今話の名セリフ:「私達が生まれるずっと前から、人間と狼が友達だった・・・。それって・・・、すごいね!」
「わんだふるぷりきゅあ!」第48話「ガオウの友達」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。ガオウが、沢山の狼のガオガオーンを率いて、いろは達の目の前に現れました。
「ガオウ様! 申し訳ありません! 命令を果たせず・・・。」
「ザクロ、すまない・・・。」
「え?」
「辛い思いをさせた・・・。後は俺がやる・・・。」
「時は満ちた・・・。仲間達よ、人間に報いを!」
~ Aパート ~
アニマルタウンを襲うガオガオーン達を止めるため、いろは達4人はプリキュアに変身します。
一方、ニコはガオウと対峙していました。
「ガオウ・・・。」
「ダイヤモンドユニコーン・・・。もはや、貴様と語る事は何もない・・・。」
「ええ・・・。私が何を言ったところで、あなたは止まらない・・・。」
「狼が絶滅した過去を変える事はできません・・・。怒りを忘れる事などできないでしょう・・・。」
「それでも、見て下さい・・・。この街の人々を・・・。」
「そして、プリキュア達を・・・。」
「あなたが知っている人間達とは違うと分かるはずです・・・。」
「フン・・・。何を見たところで変わらない・・・。我らは人間の世界を破壊する・・・。」
「人間達が、狼にしたように!」
ガオガオーン達の相手をしているワンダフル達は、ガオガオーンのパワー、スピードの高さに翻弄され、抑えるのに一苦労。しかも、避難できていない住民や動物が多くおり、彼らを守る必要もあります。
そんな中、メエメエは、ガオウの近くにある木から動けない猫を救出。しかし、ガオウの攻撃の余波に巻き込まれてしまいます。
それを見たニコは、ガオウの攻撃を防ぎながら、メエメエと猫を助けました。ですが、ガードが弱くなった事で、ガオウの攻撃に押され、吹き飛ばされてしまいます。
「ダイヤモンドユニコーン。お前の力、もらい受ける!」
「おやめなさい!」
「え・・・。」
「ガオウの顔が・・・。」
「狼じゃ・・・、」
「ない・・・。人間?」
「あなたは・・・、スバル・・・。」
~ Bパート ~
「スバル・・・。」
「それって、確か・・・。」
「アニマル神社で見つかった日記・・・。あれを書いた人が、スバル・・・。」
「でも、それって、すごく昔の人のはずじゃ・・・。」
「それに、なぜ狼の姿をしているの?」
「俺は、狼達と共に生きるつもりだった・・・。だが、それは叶わなかった・・・。」
「賢く、誇り高く、仲間思いな狼達・・・。」
「しかし、そんな狼達を、人間は忌み嫌い、住みかを奪い、ガオウの命までも・・・。」
「俺は怒りを抱えたまま、長い時を眠っていた・・・。」
「だが、目覚めてしまった・・・。」
「その時、声が聞こえたんだ・・・。のうのうと栄えて生き続けている人間達の声が!」
「俺は許さない・・・。狼達の怒り、無念・・・。すべてを忘れ去り生きる人間達を!」
「ガオウに代わって、友の無念を晴らす!」
「何!?」
「草木が急に・・・。」
「成長してる!?」
「すごい勢い!」
「一旦引きましょう!」
「取り戻す・・・。狼達が暮らした森を・・・。」
「ニコ様・・・。」
「あれは、奪われた私の力・・・。」
「どういう事?」
「新たな世界を生み出せるニコダイヤのお力で、ニコ様はニコガーデンをお創りになりました。」
「じゃあ、スバルはその力で、アニマルタウンを自分達の世界に変えようとしてるって事?」
「この力は、たぶん、あの玉から発せられている・・・。あれを引き離せば・・・。」
