今話の名セリフ:「人間に深くかかわった者として言わせてもらうと、人間には、未来を変える力もあると信じたいの。」(テアティーヌ)
「ヒーリングっど♡プリキュア」第45話(最終話)「おいでませ♡ヒーリングガーデン!」の感想です。
~ オープニング前 ~
のどか達がラビリン達と別れてから何日か経ったある日・・・、
「それじゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい! 気を付けて!」
「アスミちゃんとラテによろしくな!」
「はーい!」
「あーあ・・・。僕も会いたかったな・・・。」
「本当・・・。あの子達、一体どんなとこで暮らしてるのかな・・・。」
「のどかー!」
「ちゆー!」
「ひなたー!」
『みんなー!』
「レッツゴー! ヒーリングガーデンラビ!」
~ Aパート ~
そして、ヒーリングガーデンに到着。そこには、綺麗な光景が広がっていました。
「これ、もしかして、テアティーヌさんのパートナーだった?」
「そう。先代のプリキュアラビ!」
「本当、アスミと似てるわ・・・。」
「私もそう思います。」
「アスミちゃん! ラテ!」
「皆さん、お久しぶりです!」
「すごい!」
「ラテ、飛べるようになった!」
「まだ少しだけですけど。」
「のどか。」
「ふわあ~! 名前呼んでくれるの!」
「最後のお手当ての頃、ちょっとしゃべれるようになってたけど。」
「ちゆ。」
「はーい!」
「アタシ! アタシは!?」
「ひなた。」
「そうそう! ひなただよ!」
「ニャトラン。ペギタン。」
「すあま。」
「へ?」
「すあま。」
「何で!? ラビリンはラビリンラビ!」
「ちゆちー、笑い過ぎ!」
す、すあま・・・。TVですあまのCMが流れた時に、ピンクでもちもちしているのがラビリンと同じだと思って、そう呼んじゃったんでしょうか。(笑)
その後、テアティーヌが、のどか達を出迎えました。テアティーヌは、地球の危機に立ち向かってくれた事に感謝します。
「あの、ささやかですが、お土産が・・・。」
「あ、アタシも!」
「うちも、お母さんとお父さんが沢山持たせてくれて・・・。」
「まあ・・・。お二人が・・・。」
「寂しくなるな・・・。」
「私も、これほど寂しい気持ちになったのは、初めてです・・・。」
「ラテ・・・。」
「ラテもアスミちゃんも、ありがとうね・・・。またいつでも遊びに来てね・・・。」
「ここはもう、君達の家も同然だ!」
「はい!」
「せーの!」
「全部すこやかまんじゅうペエ!」
「ウソでしょ! こんな被る事ある!?」
「だ、だって、アスミちゃんとラビリンの大好物だから・・・。」
「すこやか市の名物といえば、これよね!」
「テアティーヌ様?」
「ありがとう。仲間達にも分けてあげたいのだけど、いい?」
『はい!』
それから少しして、沢山のヒーリングアニマル達が、プリキュアがヒーリングガーデンを訪れた事を知り、のどか達の元に集まりました。
しかし、このヒーリングガーデンには、暗く荒れた所も。
「ラビリン。あそこは何?」
「キングビョーゲンが攻めてきた時に、蝕まれた所ラビ・・・。」
「それって、1年以上前よね・・・。」
「まだ元に戻らないんだ・・・。」
「早く元気になりますように・・・。」
「なぜ人間なんか連れ込んだんだ?」
「サルローさん。」
「人間なんかって何ラビ!」
「ボク達の大切なパートナーペエ!」
「テアティーヌ様が正式に招いてくれたんだ!」
「へっ。女王は人間に甘過ぎるんだ。」
「おい! サルロー!」
「ラテ様の前で何言うラビ!」
「サルローさん、あなたはどうして人間の皆さんを嫌がるのですか?」
「分からんか? 人間など、もはやビョーゲンズと変わらんからだ。」
「自然を破壊し、動物の命を奪う。ある程度は生きるために必要な事だ。それが人間ってものの進化でもあるのだろう。」
「だが、限度ってものがある! ビョーゲンズだって、進化の果てはキングビョーゲンだ。」
「俺に言わせりゃ、ヒーリングアニマルは人間だって浄化していくべきなんだ。この星のためにな。」
「そういう考えも、あるのですね・・・。」
「ないラビ!」
「オレ達が出会ったのは、みんないい人だったぞ!」
「キングビョーゲンにも言われた・・・。人間もビョーゲンズと変わらないって・・・。」
