今話の名セリフ:「お互い負けないように頑張ろう! いつか1つになる日を、目指して!」
「ラブライブ!スーパースター!!」3期第1話「私の決めた道」の感想です。
~ オープニング前 ~
2期最終話の続きです。かのんは、ウィーン国立音楽学校への留学を決めたのですが・・・、
「え? ええ? なんで?」
「見ての通りよ。留学は中止。」
「へ?」
「ど、どうなっちゃうの?」
「私達は結ヶ丘に残るの。よろしく、かのん先輩。」
「な・・・、ななな、なんでー!?」
ここで、オープニング。タイトルは「Let's be ONE」。歌い手は、2期のLiella!メンバー9人に、3期からの追加メンバー2人を加えた11人です。
メンバー全員が同じ衣装で歌うのって、良いですよね。タイトルを和訳すると「1つになろう」という事で、その気持ちがよく表れていると思います。それに、今話のBパート後半で、かのんが「1つになるために」と言っている事を思うと、良いタイトルのように思いますね。
オープニングでは、早速11人一緒に歌っていますが、本編では、まだまだ先の事になるでしょう。それは、いつになるのか? その時を楽しみに、本編を楽しみたいと思います。
~ Aパート ~
その後、かのんは、マルガレーテを連れて、理事長室に。留学が中止になった理由を聞きました。
マルガレーテには、もう1年スクールアイドルとして、かのんの元で歌を学んでほしいと、マルガレーテの家族からウィーン国立音楽学校に依頼があったとの事です。
「かのんの元で?」
「ええ。結ヶ丘は、あなたを喜んで歓迎しますよ。」
「私がこんな・・・、私にこんな無名の音楽学校で学べっていうの? しかも、澁谷かのんから?」
「無名とは手厳しいわね。かのんさん達がスクールアイドルとして頑張ってくれたおかげで、今では・・・。」
「お断りよ! 私がどうしてそんな事しなきゃいけないの!? ちゃんとラブライブにも出場したのに!」
「でも、優勝はできなかった。」
「うっ・・・。それは・・・。そもそも、あの時は、私が勝っていてもおかしくなかった!」
「優勝したグループから何かを学び取ってほしい。ご家族は、そう思われているのかもしれません。」
「ありえない!」
「結果を事実として受け入れられないうちは、ウィーンの学校に編入するのは難しいのでは? これは、私が決めた事ではないのですよ。」
「依頼には続けてこうあります。あと1年、結ヶ丘でスクールアイドルとして歌を学び、優勝、もしくは、それに等しい結果を出す事ができたとしたら、マルガレーテの編入も受け入れると。」
「あのー・・・。」
「はい?」
「私は、どうすれば・・・。」
「すぐにでもウィーンに行って、結果を出したいところかもしれませんが、こうなったからには・・・。」
「からには?」
「留学は延期ね。」
「延期であっさり済まされるのかー!? 神様のバカ野郎!」
「なんだ!」
「それならそれで、いいじゃない!」
「何がいいの!?」
「今年も私達の日常は変わらない! って事でしょ?」
「そんな簡単じゃないよ・・・。みんなに見送られてバイバイしたんだよ?」
「ライブもこれで最後だねって、みんなで一致団結して、離れ離れでも、お互い頑張ろうねって誓い合って・・・。」
「なのに・・・、なのに、今更、『えへっ! 戻ってきちゃいました!』なんて、言える訳ないよ・・・。」
かのんのいないLiella!メンバーは、かのんの抜けた穴を埋めるために、これまでよりもハードな練習に取り組まなければなりません。
ですが、皆、今年もラブライブ優勝を目指すために意欲的です。そんな雰囲気では、かのんは、メンバーの元に戻ろうにも戻れません。
少しして、かのんは、マルガレーテを目にしました。
「静かだね・・・。まさか、こんな事になろうとは・・・。」
「あなたはどうするの?」
「え?」
「戻るの? やめたはずのLiella!に。」
「アハハ・・・。」
「私は嫌よ。Liella!には入らない。Liella!は、私を倒した敵!」
「敵だなんて・・・。」
「事実でしょ。」
「一緒に歌う事はできない。」
「でも・・・。」
「ラブライブで優勝すればいいんでしょ! そうすれば、ウィーンに戻る事ができる・・・。」
「勝てばいいのよ! 見てなさい!」
「困ったな・・・。マルガレーテちゃん、ほっとく訳にもいかないし、やっぱり、みんなに相談しなきゃだよな・・・。」
「ん? どうしたんですか?」
「今、かのんちゃんが、いたような・・・。」
「そんなはずは、ありません。かのんさんは海の向こうですよ。」
「だよね!」
「頼り過ぎだったんじゃない?」
「会いたいから幻を見ちゃったのかな?」
「ハードワークにし過ぎたからじゃない?」
「そうかな?」
って言ってるけど、千砂都の中の「かのんちゃん大好きレーダー」がビンビンに反応して、気付いているんじゃないかと思うんだよな。だけど、NHKから「気付いてないフリしとけ」という指示があって、それに従ってるんじゃないかと思いますね。(3期でも、NHKのせいにすんのな、お前(笑))
「危なかった・・・。帰ろう・・・。きっと一晩寝れば良いアイデアが・・・。」
「疲れたデス・・・。」
「春休み終わると、1年生入ってくるんだよな・・・。」
「いよいよ、この学校も3学年そろいます!」
「この掲示板も、部員募集の紙で、きっとにぎわうデス!」
「今でもだいぶ貼ってあるわね。演劇部に、バレー部に、文芸部! 新スクールアイドル部!」
「え?」
「新?」
「スクール・・・。」
「アイドル!?」
『新スクールアイドル部!?』
「そうよ! 私がこの学校で新たなるスクールアイドル部を立ち上げるわ! そして、あなた達を倒してみせる!」
「マルガレーテちゃん!? どうして日本に?」
「ウィーンに留学したのでは?」
「しかも、なんで結ヶ丘の制服を!?」
「うるさい!」
「いい? 覚悟してよね!」
「スクールアイドルが結ヶ丘に2つも!?」
「そんな事が!?」
「かのん! かのんと一緒じゃなかったのデスカ!?」
「私は私、かのんはかのんよ。」
「今の話って、私達を倒すって事?」
「そうなるかしらね。2つもこの学校にスクールアイドルはいらないもの。」
「かのんは1人でウィーンに行ったのデスカ?」
「本当に知らないの? とにかく、そういう事だから!」