「させないよ!」
「ザクロ! どうして・・・。街を壊したくないんじゃなかったの?」
「だとしても、それをガオウ様が・・・、スバルが望むなら!」
「あなた、スバルの事知っていたわね・・・。」
「当たり前さ。惚れた相手を間違える訳ないじゃない・・・。」
「知っていて、どうして? 人間は嫌いだって・・・。」
「スバルは特別さ。スバルはガオウ様と友達だった・・・。」
「だから、アタシ達は、仲間として群れに迎え入れた・・・。」
「人間が狼を攻撃してきた時も、スバルは最後まで守ろうとしてくれた・・・。」
「そして、今もガオウ様となり、狼達の無念を晴らそうとしてくれているんだ・・・。」
「そんなスバルを、一人っきりにできる訳ないだろ!」
「友達、だったんだ・・・。」
「私達が生まれるずっと前から、人間と狼が友達だった・・・。それって・・・、すごいね!」
「すっごく、わんだふるだね!」
「わんだふる?」
「スバルの怒りは、友達を思う気持ちから生まれたものだったんだ・・・。優しい人なんだね・・・。」
「それなら!」
「やっぱり、この子達に、こんな事させちゃいけないよ!」
「行こう! ワンダフル!」
「うん!」
「ガルガルやガオガオーンになった子達が言ってた・・・・。心が暗くなって、苦しかったって・・・。それなら、この子達だって苦しんでいるはず!」
「そんなの誰も望んでないよ!」
「やった!」
「うん!」
「やるじゃない。」
「フレンディ!」
「まだいたの!?」
「大丈夫・・・。私達に任せて・・・。」
「怒って吠え続けるのも、辛いよね・・・。」
「もうガオガオしなくていいよ!」
「まったく、訳分かんないよ・・・。何度痛い目にあっても、諦めもせず、一体何がしたいんだい・・・。」
「私、言ってるよ・・・。最初に会った時から、ずっと・・・。」
「あなた達と、友達になりたいって・・・。」
「ダメだ・・・。アンタ達、やっぱ嫌いになれないよ・・・。」
『やったー!』
「ニコダイヤが!」
「ニコ様!」
「ニコニコパワーを感じます・・・。誰かが笑い合ってる・・・。」
「ニコ、ニッコリ・・・。」
「こんな時に、一体誰が・・・。」
「そうだね・・・。きっと、みんなが・・・。」
「な、何だい!?」
「嫌いじゃないなら、好きって事でしょ!? 嬉しい!」
「私も嬉しい!」
「抵抗しても無駄よ。その子達、しつこいんだから。」
「ニャミーの時も、そうだったもんね!」
「おとなしくギュッとされてなさい。」
「ニャミーもギューする!」
「私はもういいから!」
「悪かったね・・・。もう、いいんだ・・・。」
「頼む・・・。」
「うん。」
その後、ワンダフル達はエターナルキズナシャワーを放ちました。ガオガオーン達は浄化され、石に戻りましたが、ザクロは残りました。
「何でアタシだけ・・・。」
「ここまで来たら、最後まで付き合いなさい。」
「最後って・・・。」
「でも、スバルは、アタシじゃダメなんだ・・・。」
「諦めないで! 好きなんでしょ!?」
「ええ!?」
「惚れた相手って、さっき自分で言ってたでしょ!?」
「何だい、アンタ! 急に何の話だい!」
「私も、いろはの事、大好きだよ! まゆも、ユキも、悟も、大福も!」
「人間でも狼でも、好きって、とっても素敵な気持ちだよね。それって、特別なワンダフルだよ!」
「特別な・・・。」
「たとえ人間の世界を壊しても、仲間が戻る訳じゃない・・・。こんな事、望んでやるようなヤツじゃないんだ・・・。」
「スバル・・・。」
「助けよう・・・。一緒に!」
「一緒に!」
「ああ!」
「スバル!」
