘れたからパンを買うって1人で先に行ったまま、戻ってこないの・・・。」
「のどかにしては珍しいペエ・・・。」
「ひなたならともかくな・・・。」
「ホントホント!」
ひなたさん、ディスられてるのに、ツッコミなしっすか・・・。ツッコむのが面倒なのか、ちょっとくらい失敗があってもどうって事ないと開き直れた影響なのか。今作終了まで残り1か月を切ったこの時でも、ひなたはマイペースで何よりです。(笑)
ですが、ちゃんと弁当を持ってきているようです。なのにパンを買いに行ったのは、明らかに様子がおかしいです。
ちゆ、ひなたは、何があったか話してほしいと、ラビリンに聞きますが、事が事なだけに、ラビリンは話せません。
「じゃあ、今は聞かないけど、ラビリン、のどかは、あなたになら話せるんじゃないかな?」
「ラビ?」
「そうだよ! ずっと一緒にいるパートナーだもん!」
「私達の知らないのどかを、ラビリンは見てきたでしょ?」
「ラビリンも、のどかっちに聞きたい事あるんじゃないの?」
そして・・・、
「のどか・・・。」
「ラビリン・・・。ただいま・・・。」
「どうしたの? 何かあった?」
「のどかは、いつも優しいラビ・・・。」
「そんな事ないよ・・・。」
「のどかは、本当はダルイゼンを助けたかったラビ・・・?」
「本当は助けたかったのに、ラビリンがいるから・・・。ラビリンの使命が、地球をお手当てする事だからラビ?」
「ビョーゲンズを浄化しなきゃいけないラビリンのために、助けなかったラビ?」
「もし・・・、もし、のどかが助けたいなら、ラビリンは・・・、ラビリンは一緒にダルイゼンを助けるラビ!」
「ラビリンの事は気にしなくていいラビ!」
「違う・・・。そんな事じゃないの・・・。」
「私・・・、そんな優しい子じゃない・・・。」
「のどか・・・。」
「あの時、私、自分の事しか考えてなかった・・・。だって、辛くて、怖かったの・・・。」
「強い気持ちでいなきゃ負けちゃうから・・・。笑っていないと、自分が潰れちゃうから・・・。だから、すっごく頑張った・・・。今の私を作った大事な経験だったと思ってる・・・。」
「でも・・・、それでも、叶う事なら、もう二度と、あんな苦しい思い、もうしたくないよ・・・。」
「のどか・・・。」
「ごめんラビ・・。ラビリン、まだまだのどかの事分かってなかったラビ・・・。駄目ラビね・・・。」
「ううん・・・。」
「のどかは、ダルイゼンを助けたいラビ?」
「そうした方が、良かったんだと思う・・・。」
「そうじゃないラビ。のどかの気持ちを聞いているラビ。」
「無理・・・。私、どうしても嫌! 嫌なの!」
「だったら、助けなくていいラビ! 悩む必要もないラビ!」
「え・・・。」
「のどかが自分を犠牲にしなきゃいけないなんて、そんな義理も責任もないラビ! のどかは十分頑張ってくれてるラビ! それは、ラビリン達が、よーく知ってるラビ!」
「もし、のどかに何か言ってくるヤツがいたら、ラビリンが、ぶっ飛ばしてやるラビ!」
「ラビリン・・・。」
「だから、のどかは、自分の気持ちも身体も大事にしていいラビ!」
「のどかが苦しまなきゃいけない理由は、ひとっつもないラビ!」
「うん・・・。ありがとう・・・。」
「心の肉球にキュンってくるって、こういう事なんだね・・・。」
同じ頃・・・、
「どうする・・・。このままじゃ、キングビョーゲンに見つかるのも時間の問題だ・・・。」
「メガパーツを取り込んで、もっと進化すれば・・・。いや・・・。進化してもグアイワルもやられた・・・。確実じゃない・・・。」
「でも、このまま何もしないよりは・・・。」
少しして、アスミとラテが、のどかの部屋に。クッキーとお茶を持ってきました。
