
今話の名セリフ:「だからこそ、未来で! 蘭世ちゃんの前の立った時、なりたい自分になったって言えるように頑張る!」(薬師寺さあや)
「HUGっと!プリキュア」第44話「夢と決断の旅へ! さあやの大冒険!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、さあやは、映画の撮影に臨もうとしていました。
映画のタイトルは「薔薇の騎士(ナイト)と姫の夜明け」。中世の女騎士団長と姫の物語だとか。
さあやは、お姫様役として撮影に臨みます。

今日は、母・れいらと親子共演する事になっていました。
なお、この撮影現場には、産科医のマキ先生も。赤ちゃんにもしもの事があったらいけないと、監督が呼んだそうです。また、さあやの演技を見てみたいというのもあります。
その後、れいらが現場にやって来ました。

「お母さん・・・。」

「よろしく、さあや。緊張している?」
「うん・・・。けど・・・、私、全力で・・・。」

しかし、ちょうどその時・・・、



はな達が目を覚ますと・・・、


どうやら、映画の世界に入り込んじゃったようです。
~ Aパート ~
「何で映画の世界に? ってか、勇者はなちゃんだよ!」

「魔法使いになってるのです!」
「何これ? 武闘家?」

「私は黒猫のルル。ワクワクもんだニャ!」

ちょっ。前々作「魔法つかい」の主人公・みらいの口癖を易々と使うなや。中の人もノリノリで演じたろうなあ。(笑)
「おー! ファンタジー! はぐたん、また不思議な事した?」

「こら! 何でもはぐたんを疑うな!」

「子連れネズミ!」
「ネズミちゃうわ! はぐたん何もしとらん!」
「しとらーん!」

おいおい、前話といい、来月は放映最終月だというのに、ネズミ呼び多過ぎじゃね? 最終回でもネズミ呼びが多くなりそうで、ちょっと楽しみになってきました。(笑)
「ニャるほど。ほまれの時と同じ、VR空間のようだニャ!」


って言われても、その格好じゃ信憑性がなあ・・・。しかし、笑いの雰囲気を読んでいるあたり、進歩したアンドロイドだと評価しましょう。(笑)
「という事は、クライアス社のしわざか!?」
「キュアップ・ラパパ! 水晶さんによると、これは一大事なのです!」

えみるまで・・・。いやー、順応性高いって、素晴らしいな!(笑)
また、はなの腰にあるのは剣ではなく・・・、

直後、れいらが現れました。はなが監督だと思っているようです。しかも、役に入り切っています。

ルールーの解析によると、このVR空間は、皆の気持ちと連動しているようで。物語が終われば出られるとの事です。
少しして、撮影スタート。
「赤子よ。怪我はないか?」
「いけてる~!」

「ありがとうございます。ナイト様。私は、あなたの強さに憧れる・・・。」
「姫・・・。」

「広い世界に旅立ち、同じ目線に立った時、この泉のように湧く、あなたの強さの源が、私にも分かるのでしょう・・・。」


「私も、新たな道を進んでいきたい・・・。夜明けはもうすぐ・・・。」

「薬師寺さあや!」

「ねぎ!」
「ネギじゃありません。一条蘭世でございます!」

「あなたは姫。ライバルの私は、名もなき平民とは、これいかに? しかし、私の方が女優としては上! だと、分からしてさしあげますわ!」

「チェストー!」


「魔王に操られた市民から国を守ります! 私の覚悟を見よ!」


「フン! お姫様は結局お姫様ですわね!」
「そんな事・・・、ありませんわ・・・。」

「あなた、これで本気ですの?」


「隙あり!」


撮影は一旦カット。さあやは蘭世にもう一度演技をお願いしますが、手を振り払われました。
「何ですの、今の演技は!? 他の事に気を取られて、芝居の世界に入り込めていない!」