「森よ・・・。広がれ・・・。覆い尽くせ・・・。人間達の街を!」
「ガオウ・・・。お前の森を、取り戻したぞ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「あなたの声」
ダイヤモンドユニコーンと鏡石の力でガオウを蘇らせようとするスバル。
しかし、それが不可能だと知ると、ニコダイヤを取り込み、巨大な狼へと変身する。
次回予告後には、次回作の番宣がありましたが、内容は前話と同じでしたので、語りはカットします。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
今回は、最終決戦2話目。ガオウの正体が明かされたり、ザクロと和解したり、ラストではアニマルタウンが森で包まれたりと、前話よりもストーリーが大きく動きました。
まず、Aパートラストでは、ガオウの正体が明らかに。ガオウの過去の人間の友・スバルが、その正体でした。
なるほど、そうきましたか・・・。スバルは、ガオウ説得のキーマンとばかり思っていましたので、敵として立ちはだかるという線はまったく考えていませんでした。
確かに、スバルであれば、人間に対する強い憎悪を抱いてもおかしくないところ。
村人達に狼達の素晴らしさを説いても聞き入れてくれず、それどころか、村人達は狼達の大量虐殺に走り、唯一無二の友であるガオウまで殺したとなれば、村人達に対する怒りは並々ならぬものでしょう。人間とは違う種族の生物の良さを理解できない者達なんざ、いなくなってしまえばいいと、狼達を殺した人間達に復讐しようと考えるのも納得ですね。
村人達への説得が通じなかったスバルは、村を離れ、人と交わる事なく狼達と長い時を過ごしたのでしょう。その時間は、スバルにとっても、狼達にとっても、すごく平和で穏やかで温かいものだったでしょうね。
しかし、村人達が襲ってきた事で、その時間は壊れてしまい、狼達は1匹残らず殺されてしまいました。おそらく、スバルも、狼達に味方していた事を理由に、村人達に殺されたのかもしれませんね。
スバルからすれば、訳も分からず自分や仲間達が殺された訳であり、理不尽に殺された怒りは相当なものだったでしょう。
狼達と一緒に遠吠神社に供養されたスバルでしたが、ある日、スバルの怨念が目覚め、人間達が笑い合いながら暮らしている姿に怒りを感じ、人間達に復讐しようと考えました。
ここで気になるのは、スバルが「目覚めて『しまった』」と言っていた事。「しまった」という事は、自分の意思で目覚めたのではなく、何かによって目覚めさせられた事が考えられるんですよね。
その「何か」というのは、人間達を扇動して狼達を狩るように仕向けたり、狼達を絶滅に追いやった人間達を滅ぼすようスバルに仕向けさせた第三者だと、これまでの感想で予想していましたが、あと2話で終わる事を考えると、第三者はいないのかもしれませんね。そいつを出すとなると、尺が足りなくなると思いますし。
となると、その「何か」は、人や動物ではなく、物である事が考えられるでしょうか。
最も有力視できるものは、鏡石ですかね。願った者の望みを叶える鏡石の魔力が暴走し、スバルを現世に蘇らせたのかも。狼狩りについても、自分達の暮らしをより良いものにしたい村人達の欲求を鏡石が応えたんじゃないかと思いますね。
考えてみれば、いろはの両親が語っていた鏡石の言い伝えについて、具体的なところまでは明かされていません。その解明がされるとなると、次回が濃厚でしょうし、解明ついでに、狼達の絶滅やスバルの暴走に密接にかかわっている事も語られるんじゃないかと思いますね。果たして、真相は?