しかし、すぐに、ラテが調子を崩しました。展望台の方にビョーゲンズがいるようですが、誰が泣いているのか分からないとの事。
~ Bパート ~
その後、展望台に向かう途中で、怪物を発見します。
ダルイゼンが大量のメガパーツを取り込んで進化したと察するのどか達。しかも、どこか正気を失ってそう。
のどか達は、プリキュアに変身します。
ダルイゼンの攻撃は強力で、プリキュア達の攻撃も通用せず。ですが、致命傷は回避します。
そんな中・・・、
「助けてくれ・・・。」
「こんなのはオレじゃない!」
「ダルイゼン! グレースの優しさに付け入るのはやめるラビ!」
「キュアグレース・・・。お前だけが頼りなんだ・・・。お前の中に・・・。」
「そしたら、私はどうなるの!?」
「いつまで!? あなたが元気になったらどうするの!?」
「あなたは私達を、地球を二度と苦しめないの!?」
「私はやっぱり、あなたを助ける気にはなれない!」
「ダルイゼン・・・。あなたのせいで私がどれだけ苦しかったか、あなたは全然分かってない!」
「分かってたら地球を、沢山の命を蝕んで、笑ったりしない!」
「都合のいい時だけ、私を利用しないで! 私は、あなたの道具じゃない!」
「私の、身体も、心も、全部、私のものなんだから!」
そして、ファイナルヒーリングっど♡シャワーを放ちました。
「オレだって・・・、オレの身体も心だって・・・。」
「ダルイゼン!」
「最後まで浄化できなかったラビ!?」
「バカね。あんなに派手に暴れちゃ、見つけてくれって言ってるようなもんじゃない。」
「シンドイーネ!」
「キングビョーゲン様! ダルイゼンは、こちらでーす!」
「フッ。ようやくか・・・。」
「キングビョーゲン・・・。」
「あれは・・・。」
「また、あの怪物の王様・・・。」
「もう少し早ければ、もっと進化した状態で取り込めたものを・・・。」
「まあ良い。」
「ダルイゼン!」
「キ、キングビョーゲンが・・・。」
「もっと進化しちゃったペエ・・・。」
「キングビョーゲン様! 今までも素敵でしたけど、もっともっともーっと素敵です!」
「我は、ネオキングビョーゲン。」
「ちょっと、アンタ達! キングビョーゲン様じゃなくて、ネオキングビョーゲン様だから!」
分かった分かった。今良いところなんだから、アンタ、少し黙ってろ。まったく、敵の親玉がパワーアップという超シリアスな場面でツッコミを入れるなんて思いもしなかったぜ。(笑)
「時は来た。あとは地球のすべてを手に入れるのみ。」
「そんな事させないラビ!」
「でっかくなったからって、ニャンだってんだ!」
「あなたに地球は渡さないわ!」
「地球のみんなの心と身体、全部、私達が守ってみせる!」
「フッ。ハッハッハッハ。これは面白い。」
「ダルイゼンを見捨てながら、地球のみんなと、すべてを守ると言うか。随分な思い上がりだ。」
「ダルイゼンを追い詰めたのは誰! あなたに言われたくない!」
「そんな言葉には負けない・・・。私は絶対あなたを浄化する!」
「それが私の、今の気持ちだよ!」
今回は、これで終了です。
次回:「キングの進化・・・! 蝕まれたすこやか市」
ダルイゼンまで取り込んだキングビョーゲンは、ネオキングビョーゲンに進化して、一気にすこやか市を蝕み始めました。強力なバリアでプリキュア達の技は跳ね返さてれしまい、ピンチに陥ります。
そこに、ヒーリングガーデンからテアティーヌがやって来ました。テアティーヌのおかげで、プリキュア達はシンドイーネの攻撃をかわして街の外に出る事ができ、テアティーヌはネオキングビョーゲンの動きを封じました。
その間に、ネオキングビョーゲンのバリアを破る方法を考えます。一体どうするのか?
