
今話の名セリフ:「これからは後悔しないようにな・・・。その時感じた一番大事な事をやるんだ・・・。」(夏海大洋)
「トロピカル~ジュ!プリキュア」第37話「人魚の記憶! 海のリングを取り戻せ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。
グランオーシャンを守っていた大渦に巻き込まれたプリキュア達は、変身が解け、城の外にいました。まなつ達は、本物の人魚の女王を助けるため、再び城に向かいます。
~ Aパート ~
女王が捕まっている部屋を探すにも、城内は広く、なかなか見つけられません。
そんな中、まなつ達は、沢山の貝殻などが壁面に飾られた部屋に着きました。

まなつは、飾られているものに手を触れると・・・、



「どうした、まなつ?」
「これって・・・。」

「もしかして、これって、人魚の記憶?」
「人魚の記憶って?」


「ほら、ヌメリーが言ってた・・・。」
「ローラよりも前に、こんなに沢山の人魚が人間の世界に・・・。」
「ここにあるのが全部、その人魚達の記憶だっていうの?」

「これって、夢に出てきた伝説のプリキュア?」
「伝説のプリキュアと戦っているのは誰なんだ?」
「人魚もいる・・・。」


「伝説のプリキュアを見つけた、人魚の記憶・・・。」

「どうしたの、ローラ?」
「ううん。何でもない・・・。」
「大丈夫か?」
「それより早く女王様を助けないと・・・。」


少しして、女王達が捕らわれている部屋に着きました。
「ローラ・・・。それに、人間の子達・・・。」

「改めまして、女王様! 私の名前は夏海まなつ! 女王様の名前は?」
「私は、メルジーヌ・ミューゼス・ムネモシュネ。あなた達が、ローラの見つけたプリキュアなのね?」

「メルジーヌ女王様、海のリングが奪われちゃったの・・・。」
「そうですか・・・。」
「あとまわしの魔女の目的は何なんですか?」

「愚者の棺を開放する事です。」
「愚者の棺?」


「海の世界に伝わる伝説の秘宝。愚者の棺がやる気パワーで満たされた時、不老不死の力が得られると言われています。」

「不老不死って?」
「歳もとらず、死なないの。」
「えーっ!?」

「不老不死の力を手に入れて、魔女は何を?」
「それは、おそらく・・・。」

「永遠の後回し・・・。まだ実現されぬのか・・・。永遠の後回しは・・・。」

「あと少しの辛抱でございます。作戦はすべて順調。あとは、やる気パワーをいっぱいにして、愚者の棺を開放するだけ・・・。」


「不老不死が現実になれば、みんな食べなくてもいいからな。俺は、かったりぃ食事を作る必要もなくなるって訳だ。」

「アタシもドクターの仕事をしなくても済むわ。」
「エルダも、ずーっと子供のまま遊んでいられる!」

「だけど、不老不死って本当なのかな? バトラーのやつ、何か隠してる気がするんだよね・・・。」

不老不死が本当にあるのかは人魚の女王にも分かりません。しかし、魔女の野望を阻止するよう、まなつ達に求めます。
その直後、ローラは女王に、何か話し忘れてる事はないんじゃないかと言いました。そして、先程ローラが見た人魚の記憶を見せます。
~ Bパート ~