「大変な事になりましたの・・・。大波乱・・・。」
「さっそく家に戻って、動画編集して、いつでもアップできるようにしておかねば!」
「何か言ったか?」
その夜、かのんのスマホに、千砂都からのメッセージがきました。
〈こっちはもうすぐ新学期! かのんちゃん見てて! Liella!は今年も優勝するよ!〉
〈離れているかのんちゃんが励みになるような、負けないぞって思えるような、そんなLiella!にしたいと思ってる・・・。それで、かのんちゃんを少しでも勇気付けられたら・・・。〉
〈最後のスクールアイドルの年、私、頑張るね!〉
~ Bパート ~
その後日、マルガレーテは、新スクールアイドル部の勧誘をしていました。恋は、そんなマルガレーテに声をかけます。
「あの・・・。」
「何?」
「やはり、私達と一緒にラブライブを目指す、という選択肢はないのでしょうか?」
「この結ヶ丘高校は、まだ3年目。歴史も浅く、生徒も多くありません。今生徒同士が校内で競い合うメリットはないと思います。」
「お互いに目指すのは、ラブライブでの優勝。ならば、思いを1つにできるのでは? かのんさんも、きっとそれを望んでいると思います!」
「お断りよ。」
「何度も言わせないで! 私はLiella!に入るつもりはないの!」
「ちょっと! もう少し言い方があるんじゃない? 一緒のステージで競い合った相手に、わざわざ手を差し伸べてあげているのに!」
「だからよ・・・。」
「え?」
「競い合った相手だからよ・・・。」
「Liella!に入れば、優勝へ近付く。ウィーンにも戻れる。そんな事は分かってる! でも、私はあなた達に勝ちたいの!」
「Liella!に勝ちたい! ラブライブで優勝したあなた達とぶつかって乗り越えたい! じゃなきゃ、自分が納得できないの!」
「そんなの!」
「スカウトされなかったあなたなら分かるんじゃない?」
「言ったわね・・・。」
「すみれさん。」
「分かりました。でも、これだけは覚えておいて下さい。私達は、同じ結ヶ丘の生徒だという事を・・・。」
その夜・・・、
「ごめん。お店手伝ってて遅れちゃった・・・。」
「いいえ! 本当に戻ってきてたんだ! ビックリ!」
「とかいって、やっぱり、お化けなんじゃないの?」
「おりゃ!」
「しばらく会えないんだろうなって思ってた・・・。」
「私も・・・。」
「みんなも喜ぶよ・・・。」
「うん・・・。」
「私達も、部員集めしなきゃだね!」
「うん・・・。」
「どうしたの?」
「あのね・・・。私、マルガレーテちゃんに歌を教えるために、結ヶ丘に残る事になったの・・・。」
「マルガレーテちゃんに・・・。」
「マルガレーテちゃんは、Liella!に勝ちたい・・・。その気持ちは揺らがない・・・。」
「私、マルガレーテちゃんの気持ち、分かるんだ・・・。受験に失敗して、サニパさんに負けて、どうしても勝ちたい、乗り越えたいって思った・・・。」
「だから、マルガレーテちゃんも、きっと・・・。」
「私がいなくなって、Liella!のみんなは、今まで以上にやる気に満ちてる・・・。それぞれが、それぞれに最大限頑張ってて、安心できた・・・。だから・・・。」
「行くの? マルガレーテちゃんのところに・・・。」
「分からない・・・。」
「そういう事か・・・。私は、かのんちゃんに戻ってきてほしい・・・。マルガレーテちゃんの気持ちも大事にしたいけど・・・。」
「ちぃちゃん・・・。」
「急がなくていい・・・。」
「え・・・。」
「今は、ここにかのんちゃんがいてくれる事が、素直に嬉しい・・・。自分の信じる道を、突き進むかのんちゃんでいて・・・。」
「おかえりなさい・・・。」
しばらくして・・・、
「あの人、この前の・・・。」
「マルガレーテちゃん・・・。」
その翌朝・・・、
「ではでは! 行ってきまーす!」
「制服似合ってるわよ!」
「ありがとー!」
「結ヶ丘に来てくれたら、一緒に通えたのに・・・。」
「お姉ちゃんの姿を見て、あの子も自分の好きな道を進もうって思ったのよ。」
少しして、かのんも結ヶ丘へ登校。また、今日は入学式があります。
Liella!メンバーは、ランニング中。かのんは、そんなメンバー達に声をかけました。千砂都以外のメンバーは、ここにかのんがいる事に驚きます。
少しして、かのんは、留学を延期し、結ヶ丘に残る事を話しました。今後もかのんと一緒にスクールアイドルをやって、ラブライブ優勝を目指せる事に、メンバーは喜びます。
しかし・・・、
「可可ちゃん、私ね・・・。私、Liella!には戻らない・・・。」
「かのんちゃん・・・。」
「どういう事ですの?」
「意味不明・・・。」
「かのん、説明してもらえる?」
「私、向こうに行っても、みんなの気持ちに負けないよう、自分ももっと大きくなるんだって思ってた・・・。そう考えたら、頑張ろうって思えた・・・。」
「今Liella!に戻ったら、私の気持ちも、みんなの頑張ろうって気持ちも、元に戻っちゃう・・・。」
「そんな・・・。」
「じゃあ、かのんはどうするのデス? もう歌わないのデスカ?」
「そうだよ! やめちゃうのか? スクールアイドル!」
「ううん・・・。私、ウィーンの学校から、マルガレーテちゃんに歌を教えてほしいって、頼まれたの・・・。」
「もしかして、アイツのところに?」
「うん・・・。」
「ウソでしょ?」
「かのん先輩が・・・。」
「私達、ライバルになっちゃうね・・・。」
「いつか、1つのチームになるために、2つのグループが競い合って、互いに切磋琢磨すれば、もっともっと成長できる・・・。良い歌が生まれる・・・。」
「成長・・・。」
「それができたら、きっと、みんなが納得できるゴールが見つかる気がする・・・。」
「いつか・・・。」
「いつか1つに・・・。」
「2つのグループが高め合った先に、今よりもっとステキな未来が待ってるはず・・・。今はまだ離れていても、互いに競い合って、一番素敵なスクールアイドルを、結ヶ丘に作りたい!」
「手加減しないわよ・・・。」
「可可、まだよく分かりマセン・・・。」
「先輩・・・。きな子は、それでも寂しいっす!」
「ずっと近くにいるよ! そんな顔しないで!」
「お互い負けないように頑張ろう! いつか1つになる日を、目指して!」
