友達の飼っている2匹の猫ちゃんのうち、1匹が以前亡くなってしまった。
そうしたら、もう1匹の猫ちゃんも具合が悪くなってしまったというのだ。
その猫ちゃんの事も心配だけど、飼っている友達も心配・・・。
先に逝ってしまった猫ちゃんの時、友達は深いペットロスに陥った。
色んな集まりにもすっかり来なくなってしまって、とても心配していた。
回りの友達からは「いくらなんでも長すぎるよーー、もう2ヶ月だよ」と、聞いたりした。
そうかな??2ヶ月なんて全然ゼンゼン、立ち直れないよ・・・・
やっぱり、動物を飼っていない人からすれば、ちょっと理解しにくい事なのかな。。。
私は実家にいた頃、ヨークシャーテリアのチャコと生活していた
子供の頃だったので「飼っていた」と言うより、一緒に成長した感じ。
チャコが亡くなったのは、私が社会人になってから。
その頃、私は実家を出て遠いところに住んでいたので、10日程帰省してチャコに会うのは久しぶりだった。
高齢になっていて夏に差し掛かり、呼吸が辛そうだったチャコ。
私が病院に連れて行ったら、「この夏が峠かもしれません」と言われた。
そして注射をされ、帰りのバイクのバスケットの中で突然、亡くなってしまった。。。。
私は動物が天に召されるときの表情を、きっと忘れられないだろう。
いきなり眼を見開いたかと思ったら、急に倒れて、もう二度と起きてくれなかった。
すぐ病院に戻ったけど、もうダメだった。
先生が注射をしたからなんじゃ??とか、
病院なんて行かなければ、もう少し長く生きられたかも・・・なんて、後悔ばかり。
人生の半分以上を一緒に過ごした、兄弟のような大好きなチャコ。
私はしばらくフヌケになってしまった・・・。
でも、母はそれ以上のペットロスに陥った。
専業主婦で、誰よりもチャコと一緒にいる時間が長かった母。
私も父も兄も仕事もあるし、外でメソメソなんてしていられない。
でも、母は何も環境が変わらず、今までと同じ空間で、
ただ「チャコがいない」という現実の中に暮らしていた。
ある日の夜中、1階の居間に下りていったら、
暗い部屋で母がぼんやり座っていた。
「もう真夜中だよ、寝ないの?」と私が言ったら、
「玄関の外でキュ~ン、キュ~ンって、チャコの声がするのよ・・・」と母が答えた。
正直、私は怖かった。
「お母さん、しっかりして!チャコはもういないんだよ・・・!」
その頃、ペットロスって事も、そんなに知れ渡っていなかったと思う。
私は母を残して、また遠くへ離れるのは心配だった。
でも私も、その時の母の本当の悲しみを、全部解ってあげられなかったのかも。
だって、今ムックがいなくなったら、あの時のお母さんより重症になっちゃいそうだもん。
母は「チャコはあんたが帰ってくるのを待っていたのよ」と、言ってたっけ。
ムックはチャコ以来、初めての犬。
チャコの時してあげられなかった事、後悔してしまった事など、
色々ムックには生かしてあげたい