今話の名セリフ:「今は海に出て離れ離れだけど、心は一緒・・・。だから、どんなに寂しくても、思い出のしらす丼さえあれば、元気になれるの!」
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第13話「うばわれた思い出を守れ! 明かされる拓海のヒミツ」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、ゆい達は、あまねの家を訪れていました。
「誠にかたじけない! せっかく足を運んでくれたのだが・・・。」
「ごめんね。あまねは今、眠ったところなんだよ・・・。」
「そうですか・・・。」
「あまねには、命に代えてでも伝えておく・・・。」
いや、命まで代えなくてもいいっすよ。この兄ちゃん、侍の魂でも乗り移ってるんでしょうか。(笑)
「お詫びと言ってはなんだけど、良ければこれ、みんなでどうぞ。」
「ご丁寧にありがとうございます。お二人は、あまねさんのお兄様ですか?」
「申し遅れ、重ね重ね申し訳ない・・・。自分は、兄のゆあんと申す!」
「僕は、みつき。僕達双子なんだ。よろしくね!」
あまねは、ブンドル団の支配から救われたものの、ずっと寝込んでいる模様です。
オープニング映像が一部変わりました。ブンドル団のカットは、ジェントルーが削られたものとなりました。
~ Aパート ~
それから後日、拓海は、先日ゆいが怪物と戦っていた事を気にしていました。
そんな中、ゆいが、拓海に声をかけてきました。拓海は、ローズマリーの事について、ゆいに色々聞いてきましたが、ゆいは、どうにかごまかしたようです。
今日の放課後も、ゆい達3人は食べ歩きをしたいところですが、ゆいは用事がある模様。ゆいの父親が久々に帰って来るようです。
ゆいの父は、拓海の父と一緒に漁師をやっていて、船で世界を回っているとか。そのため、なかなか会えないようです。
その頃、拓海は、先に家に帰っていました。
「まだ準備してるの? 荷物多過ぎ。」
「これでも減らしたつもりだが、今度の航海は、ちょっと長くなりそうだからな・・・。」
「なんか落ちたけど?」
「これ・・・、光ってる?」
「拓海!」
「父さん!」
「今の・・・、何?」
「お前にこれを、話す時が来たか・・・。」
「クッキングダム・・・。その話、母さんは・・・?」
「知っている。」
「マジか・・・。」
「そのデリシャストーンには、不思議な力が宿っていて、持つ者によってその力を発揮できるんだ・・・。」
「じゃあ、さっきのは・・・?」
「石がお前を選んだようだ・・・。これを使う力がある者だと・・・。それが何を意味するのかは分からないが・・・。」
「これはお前に預ける。いいか、拓海。さっきので分かったろ? この石は、おいそれと使ってはならないものだ。なくさないように、大切に保管しといてくれ。」
「分かった・・・。」
「この石、あのローズマリーのやつと同じものなのか? ゆいは、アイツにそそのかされて怪物退治を?」
「もし何かあったら、オレが・・・!」
〈この石は、おいそれと使ってはならないものだ。〉
「分かってるよ・・・。」
「確かに、これを着るのはな・・・。」
それから少しして、ゆい、拓海、2人の母は、父親と再会。と言っても、リモートではありますが。
「おー。ゆい、元気か?」
「拓海。ゆいちゃんと仲良くやってるか? お前は昔から、ゆいちゃんが大好きだったよな。」
お父さんと再会して早々、ゆいが大好きなんて言われるとか、災難やのう。ゆいが鈍感過ぎるのが救いでしょうか。ゆいが食い意地張ってる子で良かったね、拓海君。(笑)
「今年の海の調子はどう?」
「いい調子だ。あきほさんほどではないけど、こっちの魚料理も、なかなか美味しいよ!」
「いいなー・・・。食べてみたい!」