それから少しして、入学式。式が終わった後、マルガレーテは今日も部の勧誘に励んでいました。
「声出さないと、誰も振り向いてくれないよ!」
「うるさいわね! ほっといてよ!」
「はい!」
「何?」
「名前、書いてきたよ!」
「え?」
「入部届!」
「私、入部を希望します!」
「へ!?」
「3年生の、澁谷かのんです!」
「ウソでしょ!?」
「あ、アンタが、私とスクールアイドル!?」
「よろしくお願いします!」
ここで、エンディング。タイトルは「DAISUKI FULL POWER」。
歌い手は、今回はかのん1人だけでしたが、その回の内容によって変わるのでしょう。今後誰が歌うのか楽しみですね。
映像は、前半は楽しい日常、後半は全員のダンスが描かれ、Liella!が充実した部活動を過ごしているように感じますね。Liella!の宣伝動画としても、遜色ない仕上がりになっているように思います。
また、マルガレーテが、メンバー達の楽しい雰囲気に溶け込んでいるのが印象的ですね。本編では刺々しいマルガレーテですが、一体いつメンバー達と楽しい時を過ごし、笑顔を交わすようになるのか? その時が楽しみですね。
~ エンディング後 ~
「失礼。」
「取り込み中よ。」
「聞くところによると、新たなスクールアイドル部が生まれたそうで。」
「ちょっと待ってて。」
「アイアンダースタンド。」
〈この子、1年生?〉
今回は、これで終了です。
【まとめ】
という事で、「ラブライブ!スーパースター!!」の3期が始まりました。
2期最終話が放映されたのが2022年10月9日で、今話の放映日は2024年10月6日。2期最終話から、ちょうど2年近い月日が空いての3期開始となり、1期最終話放映日から2期初回放映日までの間隔が9か月だった事を考えると、だいぶ長く空けてのスタートとなりました。
そして、2期最終話といえば、ラスト約30秒で留学中止となった事がマルガレーテから知らされ、その理由が明かされずという、モヤモヤエンドでした。まさか、2年近くもモヤモヤを引きずるとは思いもしませんでしたよ・・・。それだけに、留学が中止となった納得いく理由を期待していました。
で、いざ視聴したところ、「2年も待たせといて、これかよ・・・」と、残念に感じました。まったく納得できなかった訳ではありませんが、納得度は100%には程遠かったですね。
かのんの留学は、中止ではなく、延期になったのですが、その理由は、マルガレーテに歌を教えるため。さらに、マルガレーテには、ラブライブで優勝したLiella!から何かを学んでほしいと、マルガレーテの家族が考えた事により、マルガレーテは結ヶ丘に入学となり、かのんは結ヶ丘に残る事になりました。
2期11話の感想でも述べた通り、マルガレーテは、歌はものすごく上手い一方で、心は未成熟であり、精神面の成長がこの子の大きな課題だと思っています。
そして、今話を見終えて、その課題はますます大きくなったと感じました。ラブライブ東京大会の敗北を今も受け入れていない事は、心の未成熟さがエスカレートしていると思いましたし、新しいスクールアイドル部を立ち上げてまでLiella!を倒そうと考えている事についても、半ばヤケになってるんじゃないかと思いました。
新スクールアイドル部に部員が集まったとしても、今のマルガレーテでは、早い段階で部員との衝突が起き、すぐに退部になりそうな気がして、上手くいかない気がするんですよね。結局1人でLiella!と戦う事になり、心の未成熟さが原因で、またラブライブで負けるんじゃないかと思いますね。
そうならないために、心も歌も澄んでいるかのんの元で学ぶのは、良い経験でしょう。
それに、ラブライブ全国大会の優勝は、かのん1人だけで成しえたものではありません。他のメンバーによる力も大きく、そんなメンバーの元から得るものも沢山あるでしょう。
ですので、マルガレーテを結ヶ丘に入学させる事は、良い判断だと感じました。
しかし、そのために、かのんの留学が延期になったのが納得いかないですね。
かのんがマルガレーテの事情を知って延期を選んだというのなら良いのですが、かのんの知らないところで、勝手に決められちゃったんですよね。それが納得のいかないところです。
たとえ1日、2日の旅行であったとしても、海外に行くのって、大きなイベントだと思うんですよね。それが、海外の学校に入って、今後の人生において大いに役立つかもしれないと思う事を学ぶとなれば、尚更だと思います。
そんな人生の重大イベントを、本人の承諾を得ずに勝手に延期させちゃうのって、やっちゃいけない事だと思うんですよね。たとえ、延期を決めたマルガレーテの家族が有名な音楽一家だったとしても。本人がどうしても留学したい強い意志があれば、それは尊重すべきでしょう。
かのんが結ヶ丘を卒業した後も留学を受け入れてくれると思いますが、そういう問題じゃないですよね。延期させるのであれば、ちゃんと本人の了承を得てからにしましょうよ。それが礼儀じゃないですか? って事です。
幼なじみの千砂都が涙を流してまで、かのんの留学を押していたと思うと、赤の他人が勝手に延期を決めちゃったのは残念だったな、と感じています。
っていうか、そもそも、2期最終話をあんな形で終わらせちゃったから、こんなに残念に感じちゃってるんですよね。
2期最終話のあのラスト約30秒がなければ、マルガレーテが留学延期を告げるシーンを今話に持ってくれば、モヤモヤを感じる事なく今話の視聴に臨め、かのんの留学延期についても、ちょっと強引ではあるけど良い展開かな、と感じていたと思います。
2期最終話のモヤモヤエンドが、すべて良くなかったと思いますね。今話を見終えて、2期最終話の評価点が、さらに下がりました。
とまあ、3期開始早々、長々と不満を述べましたが、Bパートに入ってからは、良いシーンばかりだと思いました。
まずは、新スクールアイドル部の勧誘をしているマルガレーテに恋が声をかけるのですが、この時の恋が、1期前半からの大きな成長を感じられて良かったです。
恋は、同じ学校の生徒同士が争うメリットはないし、互いにラブライブの優勝を目指しているのであれば思いを1つにできると、マルガレーテを歓迎していましたが、マルガレーテは、Liella!に入る事はプライドが許さないと、激しく反抗しました。
