涙目筑前速報+

詰まるところは明日を知る。なだらかな日々につまずいて
向かうところはありもせず、未来の居場所だって未定―秋田ひろむ

2018年ちくぜんアワード

2018-12-31 20:24:06 | チラシの裏
個人的に今年触れた作品を、勝手に意味もなく表彰する「ちくぜんアワード」のお時間がやってまいりました。
昨年までのアワード作品は下記リンク参照。

●過去のちくぜんアワード日記

2011年ちくぜんアワード

2012年ちくぜんアワード

2013年ちくぜんアワード

2014年ちくぜんアワード

2015年ちくぜんアワード

2016年ちくぜんアワード

2017年ちくぜんアワード


■書籍部門

5位:ナナシ『イジらないで、長瀞さん』

4位:浅井蓮次『バイオレンスアクション』

3位:アカツキ『味のプロレス 闘魂編/王道編』

2位:いつまちゃん『来世ではちゃんとします』

1位:米澤穂信『満願』

5位は長瀞さん。
『からかい上手の高木さん』の系譜ではあるんだけど、高木さんと違ってもっと当たりが強い。
個人的には高木さんくらいのほのかな想いの寄せ方が好みだけど、長瀞さんみたいなのも可愛いなと思いました。
反面長瀞さん以外にはほとんど見る要素ないから長瀞さんだけ見ろ。
4位はバイオレンスアクション。
これもまあゆるふわ系の可愛い女の子がガンアクションで躍動する姿が面白い漫画。
毒は少なめなのである意味安心して観られはするのだけど、これ読むとブラックラグーンのようなショック度が強めの漫画が読みたくなるね。
3位はプロレス漫画。
昭和や90年代のプロレスネタを4コマ漫画にした内容で、作者の昔のプロレスに対する愛が分かる。
しかし読んでて思うのは、昭和や平成に入ってからって時期は、まだまだ無茶苦茶が通用していた時代なんだなあとしみじみ思った。
2位はWeb上の広告で見かけて読んだら面白かった作品。
ここ数年、Webの広告ってすげぇ鬱陶しいくらいバンバン打ってくるのあるんだけど、そんな中でもふと見掛けたやつが面白かったりするから侮れない。
ちなみにこの作品はアニメーション会社のスタッフの性生活にスポットを当てているんだけど、登場人物全員が歪なのが面白い。
でも読んでて思うのは、これが異常とも言いがたいのが昨今の個性なんじゃないかとも感じる。
一体普通って何だったっけ?結局普通なんて時代が経てば変わりゆくものだし、後生大事にしてても仕方ないのかもな。
読み終わった後そういう想いに駆られた作品だった。
そして1位に入ったのは「古典部シリーズ」等で有名な米澤穂信。
米澤穂信って言うと千反田さんのイメージしかなかったけど、こういう作品もあったのかと感心してしまった。
この『満願』は短編集なのだけど、それぞれの話に人間味があって、読んでて非常に入り込める。
しかも落としどころも非常に上手いと感じた。
ラストのオチに向かってどうなっていくんだろうと引き込まれていく文章だった。
この言葉選びは俺も出来るようになりたい。
そして何より、これのドラマ版が秀逸だった。
「万灯」「夜警」「満願」の話がドラマ化されたのだけど、どれもすんごい面白かったんだ。
俺はこのドラマ版から原作に入った口で、ヤスケンが本当に最高の演技するんだコレが。
今年は文句なしに『満願』だ。良いもの読んだと本当に思えた。