「綺麗・・・。これが人間の世界なんだ・・・。」


「人間の世界には行っちゃいけないって女王様は言ってたけど、別にどうって事ないじゃない!」


「気持ちいい・・・。地上って、こんなに明るくてまぶしいんだ・・・。」


「何これ、可愛い!」

「ヤバい・・・。人間にバレたら、女王様に叱られちゃう!」


「今日も秘密のビーチはトロピカってるー!」


「何してるの? あ、もしかして、そのお花、濡らさないように?」


「それ、グンバイヒルガオっていうの! 砂浜で咲くんだよ! 綺麗でしょ!」



「女王様、これは私の記憶よ・・・。私の知らない、私の記憶・・・。」

「え、何? ローラ、どういう事?」



「見て、ほら! お揃い!」

「ねえ、何で、こっち来ないの?」
「海の中が好きなの!」

「だよね! 私も大好き! 海の中にいると、すっごくトロピカってくる!」
「トロピカ・・・?」

「トロピカるっていうのはね、お日様みたいにキラキラまぶしくて幸せな気持ちが、胸の奥からこう、ブワーって湧き上がってくるような感じ!」


「これって、あの時の私・・・。」
「まなつは憶えてたの?」

「うん・・・。あれがローラだったんだ・・・。」
「そう・・・。私、今の今まで、全然記憶になかった・・・。」

「2人は幼い頃会っていたのか?」
「まさか人魚だなんて思わなかった・・・。海が大好きな子で、島の外から遊びに来た子だと思ってた・・・。」

「すぐに仲良くなって、2人で海で遊んで、すっごく楽しくて、でも、あっという間に帰る時間になっちゃって・・・。」


「私、もう帰らなきゃ・・・。」
「うん! じゃあ、また明日遊ぼう!」

「そうだ! 明日は、グンバイヒルガオがもっと沢山咲いている浜に行こうよ! そこで花の冠、作ってあげる!」

「花の冠・・・。本当!?」
「うん! 絶対! 約束だよ!」


「でも、次の日、秘密のビーチに行っても、その子はもう来なくて・・・。」

「私、その子の名前も聞かなかった・・・。だから、どこの誰かも分からなくて・・・。」


「これからは後悔しないようにな・・・。その時感じた一番大事な事をやるんだ・・・。」


「だから、私は決めたんだ・・・。初めて会った人には、最初に名前を聞こうって・・・。いつでも、今一番大事な事をやろうって・・・。」

「でも、私はそんな事憶えてない・・・。人間の世界に行った事も、まなつと会って遊んだ事も・・・。」

「どうしてなの・・・。これって、どういう事なの!? 女王様!」
「仕方のない事なのです、ローラ。それが人魚の国の掟。」


「掟・・・。」
「人魚の世界と人間の世界は交わってはいけない。それが古来よりの決まり事。」

「人間とかかわった者は、その記憶を消されるのです。」

「じゃあ、今私達がこうやって話した事も、女王様の記憶からは消されちゃうの?」
「ええ。すべてが解決した時には・・・。」

「私の記憶も・・・? まなつやさんご、みのり、あすかと過ごした事も?」
「そうです。すべてが終わって、ローラがグランオーシャンに戻った時に・・・。」
「私が女王になっても!?」
「それが、掟ですから・・・。」

「そんなの酷い! 私は嫌! みんなの事、忘れたくない! そんなの絶対嫌!」



その直後、アクアポットからトロピカルハートドレッサーが飛び出し、超ゼッタイヤラネーダがあおぞら市を襲っている風景が映し出されました。
ローラは、人魚の掟に思う事はあるものの、今はやる気を守る事が先決。すぐに、まなつ達と一緒にあおぞら市に戻り、プリキュアに変身しました。
『はーっ!』
「今日も本気だ!」
『トロピカル~ジュ!プリキュア!』



やはり、生き物を素体とした超ゼッタイヤラネーダは強力。こちらは5人でも、超ゼッタイヤラネーダのパワーに圧倒されます。
「愚かですね。生き物から作ったヤラネーダを、海のリングなしでは倒せませんよ。」