「握手は、ライバルとするものでしょ!」

れいらも同意見です。
それから少しして・・・、
「いつも不器用で嫌になる・・・。」
「さあや?」

「あのね、私・・・。」

しかし、その直後・・・、
「藪を突っついていたら、巨大生物出現だニャ。計算通りだし。」

ハイハイ、計算通り計算ど・・・、ってキミじゃねぇ。トラウム先生、ルールーに変なギミック付けさせ過ぎです。(笑)
巨大な怪獣から逃げるはな達。そんな中・・・、
「姫、お守り致す!」
「ダイガンさん!」

「私が来たからには5分で・・・、」


「3秒で終わりました。新記録だニャ。」
「ぶちょー!」

知ってた。さすが、安定と信頼のダイガン。とはいえ、怪獣に立ち向かおうとした勇気は認めるよ。まあ、5分で忘れちゃいそうだけど。(笑)
しばらくして、ダイガンはマキ先生に治療してもらいました。
「ゲームだったら、回復魔法でバーンと治せるんだけどね!」
「そういうオマケはないみたいですね。」

「しかし、5分で心は癒された。あの時と同じだ・・・。君は私に新しい夢をくれた・・・。」

「ありがとう・・・。」


「マキ先生。」
「うん?」
「先生はずっと、産婦人科のお医者さんになる事が夢だったんですか?」
「ううん。最初は親と同じ、外科を目指してたんだよ・・・。」

「え・・・。」
「研修医の時、内科、外科、色んなところを回って、経験を積むうちに・・・、出会っちゃったんだよね・・・。」


「先生・・・。ありがとう・・・。」

「先生は強いですね・・・。そうやってはっきり道を決めたら、後悔する事は・・・。」
「あるよ。」
「え・・・?」

「人生、そんなものだよ。どんな道を選んでも後悔する。だからさ、その時その時、心に正直に生きようって、私は思ってる。」


「フレフレ、私・・・。」

しばらくして・・・、


「いい顔、してますわね。」

そして、撮影開始。
「赤子よ。怪我はないか?」
「だいじょぶよ~!」

「ありがとうございます。ナイト様。私は、あなたの強さに憧れる・・・。」
「姫・・・。」

「広い世界に旅立ち、同じ目線に立った時、この泉のように湧く、あなたの強さの源が、私にも分かるのでしょう・・・。」


「私も、新たな道を進んでいきたい・・・。夜明けは・・・、もうすぐ・・・!」



「最初から、この芝居をやれってんですわ・・・。」

「いい芝居だったわ。この調子で頑張りなさい。」
「私・・・、お母さんに話さないといけない事がある・・・。」

「私・・・、この撮影が終わったら、女優をやめる・・・。」


「何で!? 何で!? 」
「蘭世ちゃん・・・。」
「どういう事なんですの!?」

「どれだけ愛しても・・・、人は思うとおりに動かないジレンマよ・・・。」

~ Bパート ~
「なぜ女優をやめるなんて言いますの!?」

「結局あなたにとって、お芝居の世界はお遊びでしたのね!」
「遊びじゃない! だからずっと・・・、迷ってた・・・。」

「女優をやめて、何を目指しますの?」
「お医者さん。」




「両方できませんの・・・?」
「私は器用じゃないから・・・。きっと両方中途半端になってしまう・・・。そんな気持ちで蘭世ちゃんの前に立てないよ・・・。」


「嫌になりますわ・・・。本当に・・・。」

「あなたが自分の夢を叶え、お医者さんになった頃、私は日本・・・、いや、世界を代表する女優になっていると思うけど、せいぜい悔しがりなさい!」