Bパートラストで、アニマルタウンは森に包まれました。これが、復讐の果てに見たかったものだというのか・・・。
復讐が生み出すのは虚しさ。そう思っていたのが、実際は、広大で美しい森だったなんて、スバルがやってきた事は、私怨を込めた復讐というちっぽけなものではなく、正義のように感じますね。
確かに、スバルや狼達が人間達とかかわる事なく、また、人間達も狼達の暮らしにかかわらないという相互不干渉のルールが暗黙に敷かれていたのであれば、狼達の領域に人間の手が入る事はなく、広大な美しい自然はいつまでも保たれていたでしょう。
人と狼の共存は叶わずとも、相互不干渉で生きていければ、どれだけ幸せだったでしょうか・・・。狼達を殺害したついでに、自然まで壊して、自分達の暮らしをより良いものにしようとした人間達が浅ましく見えますね。
しかし、いろは達は、スバルと友達になる事を諦めていないでしょう。
人間がラスボスで、異種族間の絆が今作の見所の1つとなっている事を考えると、こむぎがスバルとどう向き合うかが大きなポイントになるのかも。次回は、こむぎの行動に要注目ですね。
物語はかなりシリアスに進行した一方、笑えるシーンがあったのも良かったですね。
その1つ目は、キラリンキツネの力でワンダフルがタイヤになったところ。ユキが初めて学校に行った時に引き続き、2回目ですね。
あの時はグラウンドを走りまくってたり、ガルガルの遊び道具として使われていたのに対し、今回はガオガーン達を囲むためと、用途は異なっていますが、過去のタイヤワンダフルが女の子達に大ウケだったのでしょう。過去の面白要素をこのシリアス時に使うなんて、なかなかやりますね。
2つ目は、リリアンが、スバルの事を好いているザクロに迫ったところ。
これですね。
まさか、最終決戦でも、スーパーまゆすけタイムが発動するとは思わなかったわ・・・。時や場合、相手は関係なく、他人の恋愛にはしっかり食いついて、グイグイ迫る。やっぱ、今作一の食べがいのあるおもしれー女は、こうじゃなきゃな! 2025年も、そんなまゆすけをおいしくいただけて、ウルトラハッピーです!(笑)
さて、次回は最終決戦3話目。次回が最終決戦の一番の盛り上がりどころで、プリキュア側が大逆転を起こし、次回で決着がつく事のかもしれませんが、一体どうなるのか? 次回も楽しみです。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「わんだふるぷりきゅあ!」第48話「ガオウの友達」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。ガオウが、沢山の狼のガオガオーンを率いて、いろは達の目の前に現れました。
「ガオウ様! 申し訳ありません! 命令を果たせず・・・。」
「ザクロ、すまない・・・。」
「え?」
「辛い思いをさせた・・・。後は俺がやる・・・。」
「時は満ちた・・・。仲間達よ、人間に報いを!」
~ Aパート ~
アニマルタウンを襲うガオガオーン達を止めるため、いろは達4人はプリキュアに変身します。
一方、ニコはガオウと対峙していました。
「ガオウ・・・。」
「ダイヤモンドユニコーン・・・。もはや、貴様と語る事は何もない・・・。」
「ええ・・・。私が何を言ったところで、あなたは止まらない・・・。」
「狼が絶滅した過去を変える事はできません・・・。怒りを忘れる事などできないでしょう・・・。」
「それでも、見て下さい・・・。この街の人々を・・・。」
「そして、プリキュア達を・・・。」
「あなたが知っている人間達とは違うと分かるはずです・・・。」
「フン・・・。何を見たところで変わらない・・・。我らは人間の世界を破壊する・・・。」
「人間達が、狼にしたように!」
ガオガオーン達の相手をしているワンダフル達は、ガオガオーンのパワー、スピードの高さに翻弄され、抑えるのに一苦労。しかも、避難できていない住民や動物が多くおり、彼らを守る必要もあります。