「倒してみせる!」
「ここで諦めたら・・・、」
「みんなのやる気が・・・。」
「私達が守らないと・・・。」
「絶対に負けない!」








「海のリング・・・。」

「まさか・・・。どういう事だ・・・。」


「あとは・・・、頼みましたよ・・・。」


「ラメール!」
「オーライ!」

「マーメイドアクアポット! やる気パワー、カムバック!」



「いくわよ!」

「マリンハートクルリング!」


『おめかしアップ!』





『エクセレントロピカルスタイル!』

『5つの力! 海に轟け!』


『プリキュア! マリンビートダイナミック!』


『ビクトリー!』


「また伝説のプリキュアに助けられたな・・・。」
「ええ・・・。」
「これからどうなるんだろう、私達・・・。」


「そんなの決まってる!」

「いつだって、どんな時だって、今一番大事な事をやるだけ・・・。」


「あなたの肉体は、はるか昔に、もう・・・。」
「ええ。でもまだ、やり残した事があるので・・・。」

「時の流れの中で失われてしまった魔女の心を呼び覚まし、そして・・・。」

「誰だ・・・。お前は一体・・・、誰なのだ・・・。」


「何してるの、ローラ?」
「何でもない・・・。まなつこそ、どうしたのよ? この時間に。」

「私はこれ! あの時の約束の花冠!」

「あおぞら市の岸にも、沢山咲いてるんだよ!」

「ありがとう・・・。」

「私達、ずっと昔に会ってたんだね・・・。」

「うん・・・。でも、私、また忘れちゃうのかな・・・? これまでの事も、今日の事も・・・。」


「そんな事ない! 大丈夫! 絶対に忘れない! たとえ忘れても、私が思い出させてあげる!」
「まなつ・・・。」


「私だけじゃないよ! さんごも、みのりん先輩も、あすか先輩も・・・。だから、大丈夫!」
「うん・・・。」



今回は、これで終了です。
次回:「決めろ! あすかの友情スマッシュ!」
あすかは、テニスへの思いを残しつつも、卒業後の進路に悩んでいました。
一方、百合子は、テニスの名門校への推薦入学を目指し、体験入部に参加。そんな百合子は、あすかに対戦を持ちかけ・・・。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
人魚の女王を助けようと城内を探していたまなつ達は、人魚達の記憶が収められた部屋を発見し、人間とかかわった人魚はその記憶を消されてしまうという人魚の国の掟を知り、ローラはまなつ達の事を忘れたくないと訴えますが、そんな中、超ゼッタイヤラネーダがあおぞら市を襲っている事を知って、プリキュアに変身して戦い、5人の強い気持ちにトロピカルハートドレッサーが反応して、海のリングを使った合体技「マリンビートダイナミック」で超ゼッタイヤラネーダを退治する事ができました。
という事で、今回で、プリキュアがまたパワーアップ。ラスボスを除けば、最後までマリンビートダイナミックで超ゼッタイヤラネーダを撃退していくのでしょう。
マリンビートダイナミックは、ランドビートダイナミックと似通った部分は多いものの、ローラがセンターだったり、泳ぐ動作だったり、それなりの見所はあったと感じています。ですが、ローラの過去の方が衝撃度は高かったですね。
ローラは、第1話よりも前に、まなつに会っていた事が判明。
その時は、ローラが人魚である事がまなつには気付かれていなかったものの、お互いに楽しい時間を過ごしました。特に、地上や人間の事を知らなかったローラについては、まなつよりも貴重な体験だったように思いますね。
しかし、その翌日、2人が再会する事はなく、ローラに至っては、グランオーシャンの掟により、昨日の記憶がなかった事に。前話に出てきた記憶を吸い出す装置の被害者が、まさかこんなに身近にいたとは・・・。