これに対し、恋は怒らず、同じ学校の生徒だという事を忘れないでほしいと言い残しました。マルガレーテが自分達に対抗する事を認めるとともに、協力できる事は協力するという姿勢が感じられ、これが良かったですね。
思えば、1期前半の恋は、頭ごなしにスクールアイドルを否定し、学校存続の問題を1人で抱えた上、学校存続のために生徒会長になった直後は音楽科偏重の方針にし、結果、生徒達の心はバラバラになってしまいました。
今話の恋の冷静の対応は、これらの経験が効いているでしょう。あの時と比べると、すごく成長したと感じています。
今話のマルガレーテが、過去の恋に、今話の恋が、その時の恋に向き合っていたかのんのように感じて、面白かったですね。と同時に、恋はかのんに出会えて良かったと、改めて感じました。
その夜、かのんは千砂都と会い、結ヶ丘に残る事になった理由や、今の自分の気持ちを明かしました。
千砂都は、Liella!に残ってほしいという自分の気持ちを明かすとともに、自分の信じる道を突き進んでほしいと、かのんの気持ちも尊重していました。こういうのは、さすが幼なじみって感じで良いですね。
同じ夜、かのんはマルガレーテの歌を聞き、決心を固め、翌朝、マルガレーテの立ち上げたスクールアイドル部に入る事を決めました。
マルガレーテは、歌はすごく上手いけど、心が伴っておらず、歌を100%楽しめているようには思えません。自分がLiella!メンバーのおかげで歌う事の楽しさを知ったように、マルガレーテにも良い仲間がいれば歌を100%楽しむようにできるかもしれない。そう感じ取って、マルガレーテと一緒の活動を決めたのが、困ってる人を放っておけない他人思いのかのんらしくて良かったですね。
また、入部届の入部動機の欄に書かれていたのも、かのんの純粋さがよく出ていて良かったです。字が小さかった上に、映っていた時間が短かったため、何が書かれていたのか分からなかった方は多そうな気がしますが、次のように書かれていました。
私、渋谷かのんは「新スクールアイドル部」に入部を希望します。
ずっと一緒に戦ってきたマルガレーテちゃんと今までにないスクールアイドルを目指したい。
マルガレーテちゃんの歌の魅力がもっともっとみんなに伝わってほしい。
そのためにもお互い高め合えるよいチームになれたらと思っています。
これからよろしくお願いします。
マルガレーテの歌の魅力がもっと伝わってほしいというのが、本当に他人思いで良いですよね。こんな優しい子がいれば、少しずつ性格が穏やかになって、歌を一層楽しく感じる事ができるでしょう。今後のマルガレーテの成長に目が離せません。
マルガレーテの成長だけでなく、かのんのいないLiella!と切磋琢磨し、互いの実力を高め合って、1つのチームになろうというのも面白いところ。今までにはない「ラブライブ」の形ですからね。
一体どのようにして、それぞれのチームの実力が高まっていくのか? そして、2つのチームは、いつ1つになるのか? 今後の展開が楽しみです。
今話の感想は、これで以上です。ここからは、このブログの「ラブライブ!スーパースター!!」の感想の読み方についての解説です。
1期、2期の感想やプリキュア感想を読んだ事がある方は不要かと思いますが、見ていない方もいると思いますので、一応、解説を入れておきます。知っている方は、ここで読み終えて下さって構いません。
まず、このブログの「ラブライブ!スーパースター!!」の感想は、本編解説部分と、まとめ部分の2つに大きく分けています。
本編解説部分では、ストーリー解説を、キャプチャー画像、私の感想、キャラのセリフを入れながら、語っています。ストーリー解説は、割と詳細に書いているために長文になりますので、画像やセリフなどを入れないと、読む気がなくなるでしょう。(入れても変わらないかもしれませんが・・・)
本編解説部分のうち、ストーリー解説部分は、ストーリーを把握している方にとっては不要と思われますので、読み飛ばせるよう、字の大きさを小さくしています。通常字体がフォントサイズ3なのに対して、ストーリー解説部分の字体は2にしています。
通常字体にしている部分のうち、私の感想にはアンダーラインを入れています。
カギカッコ(「」)も含めて太字にしている部分はキャラのセリフです。メインキャラについては、キャラクターカラーなどに合わせて、以下のような色字にしています。
澁谷かのん → オレンジ 米女メイ → 赤
唐可可 → 水色 若菜四季 → 青
嵐千砂都 → ピンク 鬼塚夏美 → 紫
平安名すみれ → 黄緑 ウィーン・マルガレーテ → グレー
葉月恋 → 藍色 鬼塚冬毬 → 緑
桜小路きな子 → 茶色
その他のキャラは全員、黒字です。また、複数人数がしゃべったものについては、二重カギカッコ(『』)で黒字にしています。
キャラが心の中で思った事など、実際にはしゃべっていないセリフについては、ヤマカッコ(〈〉)表示にしています。
最後のまとめ部分では、その回において深く考えた事など、本編解説部分に書くと長文になって脱線しそうなものを書いています。
まとめ部分も、回によっては、かなり長くなる事があり、2,000字を超えた場合は、最初に「※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。」と注釈を入れておきます。なお、今回は、2,000字を超えていましたが、注釈は略しました。(っていうか、3,000字を優に超えていました・・・(汗))
また、過去作について、「ラブライブ!サンシャイン!!」は「サンシャイン」、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は「ニジガク」と、それぞれ略します。今作の略称は「スーパースター」とします。
長くなりましたが、このブログの「ラブライブ!スーパースター!!」の感想の読み方については、これで以上です。
3期の感想もかなり長く、長文が苦手な方は抵抗を感じると思われ、また、TV放映から5日以上経ってからの投稿が多くなると思いますが、それでもOKな方は、「ラブライブ!スーパースター!!」3期の感想も、何卒よろしくお願い致します!
