✿ イズノシマダイモンジソウ (伊豆の島大文字草)
ユキノシタ科、ユキノシタ属、開花期:10月~1月、 房総半島南部と伊豆諸島に分布する多年草。 渓流沿いの湿った崖などに生え開花期は10月~1月。
茎や葉の毛が多く、花柄にも長い線毛が生える事が特徴。
名前は伊豆諸島に自生する事から、ダイモンジソウの変種。
葉は厚く、腎円形で基部は心形、葉の表面にもけが生えます。 純白の5弁花、上側に3弁、下側に2弁。上側の3弁がが長卵形で、披針形のダイモンジソウと違うところです。 また下側の2弁は線状楕円形で2弁のうち左右どちらかが長く不揃いです。
雄蕊は10個で葯はオレンジ色。 花の中央の黄色い部分は花盤で、その中から2個の柱頭が突き出します。
※ 花盤と柱頭
✿ ヤクシマダイモンジソウ (屋久島大文字草)
ユキノシタ科、 ユキノシタ属、 開花期:9月~11月、 屋久島固有種、草丈3~10cmの多年草で葉がやや小さい。 本州~九州に分布している「ウチワ(団扇)ダイモンジソウ」が矮少化したものと考えられています。 葉の基部がハート形です。
屋久島にはもう一種類、同じ固有種の「ヒメウチワダイモンジソウ」が生育しています。 花の見分けはつきませんが、葉の形に違いがあり、葉の基部がくさび形です。
撮影地:文京区・小石川植物園