■アニメ部門

5位:「ゾンビランドサガ」

4位:「ゴブリンスレイヤー」

3位:「ゆるキャン△」

2位:「SSSS.GRIDMAN」

1位:伊藤潤二「コレクション」

5位はゾンビランド。
ゾンビ+アイドル+佐賀県という組み合わせをカラッと面白く仕上げてきた。
あと、2話のラップバトル好き。

TVアニメ「ゾンビランドサガ」話題の2話!ラップ音源視聴動画/12.21発売Blu-ray特典CD収録


4位はゴブリンスレイヤー。
ゴブリンぶっ殺す為に高位の呪文書の使用も辞さないというゴブリン駆除に力を入れたファンタジー作品。
下手なハーレムものに終始しないところは良かったと思う。
3位はゆるきゃん△。
今年巷ですげぇ話題になってたなという印象もある。
犬山が一番かわいかったな。「嘘やで~」は良かったよ。うるせぇ乳デカくて良いだろうがぶん殴るぞ。
俺はテント生活なんて大学でのワンダーフォーゲル部を思い起こしすので、あんまいい思い出が無い。
あんなキャッキャウフフできるかよとか荒んだことを思ったものだけど、それでもああいう光景は観ていて悪い気持ちはしないもので。
今度時間と金に余裕があったらカミさんや友人を誘ってみるのも悪くはないのかな。そう思えるようになったよ。
2位はグリッドマン。
女の子キャラ周りで二次創作の同人イナゴが炙り出されたり自称フェミおばさんたちがお怒りになったり、色々話題になった。
話としては毎回出てくる怪獣に対して我らがグリッドマンが立ち向かうという、特撮モノの王道を往くような内容。
懐かしいな~子供の頃よくこういうの観ていたな~という気持ちも結構あった。
あと内田真礼のEDも良かった


1位は伊藤潤二。
この人のおどろおどろしい雰囲気や不気味な演出がしっかり表現されていて、凄く楽しめたな。
こういうホラーモノはもっと流行って欲しいところがあるんだよな。
なんなら押切蓮介の「でろでろ」なんかもアニメ化をしてほしいと思ってるよ。
あとこの作品のOPを手掛けたピンボールズの七転八倒のブルースも良かった。


そんなわけで今年は伊藤潤二「コレクション」が俺の中で一番響いたアニメ作品だった。
また、惜しくもトップ5入りはしなかったけど、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」も中々良かった。
主人公がかなり俺の苦手なタイプでキツいのがマイナスだったが、ヒロイン達のセリフ回しが男心をくすぐってくる。
すげぇドキドキした。あんなん言われたら絶対ルパンダイブするよ。


■新日本プロレス系部門

5位:棚橋弘至vsタイチ(2018年3.10愛知ドルフィンズアリーナ)

4位:タイチ&ザックセイバーJr.vs鈴木みのる&飯塚高史(2018年11.29後楽園ホール)

3位:石井智宏vsケニー・オメガ(2018年8.4エディオンアリーナ大阪)

2位:ケニー・オメガvsクリス・ジェリコ(2018年1.4東京ドーム)

1位:鈴木みのるvsオカダ・カズチカ(2018年6.23横浜赤レンガ)

5位はNJC1回戦の棚橋vsタイチ戦。
勝った棚橋というよりも、負けたタイチが一気にヘビー戦線に上がってきたなってのを確信させるような素晴らしさだった。
デンジャラスバックドロップに加え、三冠パワーボムな!あのシーンは熱かった。
4位はWTLの鈴木軍対決。
ザックとみのるのサブミッションの攻防すげぇ~からの飯塚さんの魔性のスリーパーよ……!
スリーパーだけで会場ドッカーンきたからね。大飯塚コールきたからね。
こういうシンプルな技だけでここまで盛り上げる。プロフェッショナルですよ。
3位はG1の石井ちゃんvsケニー。
今年の俺の中でのG1ベストバウトはこれだったな。
石井ちゃんがケニーの猛攻を受け切るのも凄かったけど、すげぇ起用な技出して対応するんだ。
ゴツゴツも出来てこういう技の応酬ができるのが石井ちゃんならではなんだよな~。
2位は今年の1.4でのケニーvsジェリコ戦。
試合前までのケニーとジェリコのストーリー、ジェリコのライオンサルトやサムソンクラッチ、そしてライオン道時代を彷彿とさせるマッチョポーズ。
ジェリコの組み立て方が本当に秀逸だった。
来年の1.4も非常に楽しみにしている。
そして今年のマイベストバウトは大海賊祭のみのるvsオカダ戦。
豪雨の中の試合でツルッツルだったけど、俺が初めて生でプロレス観戦した試合だ。
しかも初めて観るプロレスの試合がここ一番の白みのるだぜ。すげぇ幸せな空間だったよ。


■ゲーム部門

10位:「ドールズフロントライン」(Android/iOS)