あんなに可愛く微笑ましい思い出が、忌々しいものとして記憶から消去されるとか、気が狂ってるだろ・・・。それだけに、どうして人魚の世界と人間の世界は交わってはいけない決まり事が古くからグランオーシャンに存在しているのか、かなり気になってきました。
あの日の出来事は、まなつにとっては、一生忘れられない思い出に。あの出来事をきっかけに、今一番大事な事をやるよう、常に考えるようになりました。
これまで初対面の相手には必ずといってもいいほど名前を聞いていましたが、それも、この出来事が元になっていました。初めて会った相手にすぐに名前を聞くシーンを見ては、ものすごく友好的な子なんだな、と微笑ましく感じていましたが、それ以上の深い意味を持っていたとは予想外でした。
それにしても、まなつとローラの初めての出会いが今のまなつを形成し、その何年後かに再会して、まなつがローラの性格を大きく変化させるとか、これって「運命」じゃないのでしょうか。
アニメの世界ではありますが、神様が良い形でこの2人を巡り合わせたんじゃないかと考えちゃいますね。そんな運命的な出会いだからこそ、ローラには、まなつと再会してからの沢山の出来事を忘れてほしくないと思いますし、まなつも、ローラが忘れる事になったら、何としてでも思い出させてほしいと思いますね。
また、今話を見終えて、ローラには人魚の女王になってほしいと強く思うようになりました。
今話を見るまでは、変にプライドが高かったり、チョロかったり、ポンコツだったりで(笑)、女王になると聞いて「へー、ふーん、そうなんだ。まあ頑張って」くらいの軽い気持ちでしかなかったのですが、今話を見終えた時には、そんな気持ちはなくなっていました。絶対に人魚の女王になって、グランオーシャンの掟を変えてほしい。その気持ちでいっぱいですね。
これまでのローラの貴重な経験が強制的に忘れられるというのは、見るに堪えないですし、古くからの掟に縛られ続けては国の進化はありえないもの。グランオーシャンが今以上に繁栄するためには、人間に対する見方が変わる必要があるでしょう。
ローラは、まなつとの出会いで、人間に対する見方が良い方向に変わってますし、これまでの人魚の中で最も人間と友好的に接しているでしょう。グランオーシャンの明るい将来を考えると、ローラこそが次期女王にふさわしいんじゃないかと思いますね。
それに、ローラなら、掟を覆す可能性が高いでしょう。人魚が人間になるという、不可能そうな事を自らの力で実現したくらいですし。
その思いの力があれば、人間と人魚が相容れないなんて決まり事を撤廃できると信じたいですね。
いずれ、ローラは、まなつ達と別れる時が来るでしょう。
でも、その時には、ローラの記憶からまなつ達の思い出が強制的に消されて、悲劇的な別れになってほしくない。今は、それを願うばかりです。
さて、次回は、あすかメイン回。残り話数を考えると、次回が最後のあすかメイン回でしょうか。
年内の5回でメインキャラ全員の最後のメイン回を消化して、その後、年が明けて、最終決戦に突入する流れになりそうですね。
次回は、また、あすかと百合子の絡みがあります。次こそ、あすかと百合子が仲直りしてくれると信じて、次回の視聴に臨みたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「トロピカル~ジュ!プリキュア」第37話「人魚の記憶! 海のリングを取り戻せ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。
グランオーシャンを守っていた大渦に巻き込まれたプリキュア達は、変身が解け、城の外にいました。まなつ達は、本物の人魚の女王を助けるため、再び城に向かいます。
~ Aパート ~
女王が捕まっている部屋を探すにも、城内は広く、なかなか見つけられません。
そんな中、まなつ達は、沢山の貝殻などが壁面に飾られた部屋に着きました。


