書いたあとですこし考えていたら思いつくことがあったので
追記してみます。
役回りの話です。
奥さんに娘がバカばかりといったように感じましたが、
その視点で全体を通してみると、
ほぼすべてで、まるで恨みがあるかのように
女性は悪者、厄介者といった扱いになっていました。
逆に男性は最初が悪くてもあとで何かしらフォローが入るのです。
フォローの無い完全に悪い男は4人。
主犯格3人と、途中で使い捨てで加わる、
主人公側の狙撃者です。
これには一切フォローは入りません。
この狙撃者はすごくめずらしい位置にいます。
これが実は女性だったら完璧だったのですけど。
悪かったけれど回復する男は4人。
主役(大統領から「すまなかった」と言われます)、
データ係の派遣社員(「頼れるのはあなただけ」のようなセリフ)、
主役のすぐ下あたりの男(「誤解していたようだ」のセリフ)、
最初に麻酔銃で眠らせた上司(「あの時はすいませんでした」)。
そして……よかったけれど悪くなるか、
ただ邪魔をするという役割の女性。
・裏切り者1、データ係の女性。(裏切った上に悪態を付き、
情報もださないまま死にます)
・裏切り者2、主人公の肉欲の相手。(主役の片腕とも
言うべき存在ですが、結局いちばんの裏切りものでした。
裏切り者1を殺し、主役の妻をも殺します。
端的に言うなら、『犯人はヤス』)
・やってきた嫌味ボス(主人公に「君じゃ話にならない。
直接上司と話させろ」と言われてそのまま)。
・殺人犯の妻と娘(殺されたことが今回の話の原因。
息子たちは生きていて役に立つという言葉を与えられますが
妻と娘は変な偶然で死んだままです)
・主人公の娘(夜遊び、男遊び、ドラッグにはじまり、
隠れながらの逃走中に叫ぶ、見晴らしがよくて
足場の悪いところを歩いて横断しようとする、
言えば解決する情報を黙った上に状況を掻き乱すなどします)
・主人公の妻(別居し、戻り、誘拐され、腹痛を起こし、
妊娠が発覚し、捜査官と女の争いをし、
都合よく記憶をなくし、基地内をうろつき邪魔をし、
最後まで不倫のことしか考えず、最後の最後には殺されます)
・大統領候補の娘(大統領の家族のごたごたは
彼女がレイプされたことからはじまっています)
・大統領候補の妻(大統領の家族をごたごたさせている
張本人です。最後は大統領に、「妻として仲間として
政治家を志すものとして人間としておまえはだめだ」
みたいなことを言われ、離婚してくれと言われますが、
「絶対離れず足をひっぱってでも食いついてやる」
というようなことを返します)
・大統領候補の事務スタッフ(正体は知らなかったものの、
殺人犯の一味と長々と性交渉を持ち続けました。
おとり捜査で一役買うものの、最後は暴走したということで、
その場のすべての人間を裏切り、犯人を殺すつもりで
ナイフで刺します。これについての名誉回復もありません)
こんなところでしょうか。
あくまで使えない者、裏切り者、悪者は ほぼ女性。
このお話を考えた人は、女性になにか恨みでもあったのでしょうか。
正直二期以降すら、もう見たくありません。