昨日から胸がざわつき、
夜になるにつれて動悸や吐き気、頭痛が激しくなっていった。
1年前の今日を思い出すと、恐怖で朝まで眠る事ができなかった。
強いお酒を飲んでみても、一層悲しみが増すだけで、何の助けにもならなかった。
それは、ちょうど1年前の今日
4月21日の事だった。
突如鳴る1本の電話。
父のただならぬ声に、
何か良からぬ事が起きたって事は、明白だった。
「えっ!?何でだよ!!どうして…いつ!?」
きっと、高齢である祖母の身に何かあったのだろうと私は考えていた。
ゆっくりと電話を切った父は、家族に向けてこう言った。
「ちょっとみんな、こっちに来い。」
母はキッチンで忙しそうにしながら、こう答えた。
「今ちょうど手が放せないから、そこで話してくれる?」
父は、こう続けた。
「いいから火を止めて、みんなこっちに来い!!」
「……………………これから俺は…………ものすごい話をする……………
かなり…………
かなり、
衝撃的な話だぞ!!
………………いいか!?
………………………………………………………………………………
M(甥)が……………………………………………………………………………………………………………
自殺した………………………………………」
「………えっ?嘘でしょ!?
今………
今、お父さんなんて言っの……………!?」
体の震えが止まらなかった。
Mとは、
隣町に住む、私と同い年のいとこの事だ。
その日から、地獄のような日々が始まった。