まなつは、飾られているものに手を触れると・・・、




「どうした、まなつ?」
「これって・・・。」

「もしかして、これって、人魚の記憶?」
「人魚の記憶って?」




「ほら、ヌメリーが言ってた・・・。」
「ローラよりも前に、こんなに沢山の人魚が人間の世界に・・・。」
「ここにあるのが全部、その人魚達の記憶だっていうの?」

「これって、夢に出てきた伝説のプリキュア?」
「伝説のプリキュアと戦っているのは誰なんだ?」
「人魚もいる・・・。」



「伝説のプリキュアを見つけた、人魚の記憶・・・。」

「どうしたの、ローラ?」
「ううん。何でもない・・・。」
「大丈夫か?」
「それより早く女王様を助けないと・・・。」


少しして、女王達が捕らわれている部屋に着きました。
「ローラ・・・。それに、人間の子達・・・。」

「改めまして、女王様! 私の名前は夏海まなつ! 女王様の名前は?」
「私は、メルジーヌ・ミューゼス・ムネモシュネ。あなた達が、ローラの見つけたプリキュアなのね?」


「メルジーヌ女王様、海のリングが奪われちゃったの・・・。」
「そうですか・・・。」
「あとまわしの魔女の目的は何なんですか?」

「愚者の棺を開放する事です。」
「愚者の棺?」


「海の世界に伝わる伝説の秘宝。愚者の棺がやる気パワーで満たされた時、不老不死の力が得られると言われています。」

「不老不死って?」
「歳もとらず、死なないの。」
「えーっ!?」


「不老不死の力を手に入れて、魔女は何を?」
「それは、おそらく・・・。」


「永遠の後回し・・・。まだ実現されぬのか・・・。永遠の後回しは・・・。」


「あと少しの辛抱でございます。作戦はすべて順調。あとは、やる気パワーをいっぱいにして、愚者の棺を開放するだけ・・・。」



「不老不死が現実になれば、みんな食べなくてもいいからな。俺は、かったりぃ食事を作る必要もなくなるって訳だ。」

「アタシもドクターの仕事をしなくても済むわ。」
「エルダも、ずーっと子供のまま遊んでいられる!」


「だけど、不老不死って本当なのかな? バトラーのやつ、何か隠してる気がするんだよね・・・。」

不老不死が本当にあるのかは人魚の女王にも分かりません。しかし、魔女の野望を阻止するよう、まなつ達に求めます。
その直後、ローラは女王に、何か話し忘れてる事はないんじゃないかと言いました。そして、先程ローラが見た人魚の記憶を見せます。
~ Bパート ~


「綺麗・・・。これが人間の世界なんだ・・・。」



「人間の世界には行っちゃいけないって女王様は言ってたけど、別にどうって事ないじゃない!」



「気持ちいい・・・。地上って、こんなに明るくてまぶしいんだ・・・。」



「何これ、可愛い!」


「ヤバい・・・。人間にバレたら、女王様に叱られちゃう!」


「今日も秘密のビーチはトロピカってるー!」



「何してるの? あ、もしかして、そのお花、濡らさないように?」




「それ、グンバイヒルガオっていうの! 砂浜で咲くんだよ! 綺麗でしょ!」





「女王様、これは私の記憶よ・・・。私の知らない、私の記憶・・・。」

「え、何? ローラ、どういう事?」





「見て、ほら! お揃い!」

「ねえ、何で、こっち来ないの?」
「海の中が好きなの!」


「だよね! 私も大好き! 海の中にいると、すっごくトロピカってくる!」
「トロピカ・・・?」


「トロピカるっていうのはね、お日様みたいにキラキラまぶしくて幸せな気持ちが、胸の奥からこう、ブワーって湧き上がってくるような感じ!」




「これって、あの時の私・・・。」
「まなつは憶えてたの?」


「うん・・・。あれがローラだったんだ・・・。」
「そう・・・。私、今の今まで、全然記憶になかった・・・。」

「2人は幼い頃会っていたのか?」
「まさか人魚だなんて思わなかった・・・。海が大好きな子で、島の外から遊びに来た子だと思ってた・・・。」


「すぐに仲良くなって、2人で海で遊んで、すっごく楽しくて、でも、あっという間に帰る時間になっちゃって・・・。」




「私、もう帰らなきゃ・・・。」
「うん! じゃあ、また明日遊ぼう!」

「そうだ! 明日は、グンバイヒルガオがもっと沢山咲いている浜に行こうよ! そこで花の冠、作ってあげる!」

「花の冠・・・。本当!?」
「うん! 絶対! 約束だよ!」



「でも、次の日、秘密のビーチに行っても、その子はもう来なくて・・・。」


「私、その子の名前も聞かなかった・・・。だから、どこの誰かも分からなくて・・・。」


「これからは後悔しないようにな・・・。その時感じた一番大事な事をやるんだ・・・。」



「だから、私は決めたんだ・・・。初めて会った人には、最初に名前を聞こうって・・・。いつでも、今一番大事な事をやろうって・・・。」

「でも、私はそんな事憶えてない・・・。人間の世界に行った事も、まなつと会って遊んだ事も・・・。」


「どうしてなの・・・。これって、どういう事なの!? 女王様!」
「仕方のない事なのです、ローラ。それが人魚の国の掟。」


「掟・・・。」
「人魚の世界と人間の世界は交わってはいけない。それが古来よりの決まり事。」


「人間とかかわった者は、その記憶を消されるのです。」

「じゃあ、今私達がこうやって話した事も、女王様の記憶からは消されちゃうの?」
「ええ。すべてが解決した時には・・・。」


「私の記憶も・・・? まなつやさんご、みのり、あすかと過ごした事も?」
「そうです。すべてが終わって、ローラがグランオーシャンに戻った時に・・・。」
「私が女王になっても!?」
「それが、掟ですから・・・。」

