嬉の字屋

フィギュアと手作業のブログです。

盛って作ろう12(最終回)

2009-05-13 23:47:52 | 盛って作ろう_模型塾
最終回。
髪の毛、表面仕上げについて。


座学

髪について
 
 リアルの場合、Bのように前髪は直接頭に盛ったほうがリアルに見える。
 Aのように塊を盛ると塊感が邪魔になる場合、前髪は顔と一体化させる。
 また額に濃い影が落ちておかしい場合も直接盛る。

 Aのアニメ顔の場合、前髪は別パーツにすると塊感がちょうどよくなる。
 それ以外に額に筆でおくれ毛を描くと馴染みがよくなる。

パーツの分け方
 前髪:ひと房毎に盛る。
   一度ゆっくりやってみたかっただけだよ!
 後髪:ショートヘアなら後頭部と一体化、もしくは前髪+後頭部の2パーツ
    ロングヘアの場合、一度土台を作ってやり、その上に盛る。余りに大きなパーツになる場合は前髪+後頭部+髪の毛など3パーツに
    その際2,3層重ねてやると奥行が出て綺麗に見える。
    
    テールがある場合は別パーツにする。

 盛った際に動きをつける。
  スカートと髪のなびき方が逆でもぱっと見はおかしくないので気にしないこと。

実演

パーツ分割その2(前回の盛って作ろう。9を参照のこと)
今回は赤い線の位置で分割。


赤い線の位置にナイフで筋をだんだんと深くしてゆき、ニッパーで深くする。


粉々になっても泣かないつд`
 ぐいぐい切っていたらせっかくのハッピがブチ割れる
 
 プロもこのようにコナゴナにすることがあるので割れてもキニスルナ。
 1回1回取れたら戻せば割りかし綺麗に戻ります。とのこと。

髪の毛

 生え際を意識して盛る。
 
 髪の毛の筋はランダムに。一度入れた筋を遠巻きに様子を見ながら入れる。
 頭の頂点はつるっと、毛の先に向かって線を多めに入れる。
 ※作例はオールバックなので頂点はつるっとしてないほうがよいでしょう。

 
 また溝がAのように対照的だとロボっぽくなる。
 Bのように波のように上から覆いかぶさるようにするとよい。
 時には逆側に筋、並行・クロス・重なりを入れる。
 

 前髪はバナナを盛り、筋を入れるように。
 
 

 髪の毛のコツ
  男性キャラの場合、髪の毛は角張るように盛ると男らしく、
  女性の場合は緩やかに作ると女性的になる。

  キャラクタによって髪の毛の束の数や筋により似る、似ないといったことになる場合があるので
  軽く筋を入れて調整する。

  髪の毛の内側は硬化後削るとべったり感がなくなる。
  


表面処理
 :100番位で表面を削る。
 :使い古しなどの100番でさらに100番の削り跡を消す。
 :サーフェーサーを塗る。
   サーフェーサは薄く傷に刷り込むように塗る。
   厚く盛るとモールドが消えるので注意。
   ちなみに使用サフはMr.サーフェイサー500。
 :さらに高い番手のやすり(180番程度)でやする。
   最初につけたやすり跡の方向とは直角になるように。
 :320番でやする…等からの処理を2,3回繰り返す。

 表面処理のコツ
  Mrサーフェーサは500、1000、1200番があるがこの番号はヤスリの番手とほぼ同じもの。
  初期の大きめのやすり跡等は500番を選ぼう。また攪拌をちゃんとしよう。

  表面の毛売りかすは古い歯ブラシ等で落とす。(埋まってしまうため)
  またスプレーやエアブラシ・ウエスなどでも可能。

  
  このように異素材でガッチガチにしてしまった場合、削れ具合に差が出るので気をつける。

  老人・男性等は場合によっては荒いままでもよい。

  シワ・ディティールなどをつぶさないよう注意。
   モールドは場合によってはサフを塗った後に彫るようにする。
   ズボンの縫い目、チャック、襟のライン等は表面仕上げあとに刻む。
   このようなものはアルミテープなどを切ったものを表面処理あとに貼ると雰囲気がよい。
   

  ジーンズなどのようなかすれた表現をする場合、色で表現を行う。
  ブルーの下地にライトブルーでドライブラシを行う。
  

実習
ハルク左腕だけ出来上がる。多方向から見た時まだしっくりこないので作り直すかも…。
というか焼け焦げました。

今後はフリー枠で徐々に仕上げてゆきます。

about...
全12回どうでしたでしょうか。
初歩的な話にさらに小技を挟みつつ、一人で勉強するよりかかなり早くうまくなれると思います…ノ∀`
またスクラッチ仲間なんかも出来てお互いに切磋琢磨なんかできますので
ぜひ参加をされることをお勧めします。

今後ちょこまか参加したフリー枠ネタでもかいてこうかと思います~。
ではまた。ノシノシ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