「確かに、悔しいって思うだろうな・・・。けど・・・、だからこそ、未来で! 蘭世ちゃんの前の立った時、なりたい自分になったって言えるように頑張る!」



「マキ先生と同じ格好だ!」
「さあやのなりたい自分!」

「さあやの人生は、さあやのもの。」

「お母さん・・・。」
「好きにしたらいいわ。」

「ただ、撮影は真剣にやり切りなさい。」
「はい!」


「さあやが自分の夢を見つけた・・・。それは嬉しい事・・・。」

「さすがは名女優。心を隠すのが上手い。」

「けれど、私の前では、すべてを・・・、さらけ出していいのです・・・。」

直後、リストルは、れいらのトゲパワワを元に、猛オシマイダーを発注。

すぐに、猛オシマイダーをはぐたんを連れ去っていきました。はな達はプリキュアに変身します。
「さあや・・・。」
「さあやちがう! はぐたんよ!」

猛オシマイダーは、はぐたんを内部に取り込みました。エール達は、はぐたんを助けようと向かいますが、猛オシマイダーの攻撃に阻まれます。
そんな中・・・、

「お母さん!」

アンジュは、母と話したいと、エールとエトワールの力を借りて、猛オシマイダーの中に飛び込みました。
そして・・・、







「お母さん・・・。」

「初めて抱き締めた時の小ささ・・・。この子のためなら何でもできると思った・・・。」

「愛おしい娘の巣立ち・・・。なのに・・・、どうして、私・・・、応援できないの・・・。」

「さあやが・・・、お母さんが憧れだと言ってくれた事、嬉しかった・・・。」

「お母さん!」
「さあ・・・、や・・・。」

「私の今までの夢は・・・、お母さんが見ている世界を見てみたい・・・、だった・・・。」

「その世界に触れる事ができたから、新しい夢が見つかりました・・・。」

「私はお医者さんになって、みんなを癒したい! 笑顔にしたい! お母さんがお芝居で大勢の人を幸せにしているように!」

「大きく・・・、なったわね・・・。」
「お母さん・・・。」


「産んでくれてありがとう・・・。」


そして、アンジュとはぐたんは、猛オシマイダーの内部から抜け出ました。直後、マザーハートの力で、猛オシマイダーを浄化。
また、VR空間からも抜け出し、撮影が始まりました。
「赤子よ。怪我はないか?」
「げんきなった~!」

「ありがとうございます。ナイト様。私は、あなたの強さに憧れる・・・。」
「姫・・・。」


「広い世界に旅立ち、同じ目線に立った時・・・、」
「これからも、あなたの前には困難が待ち受けるでしょう・・・。」

「台本と違う?」
「いい・・・。そのままカメラ回せ。」

「けれど、今の気持ちを忘れないで。夢を、明日を、真っ直ぐ見る瞳が、あなたの強さなのです。」

「はい! 私は新たな道を進んでいきます! 夜明けは今!」

これにて撮影終了。さあやもれいらも良い芝居だったと監督は称え、2人は笑顔を交わします。

その後、帰路に就くはな達。そういえば、もうすぐクリスマスです。
「サンタさん、今年も来てくれるかな!」

「サンタさん・・・、とは何ですニャ?」
「えっと・・・。サンタさんというのは・・・。」

ルールーさん、猫モードはもういいっす。こんな面白ギミックを付けたドクター・トラウムは、やはり天才だと思います。(笑)


