スマイリー渡辺 ぶろぐ(すまいる a )

私の音楽活動と趣味生活を皆さんと分け合って楽しみたい!(出来事も!!!)

再会(空の上の両親へ)第三話

2006年03月02日 20時57分36秒 | Weblog
 父は入院生活にも慣れて元気を取り戻し、徐々に歩く事も出来るようになっていきました。一年、二年と益々元気になり一人で外に出て、ずっと好きだった花の手入れをするまでになっていったのです。病室のすぐ外に花壇があって、その花壇をまかされるようになっていました。
 そんな中、母は食事もちゃんと採らなくなり、徐々に痩せていきました。なんか生き甲斐をなくしたようでもありました。
私も縁がなく、ズーッと独身でしたから、母を手伝う事もままならなくて、仕事から帰ってもほとんど話す事もしていませんでした。今思えば、この頃からストレスが溜っていったのではないかと思ってます。私も全然気にしないでいたため、母の助けを求める心の叫びにまったく気付く事がなかったのです。
 父は病状も安定して看護士にわがままさえも言ってしまうありさまでした。それとは逆に母は益々元気がなくなり、酒だけで生きてるようにも見えました。何を言っても聞く耳を持たず、どうすれば食事を採ってくれるのか考えていました。そんなある日でした。朝、母は手が震え徐々に体が傾いていきました。そんな母を私は叱り、
「しっかりしなさい。」と言ってしまったのです。その時すぐ病院へ連れて行ってれば、もう少し長生き出来たのではないかと後悔しています。
 それから二週間ほど、良くなったり悪くなったりを繰り返すようになったため、かかり付けの医師に相談しました。医師は、
「脳梗塞を引き起こしているようだから、すぐ総合病院へ入院させないとイカン!」、そう言われました。
私はその時、自分の不甲斐無さに、愕然としました。なぜ最初の症状の時気付いてやれなかったのか!なぜあの時、なぜ!そう自分を責めずにはいられませんでした。


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