「そうね・・・。人間が便利に暮らすために、空気や海を汚しているのも事実よ・・・。」
「そのせいで、野生の生き物が死んでいく事もある・・・。」
「考えたら、うちの病院も、事故に遭った動物が運ばれてきたりするんだよね・・・。」
「私達人間も、地球に酷い事をしてるんだよ・・・。」
「いつかアタシ達も、ニャトラン達に浄化されちゃうのかな・・・?」
「嫌ペエ! ちゆ達と戦わなきゃいけないなんて!」
同じ頃・・・、
~ Bパート ~
メガビョーゲンが現れました。それも、6体も。
しかし、捕われているエレメントは1体だけ。
蝕まれたのは、のどか達がお土産として持ってきたすこやかまんじゅう6個入り。そのため、ナノビョーゲンに取り込まれたエレメントが1体だけにもかかわらず、メガビョーゲンが6体出現したようです。
すぐに、のどか達が現場に到着。プリキュアに変身します。
バトルスタート。相手のチームワークが良いため、苦戦を強いられます。
「プリキュア! エレメントは、あの赤いヤツの中だ!」
「え? エレメントさんは1人だけ?」
「すこやかまんじゅうは6個入りで1つラビ!」
「6個入りで1つ・・・?」
「アース!」
「大丈夫!?」
「どうしたの!? どっか悪いの!?」
「すみません・・・。あのすこやかまんじゅうを攻撃するなど、私にはとても・・・。」
『好き過ぎ!』
まったくねえ。つーか、コブができちゃってて草。やれやれ、バテテモーダを圧倒した強さは、どこへとやらだぜ。(笑)
「おそらく、あれに野生のナノビョーゲンがついていたんだろう。人間がナノビョーゲンを持ち込んだんだ!」
「だったら尚更、私達が責任持って浄化しなくちゃ・・・。」
「ごめんね、みんな・・・。私達のせいで・・・。」
「こんな失敗やらかすとか、思ってもみなくて・・・。」
「今更何だ! 災いを持ち込むのは、いつだってお前ら人間なんだ!」
「違う・・・、ラテ・・・。」
「えー!? 何何!? ここどこ!?」
「あー、よしよし!」
「あの姿・・・。まさかプリキュア!?」
「誰!?」
「あ、こんにちは! 私、キュアサマー!」
直後、後ろから攻撃してきたメガビョーゲンにカウンター。しかし、他のメガビョーゲンから攻撃を受けてしまいます。
とはいえ、人質がいなくなって、戦いは有利になりました。という事で、一転攻勢。
「人間が地球に酷い事してるとか、アタシ、全然分かってなかったけど、でも、今からでも遅くないよね!」
「これ以上酷い事にならないように、最悪の未来を避けるために、私達も何かできるはずよ!」
「そして、少しでも健やかな未来を・・・。私達だけじゃない・・・。地球の沢山のみんなが、健やかに生きられる世界にしたいから!」
「サルロー。あなたの言う事も分かるわ・・・。私もいざという時が来たら、人間を浄化する覚悟はあります。」
「テアティーヌ様・・・。」
「でも、人間に深くかかわった者として言わせてもらうと、人間には、未来を変える力もあると信じたいの。私には、さっきの見慣れぬプリキュアの存在が、その希望のように思えるのよ・・・。」
その後、グレース達は、ファイナルヒーリングっど♡アローを放ち、メガビョーゲンを浄化しました。
ちょうどその時、キュアサマーも目覚めました。さらに・・・、
「わ! めっちゃトロピカってる!」
「ねえ、あなた! 名前は?」
「私はキュアグレース! きっとまた会えるよね!」
「うん! グレース! まったねー!」
「あの子、新しいプリキュアかな?」
「まだまだプリキュアは生まれていくのですね・・・。」
「色々と、ご迷惑をおかけしてしまって・・・。」
「本当にごめんなさい・・・。」
「いいのよ。そんな・・・。」
「生きていれば、こういう事もあるわ・・・。」
『はい・・・。』
「サルローさん。私達、頑張ります。」
「じゃあ、どうしたらいいとか、今はまだ分からないけど、それでも、私達にもできる地球のお手当てを考えていきます。」
「サルローさん。私達も、一緒に考えてみませんか?」
「そうだな・・・。」
そして、のどか達は、ヒーリングガーデンを離れ、ラビリン達と別れました。
「帰ってきちゃったね・・・。」
「ええ・・・。」
「これからも、やる事いっぱいだね!」
「地球のお手当て、まだまだ続くもんね!」
「生きている限り、戦いは終わらないって事ね・・・。」