「そろそろ時間かな。」
「寂しいわ・・・。」
「すまない・・・。あまり時間がとれなくて・・・。」
「でも、あんちゃんが好きそうな美味しいお土産、沢山買って帰るからね!」
「はーい! 楽しみに待ってる!」
「頼むから、人前でそういうのやめろよ・・・。」
まったくだよ。メイン視聴層の女の子達に刺激が強いかもしれないし。
でも、後ろのゆいの表情を見ていると、「何やってるんだろう?」と思った子は意外と多かったりして。まあ、いずれにせよ、私には刺激が強過ぎです、ハイ。(お前、歳いくつだよ(笑))
「それじゃ、ひかるさんも身体にお気を付けて。」
「うん。あきほさんもね。ゆいも、また連絡するよ!」
「うん! またね!」
「はー・・・。もっとお話ししたかったな・・・。」
「ゆいちゃんは寂しいよね・・・。私も寂しい・・・。」
「けど、そんな時は、門平さんとの思い出の味を食べて、元気を出すの!」
「思い出の味?」
「そう・・・。あの日は、今からちょうど20年前・・・。ゲストハウスの前で、腹ペコの門平さんが倒れてて・・・。」
「腹ペコの・・・。」
「それでね、とれたての美味しいしらすがあったから、しらす丼を用意していたら、門平さんが手伝ってくれて・・・。」
「ご迷惑をおかけして、すみません・・・。数日飲まず食わずだったものでして・・・。」
「遠慮しないで下さい。それより門平さんが作ったこの出汁醤油、すごく美味しいですね!」
「良かった・・・。みりんとかつおぶしをひと煮立ちしただけの簡単なものですが・・・。」
「それをさっと作るなんて、お料理上手ですね。もしかして、料理人さんですか?」
「いえ・・・。」
「宿を探しているんですよね? 良ければ。うちのゲストハウスで住み込みで働きませんか? ちょうど人手が欲しかったところで・・・。」
「ぜひ、よろしくお願いします!」
「すみません・・・。」
「いえ・・・。」
「門平さんと過ごす事になって、私は毎日が幸せだった・・・。けれど・・・。」
「ここをやめるって、急にどうして?」
「僕は、あなたと一緒になれないんだ・・・。すまない・・・。」
「待って! 私は、あなたの事が!」
「やっぱり無理だ・・・。僕も君と、離れる事など・・・。」
「いや、その話、もういいから・・・。」
「いいじゃない! 何度も言いたいの!」
「大恋愛だったからね!」
「今は海に出て離れ離れだけど、心は一緒・・・。だから、どんなに寂しくても、思い出のしらす丼さえあれば、元気になれるの!」
「そっか! ご飯は笑顔だね!」
「ほら。2人とも、これでも食べて一休みしようか。」
「はい。」
「いただきます・・・。」
「うまっ!」
「そういう時は、『デリシャスマイル~!』だよ! やってやって! せーの!」
「やだよ・・・。」
「えー・・・。」
「さっきはごめん・・・。」
「うん!」
「ご飯は笑顔。」
「はらペコった~・・・。しらす丼食べたい・・・。」
「それなら用意してあるよ。」
「やった! しらす丼!」
「相変わらず食い意地張ってんな・・・。」
その頃、ブンドル団では、ナルシストルーが、レシピッピを探知できる装置を完成させたとの事。
「レシピッピを奪うついでに、色々楽しませてもらうよ。」
「期待しています。」
「っていうか、アンタは、面倒を起こすなよ・・・。」
期待しているのか、していないのか、どっちだよ。まあ、「正義は勝つ」がこのアニメの鉄則だから、仮にアンタが出撃したとしても、面倒が起きるのは間違いないでしょうね。(笑)
~ Bパート ~
街に出たナルシストルーは、レシピッピを発見しました。
「トルルン、トルルン、ブンドルー!」
ちょうどその頃、ゆいのウォッチからアラーム音が。拓海達には用事があると言って、レシピッピが捕まった現場に向かいます。
しかし、ゆいが家を出ようとした時・・・、