『えーっ!?』
「サンタさん!?」

「みんなでくりすます!いぇい!」

ホンマ、はぐたん、ようしゃべるようになったなあ。でも、なんか妙な笑いが出てきちゃって困ります。(笑)
今回は、これで終了です。
次回:「みんなでHUGっと! メリークリスマス☆」
空からサンタが降ってきましたが、風邪をひいてプレゼントを配りに行けなくなってしまいました。そこで、はな達が配りに行く事に。
大切な人にプレゼントを渡したり、ケーキを食べたり、歌ったりと、街中にはアスパワワがいっぱいです。そんな中、猛オシマイダーになったジェロスが現れて・・・。
今回のエンドカード
【まとめ】
さあやは母・れいらに、医者になりたい気持ちと、母への想いを伝え、最高の親子共演を果たしました。
さあやの物語は良い形で終結したと思います。
親の生き様に憧れてはいたものの、同じ将来を歩むかどうかは悩んでいましたが、様々な人との出会いを通じて、自分が本当にやりたい事を見出せたのは良かったと思いますね。
それにしても、さあやが医者か・・・。頭が良く、多くの生徒達の憧れの的になっている一方で、自分のやりたい事に悩んでいるあたり、今作開始前は、「プリンセス」のみなみに似ているな、と思っていましたが、進みたい道まで似るとはな・・・。(人を相手にする医者か、海の生き物を相手にする医者か、という違いはありますが)
でも、それが悪いと思っていません。さあやもみなみも、親と違う道を進む事に葛藤を感じながらも、大切な人達に自分の本当にやりたい事を悔いなく伝えたのですから、そこはすごいな、と思いますね。
私なんか、2人と同じ歳の時は、将来の事など全然考えず今しか考えてなかったですしね。もし2人と同じ立場だったら、ただ漫然と何の疑問も抱かず、親と同じ道を進んでいたでしょう。だから、2人の意志力、決断力は素晴らしいな、と感心しますね。
今回は、さあやがメインの話でしたが、他のサブキャラにも良いドラマがあったと思います。
まずは、さあやが医者の道を進む大きなきっかけとなったマキ先生。今は産婦人科医でも、親と同じ外科医を目指していた過去があるという事は、親の仕事に強く憧れていた事がうかがえ、そこは、さあやと似ており、今話の決断力を強めさせたでしょう。
自分の気持ちに正直になって親と違う道を選んだものの、それでも、後悔する事はあるし、困難を味わう事だってあったはずです。だけど、親と違う道を選ぶに至った時に受けた強い印象を忘れまいと、後悔や困難から目を背けずに前に進む事ができ、今の仕事にやりがいを感じているのだと思いますね。
れいらが言っていた通り、さあやの目の前には様々な困難が待ち受けている事でしょう。だけど、医者になりたいと思った原点を忘れなければ、何があっても諦めずに、いずれ立派な医師になれるんじゃないかと思いますね。
さあやのメイン回は今話でラストだと思いますが、強い意志力で新たな一歩を踏み出したさあやが今後どんな活躍をするのか、引き続き楽しみにしたいですね。
次は、さあやを女優としてライバル視していた蘭世。最初に登場した時は、大女優の娘であるがために目立ちがちなさあやが気に入らなかったように見えましたが、女優をやめると知って大きなショックを受けていたあたり、なんだかんだ言って、さあやの実力を認めていたんだな、と感じました。
自分と同じ道は進まないと知っても、さあやを引き止めず、しっかり応援していたのも、さあやの事が好きだったように感じられ、好印象でした。
ここまで蘭世が出たのは3回と、意外にも出番は少なく、今話の登場が最後だと思われますが、それでも、インパクトのある良キャラだったと思います。
最後は、さあやの母・れいら。娘の巣立ちの葛藤を描いていたのは見事だったと思います。
女優だけが、さあやの道じゃない。26話では、そんな事を言ってましたが、それでも、女優の道を選ぶんじゃないかと、あの葛藤を見た時は感じました。親の七光りと言われても、自分から厳しい指摘を受けながらも、たくましく名女優として成長するんじゃないかと。
それに、れいら自身も自分の仕事に誇りを持っているように感じました。でなきゃ、自分と違う将来を歩む娘を素直に応援できないなんて感情は抱かないでしょうし。
さあやは、母と違う道を選びましたが、それでも、母は常に心の中にある。そう信じたいですね。
さて、次回は、今年最後の「プリキュア」。
予告を見た感じでは、コメディ寄りの話になるのかも? 特に、ドクター・トラウムがまた愉快な一面を見せて、カオスな話を展開をしそうな気がします。(笑)
次回が終われば最終決戦が始まり、ギャグは少なくなるでしょう。次回は、精一杯笑って楽しんで、良い気分で最後の「プリキュア」を見終えたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。
最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「HUGっと!プリキュア」第44話「夢と決断の旅へ! さあやの大冒険!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、さあやは、映画の撮影に臨もうとしていました。
映画のタイトルは「薔薇の騎士(ナイト)と姫の夜明け」。中世の女騎士団長と姫の物語だとか。
さあやは、お姫様役として撮影に臨みます。