「うん。でも、そういうのも全部丸ごと、生きてくって感じ!」
これにて、「ヒーリングっど♡プリキュア」は終わりです。
エンディング後は、毎年恒例の次回作へのバトンタッチ。
「みんな、1年間応援ありがとう!」
「心の肉球にキュンときたラビ!」
「グレース!」
「そうそう! 新しいお友達!」
「こんにちは! キュアサマーだよ!」
「これから目一杯トロピカっちゃうよ! 応援よろしくね!」
「よろしくね! キュアサマー!」
「手と手を合わせて!」
「健やかな未来へ!」
『お大事に!』
『また会おうラビ(ラテ)!』
最後の1枚絵
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
ラビリン達がヒーリングガーデンに戻ってからしばらく経ったある日、のどか達はヒーリングガーデンに招かれ、多くのヒーリングアニマル達と楽しいひとときを過ごし、メガビョーゲン出現というトラブルもありましたが、のどか達は、これからも自分達なりの地球のお手当てを続けていこうと決めました。
さて、今話は最終回。
最終回といえば、前々作、前作は、10年以上後のメインキャラ達の輝かしい未来が描かれていましたが、今回は、そういったのは一切なし。
加えて、利便性や効率性を求めて進歩している今の世の中に対して警鐘を鳴らしているところもあり、ここ近年のプリキュアシリーズを考えると、最終回らしくない最終回だったように感じています。ですが、味があって良い内容だと思いましたけどね。
今話を最終回らしくない最終回と思わせたのは、やはり、サルローの存在でしょうか。
人間は地球を死に追いやりかねない悪者だという考えは、否が応でも暗い雰囲気を与えるでしょう。黒基調のビジュアルも影響してそうですね。
そして、声役がキングビョーゲンと同じ郷田ほづみさんだったのも追い打ちをかけたでしょう。キングビョーゲンが転生したのかと思った人もいるんじゃないのでしょうか。
サルローが言ってた事は、今話が最終回とは思えないくらいの暗いものではありましたが、決して間違ってはいないでしょう。
限度を超えた自然破壊や動物の殺処分。災いを持ち込むのは、いつだって人間。考えてみれば、確かにそうだと感じます。
地球温暖化、水質汚染、大気汚染、森林破壊、野生生物絶滅の深刻化などなど。人間が利便性や効率性を求めた結果、このような問題が起き、数多くの動植物が被害を受けています。
キングビョーゲンを倒す決め手となった「生きたい」という思いは、動植物にだってあるもの。そんな思いを無視して、度を過ぎた自然破壊や動物の殺処分を行おうものなら、動植物からすればたまったものではないでしょう。
そう思うと、人間もビョーゲンズとさほど変わらないのかもしれませんし、ヒーリングアニマルは人間も浄化していくべきだという事も分からなくはありません。
しかし、だからと言って、私達人間が何もしてはいけないというのは、違うでしょう。テアティーヌが言っていたように、人間には未来を変える力があります。
それに、いくら人間以外の動植物が力強かったとしても、その寿命には限界があり、私達人間が手を加えなければ、長くは生きられないんじゃないかと思います。
じゃあ、そのために何をすればいいのかというと、たとえば、地球温暖化については、その原因となっている二酸化炭素の排出量を2050年には実質ゼロにするという目標が掲げられていますが、メイン視聴層の女の子達にはピンとこないでしょう。そもそも「二酸化炭素」という言葉を知らないでしょうし。
ですが、身近なところでも、簡単な地球のお手当てはできるでしょう。
たとえば、ゴミはポイ捨てせず、ゴミ箱にちゃんと捨てる事。前にヒーリングアニマル達が秋を楽しんでいた時に、ゴミのポイ捨てが悪い事として描かれていましたね。
歳をとると、そういうのをやりがちになってしまうものですので、小さい頃からゴミはゴミ箱に捨てる事を習慣にしていれば、大人になってもやり続けられるでしょう。小さい事ではありますが、そういったのが環境保護に大きく貢献するんじゃないかと思います。
他にも、簡単にできそうな地球のお手当てはあるでしょう。
