このまえ自動ボタン押し機を作るのに木材を切ろうとしたところ、
久しぶりに使ったのこぎりはちっとも切れませんでした。
そこで、あたらしく買ったというのこぎりに変えてみると
すいすい切れて驚きました。
なぜこんなに切れるのかと道具を比べてみたら、
わたしが最初に使っていたのは金のこで、新しく使ったのが木のこでした。
木のこと金のこのもっとも大きな差は、歯の形状にあると思います。
金のこは歯がするどくなく、浅く、歯の左右開き角度が小さいです。
線に沿って木材を切りたい場合、金のこを使うと
線そのものの上を切ることができて、とても便利です。
でも木のこは歯の左右開き角度が大きいので、
線の上を切ろうとしても周りまでえぐり切ってしまい、
線通りに切れているのかわからなくなるので、昔から使っていませんでした。
……が。今回使ったものは左右開き角度が結構小さく、
線の上を切っている感じがした上に、
かなりもりもりと切ることができて、なかなか気持ちいい使い心地でした。
オプションでついていた、円形やすり刃というのも使ってみましたが、
あれは硬いものにはいいかもしれませんが、木に対しては
金のこの使い心地とあまり変わりませんでした。
木のこの刃で切れるものは木のこで切ったほうが早い気がします。
最近いろいろおもしろそうなものも通販などにでていますし、
道具もいろいろ新しい技術で進化しているのかもしれません。
今ふと思い立ってネットで調べたところ、木のこという単語が出てきませんでした。
木にねじ込むねじが『もくねじ』。金属をとめるねじが『かなねじ』。
木を切るのこぎりが『もくノコ』。金属を切るのこぎりが『かなノコ』。
のはずだったのに、ほかの人は木のこをなんと呼んでいるのか
なぜわたしが木のこと呼んでいるのかがわからなくなりました。