「変ね・・・。私、どうしてしらす丼が食べたくなったのかしら?」
「あ? 何だよ、急に。思い出の味で散々元気を出すって語ってただろ?」
「思い出の味? しらす丼が?」
「あんさん?」
「母さん?」
「そんな事より、ゆいちゃん。何か用事があるんじゃ?」
そう言われたゆいは、家を出て、現場に向かいました。
そして、現場に到着。ちょうど、ここね達も到着しました。
「あなたは?」
「フフッ。全員揃ったか。待たせたな。オレ様はナルシストルー。超絶イケてる怪盗さ。」
「誰も待ってない・・・。」
「残念なイケメンパム・・・。」
「あの人も操られてるのかな?」
ここね達全員から変人扱いされてて草。いやー、苦しむ顔って最高とかほざいてたヤツが、こんなに酷評されるとか最高だね! デリシャスマイル~!(お前も性格悪いよな(笑))
「オレ様はジェントルーなんかとは格が違う。一緒にするな。」
あ。変人扱いされたのに、全然効いてない・・・。なんか悔しいぞ。
意外と精神力が強いのでしょうか。もしかしたら、悪口をシャットアウトする耳栓を常につけている小者なのかもしれませんね。(笑)
「何がどう違うメン?」
「気付いてないのか? オレ様が奪ったのはレシピッピだけじゃない。その料理にまつわる大事な思い出も奪ってやったのさ!」
「あなたのしわざだったの? どうしてそんな事を!?」
「楽しそうに料理を食べるヤツらを見ると、なんかムカつくんだよね!」
「そんな・・・。酷い! レシピッピだけじゃなくて、大事な思い出まで奪うなんて!」
「何で怒るの? そもそもレシピッピを捕まえたところで、君には関係ない事だろ?」
「関係ある! ご飯は笑顔だから!」
「美味しいの傍にいてくれるレシピッピも、お料理と大事な思い出も、私達にとって笑顔の元・・・。だから、自分勝手に誰かの笑顔を奪うのは許せない!」
「フッ、面白い。」
「カモン! モットウバウゾー!」
その後、ローズマリーは、デリシャスフィールドを展開。物陰から見ていた拓海も後を追いました。
ゆい達3人はプリキュアに変身。
バトルスタート。まずは、ヤムヤムがバリバリカッターブレイズを放ちましたが、避けられます。
ですが、ヤムヤムは、めげじとバリバリカッターブレイズを連発。モットウバウゾーは回避しきれず、ダメージを受けました。
直後、スパイシーが、ピリッtoヘビーサンドプレス。モットウバウゾーを追い詰めると思われましたが、怒りでパワーアップし、プレスを弾きました。
その後、モットウバウゾーは素早く動き出し、プレシャスの1000キロカロリーパンチを易々と回避。プレシャスは、モットウバウゾーの反撃を受けそうになりましたが・・・、
モットウバウゾーが動けなくなったところで、再度1000キロカロリーパンチ。
モットウバウゾーに大ダメージを与えた後は、ミックスハートアタック。モットウバウゾーをやっつけ、レシピッピを救出できました。
それから少しして・・・、
「ご飯は笑顔だから!」
「あいつ・・・。自分の意志で怪物と戦ってるのか・・・。」
「だったら、オレは、お前の笑顔を守る・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「初恋ってどんな味? 恋するキモチと拓海のこたえ」
拓海は後輩の女の子・ともえに告白されました。
ともえの背中を押すゆい達ですが、そこにナルシストルーが。モットウバウゾーに苦戦するプレシャス達の前に現れたのは・・・。
【まとめ】
今話は、初登場キャラがやや多かったり、ナルシストルーが初めて出撃したり、「モットウバウゾー」という新しい怪物が登場したりと、新しいものづくしの回でした。
前話は、ブンドル団の一員・ジェントルーとの決着がつき、ストーリーの大きな節目を迎えただけに、今回は、新章スタートという印象が強かったと感じています。