なお、今話は、ミニゲーム直後に、次回作の番宣がありました。
ですが、内容を述べると少々長くなりますので、感想の最後に後述します。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
のどかは、ダルイゼンの助けを拒んだ事を責めていましたが、ラビリンは、そんなのどかを、自分の気持ちも身体も大事にしていいと、強い言葉で励まし、メガパーツを大量に取り込んだダルイゼンに毅然と立ち向かいましたが、キングビョーゲンがダルイゼンを取り込み、ネオキングビョーゲンへと進化しました。
という事で、今話は、キングビョーゲンから追われたダルイゼンを救うかどうかが焦点となり、のどかの決断が注目されましたが、のどかは、ダルイゼンを助けない事を選びました。
ここ近年のプリキュアシリーズの流れや、のどかの性格を考えると、ダルイゼンを救うものだと思っていましたので、この展開は予想外でした。ラビリンと同じく、私も、のどかの事をよく分かっていないですね。
だけど、のどかの事を、「偽善者」だとか「正義の味方なのに呆れるぜ」などと非難する気は、これっぽっちもありません。
それどころか、自分の事をそんなに優しくないだとか、入院時に体験した辛さはもう感じたくないと、弱さを吐露してたのが、正直すごいな、と思いました。人って、そう簡単に自分の弱さをさらけ出せないものですからね。弱さを隠すために、つい意地を張ったり、嘘をついたりするのは、よくある話です。
だから、ああやって自分の弱さを出してきたのは、すごく良かったな、と思っています。
プリキュアに変身すれば、人知を超える身体能力を身に付け、地球を脅かす者達に対抗できるといっても、元は、か弱い女の子。先行きの見えない不安は受け入れられないと思いますし、受け入れなかったとしても責める事はできません。
これまでたびたび精神的に強いところを見せてきたのどかでしたが、弱音を吐く時もあれば、自分を優先する時もある。今話を見終えて、のどかにもそんな一面がある事に感心し、のどかの事がますます好きになりました。
そして、Bパートでは、自我を失いかけてもなお助けを求めるダルイゼンに、助ける気にはなれないと言って毅然と戦い、ダルイゼンを見捨てながら地球の皆を守るのは思い上がりだと嘲笑うネオキングビョーゲンに対し、そんな言葉には負けないと強く返しました。やっぱり、この強さこそ、のどかですよね。
特に、ダルイゼンとのバトルでは、今までの辛さが、パンチやキック、そして、セリフに、すごくこもっていたと思います。私は、のどかの幸せな時間を奪った事に許せない気持ちが大きかったですので、あのシーンは爽快に映りました。
とはいっても、メイン視聴層の女の子達には、やり過ぎに映っちゃいましたかね。女の子達はマネをしちゃうと、せっかく仲良くなれるチャンスを潰してしまい、人間関係を悪くしかねないでしょう。女の子達は、悪い事をした子が反省していたらちゃんと許してあげるよう、親御さん達は注意した方がいいかもしれませんね。
あと、ダルイゼンとのバトルでは、高い所から蹴りを叩きつけたところも、見応えありました。あれは、初回を意識して取り入れたのでしょう。
グレースとダルイゼンの運命的な戦いは、あの蹴りで始まって、あの蹴りで終わる。かなり良い演出でした。
さっきから、のどかの事ばかり述べていますが、今話を語る上で、ラビリンを忘れてはいけないでしょう。ダルイゼンを助けるべきかどうか悩むのどかを良い感じに背中を押してくれました。もはや「先生」と言っても過言ではないくらいの良い活躍をしていたと思います。
のどかの悩みを聞いていたところは、どこをとっても良いところばかりですが、中でも、プリキュアとしてではなく、「花寺のどかとして」どうしたいのか聞いていたのは良かったな、と思います。プリキュアとして誰かのために頑張るのも大事だが、まずは自分を大事にしてほしいと言っていたように感じました。