地球のお手当てを目標とした今作は終わったものの、実際の私達にとって、地球のお手当ては、無視できない話。作品が終わったにもかかわらず、大きな課題を突き付けてきたと思うと、暗い部分もあったとはいえ、味のある良い最終回だったと私は感じています。
あと、最終回といえば、次回作の主人公プリキュア登場が近年の恒例となっていますが、今回もありました。今回は「キュアサマー」が登場。
ですが、登場する意味があったのか、少々疑問なところ。敵からダメージを受けて気絶していた時間が長かったですし。テアティーヌが「さっきの見慣れぬプリキュアの存在が、その希望のように思える」と言っていた時も、「いや、のびてるんですけど・・・」ってツッコんでました。(笑)
それに、いきなりメガビョーゲンにダメージを与えた時は、偶然にも、おしりパンチが決まってたような・・・。「ハートキャッチ」のキュアブロッサムの伝説技の1つですね。(伝説ではありません(笑))
いや、でも、お尻を突き出してないから、違うかな? しかし、お尻が当たってたように見えたから、おしりパンチですかね? うーむ・・・。
え? おしりパンチかどうか深々と考えるとか、変態過ぎないかって? 褒め言葉として受け取っておきます。(笑)
ネタ要素だけでなく、口癖の「トロピカってる~!」は聞けましたし、元気いっぱいなところを見せてくれたのも、良かったですね。次回作「トロピカル~ジュ!プリキュア」の視聴意欲が高まりました。
変身前の姿が出なかったのが残念でしたが、そこは、初回で魅せてくれるだろうと信じています。
今話の感想は、これで以上です。
さて、これで、「ヒーリングっど♡プリキュア」の全話の感想を投稿しました。
途中、約2か月の放送休止期間があったり、放送終了が2月だったり、話数が全作品で最も少なくなったりと、異例づくしの作品となりましたが、最終話まで感想を書けて良かったと思っています。
ですが、もちろん、これで終わりではありません。いつも通り、名セリフ、全話見終えての総評なども語ります。
という事で、後日、「ヒーリングっど♡プリキュア」の総評記事を挙げます。投稿日は、27日(土)の予定です。今回も2つ記事を挙げます。
もし興味がありましたら、総評記事もご覧いただけると嬉しいです。
最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ヒーリングっど♡プリキュア」第45話(最終話)「おいでませ♡ヒーリングガーデン!」の感想です。
~ オープニング前 ~
のどか達がラビリン達と別れてから何日か経ったある日・・・、
「それじゃ、行ってきます!」
「行ってらっしゃい! 気を付けて!」
「アスミちゃんとラテによろしくな!」
「はーい!」
「あーあ・・・。僕も会いたかったな・・・。」
「本当・・・。あの子達、一体どんなとこで暮らしてるのかな・・・。」
「のどかー!」
「ちゆー!」
「ひなたー!」
『みんなー!』
「レッツゴー! ヒーリングガーデンラビ!」
~ Aパート ~
そして、ヒーリングガーデンに到着。そこには、綺麗な光景が広がっていました。
「これ、もしかして、テアティーヌさんのパートナーだった?」
「そう。先代のプリキュアラビ!」
「本当、アスミと似てるわ・・・。」
「私もそう思います。」
「アスミちゃん! ラテ!」
「皆さん、お久しぶりです!」
「すごい!」
「ラテ、飛べるようになった!」
「まだ少しだけですけど。」
「のどか。」
「ふわあ~! 名前呼んでくれるの!」
「最後のお手当ての頃、ちょっとしゃべれるようになってたけど。」
「ちゆ。」
「はーい!」
「アタシ! アタシは!?」
「ひなた。」
「そうそう! ひなただよ!」
「ニャトラン。ペギタン。」
「すあま。」
「へ?」
「すあま。」
「何で!? ラビリンはラビリンラビ!」
「ちゆちー、笑い過ぎ!」
す、すあま・・・。TVですあまのCMが流れた時に、ピンクでもちもちしているのがラビリンと同じだと思って、そう呼んじゃったんでしょうか。(笑)
その後、テアティーヌが、のどか達を出迎えました。テアティーヌは、地球の危機に立ち向かってくれた事に感謝します。
「あの、ささやかですが、お土産が・・・。」
「あ、アタシも!」
「うちも、お母さんとお父さんが沢山持たせてくれて・・・。」
「まあ・・・。お二人が・・・。」
「寂しくなるな・・・。」
「私も、これほど寂しい気持ちになったのは、初めてです・・・。」