ブンドル団の魔の手から救われたあまねは、今話の出番はなし。追加プリキュア「キュアフィナーレ」になる可能性が最も高いだけに、出ず終いだったのは意外でした。
ただ、しばらくの間、学校を休んでいるとの事。ブンドル団による洗脳が身体に大きな負担を与えたのでしょうか。
それに、心の傷もあるでしょう。洗脳されていたとはいえ、ジェントルーとして様々な悪事を行い、多くの人に迷惑をかけてきた訳ですし。
あまねは今どんな思いでいるのか、すごく気になるところ。次回か次々回には再登場するでしょう。その時をじっくり待ちたいと思います。
あまねは出てこなかったものの、2人の兄が初登場。オープニング前のみの登場でしたが、優しいお兄さんという感じは伝わりました。
っていうか、ゆあんは、かなり古風な口調でしたね。それこそ、侍の魂が乗り移ってるんじゃないかと思ったほどです。(笑)
今のあまねにとって、彼らの存在は大きな心の支えになりそうですが、果たして? 今後、彼らがあまねにどう接するのか、注目ですね。
初登場といえば、ゆいの父親・ひかるもですね。プリキュア公式YouTubeチャンネルにある「キュアプレシャスへ100のしつもん」で、あらかじめ、ゆいの父親が漁師である事は知っていたのですが、世界を回っているために、なかなか会えないというのは、予想外でした。
とはいえ、今後どこかの回で、ゆいの成長に関わるキーキャラになるんじゃないかと考えています。10話以上も先になるかもしれませんが、再登場が楽しみですね。
さらに、拓海の父・門平も初登場。今話において、謎多きキャラとして描かれていたと思います。
デリシャストーンを持っていたという事は、門平もクッキングダムの人間である事が考えられるでしょう。誰かから託されたという事も考えられますが、その線は薄いでしょうね。
また、20年前にゲストハウス「福あん」の前で倒れてたとの事で、ゆいは、それを聞いて、ゆい達の世界に来たばかりのローズマリーを想像していました。これも、門平がクッキングダムと何らかの関係があるように思わせるでしょう。
そういえば、オープニングのクッキングダムのキャラのカットでは、ローズマリーと、近衛隊長・フェンネルの他に、もう1人謎のキャラがいましたね。
一番右のキャラが、そうですね。
もしかしたら、これが門平なのかも?
このカットではローブ姿で、門平が拓海の母・あんから離れようとした時もローブを着ていました。となると、この謎のキャラは門平である可能性が高いと思いますね。
あんがクッキングダムの事を知っているというのも驚きでした。
長く付き合うとなると隠し事は良くないという事から門平が明かしたのでしょうか。門平の素性を知っても、しっかり受け入れているあたり、門平は良い人に巡り合えたと思いますね。
そういえば、あんって、今は43歳なんですね。
という事は、私より年上なのか。なるほど。これは、敬意を表して、「あんお姉様」と呼んだ方がいいかもしれませんね。(笑)
今話のタイトルには「拓海のヒミツ」とありましたが、秘密に迫るというより、過去の大きな出来事が明かされました。1年前に父からデリシャストーンを託されたりとか、幼少期にゆいと一緒に「ご飯は笑顔」という言葉を教えられたりとか。
特に、「ご飯は笑顔」という言葉を知った事は、ゆいを守るためにデリシャストーンの力を使おうと思う事に繋がって、良い事だと思いました。
はっきりと描かれてはいませんでしたが、今話のプレシャスのピンチを救ったのは、デリシャストーンの力を使った拓海で間違いないでしょうね。
おそらく、次回もプリキュアの戦いに加勢すると思われ、そして、プレシャス達の目の前に現れるのでしょう。例の白基調のタキシード姿で。
