今日は台風のため会社から早めの帰社命令が出た。
俺は仕事をしてお金を稼ぎたかったのだが、会社から言われたのであれば仕方ない。そう、仕方がないじゃあないか。
ああ仕事したかったなぁ!(実家の方言で「ラッキーさっさと帰るぜ仕事なんざクソくらえだ」の略)
そんなわけで俺は早々に仕事を切り上げて帰路についたのだ。
帰宅後、先日からハマり倒していた「ワールドエンド・シンドローム」をプレイした。
そして今しがた、無事プラチナトロフィーを獲得することが出来た。
いやーまいった。
久々にプラチナ獲るまでやっちまったぜ。
真相編を攻略後は完全に作業と化しちまったけど、本当に楽しい時間だった。
以下楽しかった所、嫌だったところ、トロフィー周りに関しての所感をブチブチ書いていく。
■楽しかった所、好きだったところ
・お話が自分の好みにストライクだった
とにかくこれ。プラチナ獲得までハマり倒せたのはこれが大きい。
話が俺好みだったのだ。
魅果町というさびれた海沿いの田舎町を舞台に起こる「黄泉人伝説」の伝承と、それにまつわる殺人事件。
そして同時に進む、学校を舞台にしたひと夏の恋愛青春群像劇。
この2つがしっかりと俺の心をキャッチした。
キャラの掛け合い、ギャルゲ特有の恋愛描写、サスペンス・ミステリー部分のシリアスな展開と肝心のオチ。
全体を通してのテーマでもある死生観という哲学的な問題も面白い。この辺りの全てが俺の大好物だった。
また、作中で「They were good days.Yes,they have been good days.(それは良き日々だった。そう、それは良き日々として今も続いている。)」というアガサ・クリスティーの引用をするなどのにくい演出もあり、思わずニヤリとくる部分もあった。
おそらく、この引用こそが作者が本作を通して言いたかったことであり、作者における死生観なのではないかと、俺は感じている。
恋愛シミュレーション×ミステリーというジャンルで、どこまでミステリー色を出してくれるか心配だったが、そこは俺の期待していた通りだった。
※個人的には本格ミステリーというよりも形而上的サスペンス色が強めのミステリーだと思う。
全てが終わって冷静になって色々考察するとツッコミどころはあるにはあったが、ゲーム中はツッコミを入れる余裕もなく、ずっと続きが気になる展開の連続だった。
荒削りではあれど本当に自分が求めていたような作品であり、心の底から楽しめたというのが正直なところだ。
一方で、これに関しては俺のニーズに合っていたというだけの話でもあるのだ。
この辺の好みは人それぞれなので、他の人も同様に楽しめるかというと別の部分になってしまう。
あとこれは評価とか関係ないけど、前の日記でも書いた通り、俺このゲームで主人公の名前を稲葉浩志にしていたんだけどね。
「B'Zのボーカルと同姓同名の男前な陰キャ」って設定でやってたんだけど、いやーある意味稲葉浩志にしておいてよかったよ。ホント。
物語に関わる部分だから深くは言わんけど、主人公の名前を自分で署名するってのも意味があるっちゃあるんで。
コレ俺の本名やHNでやってたらまた違う印象になっていたと思う。多分。
何が言いたいかというと、今後ギャルゲ・エロゲの主人公に名前入れる必要がある場合、俺は稲葉浩志でやろうと思いました。なんとなく。
・背景が動く
非常に地味な所だが、ここはADV系の中では結構良い演出だったと思う。
この手のタイプのゲームは基本的に紙芝居形式なので、背景までにはあまり気を遣われない。
しかしこのゲームは背景の演出が地味に凝っている。動くのだ。
まあ微細な演出でしかないのだけど、背景の草木が動いていたり風車が回る挙動は季節感や空気感を演出する上では良い部分だったのではないかと思う。
この部分も今後のADVゲーに向き合う上で、俺の中では一つの収穫であったね。
■苦手だったところ、嫌だったところ
・システム周りが致命的に弱い
「このゲームは自分に合っている」
その評価で留まってしまったのはこの部分が大きい。
キャラの掛け合いや話の内容が自分好みであっただけに、これに加えて従来のADVの文法さえ踏襲できていれば、他人にもお勧めできるレベルだったのは間違いない。
※そういう意味ではパッチ修正が可能であれば実施しても良いのではないかとも思う