「ラテ・・・。」
「ラテもアスミちゃんも、ありがとうね・・・。またいつでも遊びに来てね・・・。」
「ここはもう、君達の家も同然だ!」
「はい!」
「せーの!」
「全部すこやかまんじゅうペエ!」
「ウソでしょ! こんな被る事ある!?」
「だ、だって、アスミちゃんとラビリンの大好物だから・・・。」
「すこやか市の名物といえば、これよね!」
「テアティーヌ様?」
「ありがとう。仲間達にも分けてあげたいのだけど、いい?」
『はい!』
それから少しして、沢山のヒーリングアニマル達が、プリキュアがヒーリングガーデンを訪れた事を知り、のどか達の元に集まりました。
しかし、このヒーリングガーデンには、暗く荒れた所も。
「ラビリン。あそこは何?」
「キングビョーゲンが攻めてきた時に、蝕まれた所ラビ・・・。」
「それって、1年以上前よね・・・。」
「まだ元に戻らないんだ・・・。」
「早く元気になりますように・・・。」
「なぜ人間なんか連れ込んだんだ?」
「サルローさん。」
「人間なんかって何ラビ!」
「ボク達の大切なパートナーペエ!」
「テアティーヌ様が正式に招いてくれたんだ!」
「へっ。女王は人間に甘過ぎるんだ。」
「おい! サルロー!」
「ラテ様の前で何言うラビ!」
「サルローさん、あなたはどうして人間の皆さんを嫌がるのですか?」
「分からんか? 人間など、もはやビョーゲンズと変わらんからだ。」
「自然を破壊し、動物の命を奪う。ある程度は生きるために必要な事だ。それが人間ってものの進化でもあるのだろう。」
「だが、限度ってものがある! ビョーゲンズだって、進化の果てはキングビョーゲンだ。」
「俺に言わせりゃ、ヒーリングアニマルは人間だって浄化していくべきなんだ。この星のためにな。」
「そういう考えも、あるのですね・・・。」
「ないラビ!」
「オレ達が出会ったのは、みんないい人だったぞ!」
「キングビョーゲンにも言われた・・・。人間もビョーゲンズと変わらないって・・・。」
「そうね・・・。人間が便利に暮らすために、空気や海を汚しているのも事実よ・・・。」
「そのせいで、野生の生き物が死んでいく事もある・・・。」
「考えたら、うちの病院も、事故に遭った動物が運ばれてきたりするんだよね・・・。」
「私達人間も、地球に酷い事をしてるんだよ・・・。」
「いつかアタシ達も、ニャトラン達に浄化されちゃうのかな・・・?」
「嫌ペエ! ちゆ達と戦わなきゃいけないなんて!」
同じ頃・・・、
~ Bパート ~
メガビョーゲンが現れました。それも、6体も。
しかし、捕われているエレメントは1体だけ。
蝕まれたのは、のどか達がお土産として持ってきたすこやかまんじゅう6個入り。そのため、ナノビョーゲンに取り込まれたエレメントが1体だけにもかかわらず、メガビョーゲンが6体出現したようです。
すぐに、のどか達が現場に到着。プリキュアに変身します。
バトルスタート。相手のチームワークが良いため、苦戦を強いられます。
「プリキュア! エレメントは、あの赤いヤツの中だ!」
「え? エレメントさんは1人だけ?」
「すこやかまんじゅうは6個入りで1つラビ!」
「6個入りで1つ・・・?」
「アース!」
「大丈夫!?」
「どうしたの!? どっか悪いの!?」
「すみません・・・。あのすこやかまんじゅうを攻撃するなど、私にはとても・・・。」
『好き過ぎ!』
まったくねえ。つーか、コブができちゃってて草。やれやれ、バテテモーダを圧倒した強さは、どこへとやらだぜ。(笑)
「おそらく、あれに野生のナノビョーゲンがついていたんだろう。人間がナノビョーゲンを持ち込んだんだ!」
「だったら尚更、私達が責任持って浄化しなくちゃ・・・。」
「ごめんね、みんな・・・。私達のせいで・・・。」
「こんな失敗やらかすとか、思ってもみなくて・・・。」
「今更何だ! 災いを持ち込むのは、いつだってお前ら人間なんだ!」
「違う・・・、ラテ・・・。」
「えー!? 何何!? ここどこ!?」
「あー、よしよし!」
「あの姿・・・。まさかプリキュア!?」
「誰!?」
「あ、こんにちは! 私、キュアサマー!」
直後、後ろから攻撃してきたメガビョーゲンにカウンター。しかし、他のメガビョーゲンから攻撃を受けてしまいます。