9位:「カプコン ベルトアクション コレクション」(Switch)

8位:「艦これ」(PC)

7位:「アサシンクリード オリジンズ」(PS4)

6位:「スプラトゥーン2」(Switch)

5位:「アズールレーン」(Android/iOS)

4位:「ゼノブレイド2」(Switch)

3位:「ブラッドボーン」(PS4)

2位:「ワールドエンド・シンドローム」(PS4)

1位:「レッド・デッド・リデンプション2」(PS4)

10位は中国発の「少女前線」改めドルフロ。
色々ゴタゴタがあったけど、やっぱり向こうのゲームはそこまで課金ガチャ課金ガチャしていないのが良い。
9位はカプコンベルトアクションコレクション。ファイナルファイトを始めとした往年のベルトアクションゲームが楽しめるという。
特にファイナルファイトはちょっとした時間でも遊べるので、楽しめている。
8位は艦これ。イベント真っ最中でヒィヒィ言いながらやっとるけど、なんやかんやでライフワークレベルで遊んでいるので、引き続きつかず離れずで遊んでいくと思う。
7位はアサクリオリジンズ。暗殺アクションからソウルシリーズライクなゲームに舵を切ったのは正解だったなと思う。
強いて言えばUBI特有のやる事が同じという部分を改善していければと思う。
6位はイカ2。基本的にフェスやシャケバイトがメインになったが、今年も非常に面白かった。
5位はアズレン。艦これと同じくらいこれもプレイ頻度が高くなってきた。
これまた年末年始のイベントでヒィヒィ言っているが、楽しめている。
4位はゼノブレイド。王道のボーイミーツガールを久しぶりにやった。
「ああ熱い冒険って楽しいなあ」と再認識できる、良いゲームだった。
3位はブラボ。ゼノがストーリーで見せてくればこちらはアクションやバトルに特化しまくっていた。
今後アクションRPGを謳うタイトルはソウルシリーズやブラボを一つの基準とされるんじゃないかと思う。
それくらい出来がいい。遊んでいて楽しかった。来年の隻狼も勿論楽しみにしている。
2位はワールドエンド・シンドローム。
この想いは以前日記で語り倒したので、今更語るまい。
これはマジでハマった。まさかのダークホースだった。
そして1位のRDR2。圧倒的物量。壮大すぎる。
スト―リーだけで言えばワールドエンド・シンドロームだったが、それを軽く超えていくくらいの世界構築。
もうゲームを進めたくないと思う位プレイできることが沢山ある。
なんなら狩猟と馬車強奪で生計を立てているだけでもシミュレーションゲームとして成り立つ。


■音楽部門

●アルバム

10位:Kendrick Lamar「DAMN.」

9位:Dr. Octagon「Moosebumps: An Exploration Into Modern Day Horripilation」

8位:くるり「ソングライン」

7位:眩暈SIREN「或る昨日を待つ」

6位:DIR EN GREY「The Insulated World」

5位:THE PINBALLS「時の肋骨」

4位:THE SIXTH LIE「SINGularity[Japanese edition/English edition]」

3位:眩暈SIREN「囚人のジレンマ」

2位:Creepy Nuts「クリープ・ショー」

1位:サカナクション「魚図鑑」

まずはアルバム部門。
10位はケンドリック・ラマ―。
Youtube観てたら海外でカッコいいラップやってるのがいるな~と思ったらコイツだった。
そしてそいつが今年のフジ2日目のヘッドライナーだったという。
9位はドクターオクタゴン。
こちらもラップミュージック。
ちょっと不気味なサウンドとリリックが素敵。
8位はくるり。
チームロックのくるりが戻ってきた。
そう感じる素晴らしいアルバムだなと思った。
7位は眩暈サイレン。
俺の中で今年一番当たったミュージシャンはこの眩暈サイレンだった。
amazarashiに迫るくらい衝撃度のある良いバンドだと思う。
来年以降どんどん売れてくれればな~と感じた。
6位はディル。
まあ毎回ここも安定感あるアルバム出すけど、今回の新譜も非常に素晴らしい。
5位はピンボールズ。
3年前くらいに初めて曲聴いてドカーンと来て、そのままずっといい曲を出し続けている。
この新譜もオリコンで30位近くに入ったらしい。
今後の活躍にも期待したい。
4位はTHE SIXTH LIE。
ゴールデンカムイのアニメ版のEDを担当していた時にピンときた。
EDMとエモを組み合わせた感じで、ノリが良いと思う。
3位はこれまた眩暈サイレン。
このアルバムはかなり良かった。ラストの「その後」がポエトリーっていうのもまた熱かった。