そんな中、メエメエは、ガオウの近くにある木から動けない猫を救出。しかし、ガオウの攻撃の余波に巻き込まれてしまいます。
それを見たニコは、ガオウの攻撃を防ぎながら、メエメエと猫を助けました。ですが、ガードが弱くなった事で、ガオウの攻撃に押され、吹き飛ばされてしまいます。
「ダイヤモンドユニコーン。お前の力、もらい受ける!」
「おやめなさい!」
「え・・・。」
「ガオウの顔が・・・。」
「狼じゃ・・・、」
「ない・・・。人間?」
「あなたは・・・、スバル・・・。」
~ Bパート ~
「スバル・・・。」
「それって、確か・・・。」
「アニマル神社で見つかった日記・・・。あれを書いた人が、スバル・・・。」
「でも、それって、すごく昔の人のはずじゃ・・・。」
「それに、なぜ狼の姿をしているの?」
「俺は、狼達と共に生きるつもりだった・・・。だが、それは叶わなかった・・・。」
「賢く、誇り高く、仲間思いな狼達・・・。」
「しかし、そんな狼達を、人間は忌み嫌い、住みかを奪い、ガオウの命までも・・・。」
「俺は怒りを抱えたまま、長い時を眠っていた・・・。」
「だが、目覚めてしまった・・・。」
「その時、声が聞こえたんだ・・・。のうのうと栄えて生き続けている人間達の声が!」
「俺は許さない・・・。狼達の怒り、無念・・・。すべてを忘れ去り生きる人間達を!」
「ガオウに代わって、友の無念を晴らす!」
「何!?」
「草木が急に・・・。」
「成長してる!?」
「すごい勢い!」
「一旦引きましょう!」
「取り戻す・・・。狼達が暮らした森を・・・。」
「ニコ様・・・。」
「あれは、奪われた私の力・・・。」
「どういう事?」
「新たな世界を生み出せるニコダイヤのお力で、ニコ様はニコガーデンをお創りになりました。」
「じゃあ、スバルはその力で、アニマルタウンを自分達の世界に変えようとしてるって事?」
「この力は、たぶん、あの玉から発せられている・・・。あれを引き離せば・・・。」
「させないよ!」
「ザクロ! どうして・・・。街を壊したくないんじゃなかったの?」
「だとしても、それをガオウ様が・・・、スバルが望むなら!」
「あなた、スバルの事知っていたわね・・・。」
「当たり前さ。惚れた相手を間違える訳ないじゃない・・・。」
「知っていて、どうして? 人間は嫌いだって・・・。」
「スバルは特別さ。スバルはガオウ様と友達だった・・・。」
「だから、アタシ達は、仲間として群れに迎え入れた・・・。」
「人間が狼を攻撃してきた時も、スバルは最後まで守ろうとしてくれた・・・。」
「そして、今もガオウ様となり、狼達の無念を晴らそうとしてくれているんだ・・・。」
「そんなスバルを、一人っきりにできる訳ないだろ!」
「友達、だったんだ・・・。」
「私達が生まれるずっと前から、人間と狼が友達だった・・・。それって・・・、すごいね!」
「すっごく、わんだふるだね!」
「わんだふる?」
「スバルの怒りは、友達を思う気持ちから生まれたものだったんだ・・・。優しい人なんだね・・・。」
「それなら!」
「やっぱり、この子達に、こんな事させちゃいけないよ!」
「行こう! ワンダフル!」
「うん!」
「ガルガルやガオガオーンになった子達が言ってた・・・・。心が暗くなって、苦しかったって・・・。それなら、この子達だって苦しんでいるはず!」
「そんなの誰も望んでないよ!」
「やった!」
「うん!」
「やるじゃない。」
「フレンディ!」
「まだいたの!?」
「大丈夫・・・。私達に任せて・・・。」
「怒って吠え続けるのも、辛いよね・・・。」
「もうガオガオしなくていいよ!」
「まったく、訳分かんないよ・・・。何度痛い目にあっても、諦めもせず、一体何がしたいんだい・・・。」
「私、言ってるよ・・・。最初に会った時から、ずっと・・・。」