今日は、母・れいらと親子共演する事になっていました。
なお、この撮影現場には、産科医のマキ先生も。赤ちゃんにもしもの事があったらいけないと、監督が呼んだそうです。また、さあやの演技を見てみたいというのもあります。
その後、れいらが現場にやって来ました。

「お母さん・・・。」


「よろしく、さあや。緊張している?」
「うん・・・。けど・・・、私、全力で・・・。」


しかし、ちょうどその時・・・、





はな達が目を覚ますと・・・、




どうやら、映画の世界に入り込んじゃったようです。
~ Aパート ~
「何で映画の世界に? ってか、勇者はなちゃんだよ!」

「魔法使いになってるのです!」
「何これ? 武闘家?」

「私は黒猫のルル。ワクワクもんだニャ!」

ちょっ。前々作「魔法つかい」の主人公・みらいの口癖を易々と使うなや。中の人もノリノリで演じたろうなあ。(笑)
「おー! ファンタジー! はぐたん、また不思議な事した?」


「こら! 何でもはぐたんを疑うな!」


「子連れネズミ!」
「ネズミちゃうわ! はぐたん何もしとらん!」
「しとらーん!」


おいおい、前話といい、来月は放映最終月だというのに、ネズミ呼び多過ぎじゃね? 最終回でもネズミ呼びが多くなりそうで、ちょっと楽しみになってきました。(笑)
「ニャるほど。ほまれの時と同じ、VR空間のようだニャ!」



って言われても、その格好じゃ信憑性がなあ・・・。しかし、笑いの雰囲気を読んでいるあたり、進歩したアンドロイドだと評価しましょう。(笑)
「という事は、クライアス社のしわざか!?」
「キュアップ・ラパパ! 水晶さんによると、これは一大事なのです!」


えみるまで・・・。いやー、順応性高いって、素晴らしいな!(笑)
また、はなの腰にあるのは剣ではなく・・・、

直後、れいらが現れました。はなが監督だと思っているようです。しかも、役に入り切っています。


ルールーの解析によると、このVR空間は、皆の気持ちと連動しているようで。物語が終われば出られるとの事です。
少しして、撮影スタート。
「赤子よ。怪我はないか?」
「いけてる~!」

「ありがとうございます。ナイト様。私は、あなたの強さに憧れる・・・。」
「姫・・・。」

「広い世界に旅立ち、同じ目線に立った時、この泉のように湧く、あなたの強さの源が、私にも分かるのでしょう・・・。」




「私も、新たな道を進んでいきたい・・・。夜明けはもうすぐ・・・。」


「薬師寺さあや!」

「ねぎ!」
「ネギじゃありません。一条蘭世でございます!」


「あなたは姫。ライバルの私は、名もなき平民とは、これいかに? しかし、私の方が女優としては上! だと、分からしてさしあげますわ!」

「チェストー!」



「魔王に操られた市民から国を守ります! 私の覚悟を見よ!」


「フン! お姫様は結局お姫様ですわね!」
「そんな事・・・、ありませんわ・・・。」


「あなた、これで本気ですの?」


「隙あり!」


撮影は一旦カット。さあやは蘭世にもう一度演技をお願いしますが、手を振り払われました。
「何ですの、今の演技は!? 他の事に気を取られて、芝居の世界に入り込めていない!」