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ラブライブ!スーパースター!!」3期第1話「私の決めた道」の感想です。
~ オープニング前 ~
2期最終話の続きです。かのんは、ウィーン国立音楽学校への留学を決めたのですが・・・、
「え? ええ? なんで?」
「見ての通りよ。留学は中止。」
「へ?」
「ど、どうなっちゃうの?」
「私達は結ヶ丘に残るの。よろしく、かのん先輩。」
「な・・・、ななな、なんでー!?」
ここで、オープニング。タイトルは「Let's be ONE」。歌い手は、2期のLiella!メンバー9人に、3期からの追加メンバー2人を加えた11人です。
メンバー全員が同じ衣装で歌うのって、良いですよね。タイトルを和訳すると「1つになろう」という事で、その気持ちがよく表れていると思います。それに、今話のBパート後半で、かのんが「1つになるために」と言っている事を思うと、良いタイトルのように思いますね。
オープニングでは、早速11人一緒に歌っていますが、本編では、まだまだ先の事になるでしょう。それは、いつになるのか? その時を楽しみに、本編を楽しみたいと思います。
~ Aパート ~
その後、かのんは、マルガレーテを連れて、理事長室に。留学が中止になった理由を聞きました。
マルガレーテには、もう1年スクールアイドルとして、かのんの元で歌を学んでほしいと、マルガレーテの家族からウィーン国立音楽学校に依頼があったとの事です。
「かのんの元で?」
「ええ。結ヶ丘は、あなたを喜んで歓迎しますよ。」
「私がこんな・・・、私にこんな無名の音楽学校で学べっていうの? しかも、澁谷かのんから?」
「無名とは手厳しいわね。かのんさん達がスクールアイドルとして頑張ってくれたおかげで、今では・・・。」
「お断りよ! 私がどうしてそんな事しなきゃいけないの!? ちゃんとラブライブにも出場したのに!」
「でも、優勝はできなかった。」
「うっ・・・。それは・・・。そもそも、あの時は、私が勝っていてもおかしくなかった!」
「優勝したグループから何かを学び取ってほしい。ご家族は、そう思われているのかもしれません。」
「ありえない!」
「結果を事実として受け入れられないうちは、ウィーンの学校に編入するのは難しいのでは? これは、私が決めた事ではないのですよ。」
「依頼には続けてこうあります。あと1年、結ヶ丘でスクールアイドルとして歌を学び、優勝、もしくは、それに等しい結果を出す事ができたとしたら、マルガレーテの編入も受け入れると。」
「あのー・・・。」
「はい?」
「私は、どうすれば・・・。」
「すぐにでもウィーンに行って、結果を出したいところかもしれませんが、こうなったからには・・・。」
「からには?」
「留学は延期ね。」
「延期であっさり済まされるのかー!? 神様のバカ野郎!」
「なんだ!」
「それならそれで、いいじゃない!」
「何がいいの!?」
「今年も私達の日常は変わらない! って事でしょ?」
「そんな簡単じゃないよ・・・。みんなに見送られてバイバイしたんだよ?」
「ライブもこれで最後だねって、みんなで一致団結して、離れ離れでも、お互い頑張ろうねって誓い合って・・・。」
「なのに・・・、なのに、今更、『えへっ! 戻ってきちゃいました!』なんて、言える訳ないよ・・・。」
かのんのいないLiella!メンバーは、かのんの抜けた穴を埋めるために、これまでよりもハードな練習に取り組まなければなりません。
ですが、皆、今年もラブライブ優勝を目指すために意欲的です。そんな雰囲気では、かのんは、メンバーの元に戻ろうにも戻れません。
少しして、かのんは、マルガレーテを目にしました。
「静かだね・・・。まさか、こんな事になろうとは・・・。」
「あなたはどうするの?」
「え?」
「戻るの? やめたはずのLiella!に。」
「アハハ・・・。」
「私は嫌よ。Liella!には入らない。Liella!は、私を倒した敵!」
「敵だなんて・・・。」
「事実でしょ。」
「一緒に歌う事はできない。」
「でも・・・。」
「ラブライブで優勝すればいいんでしょ! そうすれば、ウィーンに戻る事ができる・・・。」
「勝てばいいのよ! 見てなさい!」
「困ったな・・・。マルガレーテちゃん、ほっとく訳にもいかないし、やっぱり、みんなに相談しなきゃだよな・・・。」
「ん? どうしたんですか?」
「今、かのんちゃんが、いたような・・・。」
「そんなはずは、ありません。かのんさんは海の向こうですよ。」
「だよね!」
「頼り過ぎだったんじゃない?」
「会いたいから幻を見ちゃったのかな?」
「ハードワークにし過ぎたからじゃない?」
「そうかな?」
って言ってるけど、千砂都の中の「かのんちゃん大好きレーダー」がビンビンに反応して、気付いているんじゃないかと思うんだよな。だけど、NHKから「気付いてないフリしとけ」という指示があって、それに従ってるんじゃないかと思いますね。(3期でも、NHKのせいにすんのな、お前(笑))
「危なかった・・・。帰ろう・・・。きっと一晩寝れば良いアイデアが・・・。」
「疲れたデス・・・。」
「春休み終わると、1年生入ってくるんだよな・・・。」
「いよいよ、この学校も3学年そろいます!」
「この掲示板も、部員募集の紙で、きっとにぎわうデス!」
「今でもだいぶ貼ってあるわね。演劇部に、バレー部に、文芸部! 新スクールアイドル部!」
「え?」
「新?」
「スクール・・・。」
「アイドル!?」
『新スクールアイドル部!?』
「そうよ! 私がこの学校で新たなるスクールアイドル部を立ち上げるわ! そして、あなた達を倒してみせる!」
「マルガレーテちゃん!? どうして日本に?」
「ウィーンに留学したのでは?」
「しかも、なんで結ヶ丘の制服を!?」
「うるさい!」
「いい? 覚悟してよね!」
「スクールアイドルが結ヶ丘に2つも!?」
「そんな事が!?」
「かのん! かのんと一緒じゃなかったのデスカ!?」
「私は私、かのんはかのんよ。」
「今の話って、私達を倒すって事?」
「そうなるかしらね。2つもこの学校にスクールアイドルはいらないもの。」
「かのんは1人でウィーンに行ったのデスカ?」
「本当に知らないの? とにかく、そういう事だから!」
