或る褪せ人の記録(4)

■2022年3月5日の記録

周囲を探索し始めて2日目。
いきなりファ～とか笛吹かれたかと思ったら君主軍の軍隊さんにシバかれたり、巨人に虫けらのように踏みつぶされて、早くも2桁くらい人生終わっている俺が存在していた。

なお、そんな中で祝福に触れたらメリナという火防女みたいのと知り合った。
ここでようやくレベル上げが出来るようになる。

こうなればもう世界は俺のもんだ。
しっかりレベル上げしていけばソウルシリーズの世界は何とかやっていけた。
多分ここでもやって行けるだろう。俺の未来は明るい。

「明日からは一方的な殺戮になっちゃうかもしれないなあ......(暗黒微笑)」
そんな陰キャ特有のクッソ気持ち悪いネッチョリ笑顔でお布団の中に入る俺くんこと褪せ人であった。


■2022年3月6日の記録

レベル上げもそこそこしたから、ここから先は一方的な殺戮である。
なろうなんぞで一時期流行った復讐系主人公レベルの底の浅さで悦に入っていた昨日の俺であったが、そんな生ぬるい考えは一瞬で消し飛ばされた。

亜人の親分撃破。最初粋がって単独でカチこんだらタコ殴りにされてワンワン泣いちゃった。 #PS4share　#エルデンリング　https://t.co/YNMU7Hhm8v

— ちくぜん (@tikzen) March 5, 2022

そう、その辺の亜人にすら俺は単騎では敵わなかったのである。
そもそも何でアクションゲームが得意ではなく、レベル上げでどうにかしてきたようなクソ陰キャに、一方的な殺戮なんか出来ると思っていたのか。
もう頭の中も色褪せてきちゃってるんじゃないだろうか。

ただ、こうなってくると自尊心とか見栄とかどうでもよくなってきた。
俺は使うぞ。使えるもんは毒だって遺灰なんだってつかってやる。でもオンラインで白霊呼ぶのだけは勘弁な！
この陰キャ褪せ人は完全に人見知りであった。
いやだってオンラインで気使うのクソ面倒臭いし～......