「握手は、ライバルとするものでしょ!」

れいらも同意見です。
それから少しして・・・、
「いつも不器用で嫌になる・・・。」
「さあや?」

「あのね、私・・・。」

しかし、その直後・・・、
「藪を突っついていたら、巨大生物出現だニャ。計算通りだし。」


ハイハイ、計算通り計算ど・・・、ってキミじゃねぇ。トラウム先生、ルールーに変なギミック付けさせ過ぎです。(笑)
巨大な怪獣から逃げるはな達。そんな中・・・、
「姫、お守り致す!」
「ダイガンさん!」


「私が来たからには5分で・・・、」



「3秒で終わりました。新記録だニャ。」
「ぶちょー!」

知ってた。さすが、安定と信頼のダイガン。とはいえ、怪獣に立ち向かおうとした勇気は認めるよ。まあ、5分で忘れちゃいそうだけど。(笑)
しばらくして、ダイガンはマキ先生に治療してもらいました。
「ゲームだったら、回復魔法でバーンと治せるんだけどね!」
「そういうオマケはないみたいですね。」


「しかし、5分で心は癒された。あの時と同じだ・・・。君は私に新しい夢をくれた・・・。」


「ありがとう・・・。」


「マキ先生。」
「うん?」
「先生はずっと、産婦人科のお医者さんになる事が夢だったんですか?」
「ううん。最初は親と同じ、外科を目指してたんだよ・・・。」

「え・・・。」
「研修医の時、内科、外科、色んなところを回って、経験を積むうちに・・・、出会っちゃったんだよね・・・。」




「先生・・・。ありがとう・・・。」


「先生は強いですね・・・。そうやってはっきり道を決めたら、後悔する事は・・・。」
「あるよ。」
「え・・・?」

「人生、そんなものだよ。どんな道を選んでも後悔する。だからさ、その時その時、心に正直に生きようって、私は思ってる。」


「フレフレ、私・・・。」

しばらくして・・・、



「いい顔、してますわね。」

そして、撮影開始。
「赤子よ。怪我はないか?」
「だいじょぶよ~!」

「ありがとうございます。ナイト様。私は、あなたの強さに憧れる・・・。」
「姫・・・。」

「広い世界に旅立ち、同じ目線に立った時、この泉のように湧く、あなたの強さの源が、私にも分かるのでしょう・・・。」



「私も、新たな道を進んでいきたい・・・。夜明けは・・・、もうすぐ・・・!」




「最初から、この芝居をやれってんですわ・・・。」

「いい芝居だったわ。この調子で頑張りなさい。」
「私・・・、お母さんに話さないといけない事がある・・・。」

「私・・・、この撮影が終わったら、女優をやめる・・・。」


「何で!? 何で!? 」
「蘭世ちゃん・・・。」
「どういう事なんですの!?」


「どれだけ愛しても・・・、人は思うとおりに動かないジレンマよ・・・。」

~ Bパート ~
「なぜ女優をやめるなんて言いますの!?」

「結局あなたにとって、お芝居の世界はお遊びでしたのね!」
「遊びじゃない! だからずっと・・・、迷ってた・・・。」


「女優をやめて、何を目指しますの?」
「お医者さん。」





「両方できませんの・・・?」
「私は器用じゃないから・・・。きっと両方中途半端になってしまう・・・。そんな気持ちで蘭世ちゃんの前に立てないよ・・・。」


「嫌になりますわ・・・。本当に・・・。」


「あなたが自分の夢を叶え、お医者さんになった頃、私は日本・・・、いや、世界を代表する女優になっていると思うけど、せいぜい悔しがりなさい!」

「確かに、悔しいって思うだろうな・・・。けど・・・、だからこそ、未来で! 蘭世ちゃんの前の立った時、なりたい自分になったって言えるように頑張る!」





「マキ先生と同じ格好だ!」
「さあやのなりたい自分!」