「大変な事になりましたの・・・。大波乱・・・。」
「さっそく家に戻って、動画編集して、いつでもアップできるようにしておかねば!」
「何か言ったか?」
その夜、かのんのスマホに、千砂都からのメッセージがきました。
〈こっちはもうすぐ新学期! かのんちゃん見てて! Liella!は今年も優勝するよ!〉
〈離れているかのんちゃんが励みになるような、負けないぞって思えるような、そんなLiella!にしたいと思ってる・・・。それで、かのんちゃんを少しでも勇気付けられたら・・・。〉
〈最後のスクールアイドルの年、私、頑張るね!〉
~ Bパート ~
その後日、マルガレーテは、新スクールアイドル部の勧誘をしていました。恋は、そんなマルガレーテに声をかけます。
「あの・・・。」
「何?」
「やはり、私達と一緒にラブライブを目指す、という選択肢はないのでしょうか?」
「この結ヶ丘高校は、まだ3年目。歴史も浅く、生徒も多くありません。今生徒同士が校内で競い合うメリットはないと思います。」
「お互いに目指すのは、ラブライブでの優勝。ならば、思いを1つにできるのでは? かのんさんも、きっとそれを望んでいると思います!」
「お断りよ。」
「何度も言わせないで! 私はLiella!に入るつもりはないの!」
「ちょっと! もう少し言い方があるんじゃない? 一緒のステージで競い合った相手に、わざわざ手を差し伸べてあげているのに!」
「だからよ・・・。」
「え?」
「競い合った相手だからよ・・・。」
「Liella!に入れば、優勝へ近付く。ウィーンにも戻れる。そんな事は分かってる! でも、私はあなた達に勝ちたいの!」
「Liella!に勝ちたい! ラブライブで優勝したあなた達とぶつかって乗り越えたい! じゃなきゃ、自分が納得できないの!」
「そんなの!」
「スカウトされなかったあなたなら分かるんじゃない?」
「言ったわね・・・。」
「すみれさん。」
「分かりました。でも、これだけは覚えておいて下さい。私達は、同じ結ヶ丘の生徒だという事を・・・。」
その夜・・・、
「ごめん。お店手伝ってて遅れちゃった・・・。」
「いいえ! 本当に戻ってきてたんだ! ビックリ!」
「とかいって、やっぱり、お化けなんじゃないの?」
「おりゃ!」
「しばらく会えないんだろうなって思ってた・・・。」
「私も・・・。」
「みんなも喜ぶよ・・・。」
「うん・・・。」
「私達も、部員集めしなきゃだね!」
「うん・・・。」
「どうしたの?」
「あのね・・・。私、マルガレーテちゃんに歌を教えるために、結ヶ丘に残る事になったの・・・。」
「マルガレーテちゃんに・・・。」
「マルガレーテちゃんは、Liella!に勝ちたい・・・。その気持ちは揺らがない・・・。」
「私、マルガレーテちゃんの気持ち、分かるんだ・・・。受験に失敗して、サニパさんに負けて、どうしても勝ちたい、乗り越えたいって思った・・・。」
「だから、マルガレーテちゃんも、きっと・・・。」
「私がいなくなって、Liella!のみんなは、今まで以上にやる気に満ちてる・・・。それぞれが、それぞれに最大限頑張ってて、安心できた・・・。だから・・・。」
「行くの? マルガレーテちゃんのところに・・・。」
「分からない・・・。」
「そういう事か・・・。私は、かのんちゃんに戻ってきてほしい・・・。マルガレーテちゃんの気持ちも大事にしたいけど・・・。」
「ちぃちゃん・・・。」
「急がなくていい・・・。」
「え・・・。」
「今は、ここにかのんちゃんがいてくれる事が、素直に嬉しい・・・。自分の信じる道を、突き進むかのんちゃんでいて・・・。」
「おかえりなさい・・・。」
しばらくして・・・、
「あの人、この前の・・・。」
「マルガレーテちゃん・・・。」
その翌朝・・・、
「ではでは! 行ってきまーす!」
「制服似合ってるわよ!」
「ありがとー!」
「結ヶ丘に来てくれたら、一緒に通えたのに・・・。」
「お姉ちゃんの姿を見て、あの子も自分の好きな道を進もうって思ったのよ。」
少しして、かのんも結ヶ丘へ登校。また、今日は入学式があります。
Liella!メンバーは、ランニング中。かのんは、そんなメンバー達に声をかけました。千砂都以外のメンバーは、ここにかのんがいる事に驚きます。
少しして、かのんは、留学を延期し、結ヶ丘に残る事を話しました。今後もかのんと一緒にスクールアイドルをやって、ラブライブ優勝を目指せる事に、メンバーは喜びます。
しかし・・・、
「可可ちゃん、私ね・・・。私、Liella!には戻らない・・・。」
「かのんちゃん・・・。」
「どういう事ですの?」
「意味不明・・・。」
「かのん、説明してもらえる?」
「私、向こうに行っても、みんなの気持ちに負けないよう、自分ももっと大きくなるんだって思ってた・・・。そう考えたら、頑張ろうって思えた・・・。」
「今Liella!に戻ったら、私の気持ちも、みんなの頑張ろうって気持ちも、元に戻っちゃう・・・。」
「そんな・・・。」
「じゃあ、かのんはどうするのデス? もう歌わないのデスカ?」
「そうだよ! やめちゃうのか? スクールアイドル!」
「ううん・・・。私、ウィーンの学校から、マルガレーテちゃんに歌を教えてほしいって、頼まれたの・・・。」
「もしかして、アイツのところに?」
「うん・・・。」
「ウソでしょ?」
「かのん先輩が・・・。」
「私達、ライバルになっちゃうね・・・。」
「いつか、1つのチームになるために、2つのグループが競い合って、互いに切磋琢磨すれば、もっともっと成長できる・・・。良い歌が生まれる・・・。」
「成長・・・。」
「それができたら、きっと、みんなが納得できるゴールが見つかる気がする・・・。」
「いつか・・・。」
「いつか1つに・・・。」
「2つのグループが高め合った先に、今よりもっとステキな未来が待ってるはず・・・。今はまだ離れていても、互いに競い合って、一番素敵なスクールアイドルを、結ヶ丘に作りたい!」
「手加減しないわよ・・・。」
「可可、まだよく分かりマセン・・・。」
「先輩・・・。きな子は、それでも寂しいっす!」
「ずっと近くにいるよ! そんな顔しないで!」
「お互い負けないように頑張ろう! いつか1つになる日を、目指して!」