そして、その上で、のどかの意見を尊重して、適切な言葉を色々かけてくれたのが良かったですね。のどかが犠牲になる義理も責任もないとか、のどかに何か言ってくるのがいたらぶっ飛ばすとか、自分の気持ちも身体も大事にしていいとか、のどかが苦しまなきゃいけない理由は1つもないとか。
この時のラビリンが頼もし過ぎて、つい「先生」と言いたくなるような貫禄があったと思います。運動神経が良くないからパートナーにはなれないと頭ごなしに言い渡したり、自分の気持ちを押し付けてケンカになった事を思うと、ものすごく成長したと感じました。
その一方、ダルイゼンは、のどかに救いの手を求めるも、拒絶され、結局キングビョーゲンに取り込まれてしまいました。ラスボスになりそうな風格があっただけに、自我の消失に怯え、敵に助けを求め、そして、拒絶されたというのは、あまりにもあっけなかったな、と感じています。
ダルイゼンの結末については、1つしかないドーナツの奪い合いに負けた。それだけだと思います。自分さえ良ければいいと思い続けた者の哀れで必然的な末路だと感じました。
自分さえ良ければいいとなれば、ドーナツを分け合うなんて事はせず、1人占めする事になります。そして、ドーナツの数が少なければ、奪い合いになり、弱い者はドーナツを得られず、やがて飢え死に、強い者だけが生き残ります。要するに、「弱肉強食」ですね。
だから、今回のダルイゼンの結末も、同じ組織の者から死を求められたところには同情するものの、弱肉強食による結果でしかないと思っています。あっけない結末ではあったものの、のどかとの因縁やヤツの生き様には深く考えさせるところがあり、なかなか面白いキャラだったと思います。
さて、今話を終えて、残り話数は3話。今話ラストの展開や次回予告の内容を考えると、次回から最終決戦に突入でしょう。
プリキュア達は、ネオキングビョーゲンに対して、どんな戦いを繰り広げるのか? そして、戦いの結末は? 全キャラの動向に、これまで以上に熱く注目していきたいと思います。
本編の感想は、これで以上です。
最後に、後回しにした次回作の番宣について語っていきます。
まず、次回作のタイトルは「トロピカル~ジュ!プリキュア」。
こちらは、次回作の主人公「夏海 まなつ」。番宣を見ただけでも、すごく元気な子というのが伝わりますね。
学年は中学1年生。主人公が中学1年生なのは、「プリンセス」のはるか以来ですね。それに、姓(名字)と名(下の名前)、どちらにも季節が入っているのも、はるかと共通しており、それを意識したネーミングかもしれませんね。
口癖の「トロピカってる~!」は早速出ました。やっぱり、よく分からん。でも、放送が始まったら、感想でジャンジャン書いちゃうんだろうな、きっと。(笑)
プリキュアに変身すると、「キュアサマー」に。
こちらは「ローラ」。プリキュアのサポート役で、人魚の国「グランオーシャン」からやってきた人魚の女の子。つーか、マンホールから出てくるって、おいおい・・・。(笑)
放映開始日は2月28日(日)。今月末にはスタートと、どんな話になるのか楽しみですが、まずは、今作の残り3話に集中したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ヒーリングっど♡プリキュア」第42話「のどかの選択! 守らなきゃいけないもの」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、のどかは、どこか元気のない様子で、朝食が進みませんでした。
両親やアスミは、のどかを心配しますが、のどかは、怖い夢を見たとごまかし、朝食を残して学校に行きました。
のどかが元気ないのは当然の話。朝食前のランニングに出た時に、のどかの中にかくまってほしいとダルイゼンから言われ、のどかはダルイゼンの助けの手を振り払ったからです。
~ Aパート ~