まず、任意でセーブできないことが一番大きい。
セーブ選択をする場面自体はこまめにあるので、PS時代の初代ペルソナレベルでセーブポイントに困るというような鬼畜レベルではない。
だが、任意にセーブできない事でフラグ管理や取り逃がし要素の回収等が面倒になってしまっている。
これが昔のゲームであればまだ許容範囲でもあったが、任意セーブなんて当たり前に存在するこのご時世にこれはキツい。
セーブが指定された場所でしかできないというのは不便でしかない。
面白い面白くない以前の問題で、遊びにくいのだ。
そもそもこのゲーム自体、そこまでボリュームのある内容ではない。
そういう意味では中古対策としてプレイ時間水増しをするためにこの仕様を入れたのではないかと邪推してしまう。
であれば、このゲームはDL配信限定の販売にすればよかっただけだとは思う。
他にもTipsが特定のアイテムを獲得しないと常時確認することが出来ないというような仕様上の制限が地味に遊び辛さを加速させている。
上述の通り、従来のADV系の文法が入っていないというのは、非常に厳しい。
俺の場合はたまたま話やキャラがストライクだったからここまでハマり倒せていただけで、そこが当たっていなければ速攻で飽きていただろう。
・全編フルボイスではない
個人的にはそこまで気にはならなかったが、一部のイベントだけしかボイスが入っていなかった。
まぁこの辺は予算的な兼ね合いだと思う。
キャラの掛け合い(特に舞美のシーン)が非常に面白かったので、「このシーンにボイスあればもっとインパクト出ていただろうな~」と感じる所が多々あった。
そういう意味では今後トイボックスがこのジャンルのゲームを続ける場合、もっと予算をかければ良いものが出来るのではないかなと期待してしまう。
何が言いたいかって言うと、東城日沙子さん演じる舞美のオラついたツッコミがスゲェ良かったからもっと他の作品でも活かすべきだ。
この手のキャラは全部東城日沙子さんに任せても良いんじゃないかと思ったよ。
■トロフィー周り
基本的に本章でトロフィーを獲っていくことになるが、本章の各ルートにボリュームはない。
辛抱強く周回していればある程度のトロフィーは集まると思う。
ミッションやコレクションアイテムに関しては、どうしてもダメなようであれば攻略wikiを参照すればいいだろうし。
個人的に一番苦労するのがTipsなのではないかと思われる。
俺の場合はTips23が最後の関門になり数時間くらいかかってしまった。
特定のフラグを通らないと取れないTipsが存在していたので、その部分を早い段階で獲っておけるかどうかがカギだ。
とはいえそこまで複雑ではないだろうから、さほど苦労はしないのではないか。
各ヒロインとの個別ED、コレクションアイテム収集、ミッション攻略を意識してやって行けば、気が付けばTipsもコンプリートしているはずだ。
いずれにせよトロフィーに縁のない俺でも4~5日程度でトロコンできたのだから、簡単な部類だと思う。
以上のような内容だ。
とにかくこのゲームは俺に合っていた。ドンピシャリで合っていた。
これでADVゲームとしてのシステムがもっとしっかりしていれば、俺は周囲の人間にしつこいくらいオススメしていただろう。
それくらい合っていた。
予算的・売上的な部分で続編等があるのか分からないが、是非ともこの系譜の作品は続いていって欲しい。
もう作品を作った金沢十三男さんスゲェよ。俺ファンになっちゃったよ。
ていうか金沢十三男って「魔都紅色幽撃隊」のプロデューサーの人じゃんか。
あのシリーズは今井秋芳の方に目がいきがちだったけど、こういう所でも縁を感じますね。
ちなみに「魔都紅色幽撃隊」は俺の敬愛するamazarashiの秋田ひろむが昔やってたゲームコラム「ゲーム、再考」でも紹介しているぜ。
この「ワールドエンド・シンドローム」は本当に自分の好みに合っていた。
ある意味俺が求めていたタイプのゲームの1つを提示してくれていたと思う。
夏の締めくくりには持って来いな作品だった。
この素晴らしい作品に出会えたことに、心から感謝したい。
俺は仕事をしてお金を稼ぎたかったのだが、会社から言われたのであれば仕方ない。そう、仕方がないじゃあないか。
