入院中、眠れないとつらいと言ったところ、
睡眠薬をもらいました。
最近、ちまたでは睡眠薬という言葉は聞かず
もっぱら睡眠導入剤という単語に置き換わっていたので
業界全体の動きなのかと思ったら、
病院では普通に『みんざい』と言っていました。
もしかしたらすいみんどうにゅうざい、の
略かも知れませんが、
睡眠剤の略語としてすでにあったものなので
実質的には変わりません。
でも、病院の人や、眠れない人など
睡眠剤になじみがある人はそれで伝わるでしょうが、
そんなことを考えていない人に、
いきなり『みんざい』と言って、
相手はわかるものでしょうか。
まあ、それはそれとして、薬の感想です。
あくまでわたしの体に対してのものですので
かなり個人差はあるみたいです。
寝入りに入る感じは若干急角度の気がします。
メラトニンが効いてきて、ふわっとした眠気で
気持ちよくなるのとは違って、
どこかどろっとした感じがあります。
メラトニンの眠気を、干したてのふとんの上で
横になったときの幸せな眠気とすると、
アモバンは徹夜明けで、干してもいない
じめっとしたふとんに横になって、
他にやることはあるけど寝ようかやろうか
悩んで結局寝るほうを選んでしまうときのような、
どんよりした重い眠気です。
眠りへの強制力は、それほど強く感じません。
わたしは最近、一回一時間くらいうとうとしたあと
目が覚めてそこから眠れなくなるのですが、
最初の眠りの前に飲んでも、
やっぱり一時間後に目が覚めて
そのあとはちっとも眠れませんでした。
一度寝て、二度目の眠りのために飲むのが
合っているみたいです。
途中、薬に頼るのはよくないかと
自分で寝られるように頑張ってみたものの
やっぱりあきらめて、夜遅くに飲んでしまったので
次の日の心配をしたのですが、
眠気は残りませんでした。
どうもショート系みたいです。
眠りに失敗するときは、二度目に寝られても
ぼちぼちと起きることがあるのですが、
アモバン服用後は朝まで寝続けられました。
寝起きは、普通に寝て起きたという感じです。
いつまでもだらだら眠かったりすることは
ありませんでした。
変だと思ったのは、朝の口の中です。
嘔吐した直後の後味のような、
胃の内容物がなくて胃液を吐いているときのような、
そんなえぐみが口にあるのです。
なんだろうと思ったら、それが副作用みたいです。
人によってはそれが嫌なほどの味になるようですが、
わたしは気になって舌で歯の裏などを
探っているうちに気にならなくなる程度でした。
寝るまでの間にも、特に苦味は感じませんでした。
効く感じはある薬だと思います。