それからしばらくして・・・、
「そうそう! 今日、のどかっち、なんか変なんだよね!」
「閉まってるドアぶつかるし、何もない所で転ぶし、理科の実験でリコーダーを吹くし・・・。」
始めの2つはともかく、理科の実験でリコーダーって・・・。やべー、激しく萌えるわ! ものすごいドジっぷりに、ご飯5杯は進むわ! 生きてるって感じ!(不謹慎なヤツだな、お前(笑))
「今も、お弁当を忘れたからパンを買うって1人で先に行ったまま、戻ってこないの・・・。」
「のどかにしては珍しいペエ・・・。」
「ひなたならともかくな・・・。」
「ホントホント!」
ひなたさん、ディスられてるのに、ツッコミなしっすか・・・。ツッコむのが面倒なのか、ちょっとくらい失敗があってもどうって事ないと開き直れた影響なのか。今作終了まで残り1か月を切ったこの時でも、ひなたはマイペースで何よりです。(笑)
ですが、ちゃんと弁当を持ってきているようです。なのにパンを買いに行ったのは、明らかに様子がおかしいです。
ちゆ、ひなたは、何があったか話してほしいと、ラビリンに聞きますが、事が事なだけに、ラビリンは話せません。
「じゃあ、今は聞かないけど、ラビリン、のどかは、あなたになら話せるんじゃないかな?」
「ラビ?」
「そうだよ! ずっと一緒にいるパートナーだもん!」
「私達の知らないのどかを、ラビリンは見てきたでしょ?」
「ラビリンも、のどかっちに聞きたい事あるんじゃないの?」
そして・・・、
「のどか・・・。」
「ラビリン・・・。ただいま・・・。」
「どうしたの? 何かあった?」
「のどかは、いつも優しいラビ・・・。」
「そんな事ないよ・・・。」
「のどかは、本当はダルイゼンを助けたかったラビ・・・?」
「本当は助けたかったのに、ラビリンがいるから・・・。ラビリンの使命が、地球をお手当てする事だからラビ?」
「ビョーゲンズを浄化しなきゃいけないラビリンのために、助けなかったラビ?」
「もし・・・、もし、のどかが助けたいなら、ラビリンは・・・、ラビリンは一緒にダルイゼンを助けるラビ!」
「ラビリンの事は気にしなくていいラビ!」
「違う・・・。そんな事じゃないの・・・。」
「私・・・、そんな優しい子じゃない・・・。」
「のどか・・・。」
「あの時、私、自分の事しか考えてなかった・・・。だって、辛くて、怖かったの・・・。」
「強い気持ちでいなきゃ負けちゃうから・・・。笑っていないと、自分が潰れちゃうから・・・。だから、すっごく頑張った・・・。今の私を作った大事な経験だったと思ってる・・・。」
「でも・・・、それでも、叶う事なら、もう二度と、あんな苦しい思い、もうしたくないよ・・・。」
「のどか・・・。」
「ごめんラビ・・。ラビリン、まだまだのどかの事分かってなかったラビ・・・。駄目ラビね・・・。」
「ううん・・・。」
「のどかは、ダルイゼンを助けたいラビ?」
「そうした方が、良かったんだと思う・・・。」
「そうじゃないラビ。のどかの気持ちを聞いているラビ。」
「無理・・・。私、どうしても嫌! 嫌なの!」
「だったら、助けなくていいラビ! 悩む必要もないラビ!」
「え・・・。」
「のどかが自分を犠牲にしなきゃいけないなんて、そんな義理も責任もないラビ! のどかは十分頑張ってくれてるラビ! それは、ラビリン達が、よーく知ってるラビ!」
「もし、のどかに何か言ってくるヤツがいたら、ラビリンが、ぶっ飛ばしてやるラビ!」
「ラビリン・・・。」
「だから、のどかは、自分の気持ちも身体も大事にしていいラビ!」
「のどかが苦しまなきゃいけない理由は、ひとっつもないラビ!」
「うん・・・。ありがとう・・・。」
「心の肉球にキュンってくるって、こういう事なんだね・・・。」
同じ頃・・・、
「どうする・・・。このままじゃ、キングビョーゲンに見つかるのも時間の問題だ・・・。」