「あなた達と、友達になりたいって・・・。」
「ダメだ・・・。アンタ達、やっぱ嫌いになれないよ・・・。」
『やったー!』
「ニコダイヤが!」
「ニコ様!」
「ニコニコパワーを感じます・・・。誰かが笑い合ってる・・・。」
「ニコ、ニッコリ・・・。」
「こんな時に、一体誰が・・・。」
「そうだね・・・。きっと、みんなが・・・。」
「な、何だい!?」
「嫌いじゃないなら、好きって事でしょ!? 嬉しい!」
「私も嬉しい!」
「抵抗しても無駄よ。その子達、しつこいんだから。」
「ニャミーの時も、そうだったもんね!」
「おとなしくギュッとされてなさい。」
「ニャミーもギューする!」
「私はもういいから!」
「悪かったね・・・。もう、いいんだ・・・。」
「頼む・・・。」
「うん。」
その後、ワンダフル達はエターナルキズナシャワーを放ちました。ガオガオーン達は浄化され、石に戻りましたが、ザクロは残りました。
「何でアタシだけ・・・。」
「ここまで来たら、最後まで付き合いなさい。」
「最後って・・・。」
「でも、スバルは、アタシじゃダメなんだ・・・。」
「諦めないで! 好きなんでしょ!?」
「ええ!?」
「惚れた相手って、さっき自分で言ってたでしょ!?」
「何だい、アンタ! 急に何の話だい!」
「私も、いろはの事、大好きだよ! まゆも、ユキも、悟も、大福も!」
「人間でも狼でも、好きって、とっても素敵な気持ちだよね。それって、特別なワンダフルだよ!」
「特別な・・・。」
「たとえ人間の世界を壊しても、仲間が戻る訳じゃない・・・。こんな事、望んでやるようなヤツじゃないんだ・・・。」
「スバル・・・。」
「助けよう・・・。一緒に!」
「一緒に!」
「ああ!」
「スバル!」
「森よ・・・。広がれ・・・。覆い尽くせ・・・。人間達の街を!」
「ガオウ・・・。お前の森を、取り戻したぞ・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「あなたの声」
ダイヤモンドユニコーンと鏡石の力でガオウを蘇らせようとするスバル。
しかし、それが不可能だと知ると、ニコダイヤを取り込み、巨大な狼へと変身する。
次回予告後には、次回作の番宣がありましたが、内容は前話と同じでしたので、語りはカットします。
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
今回は、最終決戦2話目。ガオウの正体が明かされたり、ザクロと和解したり、ラストではアニマルタウンが森で包まれたりと、前話よりもストーリーが大きく動きました。
まず、Aパートラストでは、ガオウの正体が明らかに。ガオウの過去の人間の友・スバルが、その正体でした。
なるほど、そうきましたか・・・。スバルは、ガオウ説得のキーマンとばかり思っていましたので、敵として立ちはだかるという線はまったく考えていませんでした。
確かに、スバルであれば、人間に対する強い憎悪を抱いてもおかしくないところ。
村人達に狼達の素晴らしさを説いても聞き入れてくれず、それどころか、村人達は狼達の大量虐殺に走り、唯一無二の友であるガオウまで殺したとなれば、村人達に対する怒りは並々ならぬものでしょう。人間とは違う種族の生物の良さを理解できない者達なんざ、いなくなってしまえばいいと、狼達を殺した人間達に復讐しようと考えるのも納得ですね。
村人達への説得が通じなかったスバルは、村を離れ、人と交わる事なく狼達と長い時を過ごしたのでしょう。その時間は、スバルにとっても、狼達にとっても、すごく平和で穏やかで温かいものだったでしょうね。
しかし、村人達が襲ってきた事で、その時間は壊れてしまい、狼達は1匹残らず殺されてしまいました。おそらく、スバルも、狼達に味方していた事を理由に、村人達に殺されたのかもしれませんね。
スバルからすれば、訳も分からず自分や仲間達が殺された訳であり、理不尽に殺された怒りは相当なものだったでしょう。
