この、コロナ禍の中で、隣人を愛することが、出来たのなら。
どんなに、わたしは、しあわせだろう。
些細な出来事に苛つき、人を遮断する事でしか、自分を保てない。
こんなに、わたしは、ちっぽけなのに。
アダムとイヴは、林檎の実を、食べてしまったけれど。
一緒に、林檎の花を見て、喜んだり、笑ったりした時間は、
ずっと、憶えていたのかしら…。
全てのことが、隣人を愛する為の、出来事なのだと、実感できたのなら。
きっと、わたしは、しあわせなのに。
人の波が創り出す、喧騒の中で、戸惑い、苛立っている。
そっと、わたしは、たしかめてみる。
この胸の奥に、隣人を愛する力が、まだ、残っているのか。
幾重にも、積み重ねられた、恨み辛みを、委ねられるのか。
注いでも、注いでも、
砂の器のように、浸み込み、
渇きゆく身体に、
愛の源泉を、湧き出させることが、出来るのか。
好き。 嫌い。 の狭間で。
信じる。 信じられない。 を繰り返しながら。
戸惑いの、向こうにある…
ピンク色の煌めき を、見つめている。