「メガパーツを取り込んで、もっと進化すれば・・・。いや・・・。進化してもグアイワルもやられた・・・。確実じゃない・・・。」
「でも、このまま何もしないよりは・・・。」
少しして、アスミとラテが、のどかの部屋に。クッキーとお茶を持ってきました。
しかし、すぐに、ラテが調子を崩しました。展望台の方にビョーゲンズがいるようですが、誰が泣いているのか分からないとの事。
~ Bパート ~
その後、展望台に向かう途中で、怪物を発見します。
ダルイゼンが大量のメガパーツを取り込んで進化したと察するのどか達。しかも、どこか正気を失ってそう。
のどか達は、プリキュアに変身します。
ダルイゼンの攻撃は強力で、プリキュア達の攻撃も通用せず。ですが、致命傷は回避します。
そんな中・・・、
「助けてくれ・・・。」
「こんなのはオレじゃない!」
「ダルイゼン! グレースの優しさに付け入るのはやめるラビ!」
「キュアグレース・・・。お前だけが頼りなんだ・・・。お前の中に・・・。」
「そしたら、私はどうなるの!?」
「いつまで!? あなたが元気になったらどうするの!?」
「あなたは私達を、地球を二度と苦しめないの!?」
「私はやっぱり、あなたを助ける気にはなれない!」
「ダルイゼン・・・。あなたのせいで私がどれだけ苦しかったか、あなたは全然分かってない!」
「分かってたら地球を、沢山の命を蝕んで、笑ったりしない!」
「都合のいい時だけ、私を利用しないで! 私は、あなたの道具じゃない!」
「私の、身体も、心も、全部、私のものなんだから!」
そして、ファイナルヒーリングっど♡シャワーを放ちました。
「オレだって・・・、オレの身体も心だって・・・。」
「ダルイゼン!」
「最後まで浄化できなかったラビ!?」
「バカね。あんなに派手に暴れちゃ、見つけてくれって言ってるようなもんじゃない。」
「シンドイーネ!」
「キングビョーゲン様! ダルイゼンは、こちらでーす!」
「フッ。ようやくか・・・。」
「キングビョーゲン・・・。」
「あれは・・・。」
「また、あの怪物の王様・・・。」
「もう少し早ければ、もっと進化した状態で取り込めたものを・・・。」
「まあ良い。」
「ダルイゼン!」
「キ、キングビョーゲンが・・・。」
「もっと進化しちゃったペエ・・・。」
「キングビョーゲン様! 今までも素敵でしたけど、もっともっともーっと素敵です!」
「我は、ネオキングビョーゲン。」
「ちょっと、アンタ達! キングビョーゲン様じゃなくて、ネオキングビョーゲン様だから!」
分かった分かった。今良いところなんだから、アンタ、少し黙ってろ。まったく、敵の親玉がパワーアップという超シリアスな場面でツッコミを入れるなんて思いもしなかったぜ。(笑)
「時は来た。あとは地球のすべてを手に入れるのみ。」
「そんな事させないラビ!」
「でっかくなったからって、ニャンだってんだ!」
「あなたに地球は渡さないわ!」
「地球のみんなの心と身体、全部、私達が守ってみせる!」
「フッ。ハッハッハッハ。これは面白い。」
「ダルイゼンを見捨てながら、地球のみんなと、すべてを守ると言うか。随分な思い上がりだ。」
「ダルイゼンを追い詰めたのは誰! あなたに言われたくない!」
「そんな言葉には負けない・・・。私は絶対あなたを浄化する!」
「それが私の、今の気持ちだよ!」
今回は、これで終了です。
次回:「キングの進化・・・! 蝕まれたすこやか市」
ダルイゼンまで取り込んだキングビョーゲンは、ネオキングビョーゲンに進化して、一気にすこやか市を蝕み始めました。強力なバリアでプリキュア達の技は跳ね返さてれしまい、ピンチに陥ります。
そこに、ヒーリングガーデンからテアティーヌがやって来ました。テアティーヌのおかげで、プリキュア達はシンドイーネの攻撃をかわして街の外に出る事ができ、テアティーヌはネオキングビョーゲンの動きを封じました。
その間に、ネオキングビョーゲンのバリアを破る方法を考えます。一体どうするのか?