「さあやの人生は、さあやのもの。」

「お母さん・・・。」
「好きにしたらいいわ。」

「ただ、撮影は真剣にやり切りなさい。」
「はい!」



「さあやが自分の夢を見つけた・・・。それは嬉しい事・・・。」

「さすがは名女優。心を隠すのが上手い。」

「けれど、私の前では、すべてを・・・、さらけ出していいのです・・・。」

直後、リストルは、れいらのトゲパワワを元に、猛オシマイダーを発注。

すぐに、猛オシマイダーをはぐたんを連れ去っていきました。はな達はプリキュアに変身します。
「さあや・・・。」
「さあやちがう! はぐたんよ!」

猛オシマイダーは、はぐたんを内部に取り込みました。エール達は、はぐたんを助けようと向かいますが、猛オシマイダーの攻撃に阻まれます。
そんな中・・・、


「お母さん!」

アンジュは、母と話したいと、エールとエトワールの力を借りて、猛オシマイダーの中に飛び込みました。
そして・・・、












「お母さん・・・。」

「初めて抱き締めた時の小ささ・・・。この子のためなら何でもできると思った・・・。」

「愛おしい娘の巣立ち・・・。なのに・・・、どうして、私・・・、応援できないの・・・。」

「さあやが・・・、お母さんが憧れだと言ってくれた事、嬉しかった・・・。」

「お母さん!」
「さあ・・・、や・・・。」

「私の今までの夢は・・・、お母さんが見ている世界を見てみたい・・・、だった・・・。」

「その世界に触れる事ができたから、新しい夢が見つかりました・・・。」

「私はお医者さんになって、みんなを癒したい! 笑顔にしたい! お母さんがお芝居で大勢の人を幸せにしているように!」

「大きく・・・、なったわね・・・。」
「お母さん・・・。」



「産んでくれてありがとう・・・。」



そして、アンジュとはぐたんは、猛オシマイダーの内部から抜け出ました。直後、マザーハートの力で、猛オシマイダーを浄化。
また、VR空間からも抜け出し、撮影が始まりました。
「赤子よ。怪我はないか?」
「げんきなった~!」

「ありがとうございます。ナイト様。私は、あなたの強さに憧れる・・・。」
「姫・・・。」



「広い世界に旅立ち、同じ目線に立った時・・・、」
「これからも、あなたの前には困難が待ち受けるでしょう・・・。」


「台本と違う?」
「いい・・・。そのままカメラ回せ。」

「けれど、今の気持ちを忘れないで。夢を、明日を、真っ直ぐ見る瞳が、あなたの強さなのです。」


「はい! 私は新たな道を進んでいきます! 夜明けは今!」


これにて撮影終了。さあやもれいらも良い芝居だったと監督は称え、2人は笑顔を交わします。

その後、帰路に就くはな達。そういえば、もうすぐクリスマスです。
「サンタさん、今年も来てくれるかな!」

「サンタさん・・・、とは何ですニャ?」
「えっと・・・。サンタさんというのは・・・。」

ルールーさん、猫モードはもういいっす。こんな面白ギミックを付けたドクター・トラウムは、やはり天才だと思います。(笑)



『えーっ!?』
「サンタさん!?」


「みんなでくりすます!いぇい!」


ホンマ、はぐたん、ようしゃべるようになったなあ。でも、なんか妙な笑いが出てきちゃって困ります。(笑)
今回は、これで終了です。
次回:「みんなでHUGっと! メリークリスマス☆」
空からサンタが降ってきましたが、風邪をひいてプレゼントを配りに行けなくなってしまいました。そこで、はな達が配りに行く事に。
大切な人にプレゼントを渡したり、ケーキを食べたり、歌ったりと、街中にはアスパワワがいっぱいです。そんな中、猛オシマイダーになったジェロスが現れて・・・。