「そんなの酷い! 私は嫌! みんなの事、忘れたくない! そんなの絶対嫌!」






その直後、アクアポットからトロピカルハートドレッサーが飛び出し、超ゼッタイヤラネーダがあおぞら市を襲っている風景が映し出されました。
ローラは、人魚の掟に思う事はあるものの、今はやる気を守る事が先決。すぐに、まなつ達と一緒にあおぞら市に戻り、プリキュアに変身しました。
『はーっ!』
「今日も本気だ!」
『トロピカル~ジュ!プリキュア!』






やはり、生き物を素体とした超ゼッタイヤラネーダは強力。こちらは5人でも、超ゼッタイヤラネーダのパワーに圧倒されます。
「愚かですね。生き物から作ったヤラネーダを、海のリングなしでは倒せませんよ。」

「倒してみせる!」
「ここで諦めたら・・・、」
「みんなのやる気が・・・。」
「私達が守らないと・・・。」
「絶対に負けない!」













「海のリング・・・。」

「まさか・・・。どういう事だ・・・。」



「あとは・・・、頼みましたよ・・・。」


「ラメール!」
「オーライ!」


「マーメイドアクアポット! やる気パワー、カムバック!」






「いくわよ!」

「マリンハートクルリング!」


『おめかしアップ!』








『エクセレントロピカルスタイル!』

『5つの力! 海に轟け!』


『プリキュア! マリンビートダイナミック!』



『ビクトリー!』



「また伝説のプリキュアに助けられたな・・・。」
「ええ・・・。」
「これからどうなるんだろう、私達・・・。」



「そんなの決まってる!」

「いつだって、どんな時だって、今一番大事な事をやるだけ・・・。」



「あなたの肉体は、はるか昔に、もう・・・。」
「ええ。でもまだ、やり残した事があるので・・・。」


「時の流れの中で失われてしまった魔女の心を呼び覚まし、そして・・・。」


「誰だ・・・。お前は一体・・・、誰なのだ・・・。」



「何してるの、ローラ?」
「何でもない・・・。まなつこそ、どうしたのよ? この時間に。」


「私はこれ! あの時の約束の花冠!」

「あおぞら市の岸にも、沢山咲いてるんだよ!」


「ありがとう・・・。」

「私達、ずっと昔に会ってたんだね・・・。」

「うん・・・。でも、私、また忘れちゃうのかな・・・? これまでの事も、今日の事も・・・。」



「そんな事ない! 大丈夫! 絶対に忘れない! たとえ忘れても、私が思い出させてあげる!」
「まなつ・・・。」


「私だけじゃないよ! さんごも、みのりん先輩も、あすか先輩も・・・。だから、大丈夫!」
「うん・・・。」




今回は、これで終了です。
次回:「決めろ! あすかの友情スマッシュ!」
あすかは、テニスへの思いを残しつつも、卒業後の進路に悩んでいました。
一方、百合子は、テニスの名門校への推薦入学を目指し、体験入部に参加。そんな百合子は、あすかに対戦を持ちかけ・・・。
【まとめ】 ※今回も、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
人魚の女王を助けようと城内を探していたまなつ達は、人魚達の記憶が収められた部屋を発見し、人間とかかわった人魚はその記憶を消されてしまうという人魚の国の掟を知り、ローラはまなつ達の事を忘れたくないと訴えますが、そんな中、超ゼッタイヤラネーダがあおぞら市を襲っている事を知って、プリキュアに変身して戦い、5人の強い気持ちにトロピカルハートドレッサーが反応して、海のリングを使った合体技「マリンビートダイナミック」で超ゼッタイヤラネーダを退治する事ができました。
という事で、今回で、プリキュアがまたパワーアップ。ラスボスを除けば、最後までマリンビートダイナミックで超ゼッタイヤラネーダを撃退していくのでしょう。
マリンビートダイナミックは、ランドビートダイナミックと似通った部分は多いものの、ローラがセンターだったり、泳ぐ動作だったり、それなりの見所はあったと感じています。ですが、ローラの過去の方が衝撃度は高かったですね。