次回は恋愛の話になりそうですが、拓海とプリキュアの対面に大きく注目したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第13話「うばわれた思い出を守れ! 明かされる拓海のヒミツ」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、ゆい達は、あまねの家を訪れていました。
「誠にかたじけない! せっかく足を運んでくれたのだが・・・。」
「ごめんね。あまねは今、眠ったところなんだよ・・・。」
「そうですか・・・。」
「あまねには、命に代えてでも伝えておく・・・。」
いや、命まで代えなくてもいいっすよ。この兄ちゃん、侍の魂でも乗り移ってるんでしょうか。(笑)
「お詫びと言ってはなんだけど、良ければこれ、みんなでどうぞ。」
「ご丁寧にありがとうございます。お二人は、あまねさんのお兄様ですか?」
「申し遅れ、重ね重ね申し訳ない・・・。自分は、兄のゆあんと申す!」
「僕は、みつき。僕達双子なんだ。よろしくね!」
あまねは、ブンドル団の支配から救われたものの、ずっと寝込んでいる模様です。
オープニング映像が一部変わりました。ブンドル団のカットは、ジェントルーが削られたものとなりました。
~ Aパート ~
それから後日、拓海は、先日ゆいが怪物と戦っていた事を気にしていました。
そんな中、ゆいが、拓海に声をかけてきました。拓海は、ローズマリーの事について、ゆいに色々聞いてきましたが、ゆいは、どうにかごまかしたようです。
今日の放課後も、ゆい達3人は食べ歩きをしたいところですが、ゆいは用事がある模様。ゆいの父親が久々に帰って来るようです。
ゆいの父は、拓海の父と一緒に漁師をやっていて、船で世界を回っているとか。そのため、なかなか会えないようです。
その頃、拓海は、先に家に帰っていました。
「まだ準備してるの? 荷物多過ぎ。」
「これでも減らしたつもりだが、今度の航海は、ちょっと長くなりそうだからな・・・。」
「なんか落ちたけど?」
「これ・・・、光ってる?」
「拓海!」
「父さん!」
「今の・・・、何?」
「お前にこれを、話す時が来たか・・・。」
「クッキングダム・・・。その話、母さんは・・・?」
「知っている。」
「マジか・・・。」
「そのデリシャストーンには、不思議な力が宿っていて、持つ者によってその力を発揮できるんだ・・・。」
「じゃあ、さっきのは・・・?」
「石がお前を選んだようだ・・・。これを使う力がある者だと・・・。それが何を意味するのかは分からないが・・・。」
「これはお前に預ける。いいか、拓海。さっきので分かったろ? この石は、おいそれと使ってはならないものだ。なくさないように、大切に保管しといてくれ。」
「分かった・・・。」
「この石、あのローズマリーのやつと同じものなのか? ゆいは、アイツにそそのかされて怪物退治を?」
「もし何かあったら、オレが・・・!」
〈この石は、おいそれと使ってはならないものだ。〉
「分かってるよ・・・。」
「確かに、これを着るのはな・・・。」
それから少しして、ゆい、拓海、2人の母は、父親と再会。と言っても、リモートではありますが。
「おー。ゆい、元気か?」
「拓海。ゆいちゃんと仲良くやってるか? お前は昔から、ゆいちゃんが大好きだったよな。」
お父さんと再会して早々、ゆいが大好きなんて言われるとか、災難やのう。ゆいが鈍感過ぎるのが救いでしょうか。ゆいが食い意地張ってる子で良かったね、拓海君。(笑)
「今年の海の調子はどう?」
「いい調子だ。あきほさんほどではないけど、こっちの魚料理も、なかなか美味しいよ!」
「いいなー・・・。食べてみたい!」
「そろそろ時間かな。」
「寂しいわ・・・。」
「すまない・・・。あまり時間がとれなくて・・・。」