狼達と一緒に遠吠神社に供養されたスバルでしたが、ある日、スバルの怨念が目覚め、人間達が笑い合いながら暮らしている姿に怒りを感じ、人間達に復讐しようと考えました。
ここで気になるのは、スバルが「目覚めて『しまった』」と言っていた事。「しまった」という事は、自分の意思で目覚めたのではなく、何かによって目覚めさせられた事が考えられるんですよね。
その「何か」というのは、人間達を扇動して狼達を狩るように仕向けたり、狼達を絶滅に追いやった人間達を滅ぼすようスバルに仕向けさせた第三者だと、これまでの感想で予想していましたが、あと2話で終わる事を考えると、第三者はいないのかもしれませんね。そいつを出すとなると、尺が足りなくなると思いますし。
となると、その「何か」は、人や動物ではなく、物である事が考えられるでしょうか。
最も有力視できるものは、鏡石ですかね。願った者の望みを叶える鏡石の魔力が暴走し、スバルを現世に蘇らせたのかも。狼狩りについても、自分達の暮らしをより良いものにしたい村人達の欲求を鏡石が応えたんじゃないかと思いますね。
考えてみれば、いろはの両親が語っていた鏡石の言い伝えについて、具体的なところまでは明かされていません。その解明がされるとなると、次回が濃厚でしょうし、解明ついでに、狼達の絶滅やスバルの暴走に密接にかかわっている事も語られるんじゃないかと思いますね。果たして、真相は?
Bパートラストで、アニマルタウンは森に包まれました。これが、復讐の果てに見たかったものだというのか・・・。
復讐が生み出すのは虚しさ。そう思っていたのが、実際は、広大で美しい森だったなんて、スバルがやってきた事は、私怨を込めた復讐というちっぽけなものではなく、正義のように感じますね。
確かに、スバルや狼達が人間達とかかわる事なく、また、人間達も狼達の暮らしにかかわらないという相互不干渉のルールが暗黙に敷かれていたのであれば、狼達の領域に人間の手が入る事はなく、広大な美しい自然はいつまでも保たれていたでしょう。
人と狼の共存は叶わずとも、相互不干渉で生きていければ、どれだけ幸せだったでしょうか・・・。狼達を殺害したついでに、自然まで壊して、自分達の暮らしをより良いものにしようとした人間達が浅ましく見えますね。
しかし、いろは達は、スバルと友達になる事を諦めていないでしょう。
人間がラスボスで、異種族間の絆が今作の見所の1つとなっている事を考えると、こむぎがスバルとどう向き合うかが大きなポイントになるのかも。次回は、こむぎの行動に要注目ですね。
物語はかなりシリアスに進行した一方、笑えるシーンがあったのも良かったですね。
その1つ目は、キラリンキツネの力でワンダフルがタイヤになったところ。ユキが初めて学校に行った時に引き続き、2回目ですね。
あの時はグラウンドを走りまくってたり、ガルガルの遊び道具として使われていたのに対し、今回はガオガーン達を囲むためと、用途は異なっていますが、過去のタイヤワンダフルが女の子達に大ウケだったのでしょう。過去の面白要素をこのシリアス時に使うなんて、なかなかやりますね。
2つ目は、リリアンが、スバルの事を好いているザクロに迫ったところ。
これですね。
まさか、最終決戦でも、スーパーまゆすけタイムが発動するとは思わなかったわ・・・。時や場合、相手は関係なく、他人の恋愛にはしっかり食いついて、グイグイ迫る。やっぱ、今作一の食べがいのあるおもしれー女は、こうじゃなきゃな! 2025年も、そんなまゆすけをおいしくいただけて、ウルトラハッピーです!(笑)
さて、次回は最終決戦3話目。次回が最終決戦の一番の盛り上がりどころで、プリキュア側が大逆転を起こし、次回で決着がつく事のかもしれませんが、一体どうなるのか? 次回も楽しみです。
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