ああ仕事したかったなぁ!(実家の方言で「ラッキーさっさと帰るぜ仕事なんざクソくらえだ」の略)
そんなわけで俺は早々に仕事を切り上げて帰路についたのだ。
帰宅後、先日からハマり倒していた「ワールドエンド・シンドローム」をプレイした。
そして今しがた、無事プラチナトロフィーを獲得することが出来た。
WORLDEND
— ちくぜん (@tikzen) 2018年9月4日
魅果町マスター! (プラチナ)
全てのトロフィーを獲得した #PS4share https://t.co/0rdKhpZO7L pic.twitter.com/k6XLh4wMj8
いやーまいった。
久々にプラチナ獲るまでやっちまったぜ。
真相編を攻略後は完全に作業と化しちまったけど、本当に楽しい時間だった。
以下楽しかった所、嫌だったところ、トロフィー周りに関しての所感をブチブチ書いていく。
■楽しかった所、好きだったところ
・お話が自分の好みにストライクだった
とにかくこれ。プラチナ獲得までハマり倒せたのはこれが大きい。
話が俺好みだったのだ。
魅果町というさびれた海沿いの田舎町を舞台に起こる「黄泉人伝説」の伝承と、それにまつわる殺人事件。
そして同時に進む、学校を舞台にしたひと夏の恋愛青春群像劇。
この2つがしっかりと俺の心をキャッチした。
キャラの掛け合い、ギャルゲ特有の恋愛描写、サスペンス・ミステリー部分のシリアスな展開と肝心のオチ。
全体を通してのテーマでもある死生観という哲学的な問題も面白い。この辺りの全てが俺の大好物だった。
また、作中で「They were good days.Yes,they have been good days.(それは良き日々だった。そう、それは良き日々として今も続いている。)」というアガサ・クリスティーの引用をするなどのにくい演出もあり、思わずニヤリとくる部分もあった。
おそらく、この引用こそが作者が本作を通して言いたかったことであり、作者における死生観なのではないかと、俺は感じている。
恋愛シミュレーション×ミステリーというジャンルで、どこまでミステリー色を出してくれるか心配だったが、そこは俺の期待していた通りだった。
※個人的には本格ミステリーというよりも形而上的サスペンス色が強めのミステリーだと思う。
全てが終わって冷静になって色々考察するとツッコミどころはあるにはあったが、ゲーム中はツッコミを入れる余裕もなく、ずっと続きが気になる展開の連続だった。
荒削りではあれど本当に自分が求めていたような作品であり、心の底から楽しめたというのが正直なところだ。
一方で、これに関しては俺のニーズに合っていたというだけの話でもあるのだ。
この辺の好みは人それぞれなので、他の人も同様に楽しめるかというと別の部分になってしまう。
あとこれは評価とか関係ないけど、前の日記でも書いた通り、俺このゲームで主人公の名前を稲葉浩志にしていたんだけどね。
「B'Zのボーカルと同姓同名の男前な陰キャ」って設定でやってたんだけど、いやーある意味稲葉浩志にしておいてよかったよ。ホント。
物語に関わる部分だから深くは言わんけど、主人公の名前を自分で署名するってのも意味があるっちゃあるんで。
コレ俺の本名やHNでやってたらまた違う印象になっていたと思う。多分。
何が言いたいかというと、今後ギャルゲ・エロゲの主人公に名前入れる必要がある場合、俺は稲葉浩志でやろうと思いました。なんとなく。
・背景が動く
非常に地味な所だが、ここはADV系の中では結構良い演出だったと思う。
この手のタイプのゲームは基本的に紙芝居形式なので、背景までにはあまり気を遣われない。
しかしこのゲームは背景の演出が地味に凝っている。動くのだ。
まあ微細な演出でしかないのだけど、背景の草木が動いていたり風車が回る挙動は季節感や空気感を演出する上では良い部分だったのではないかと思う。
この部分も今後のADVゲーに向き合う上で、俺の中では一つの収穫であったね。
■苦手だったところ、嫌だったところ
・システム周りが致命的に弱い
「このゲームは自分に合っている」
その評価で留まってしまったのはこの部分が大きい。
キャラの掛け合いや話の内容が自分好みであっただけに、これに加えて従来のADVの文法さえ踏襲できていれば、他人にもお勧めできるレベルだったのは間違いない。