「でも、あんちゃんが好きそうな美味しいお土産、沢山買って帰るからね!」
「はーい! 楽しみに待ってる!」
「頼むから、人前でそういうのやめろよ・・・。」
まったくだよ。メイン視聴層の女の子達に刺激が強いかもしれないし。
でも、後ろのゆいの表情を見ていると、「何やってるんだろう?」と思った子は意外と多かったりして。まあ、いずれにせよ、私には刺激が強過ぎです、ハイ。(お前、歳いくつだよ(笑))
「それじゃ、ひかるさんも身体にお気を付けて。」
「うん。あきほさんもね。ゆいも、また連絡するよ!」
「うん! またね!」
「はー・・・。もっとお話ししたかったな・・・。」
「ゆいちゃんは寂しいよね・・・。私も寂しい・・・。」
「けど、そんな時は、門平さんとの思い出の味を食べて、元気を出すの!」
「思い出の味?」
「そう・・・。あの日は、今からちょうど20年前・・・。ゲストハウスの前で、腹ペコの門平さんが倒れてて・・・。」
「腹ペコの・・・。」
「それでね、とれたての美味しいしらすがあったから、しらす丼を用意していたら、門平さんが手伝ってくれて・・・。」
「ご迷惑をおかけして、すみません・・・。数日飲まず食わずだったものでして・・・。」
「遠慮しないで下さい。それより門平さんが作ったこの出汁醤油、すごく美味しいですね!」
「良かった・・・。みりんとかつおぶしをひと煮立ちしただけの簡単なものですが・・・。」
「それをさっと作るなんて、お料理上手ですね。もしかして、料理人さんですか?」
「いえ・・・。」
「宿を探しているんですよね? 良ければ。うちのゲストハウスで住み込みで働きませんか? ちょうど人手が欲しかったところで・・・。」
「ぜひ、よろしくお願いします!」
「すみません・・・。」
「いえ・・・。」
「門平さんと過ごす事になって、私は毎日が幸せだった・・・。けれど・・・。」
「ここをやめるって、急にどうして?」
「僕は、あなたと一緒になれないんだ・・・。すまない・・・。」
「待って! 私は、あなたの事が!」
「やっぱり無理だ・・・。僕も君と、離れる事など・・・。」
「いや、その話、もういいから・・・。」
「いいじゃない! 何度も言いたいの!」
「大恋愛だったからね!」
「今は海に出て離れ離れだけど、心は一緒・・・。だから、どんなに寂しくても、思い出のしらす丼さえあれば、元気になれるの!」
「そっか! ご飯は笑顔だね!」
「ほら。2人とも、これでも食べて一休みしようか。」
「はい。」
「いただきます・・・。」
「うまっ!」
「そういう時は、『デリシャスマイル~!』だよ! やってやって! せーの!」
「やだよ・・・。」
「えー・・・。」
「さっきはごめん・・・。」
「うん!」
「ご飯は笑顔。」
「はらペコった~・・・。しらす丼食べたい・・・。」
「それなら用意してあるよ。」
「やった! しらす丼!」
「相変わらず食い意地張ってんな・・・。」
その頃、ブンドル団では、ナルシストルーが、レシピッピを探知できる装置を完成させたとの事。
「レシピッピを奪うついでに、色々楽しませてもらうよ。」
「期待しています。」
「っていうか、アンタは、面倒を起こすなよ・・・。」
期待しているのか、していないのか、どっちだよ。まあ、「正義は勝つ」がこのアニメの鉄則だから、仮にアンタが出撃したとしても、面倒が起きるのは間違いないでしょうね。(笑)
~ Bパート ~
街に出たナルシストルーは、レシピッピを発見しました。
「トルルン、トルルン、ブンドルー!」
ちょうどその頃、ゆいのウォッチからアラーム音が。拓海達には用事があると言って、レシピッピが捕まった現場に向かいます。
しかし、ゆいが家を出ようとした時・・・、
「変ね・・・。私、どうしてしらす丼が食べたくなったのかしら?」
