✿ ツルワダン (絶滅危惧Ⅱ類・VU)
蔓性のワダンで小笠原諸島に分布する固有種。 ワダンの名前は日本語の古語で「海」を意味する「ワダツミ」からと言う説と「ワタ菜」から来ている説があります。 草丈20~40cm、岩場で小さな株に、土壌のいい草地では大きな株になります。 粉を吹いたような白緑色の長細い葉で葉質は肉厚で無毛。 輪生する葉はほぼ全緑で葉先は鈍頭。 花茎の途中にある葉は茎を抱いて尖り、花期は暖かい時期を中心に一年中咲いています。
✿ ユズリハワダン (絶滅危惧IB類・EN)
常緑小低木の日本固有種、葉は大型で先端は尖り長い葉柄があります。 幹は枝分れせず、花序は平頭状をなさず、花色は白色です。
✿ ダイトウワダン (大東島固有種)
開花は11月~2月の二年草で、南北両大東島の海岸線沿いの石灰岩質の土壌に自生する野草。 沖縄に見られるホソバワダンの変種として分類され葉の形状、表面の光沢の有無により区別されます。 ダイトウワダンは葉の表面に光沢がありロゼット状に葉を展開。 先端に散房状に1.5cm程の黄色い花を咲かせます。
撮影地:文京区・小石川植物園