とはいえ、人質がいなくなって、戦いは有利になりました。という事で、一転攻勢。
「人間が地球に酷い事してるとか、アタシ、全然分かってなかったけど、でも、今からでも遅くないよね!」
「これ以上酷い事にならないように、最悪の未来を避けるために、私達も何かできるはずよ!」
「そして、少しでも健やかな未来を・・・。私達だけじゃない・・・。地球の沢山のみんなが、健やかに生きられる世界にしたいから!」
「サルロー。あなたの言う事も分かるわ・・・。私もいざという時が来たら、人間を浄化する覚悟はあります。」
「テアティーヌ様・・・。」
「でも、人間に深くかかわった者として言わせてもらうと、人間には、未来を変える力もあると信じたいの。私には、さっきの見慣れぬプリキュアの存在が、その希望のように思えるのよ・・・。」
その後、グレース達は、ファイナルヒーリングっど♡アローを放ち、メガビョーゲンを浄化しました。
ちょうどその時、キュアサマーも目覚めました。さらに・・・、
「わ! めっちゃトロピカってる!」
「ねえ、あなた! 名前は?」
「私はキュアグレース! きっとまた会えるよね!」
「うん! グレース! まったねー!」
「あの子、新しいプリキュアかな?」
「まだまだプリキュアは生まれていくのですね・・・。」
「色々と、ご迷惑をおかけしてしまって・・・。」
「本当にごめんなさい・・・。」
「いいのよ。そんな・・・。」
「生きていれば、こういう事もあるわ・・・。」
『はい・・・。』
「サルローさん。私達、頑張ります。」
「じゃあ、どうしたらいいとか、今はまだ分からないけど、それでも、私達にもできる地球のお手当てを考えていきます。」
「サルローさん。私達も、一緒に考えてみませんか?」
「そうだな・・・。」
そして、のどか達は、ヒーリングガーデンを離れ、ラビリン達と別れました。
「帰ってきちゃったね・・・。」
「ええ・・・。」
「これからも、やる事いっぱいだね!」
「地球のお手当て、まだまだ続くもんね!」
「生きている限り、戦いは終わらないって事ね・・・。」
「うん。でも、そういうのも全部丸ごと、生きてくって感じ!」
これにて、「ヒーリングっど♡プリキュア」は終わりです。
エンディング後は、毎年恒例の次回作へのバトンタッチ。
「みんな、1年間応援ありがとう!」
「心の肉球にキュンときたラビ!」
「グレース!」
「そうそう! 新しいお友達!」
「こんにちは! キュアサマーだよ!」
「これから目一杯トロピカっちゃうよ! 応援よろしくね!」
「よろしくね! キュアサマー!」
「手と手を合わせて!」
「健やかな未来へ!」
『お大事に!』
『また会おうラビ(ラテ)!』
最後の1枚絵
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
ラビリン達がヒーリングガーデンに戻ってからしばらく経ったある日、のどか達はヒーリングガーデンに招かれ、多くのヒーリングアニマル達と楽しいひとときを過ごし、メガビョーゲン出現というトラブルもありましたが、のどか達は、これからも自分達なりの地球のお手当てを続けていこうと決めました。
さて、今話は最終回。
最終回といえば、前々作、前作は、10年以上後のメインキャラ達の輝かしい未来が描かれていましたが、今回は、そういったのは一切なし。
加えて、利便性や効率性を求めて進歩している今の世の中に対して警鐘を鳴らしているところもあり、ここ近年のプリキュアシリーズを考えると、最終回らしくない最終回だったように感じています。ですが、味があって良い内容だと思いましたけどね。
今話を最終回らしくない最終回と思わせたのは、やはり、サルローの存在でしょうか。
人間は地球を死に追いやりかねない悪者だという考えは、否が応でも暗い雰囲気を与えるでしょう。黒基調のビジュアルも影響してそうですね。
そして、声役がキングビョーゲンと同じ郷田ほづみさんだったのも追い打ちをかけたでしょう。キングビョーゲンが転生したのかと思った人もいるんじゃないのでしょうか。
サルローが言ってた事は、今話が最終回とは思えないくらいの暗いものではありましたが、決して間違ってはいないでしょう。
限度を超えた自然破壊や動物の殺処分。災いを持ち込むのは、いつだって人間。考えてみれば、確かにそうだと感じます。