ローラは、第1話よりも前に、まなつに会っていた事が判明。
その時は、ローラが人魚である事がまなつには気付かれていなかったものの、お互いに楽しい時間を過ごしました。特に、地上や人間の事を知らなかったローラについては、まなつよりも貴重な体験だったように思いますね。
しかし、その翌日、2人が再会する事はなく、ローラに至っては、グランオーシャンの掟により、昨日の記憶がなかった事に。前話に出てきた記憶を吸い出す装置の被害者が、まさかこんなに身近にいたとは・・・。
あんなに可愛く微笑ましい思い出が、忌々しいものとして記憶から消去されるとか、気が狂ってるだろ・・・。それだけに、どうして人魚の世界と人間の世界は交わってはいけない決まり事が古くからグランオーシャンに存在しているのか、かなり気になってきました。
あの日の出来事は、まなつにとっては、一生忘れられない思い出に。あの出来事をきっかけに、今一番大事な事をやるよう、常に考えるようになりました。
これまで初対面の相手には必ずといってもいいほど名前を聞いていましたが、それも、この出来事が元になっていました。初めて会った相手にすぐに名前を聞くシーンを見ては、ものすごく友好的な子なんだな、と微笑ましく感じていましたが、それ以上の深い意味を持っていたとは予想外でした。
それにしても、まなつとローラの初めての出会いが今のまなつを形成し、その何年後かに再会して、まなつがローラの性格を大きく変化させるとか、これって「運命」じゃないのでしょうか。
アニメの世界ではありますが、神様が良い形でこの2人を巡り合わせたんじゃないかと考えちゃいますね。そんな運命的な出会いだからこそ、ローラには、まなつと再会してからの沢山の出来事を忘れてほしくないと思いますし、まなつも、ローラが忘れる事になったら、何としてでも思い出させてほしいと思いますね。
また、今話を見終えて、ローラには人魚の女王になってほしいと強く思うようになりました。
今話を見るまでは、変にプライドが高かったり、チョロかったり、ポンコツだったりで(笑)、女王になると聞いて「へー、ふーん、そうなんだ。まあ頑張って」くらいの軽い気持ちでしかなかったのですが、今話を見終えた時には、そんな気持ちはなくなっていました。絶対に人魚の女王になって、グランオーシャンの掟を変えてほしい。その気持ちでいっぱいですね。
これまでのローラの貴重な経験が強制的に忘れられるというのは、見るに堪えないですし、古くからの掟に縛られ続けては国の進化はありえないもの。グランオーシャンが今以上に繁栄するためには、人間に対する見方が変わる必要があるでしょう。
ローラは、まなつとの出会いで、人間に対する見方が良い方向に変わってますし、これまでの人魚の中で最も人間と友好的に接しているでしょう。グランオーシャンの明るい将来を考えると、ローラこそが次期女王にふさわしいんじゃないかと思いますね。
それに、ローラなら、掟を覆す可能性が高いでしょう。人魚が人間になるという、不可能そうな事を自らの力で実現したくらいですし。
その思いの力があれば、人間と人魚が相容れないなんて決まり事を撤廃できると信じたいですね。
いずれ、ローラは、まなつ達と別れる時が来るでしょう。
でも、その時には、ローラの記憶からまなつ達の思い出が強制的に消されて、悲劇的な別れになってほしくない。今は、それを願うばかりです。
さて、次回は、あすかメイン回。残り話数を考えると、次回が最後のあすかメイン回でしょうか。
年内の5回でメインキャラ全員の最後のメイン回を消化して、その後、年が明けて、最終決戦に突入する流れになりそうですね。
次回は、また、あすかと百合子の絡みがあります。次こそ、あすかと百合子が仲直りしてくれると信じて、次回の視聴に臨みたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。