朝の1杯のコーヒーが至福の時だった。
たまの休みのあいた時間に
近所の小さなコーヒーショップに行き
うん蓄を聴きながら試飲することも楽しく。
一袋買ったショップのコーヒーを1杯め
スーパーで買ったコーヒーを2杯めに
毎朝欠かさず飲んでいたけれど
2年前の今ごろ
ひどい風邪をひき
においがわからなくなった。
コーヒーのにおいと、苦手なタバコのにおいが
どっちがどっちかわからなくなったのだ。
それから毎日
「今日は、わかるかも・・・」と
一縷の望みを胸に
飲んではみるが
惨敗。
それでも毎日飲み続けた。
ショップへは足を運ばなくはなったが。
それから1年半たったあるとき
「毎日2リットルは何でもいいから飲みなさい!」
と、友人の看護師からのアドバイスを受け
職場でマイボトルが推奨されたこともあり
ずっと前に知人からもらった「万能茶」なるものをわかし
ボトルに入れて毎日飲み始めた。
朝わかす万能茶をコーヒー代わりに飲み始めると
「これも悪くない・・・」
コーヒーは出番をなくした。
今朝
久しぶりにコーヒーをいれてみた。
丁寧に。
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・・・やっぱりコーヒーがすき
あの頃までは戻れないけど
においが少しわかるようになっていた。
さよならを切り出したくせに
「愛している」というあなたの気持ちは
もしかしたら
こんな感じなのかも
って
ちょっと思った
そんな朝