無飛車流のすすめ

将棋のことをつぶやきます。

将棋ジャンキーの日常 〜阿佐田哲也氏も通った道?〜

2024-05-20 07:06:00 | 日記
 負ければ悔しくてもう一局。勝っても嬉しくてもう一局。結局、延々と指し続けることになります。ふと空腹に気づいて我に返れば、いつから食事をしていないのか思い出せない有り様。窓の外を見てうす暗い様子を見ても、それがどういうことかわかりません。今から夜になるのか、夜が明けるところなのか、判別がつかないのです。周りのことがわからなくなるくらい、将棋に没頭しているのでした。
 作家であり、雀士でもあった阿佐田哲也氏は、麻雀をしていてよく徹夜になってしまったことから、「朝だ、徹夜だ」ということで阿佐田哲也という名前を決めたそうです。「麻雀放浪記」を書き、「雀聖」と呼ばれ、マンガのモデルにもなったので、知っている人も多いのではないでしょうか。
 上の画像を見てください。加藤名人が誕生した歴史に残る名人戦です。最大7局の七番勝負のはずが、持将棋や千日手を含んで実質10局となる死闘でした。
 「ひふみん」の愛称でお茶の間にも親しまれることになった加藤九段ですが、神武以来の大天才というすごい棋士なのです。
 しかし注目してほしいのは、観戦記を書いた人の名前。色川武大というその人こそ、阿佐田哲也氏の別の名前なのです。昭和の時代の昔話でした。