※そういう意味ではパッチ修正が可能であれば実施しても良いのではないかとも思う
まず、任意でセーブできないことが一番大きい。
セーブ選択をする場面自体はこまめにあるので、PS時代の初代ペルソナレベルでセーブポイントに困るというような鬼畜レベルではない。
だが、任意にセーブできない事でフラグ管理や取り逃がし要素の回収等が面倒になってしまっている。
これが昔のゲームであればまだ許容範囲でもあったが、任意セーブなんて当たり前に存在するこのご時世にこれはキツい。
セーブが指定された場所でしかできないというのは不便でしかない。
面白い面白くない以前の問題で、遊びにくいのだ。
そもそもこのゲーム自体、そこまでボリュームのある内容ではない。
そういう意味では中古対策としてプレイ時間水増しをするためにこの仕様を入れたのではないかと邪推してしまう。
であれば、このゲームはDL配信限定の販売にすればよかっただけだとは思う。
他にもTipsが特定のアイテムを獲得しないと常時確認することが出来ないというような仕様上の制限が地味に遊び辛さを加速させている。
上述の通り、従来のADV系の文法が入っていないというのは、非常に厳しい。
俺の場合はたまたま話やキャラがストライクだったからここまでハマり倒せていただけで、そこが当たっていなければ速攻で飽きていただろう。
・全編フルボイスではない
個人的にはそこまで気にはならなかったが、一部のイベントだけしかボイスが入っていなかった。
まぁこの辺は予算的な兼ね合いだと思う。
キャラの掛け合い(特に舞美のシーン)が非常に面白かったので、「このシーンにボイスあればもっとインパクト出ていただろうな~」と感じる所が多々あった。
そういう意味では今後トイボックスがこのジャンルのゲームを続ける場合、もっと予算をかければ良いものが出来るのではないかなと期待してしまう。
何が言いたいかって言うと、東城日沙子さん演じる舞美のオラついたツッコミがスゲェ良かったからもっと他の作品でも活かすべきだ。
この手のキャラは全部東城日沙子さんに任せても良いんじゃないかと思ったよ。
■トロフィー周り
基本的に本章でトロフィーを獲っていくことになるが、本章の各ルートにボリュームはない。
辛抱強く周回していればある程度のトロフィーは集まると思う。
ミッションやコレクションアイテムに関しては、どうしてもダメなようであれば攻略wikiを参照すればいいだろうし。
個人的に一番苦労するのがTipsなのではないかと思われる。
俺の場合はTips23が最後の関門になり数時間くらいかかってしまった。
特定のフラグを通らないと取れないTipsが存在していたので、その部分を早い段階で獲っておけるかどうかがカギだ。
とはいえそこまで複雑ではないだろうから、さほど苦労はしないのではないか。
各ヒロインとの個別ED、コレクションアイテム収集、ミッション攻略を意識してやって行けば、気が付けばTipsもコンプリートしているはずだ。
いずれにせよトロフィーに縁のない俺でも4~5日程度でトロコンできたのだから、簡単な部類だと思う。
以上のような内容だ。
とにかくこのゲームは俺に合っていた。ドンピシャリで合っていた。
これでADVゲームとしてのシステムがもっとしっかりしていれば、俺は周囲の人間にしつこいくらいオススメしていただろう。
それくらい合っていた。
予算的・売上的な部分で続編等があるのか分からないが、是非ともこの系譜の作品は続いていって欲しい。
もう作品を作った金沢十三男さんスゲェよ。俺ファンになっちゃったよ。
ていうか金沢十三男って「魔都紅色幽撃隊」のプロデューサーの人じゃんか。
あのシリーズは今井秋芳の方に目がいきがちだったけど、こういう所でも縁を感じますね。
ちなみに「魔都紅色幽撃隊」は俺の敬愛するamazarashiの秋田ひろむが昔やってたゲームコラム「ゲーム、再考」でも紹介しているぜ。
この「ワールドエンド・シンドローム」は本当に自分の好みに合っていた。
ある意味俺が求めていたタイプのゲームの1つを提示してくれていたと思う。
夏の締めくくりには持って来いな作品だった。
この素晴らしい作品に出会えたことに、心から感謝したい。