それから少しして、入学式。式が終わった後、マルガレーテは今日も部の勧誘に励んでいました。
「声出さないと、誰も振り向いてくれないよ!」
「うるさいわね! ほっといてよ!」
「はい!」
「何?」
「名前、書いてきたよ!」
「え?」
「入部届!」
「私、入部を希望します!」
「へ!?」
「3年生の、澁谷かのんです!」
「ウソでしょ!?」
「あ、アンタが、私とスクールアイドル!?」
「よろしくお願いします!」
ここで、エンディング。タイトルは「DAISUKI FULL POWER」。
歌い手は、今回はかのん1人だけでしたが、その回の内容によって変わるのでしょう。今後誰が歌うのか楽しみですね。
映像は、前半は楽しい日常、後半は全員のダンスが描かれ、Liella!が充実した部活動を過ごしているように感じますね。Liella!の宣伝動画としても、遜色ない仕上がりになっているように思います。
また、マルガレーテが、メンバー達の楽しい雰囲気に溶け込んでいるのが印象的ですね。本編では刺々しいマルガレーテですが、一体いつメンバー達と楽しい時を過ごし、笑顔を交わすようになるのか? その時が楽しみですね。
~ エンディング後 ~
「失礼。」
「取り込み中よ。」
「聞くところによると、新たなスクールアイドル部が生まれたそうで。」
「ちょっと待ってて。」
「アイアンダースタンド。」
〈この子、1年生?〉
今回は、これで終了です。
【まとめ】
という事で、「ラブライブ!スーパースター!!」の3期が始まりました。
2期最終話が放映されたのが2022年10月9日で、今話の放映日は2024年10月6日。2期最終話から、ちょうど2年近い月日が空いての3期開始となり、1期最終話放映日から2期初回放映日までの間隔が9か月だった事を考えると、だいぶ長く空けてのスタートとなりました。
そして、2期最終話といえば、ラスト約30秒で留学中止となった事がマルガレーテから知らされ、その理由が明かされずという、モヤモヤエンドでした。まさか、2年近くもモヤモヤを引きずるとは思いもしませんでしたよ・・・。それだけに、留学が中止となった納得いく理由を期待していました。
で、いざ視聴したところ、「2年も待たせといて、これかよ・・・」と、残念に感じました。まったく納得できなかった訳ではありませんが、納得度は100%には程遠かったですね。
かのんの留学は、中止ではなく、延期になったのですが、その理由は、マルガレーテに歌を教えるため。さらに、マルガレーテには、ラブライブで優勝したLiella!から何かを学んでほしいと、マルガレーテの家族が考えた事により、マルガレーテは結ヶ丘に入学となり、かのんは結ヶ丘に残る事になりました。
2期11話の感想でも述べた通り、マルガレーテは、歌はものすごく上手い一方で、心は未成熟であり、精神面の成長がこの子の大きな課題だと思っています。
そして、今話を見終えて、その課題はますます大きくなったと感じました。ラブライブ東京大会の敗北を今も受け入れていない事は、心の未成熟さがエスカレートしていると思いましたし、新しいスクールアイドル部を立ち上げてまでLiella!を倒そうと考えている事についても、半ばヤケになってるんじゃないかと思いました。
新スクールアイドル部に部員が集まったとしても、今のマルガレーテでは、早い段階で部員との衝突が起き、すぐに退部になりそうな気がして、上手くいかない気がするんですよね。結局1人でLiella!と戦う事になり、心の未成熟さが原因で、またラブライブで負けるんじゃないかと思いますね。
そうならないために、心も歌も澄んでいるかのんの元で学ぶのは、良い経験でしょう。
それに、ラブライブ全国大会の優勝は、かのん1人だけで成しえたものではありません。他のメンバーによる力も大きく、そんなメンバーの元から得るものも沢山あるでしょう。
ですので、マルガレーテを結ヶ丘に入学させる事は、良い判断だと感じました。
しかし、そのために、かのんの留学が延期になったのが納得いかないですね。
かのんがマルガレーテの事情を知って延期を選んだというのなら良いのですが、かのんの知らないところで、勝手に決められちゃったんですよね。それが納得のいかないところです。
たとえ1日、2日の旅行であったとしても、海外に行くのって、大きなイベントだと思うんですよね。それが、海外の学校に入って、今後の人生において大いに役立つかもしれないと思う事を学ぶとなれば、尚更だと思います。
そんな人生の重大イベントを、本人の承諾を得ずに勝手に延期させちゃうのって、やっちゃいけない事だと思うんですよね。たとえ、延期を決めたマルガレーテの家族が有名な音楽一家だったとしても。本人がどうしても留学したい強い意志があれば、それは尊重すべきでしょう。
かのんが結ヶ丘を卒業した後も留学を受け入れてくれると思いますが、そういう問題じゃないですよね。延期させるのであれば、ちゃんと本人の了承を得てからにしましょうよ。それが礼儀じゃないですか? って事です。
幼なじみの千砂都が涙を流してまで、かのんの留学を押していたと思うと、赤の他人が勝手に延期を決めちゃったのは残念だったな、と感じています。
っていうか、そもそも、2期最終話をあんな形で終わらせちゃったから、こんなに残念に感じちゃってるんですよね。
2期最終話のあのラスト約30秒がなければ、マルガレーテが留学延期を告げるシーンを今話に持ってくれば、モヤモヤを感じる事なく今話の視聴に臨め、かのんの留学延期についても、ちょっと強引ではあるけど良い展開かな、と感じていたと思います。
2期最終話のモヤモヤエンドが、すべて良くなかったと思いますね。今話を見終えて、2期最終話の評価点が、さらに下がりました。
とまあ、3期開始早々、長々と不満を述べましたが、Bパートに入ってからは、良いシーンばかりだと思いました。
まずは、新スクールアイドル部の勧誘をしているマルガレーテに恋が声をかけるのですが、この時の恋が、1期前半からの大きな成長を感じられて良かったです。
恋は、同じ学校の生徒同士が争うメリットはないし、互いにラブライブの優勝を目指しているのであれば思いを1つにできると、マルガレーテを歓迎していましたが、マルガレーテは、Liella!に入る事はプライドが許さないと、激しく反抗しました。
