カポコン心療院エピソード３『パチンコをやめたい人』

人は冷たい。

なぜか、人は鉄で作られているから。
冷たいから鉄人間なんだ。

雨に濡れるとすぐ風邪を引く、
人は鉄なんだが、熱を求める鉄。
救いようの無い鉄の塊だ。


今日も診療所の門を叩く音が聞こえた。
カポコン『どなたですか～？』ガチャ

B雄『カポコンさん、パチンコで景品当たったす！
　カポコンさんもどうですか。』

カポコン『おぅ』

としている内に麻雀をやろうという事になり、
弟とその友達もいたので、ちょうど卓を囲む形が出来た。
麻雀部屋へ移動、全自動卓で牌をガチャガチャ入れる。
　　　　　ガラガラガラガラ
　　ウィーーーーーーーーーーーーン。

ドン。牌が上がってきた。
B雄『カポコンさん、よく全自動卓とか買えましたよね。』
カポコン『誰かさんみたいにゲームが辞めれない、
パチンコが辞めれないとかないからな。ケジメが付けれるのよ俺は、
オマエと違って。』

B雄『そう言えば、チー。
昔、カポコンに紹介してもらったゲームをまたやり出してさ。
あと少しで全クリなんだけど、ポン。』

バシ。
カポコン『それ、ロン。チャンタ・ドラ１、4200。
　後一歩ですぐやめてしまう。君の悪い癖だよね。』

B雄『次いきまっか。』

ガラガラガラガラガラガラガラガラ
ウィーーーーーーーーーーーーーーン
ドン

第2局始動。

カポコン『オマエを見ていていつも思う。
　何も結果らしきものを残していないなっと。』

B雄『ポン』

カポコン『ポン』

カポコン『ゲーム、恋愛、パチンコ。色々な得意科目があるのだが、
　成績はいつもオール３。ハッキリ言うと中途半端。
　その癖して、君はいつも知ったような口しか割らない。』

B雄『チー』

カポコン『カン』

カポコン『だから大成できず、綻びているな人生そのものが。
　ツモ！　。。。リンシャンヅモ、中、ドラ４、6000オール。』

B雄『く、糞！』

カポコン『フッ。アンタ背中が煤けてるぜ。』

→つづく。