なお、今話は、ミニゲーム直後に、次回作の番宣がありました。
ですが、内容を述べると少々長くなりますので、感想の最後に後述します。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
のどかは、ダルイゼンの助けを拒んだ事を責めていましたが、ラビリンは、そんなのどかを、自分の気持ちも身体も大事にしていいと、強い言葉で励まし、メガパーツを大量に取り込んだダルイゼンに毅然と立ち向かいましたが、キングビョーゲンがダルイゼンを取り込み、ネオキングビョーゲンへと進化しました。
という事で、今話は、キングビョーゲンから追われたダルイゼンを救うかどうかが焦点となり、のどかの決断が注目されましたが、のどかは、ダルイゼンを助けない事を選びました。
ここ近年のプリキュアシリーズの流れや、のどかの性格を考えると、ダルイゼンを救うものだと思っていましたので、この展開は予想外でした。ラビリンと同じく、私も、のどかの事をよく分かっていないですね。
だけど、のどかの事を、「偽善者」だとか「正義の味方なのに呆れるぜ」などと非難する気は、これっぽっちもありません。
それどころか、自分の事をそんなに優しくないだとか、入院時に体験した辛さはもう感じたくないと、弱さを吐露してたのが、正直すごいな、と思いました。人って、そう簡単に自分の弱さをさらけ出せないものですからね。弱さを隠すために、つい意地を張ったり、嘘をついたりするのは、よくある話です。
だから、ああやって自分の弱さを出してきたのは、すごく良かったな、と思っています。
プリキュアに変身すれば、人知を超える身体能力を身に付け、地球を脅かす者達に対抗できるといっても、元は、か弱い女の子。先行きの見えない不安は受け入れられないと思いますし、受け入れなかったとしても責める事はできません。
これまでたびたび精神的に強いところを見せてきたのどかでしたが、弱音を吐く時もあれば、自分を優先する時もある。今話を見終えて、のどかにもそんな一面がある事に感心し、のどかの事がますます好きになりました。
そして、Bパートでは、自我を失いかけてもなお助けを求めるダルイゼンに、助ける気にはなれないと言って毅然と戦い、ダルイゼンを見捨てながら地球の皆を守るのは思い上がりだと嘲笑うネオキングビョーゲンに対し、そんな言葉には負けないと強く返しました。やっぱり、この強さこそ、のどかですよね。
特に、ダルイゼンとのバトルでは、今までの辛さが、パンチやキック、そして、セリフに、すごくこもっていたと思います。私は、のどかの幸せな時間を奪った事に許せない気持ちが大きかったですので、あのシーンは爽快に映りました。
とはいっても、メイン視聴層の女の子達には、やり過ぎに映っちゃいましたかね。女の子達はマネをしちゃうと、せっかく仲良くなれるチャンスを潰してしまい、人間関係を悪くしかねないでしょう。女の子達は、悪い事をした子が反省していたらちゃんと許してあげるよう、親御さん達は注意した方がいいかもしれませんね。
あと、ダルイゼンとのバトルでは、高い所から蹴りを叩きつけたところも、見応えありました。あれは、初回を意識して取り入れたのでしょう。
グレースとダルイゼンの運命的な戦いは、あの蹴りで始まって、あの蹴りで終わる。かなり良い演出でした。
さっきから、のどかの事ばかり述べていますが、今話を語る上で、ラビリンを忘れてはいけないでしょう。ダルイゼンを助けるべきかどうか悩むのどかを良い感じに背中を押してくれました。もはや「先生」と言っても過言ではないくらいの良い活躍をしていたと思います。