これに対し、恋は怒らず、同じ学校の生徒だという事を忘れないでほしいと言い残しました。マルガレーテが自分達に対抗する事を認めるとともに、協力できる事は協力するという姿勢が感じられ、これが良かったですね。
思えば、1期前半の恋は、頭ごなしにスクールアイドルを否定し、学校存続の問題を1人で抱えた上、学校存続のために生徒会長になった直後は音楽科偏重の方針にし、結果、生徒達の心はバラバラになってしまいました。
今話の恋の冷静の対応は、これらの経験が効いているでしょう。あの時と比べると、すごく成長したと感じています。
今話のマルガレーテが、過去の恋に、今話の恋が、その時の恋に向き合っていたかのんのように感じて、面白かったですね。と同時に、恋はかのんに出会えて良かったと、改めて感じました。
その夜、かのんは千砂都と会い、結ヶ丘に残る事になった理由や、今の自分の気持ちを明かしました。
千砂都は、Liella!に残ってほしいという自分の気持ちを明かすとともに、自分の信じる道を突き進んでほしいと、かのんの気持ちも尊重していました。こういうのは、さすが幼なじみって感じで良いですね。
同じ夜、かのんはマルガレーテの歌を聞き、決心を固め、翌朝、マルガレーテの立ち上げたスクールアイドル部に入る事を決めました。
マルガレーテは、歌はすごく上手いけど、心が伴っておらず、歌を100%楽しめているようには思えません。自分がLiella!メンバーのおかげで歌う事の楽しさを知ったように、マルガレーテにも良い仲間がいれば歌を100%楽しむようにできるかもしれない。そう感じ取って、マルガレーテと一緒の活動を決めたのが、困ってる人を放っておけない他人思いのかのんらしくて良かったですね。
また、入部届の入部動機の欄に書かれていたのも、かのんの純粋さがよく出ていて良かったです。字が小さかった上に、映っていた時間が短かったため、何が書かれていたのか分からなかった方は多そうな気がしますが、次のように書かれていました。
私、渋谷かのんは「新スクールアイドル部」に入部を希望します。
ずっと一緒に戦ってきたマルガレーテちゃんと今までにないスクールアイドルを目指したい。
マルガレーテちゃんの歌の魅力がもっともっとみんなに伝わってほしい。
そのためにもお互い高め合えるよいチームになれたらと思っています。
これからよろしくお願いします。
マルガレーテの歌の魅力がもっと伝わってほしいというのが、本当に他人思いで良いですよね。こんな優しい子がいれば、少しずつ性格が穏やかになって、歌を一層楽しく感じる事ができるでしょう。今後のマルガレーテの成長に目が離せません。
マルガレーテの成長だけでなく、かのんのいないLiella!と切磋琢磨し、互いの実力を高め合って、1つのチームになろうというのも面白いところ。今までにはない「ラブライブ」の形ですからね。
一体どのようにして、それぞれのチームの実力が高まっていくのか? そして、2つのチームは、いつ1つになるのか? 今後の展開が楽しみです。
今話の感想は、これで以上です。ここからは、このブログの「ラブライブ!スーパースター!!」の感想の読み方についての解説です。
1期、2期の感想やプリキュア感想を読んだ事がある方は不要かと思いますが、見ていない方もいると思いますので、一応、解説を入れておきます。知っている方は、ここで読み終えて下さって構いません。
まず、このブログの「ラブライブ!スーパースター!!」の感想は、本編解説部分と、まとめ部分の2つに大きく分けています。
本編解説部分では、ストーリー解説を、キャプチャー画像、私の感想、キャラのセリフを入れながら、語っています。ストーリー解説は、割と詳細に書いているために長文になりますので、画像やセリフなどを入れないと、読む気がなくなるでしょう。(入れても変わらないかもしれませんが・・・)
本編解説部分のうち、ストーリー解説部分は、ストーリーを把握している方にとっては不要と思われますので、読み飛ばせるよう、字の大きさを小さくしています。通常字体がフォントサイズ3なのに対して、ストーリー解説部分の字体は2にしています。
通常字体にしている部分のうち、私の感想にはアンダーラインを入れています。
カギカッコ(「」)も含めて太字にしている部分はキャラのセリフです。メインキャラについては、キャラクターカラーなどに合わせて、以下のような色字にしています。
澁谷かのん → オレンジ 米女メイ → 赤
唐可可 → 水色 若菜四季 → 青
嵐千砂都 → ピンク 鬼塚夏美 → 紫
平安名すみれ → 黄緑 ウィーン・マルガレーテ → グレー
葉月恋 → 藍色 鬼塚冬毬 → 緑
桜小路きな子 → 茶色
その他のキャラは全員、黒字です。また、複数人数がしゃべったものについては、二重カギカッコ(『』)で黒字にしています。
キャラが心の中で思った事など、実際にはしゃべっていないセリフについては、ヤマカッコ(〈〉)表示にしています。
最後のまとめ部分では、その回において深く考えた事など、本編解説部分に書くと長文になって脱線しそうなものを書いています。
まとめ部分も、回によっては、かなり長くなる事があり、2,000字を超えた場合は、最初に「※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。」と注釈を入れておきます。なお、今回は、2,000字を超えていましたが、注釈は略しました。(っていうか、3,000字を優に超えていました・・・(汗))
また、過去作について、「ラブライブ!サンシャイン!!」は「サンシャイン」、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」は「ニジガク」と、それぞれ略します。今作の略称は「スーパースター」とします。
長くなりましたが、このブログの「ラブライブ!スーパースター!!」の感想の読み方については、これで以上です。
3期の感想もかなり長く、長文が苦手な方は抵抗を感じると思われ、また、TV放映から5日以上経ってからの投稿が多くなると思いますが、それでもOKな方は、「ラブライブ!スーパースター!!」3期の感想も、何卒よろしくお願い致します!
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。