「あ? 何だよ、急に。思い出の味で散々元気を出すって語ってただろ?」
「思い出の味? しらす丼が?」
「あんさん?」
「母さん?」
「そんな事より、ゆいちゃん。何か用事があるんじゃ?」
そう言われたゆいは、家を出て、現場に向かいました。
そして、現場に到着。ちょうど、ここね達も到着しました。
「あなたは?」
「フフッ。全員揃ったか。待たせたな。オレ様はナルシストルー。超絶イケてる怪盗さ。」
「誰も待ってない・・・。」
「残念なイケメンパム・・・。」
「あの人も操られてるのかな?」
ここね達全員から変人扱いされてて草。いやー、苦しむ顔って最高とかほざいてたヤツが、こんなに酷評されるとか最高だね! デリシャスマイル~!(お前も性格悪いよな(笑))
「オレ様はジェントルーなんかとは格が違う。一緒にするな。」
あ。変人扱いされたのに、全然効いてない・・・。なんか悔しいぞ。
意外と精神力が強いのでしょうか。もしかしたら、悪口をシャットアウトする耳栓を常につけている小者なのかもしれませんね。(笑)
「何がどう違うメン?」
「気付いてないのか? オレ様が奪ったのはレシピッピだけじゃない。その料理にまつわる大事な思い出も奪ってやったのさ!」
「あなたのしわざだったの? どうしてそんな事を!?」
「楽しそうに料理を食べるヤツらを見ると、なんかムカつくんだよね!」
「そんな・・・。酷い! レシピッピだけじゃなくて、大事な思い出まで奪うなんて!」
「何で怒るの? そもそもレシピッピを捕まえたところで、君には関係ない事だろ?」
「関係ある! ご飯は笑顔だから!」
「美味しいの傍にいてくれるレシピッピも、お料理と大事な思い出も、私達にとって笑顔の元・・・。だから、自分勝手に誰かの笑顔を奪うのは許せない!」
「フッ、面白い。」
「カモン! モットウバウゾー!」
その後、ローズマリーは、デリシャスフィールドを展開。物陰から見ていた拓海も後を追いました。
ゆい達3人はプリキュアに変身。
バトルスタート。まずは、ヤムヤムがバリバリカッターブレイズを放ちましたが、避けられます。
ですが、ヤムヤムは、めげじとバリバリカッターブレイズを連発。モットウバウゾーは回避しきれず、ダメージを受けました。
直後、スパイシーが、ピリッtoヘビーサンドプレス。モットウバウゾーを追い詰めると思われましたが、怒りでパワーアップし、プレスを弾きました。
その後、モットウバウゾーは素早く動き出し、プレシャスの1000キロカロリーパンチを易々と回避。プレシャスは、モットウバウゾーの反撃を受けそうになりましたが・・・、
モットウバウゾーが動けなくなったところで、再度1000キロカロリーパンチ。
モットウバウゾーに大ダメージを与えた後は、ミックスハートアタック。モットウバウゾーをやっつけ、レシピッピを救出できました。
それから少しして・・・、
「ご飯は笑顔だから!」
「あいつ・・・。自分の意志で怪物と戦ってるのか・・・。」
「だったら、オレは、お前の笑顔を守る・・・。」
今回は、これで終了です。
次回:「初恋ってどんな味? 恋するキモチと拓海のこたえ」
拓海は後輩の女の子・ともえに告白されました。
ともえの背中を押すゆい達ですが、そこにナルシストルーが。モットウバウゾーに苦戦するプレシャス達の前に現れたのは・・・。
【まとめ】
今話は、初登場キャラがやや多かったり、ナルシストルーが初めて出撃したり、「モットウバウゾー」という新しい怪物が登場したりと、新しいものづくしの回でした。
前話は、ブンドル団の一員・ジェントルーとの決着がつき、ストーリーの大きな節目を迎えただけに、今回は、新章スタートという印象が強かったと感じています。
ブンドル団の魔の手から救われたあまねは、今話の出番はなし。追加プリキュア「キュアフィナーレ」になる可能性が最も高いだけに、出ず終いだったのは意外でした。