眩暈SIREN - その後 (OFFICIAL VIDEO)


2位はクリーピーナッツ。
楽曲単発部門では別のラッパーだけど、今年聴いたアルバムの中で一番聴いたのは多分ここだろう。
R指定のラップとDJ松永のちょっとレトロ感ただようトラックが素晴らしい。
今年のCDJの12月30日に出ていたのだけど、チケットが取れなくて観ることが出来なかった。
来年のサマソニやCDJに出てくれればな~と思う。
そして1位はサカナクション。
このベストアルバムは本当にサカナクションの集大成ともいえる作品で、非常に素晴らしい。
あと付録の各楽曲を解説・分類した本も楽しかった。


●楽曲単発

楽曲単発編は前回書いたノミネート日記から10曲を選んでいる。
また、公式MVがある楽曲に関しては、動画リンクも入れた。

10位:INNOSENT in FORMAL「One for you」


9位:DOTAMA「悪役」


8位:小林太郎「Jaguar」


7位:鬼「僕も中毒者 feat.BES」


6位:Yiruma「River Flows In You」


5位:竹原ピストル「オールドルーキー」


4位:THE SIXTH LIE「Hibana」


3位:The Knocks「Cinderella (Feat. Magic Man)」


2位:GADORO「クズ」


1位:amazarashi「独白」

10位は和製ゴリラズと高名なバンド。
サウンドが好き。
9位はラッパーのDOTAMA。
これぞディスの極みメガネ!と言わんばかりの曲。
8位は太郎くん。
持ち味を生かした骨太なロックチューンで好き。
7位はラッパーの鬼。
森の奥を連想させるようなトラックが好き。
6位は韓国のピアニストYirumaの作品。
「空港ピアノ」っていうBSの番組で初めて聴いてビビってきた曲。
儚いメロディが好き。
5位は竹原ピストル。
この人の言葉にも重みがある。
「積み上げてきたものと勝負しなきゃ勝てねぇよ」のところとか特に好き。
4位はTHE SIXTH LIE。
ゴールデンカムイのEDテーマで、疾走感やメロディが好き。
3位はThe Knocks。
今年日光に旅行に行った時にモロくんに紹介してもらった曲で、結構ハマった。
2位はラッパーのGADORO。今年聴いたヒップホップ系の曲の中で、この曲が一番好き。
観音クリエイションのトラックと心にささるリリックが良い。
そして今年の1位もamazarashi。
シングル曲「リビングデッド」のカップリングなんだけど、これぞamazarashi節。
もうこれは前の日記で語り倒したのでここでは語るまい。
来年の活動も楽しみにしている。新譜アルバム早く出して欲しい。


■2018年ちくぜんオブザイヤー作品

今年も上記の各部門受賞作品の中から、「今年の1本」的なものである「今年一番自分の心に残った・感動した作品」という名目で大賞(ちくぜんオブザイヤー)も勝手に設定することにした。
もちろん、ただの自己満足であり、大賞を取ったからと言ってこの日記で取り上げられるだけで他に何の恩恵もない。

注目の2018年ちくぜんオブザイヤーは……

米澤穂信『満願』に決定した。

ドラマがキッカケで買って読んだこの短編集は非常に人間臭さが出まくっていて、それを文章に落とし込めていたことに感動した。
ここ最近小説を読む時間がてれいなかったが、この作品を契機にまた少し読む量増やそうと思った。
今年の一作は米澤穂信の『満願』だ。


以上のような内容だ。
今年も沢山の楽しい作品やイベントに巡り合うことが出来た。
来年も素晴らしい作品に巡り合えるように、常にアンテナを張って観ていきたいね。

今年触れたすべての素晴らしい作品・イベントに、心からのお礼を。
そして、来年もよく生きて行こうと思う。
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