のどかの悩みを聞いていたところは、どこをとっても良いところばかりですが、中でも、プリキュアとしてではなく、「花寺のどかとして」どうしたいのか聞いていたのは良かったな、と思います。プリキュアとして誰かのために頑張るのも大事だが、まずは自分を大事にしてほしいと言っていたように感じました。
そして、その上で、のどかの意見を尊重して、適切な言葉を色々かけてくれたのが良かったですね。のどかが犠牲になる義理も責任もないとか、のどかに何か言ってくるのがいたらぶっ飛ばすとか、自分の気持ちも身体も大事にしていいとか、のどかが苦しまなきゃいけない理由は1つもないとか。
この時のラビリンが頼もし過ぎて、つい「先生」と言いたくなるような貫禄があったと思います。運動神経が良くないからパートナーにはなれないと頭ごなしに言い渡したり、自分の気持ちを押し付けてケンカになった事を思うと、ものすごく成長したと感じました。
その一方、ダルイゼンは、のどかに救いの手を求めるも、拒絶され、結局キングビョーゲンに取り込まれてしまいました。ラスボスになりそうな風格があっただけに、自我の消失に怯え、敵に助けを求め、そして、拒絶されたというのは、あまりにもあっけなかったな、と感じています。
ダルイゼンの結末については、1つしかないドーナツの奪い合いに負けた。それだけだと思います。自分さえ良ければいいと思い続けた者の哀れで必然的な末路だと感じました。
自分さえ良ければいいとなれば、ドーナツを分け合うなんて事はせず、1人占めする事になります。そして、ドーナツの数が少なければ、奪い合いになり、弱い者はドーナツを得られず、やがて飢え死に、強い者だけが生き残ります。要するに、「弱肉強食」ですね。
だから、今回のダルイゼンの結末も、同じ組織の者から死を求められたところには同情するものの、弱肉強食による結果でしかないと思っています。あっけない結末ではあったものの、のどかとの因縁やヤツの生き様には深く考えさせるところがあり、なかなか面白いキャラだったと思います。
さて、今話を終えて、残り話数は3話。今話ラストの展開や次回予告の内容を考えると、次回から最終決戦に突入でしょう。
プリキュア達は、ネオキングビョーゲンに対して、どんな戦いを繰り広げるのか? そして、戦いの結末は? 全キャラの動向に、これまで以上に熱く注目していきたいと思います。
本編の感想は、これで以上です。
最後に、後回しにした次回作の番宣について語っていきます。
まず、次回作のタイトルは「トロピカル~ジュ!プリキュア」。
こちらは、次回作の主人公「夏海 まなつ」。番宣を見ただけでも、すごく元気な子というのが伝わりますね。
学年は中学1年生。主人公が中学1年生なのは、「プリンセス」のはるか以来ですね。それに、姓(名字)と名(下の名前)、どちらにも季節が入っているのも、はるかと共通しており、それを意識したネーミングかもしれませんね。
口癖の「トロピカってる~!」は早速出ました。やっぱり、よく分からん。でも、放送が始まったら、感想でジャンジャン書いちゃうんだろうな、きっと。(笑)
プリキュアに変身すると、「キュアサマー」に。
こちらは「ローラ」。プリキュアのサポート役で、人魚の国「グランオーシャン」からやってきた人魚の女の子。つーか、マンホールから出てくるって、おいおい・・・。(笑)
放映開始日は2月28日(日)。今月末にはスタートと、どんな話になるのか楽しみですが、まずは、今作の残り3話に集中したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。