ただ、しばらくの間、学校を休んでいるとの事。ブンドル団による洗脳が身体に大きな負担を与えたのでしょうか。
それに、心の傷もあるでしょう。洗脳されていたとはいえ、ジェントルーとして様々な悪事を行い、多くの人に迷惑をかけてきた訳ですし。
あまねは今どんな思いでいるのか、すごく気になるところ。次回か次々回には再登場するでしょう。その時をじっくり待ちたいと思います。
あまねは出てこなかったものの、2人の兄が初登場。オープニング前のみの登場でしたが、優しいお兄さんという感じは伝わりました。
っていうか、ゆあんは、かなり古風な口調でしたね。それこそ、侍の魂が乗り移ってるんじゃないかと思ったほどです。(笑)
今のあまねにとって、彼らの存在は大きな心の支えになりそうですが、果たして? 今後、彼らがあまねにどう接するのか、注目ですね。
初登場といえば、ゆいの父親・ひかるもですね。プリキュア公式YouTubeチャンネルにある「キュアプレシャスへ100のしつもん」で、あらかじめ、ゆいの父親が漁師である事は知っていたのですが、世界を回っているために、なかなか会えないというのは、予想外でした。
とはいえ、今後どこかの回で、ゆいの成長に関わるキーキャラになるんじゃないかと考えています。10話以上も先になるかもしれませんが、再登場が楽しみですね。
さらに、拓海の父・門平も初登場。今話において、謎多きキャラとして描かれていたと思います。
デリシャストーンを持っていたという事は、門平もクッキングダムの人間である事が考えられるでしょう。誰かから託されたという事も考えられますが、その線は薄いでしょうね。
また、20年前にゲストハウス「福あん」の前で倒れてたとの事で、ゆいは、それを聞いて、ゆい達の世界に来たばかりのローズマリーを想像していました。これも、門平がクッキングダムと何らかの関係があるように思わせるでしょう。
そういえば、オープニングのクッキングダムのキャラのカットでは、ローズマリーと、近衛隊長・フェンネルの他に、もう1人謎のキャラがいましたね。
一番右のキャラが、そうですね。
もしかしたら、これが門平なのかも?
このカットではローブ姿で、門平が拓海の母・あんから離れようとした時もローブを着ていました。となると、この謎のキャラは門平である可能性が高いと思いますね。
あんがクッキングダムの事を知っているというのも驚きでした。
長く付き合うとなると隠し事は良くないという事から門平が明かしたのでしょうか。門平の素性を知っても、しっかり受け入れているあたり、門平は良い人に巡り合えたと思いますね。
そういえば、あんって、今は43歳なんですね。
という事は、私より年上なのか。なるほど。これは、敬意を表して、「あんお姉様」と呼んだ方がいいかもしれませんね。(笑)
今話のタイトルには「拓海のヒミツ」とありましたが、秘密に迫るというより、過去の大きな出来事が明かされました。1年前に父からデリシャストーンを託されたりとか、幼少期にゆいと一緒に「ご飯は笑顔」という言葉を教えられたりとか。
特に、「ご飯は笑顔」という言葉を知った事は、ゆいを守るためにデリシャストーンの力を使おうと思う事に繋がって、良い事だと思いました。
はっきりと描かれてはいませんでしたが、今話のプレシャスのピンチを救ったのは、デリシャストーンの力を使った拓海で間違いないでしょうね。
おそらく、次回もプリキュアの戦いに加勢すると思われ、そして、プレシャス達の目の前に現れるのでしょう。例の白基調のタキシード姿で。
次回は恋愛の話になりそうですが、拓海とプリキュアの対面に大きく注目したいと思います。
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