地球温暖化、水質汚染、大気汚染、森林破壊、野生生物絶滅の深刻化などなど。人間が利便性や効率性を求めた結果、このような問題が起き、数多くの動植物が被害を受けています。
キングビョーゲンを倒す決め手となった「生きたい」という思いは、動植物にだってあるもの。そんな思いを無視して、度を過ぎた自然破壊や動物の殺処分を行おうものなら、動植物からすればたまったものではないでしょう。
そう思うと、人間もビョーゲンズとさほど変わらないのかもしれませんし、ヒーリングアニマルは人間も浄化していくべきだという事も分からなくはありません。
しかし、だからと言って、私達人間が何もしてはいけないというのは、違うでしょう。テアティーヌが言っていたように、人間には未来を変える力があります。
それに、いくら人間以外の動植物が力強かったとしても、その寿命には限界があり、私達人間が手を加えなければ、長くは生きられないんじゃないかと思います。
じゃあ、そのために何をすればいいのかというと、たとえば、地球温暖化については、その原因となっている二酸化炭素の排出量を2050年には実質ゼロにするという目標が掲げられていますが、メイン視聴層の女の子達にはピンとこないでしょう。そもそも「二酸化炭素」という言葉を知らないでしょうし。
ですが、身近なところでも、簡単な地球のお手当てはできるでしょう。
たとえば、ゴミはポイ捨てせず、ゴミ箱にちゃんと捨てる事。前にヒーリングアニマル達が秋を楽しんでいた時に、ゴミのポイ捨てが悪い事として描かれていましたね。
歳をとると、そういうのをやりがちになってしまうものですので、小さい頃からゴミはゴミ箱に捨てる事を習慣にしていれば、大人になってもやり続けられるでしょう。小さい事ではありますが、そういったのが環境保護に大きく貢献するんじゃないかと思います。
他にも、簡単にできそうな地球のお手当てはあるでしょう。
地球のお手当てを目標とした今作は終わったものの、実際の私達にとって、地球のお手当ては、無視できない話。作品が終わったにもかかわらず、大きな課題を突き付けてきたと思うと、暗い部分もあったとはいえ、味のある良い最終回だったと私は感じています。
あと、最終回といえば、次回作の主人公プリキュア登場が近年の恒例となっていますが、今回もありました。今回は「キュアサマー」が登場。
ですが、登場する意味があったのか、少々疑問なところ。敵からダメージを受けて気絶していた時間が長かったですし。テアティーヌが「さっきの見慣れぬプリキュアの存在が、その希望のように思える」と言っていた時も、「いや、のびてるんですけど・・・」ってツッコんでました。(笑)
それに、いきなりメガビョーゲンにダメージを与えた時は、偶然にも、おしりパンチが決まってたような・・・。「ハートキャッチ」のキュアブロッサムの伝説技の1つですね。(伝説ではありません(笑))
いや、でも、お尻を突き出してないから、違うかな? しかし、お尻が当たってたように見えたから、おしりパンチですかね? うーむ・・・。
え? おしりパンチかどうか深々と考えるとか、変態過ぎないかって? 褒め言葉として受け取っておきます。(笑)
ネタ要素だけでなく、口癖の「トロピカってる~!」は聞けましたし、元気いっぱいなところを見せてくれたのも、良かったですね。次回作「トロピカル~ジュ!プリキュア」の視聴意欲が高まりました。
変身前の姿が出なかったのが残念でしたが、そこは、初回で魅せてくれるだろうと信じています。
今話の感想は、これで以上です。
さて、これで、「ヒーリングっど♡プリキュア」の全話の感想を投稿しました。
途中、約2か月の放送休止期間があったり、放送終了が2月だったり、話数が全作品で最も少なくなったりと、異例づくしの作品となりましたが、最終話まで感想を書けて良かったと思っています。
ですが、もちろん、これで終わりではありません。いつも通り、名セリフ、全話見終えての総評なども語ります。
という事で、後日、「ヒーリングっど♡プリキュア」の総評記事を挙げます。投稿日は、27日(土)の予定です。今回も2つ記事を挙げます。
もし興味がありましたら、総評記事もご覧いただけると嬉しいです。
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