直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

レビュー:24(1期)

2008年08月22日 | レビュー系



『前回までの24(トゥエンティーフォー)』
というフレーズしか知らなかった24を見てみました。

一言感想:もう笑うしかありません。

一言あらすじ:どたばた苦難劇


その他所感:
どんな話なのかを、位相をずらして書くとこんな感じです。

ある朝、『わたし』は朝食を食べ、大学へ向かいます。
でも電車に乗っている最中におなかがおかしくなります。
そういえば、ちょっとおかしいと思いながらも
すすめられるままに飲んだ牛乳はやっぱりだめだったんじゃ……。
そこでこのまま大学へいくか、途中で降りるかを悩みます。
駅で降りてもトイレはすくなく、
もしかしたらならんでいるかもしれません。
一方大学なら、大学につければトイレは多数あるので
待たされるという心配はありません。
でも逆に、大学のトイレにたどりつけないのなら、
駅のトイレによらなくてはいけませんが、
混んでいた場合の待ち時間を考えて、
待てるだけの余裕があるうちに降りなくてはいけません。
でもこの電車はせっかく乗った特別快速。
降りるのももったいないです。

けれど、おなかは催促をはじめ、額からは脂汗。
これはもう降りなきゃだめだと決心したとき――
電車が急停車。線路内に人が立ち入ったため
安全を確認するまで止まるとのことです。
泣きそうになりながらも神にいのりながら
動き出すのをまちます。
そして駅についてできるかぎり急ぎながらも
悟られないようにトイレへ。
でもトイレは掃除中。
そういえばこの時間は沿線すべてが
いやがらせのように一斉に掃除をしているのでした。

『わたし』は悩みます。
また電車を待ち、乗るのを待てる余裕はありません。
デパートでもいいのですが、
この時間だとやはり開いていません。
それならどうすれば……?
そこでなんとか思いついたのは、コンビニのトイレです。

駅前にはあるだろうと歩き出した瞬間、
うしろから声をかけられます。
あなたのために祈らせてくださいとかなんとかで
時間をとろうとしてきます。
それでも振り切って駅周辺を探し、
ようやく見つけたと思ったら前日に閉店。
さらに別のコンビニを探さなくてはならなくなりました……。


……さらにこのあと、
トイレを借りるために声をかけようとしたら
レジにいるのがかつてのクラスメイトの男の子だったり、
トイレに入ろうとしたらバナナの皮で転んでしまい、
その間に別の人に入られたり、
ようやく入ると用を足したけれど紙がなくて
どうしようか悩んだり、なんとか解決したら
こんどは水が流れなくなったり、悩んでいるあいだに
次の人が激しくドアをノックしたりと、
とにかく何かするたびにこれでもか、というくらいの
うそくさい出来事が起こります。
とにかく、主人公達をピンチにするためだけに、
くだらないことからすべて事件が起こるのです。

最初はそれでもそれなりに見ていましたが、
中盤あたりからもううんざりしてきました。
ある意味ギャグ映画みたいです。

アイスが食べたくなったのに家になく、
外に買いにいって食べていると
棒がのどをついて救急車をよぶとか、
蚊にさされたので薬を塗ろうとしたら
実は毒物で命の危機とか、そういうくだらない連鎖を
とにかくひたすら繰り返すのです。

ドラマとして細切れで見ていたら、
緊迫の連続で次回を楽しみにするのかもしれませんが、
一気に見ようとするとげんなりする、そんな感じです。


実際のところは、

事件1 大統領候補が暗殺されそう
事件2 暗殺を阻止するよう言われた、
    CIAみたいなのの一員の主役の家族が殺されそう

この二つの事件をメインにして話は進みます。

主役は大統領候補を根本的に守るために、
暗殺犯を根こそぎ捕まえようとしていますが、
家族に危険が迫ると頭がおかしくなるという
病気を抱えています。

その基盤の上、
まず主役がお偉いさんに呼ばれます。
大統領候補暗殺に、主役たちの中に
裏切り者がいるので気をつけろといわれます。
逆にそのことで、組織の中で一番怪しい行動を
とるのが主役になってしまいます。

とりあえずは裏切り者に気をつけながら
いろいろ捜査をすすめていくうちに、
お偉いさんは殺されます。
主役の家族も誘拐されます。
主役は狂い始めます。
暗殺実行部隊と犯人におどされる主役。
でもなんとか助けます。

逃がそうとした妻と娘は、
隠れながら逃げる最中にいきなり叫んで
やっぱり敵に見つかります。
それでも逃げると今度は迷子。
それでもランデブーポイントにいくと、
こんどは足場が悪くて見晴らしのいいところを
歩いて横断して引き返そうとします。
もちろん見つかって命の危険にさらされます。

出た後病院にいけば妊娠がわかり、
病院でも殺されそうになったので
隠れ家に行ったら殺されそうになり脱出し、
脱出したら車の事故で娘が死にかけ、
母親は解離性健忘でわざわざ危険な場所に戻ります。
隠れ家の中での取調べでは
夫の不倫相手と出くわして
無駄に女の争いをはじめたりします。

さらには別枠で大統領候補の
家族間のごたごたをいいだけ見させられます。
候補と息子との言い争い、
候補と娘との言い争い。
候補と妻との言い争い、
候補と資金援助者とのいざこざ。
落ち着いてきたと思うと
候補のスタッフと暗殺犯との情事があかるみに出て
また一悶着。

悶着悶着混乱混乱。
バナナで滑って転んだところにたらいが落ちてきて
思わず手をつくと落とし穴で
落ちた中の水でおぼれそうになって
浮いていた藁をつかんだら下から竹やりが延びてきて
ささって飛び上がり。
飛んだあたまがぶつかったスイッチで
壁からバネが出てきて遠くにとばされます。
そこへ車が来て跳ね飛ばされてゴミ箱にすっぽりはまる――

そんな話が楽しいですかと。


前評判を聞いていたせいか、ほんとうにがっかりしました。
主役達の考えがころころ二転三転するとか、
笑った後に気が狂ったように嫌味をいうとか、
なにが楽しいのかわからないお話しでした。

主役は敵の突撃があるとわかっていて
仲間には完全武装させるのに、
自分だけヘルメットをかぶらないとか、
いったんかわした後武装を解くとか、
基本的になにを考えているのかわかりません。

またご都合主義の極みとしては
最後の銃撃戦で主役が撃たれて殺されそうになると
敵が弾切れ。
……ああ、やっぱり。というところです。

また、ドラマでは妻の立場にある人間が
とことんバカに描かれています。
大統領候補の妻は余計なところに口を挟み、
手を回し、会話になればねちねちねちねち。
主役の妻は言動もおかしく、
基地に匿われてからはそこらへんをぶらぶら歩き、
緊迫した人々にくだらない言葉を投げかけていきます。
ほんとうに鬱陶しいです。
最後の最後まで不倫がどうの、無事がどうの、
危険だったらどうのと邪魔しかしませんでした。
ちなみに最後はひっぱってひっぱって、
主役に事件を与えるためだけに殺されます。
どうせなら妊娠したことを話し、狼狽させてから
殺したほうがダメージは大きかったと思うのですが、
脚本のミスでしょうか。

もしかすると途中で話していたのかもしれませんが、
途中からどちらも妻が出てくるシーンでは
音声を消して適当に流していたので
詳細は不明です。


ようやくなんとか見終わったのですが、
ほんっとうにくだらなくてまだるっこしくて
もどかしくていらだたしくて、
憎らしくて疲れました。

何がおもしろいのかまったくわかりません。
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