【まとめ】
さあやは母・れいらに、医者になりたい気持ちと、母への想いを伝え、最高の親子共演を果たしました。
さあやの物語は良い形で終結したと思います。
親の生き様に憧れてはいたものの、同じ将来を歩むかどうかは悩んでいましたが、様々な人との出会いを通じて、自分が本当にやりたい事を見出せたのは良かったと思いますね。
それにしても、さあやが医者か・・・。頭が良く、多くの生徒達の憧れの的になっている一方で、自分のやりたい事に悩んでいるあたり、今作開始前は、「プリンセス」のみなみに似ているな、と思っていましたが、進みたい道まで似るとはな・・・。(人を相手にする医者か、海の生き物を相手にする医者か、という違いはありますが)
でも、それが悪いと思っていません。さあやもみなみも、親と違う道を進む事に葛藤を感じながらも、大切な人達に自分の本当にやりたい事を悔いなく伝えたのですから、そこはすごいな、と思いますね。
私なんか、2人と同じ歳の時は、将来の事など全然考えず今しか考えてなかったですしね。もし2人と同じ立場だったら、ただ漫然と何の疑問も抱かず、親と同じ道を進んでいたでしょう。だから、2人の意志力、決断力は素晴らしいな、と感心しますね。
今回は、さあやがメインの話でしたが、他のサブキャラにも良いドラマがあったと思います。
まずは、さあやが医者の道を進む大きなきっかけとなったマキ先生。今は産婦人科医でも、親と同じ外科医を目指していた過去があるという事は、親の仕事に強く憧れていた事がうかがえ、そこは、さあやと似ており、今話の決断力を強めさせたでしょう。
自分の気持ちに正直になって親と違う道を選んだものの、それでも、後悔する事はあるし、困難を味わう事だってあったはずです。だけど、親と違う道を選ぶに至った時に受けた強い印象を忘れまいと、後悔や困難から目を背けずに前に進む事ができ、今の仕事にやりがいを感じているのだと思いますね。
れいらが言っていた通り、さあやの目の前には様々な困難が待ち受けている事でしょう。だけど、医者になりたいと思った原点を忘れなければ、何があっても諦めずに、いずれ立派な医師になれるんじゃないかと思いますね。
さあやのメイン回は今話でラストだと思いますが、強い意志力で新たな一歩を踏み出したさあやが今後どんな活躍をするのか、引き続き楽しみにしたいですね。
次は、さあやを女優としてライバル視していた蘭世。最初に登場した時は、大女優の娘であるがために目立ちがちなさあやが気に入らなかったように見えましたが、女優をやめると知って大きなショックを受けていたあたり、なんだかんだ言って、さあやの実力を認めていたんだな、と感じました。
自分と同じ道は進まないと知っても、さあやを引き止めず、しっかり応援していたのも、さあやの事が好きだったように感じられ、好印象でした。
ここまで蘭世が出たのは3回と、意外にも出番は少なく、今話の登場が最後だと思われますが、それでも、インパクトのある良キャラだったと思います。
最後は、さあやの母・れいら。娘の巣立ちの葛藤を描いていたのは見事だったと思います。
女優だけが、さあやの道じゃない。26話では、そんな事を言ってましたが、それでも、女優の道を選ぶんじゃないかと、あの葛藤を見た時は感じました。親の七光りと言われても、自分から厳しい指摘を受けながらも、たくましく名女優として成長するんじゃないかと。
それに、れいら自身も自分の仕事に誇りを持っているように感じました。でなきゃ、自分と違う将来を歩む娘を素直に応援できないなんて感情は抱かないでしょうし。
さあやは、母と違う道を選びましたが、それでも、母は常に心の中にある。そう信じたいですね。
さて、次回は、今年最後の「プリキュア」。
予告を見た感じでは、コメディ寄りの話になるのかも? 特に、ドクター・トラウムがまた愉快な一面を見せて、カオスな話を展開をしそうな気がします。(笑)
次回が終われば最終決戦が始まり、ギャグは少なくなるでしょう。次回は、精一杯笑って楽しんで、良い気分で最後の「プリキュア」を見終えたいと思います。
今話の感想は、これで以上です。
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