最近、日本書紀や古事記を読んでいたら、
ようやくそこに何が書いてあって、
何がいいたいのかなんとなくわかるようになってきました。
わかってくると興味が出てくるのは、民謡や童話です。
たとえば桃太郎が犬・猿・雉とともに鬼を退治するというのは、
動物の話ではなく、氏族の話に見えてきます。
日本では何度も、正史が為政者によって、
都合のいいように書き直されてきましたが、
その中で歴史を奪われた一族が、自分たちの歴史の一部を
どうにかして保存しようとしてきた動きが感じられます。
それが、民謡や童話ではないかと思います。
かごめかごめの歌も、そんなものなのではないかと、
記紀を読んでいて感じました。
なんとなくですが、本来に近いものは、
かごめ かごめ
かごの中の鳥は いついつ出やる?
夜明けの晩に 鶴と亀なつべった
うしろの正面だあれ?
ではないかと感じました。
意味は、
籠目 籠目、
籠の中、
夜明けと晩という矛盾した時制の中に
『鶴』と『亀』がしまいこんだ『鳥』は
いつ、何時出られるのでしょう?
手前に見えるそれじゃなくて、その後ろにおわす、
そのかたのことですよ
というものになる気がします。
この歌、意外と、奈良時代あたりにできて
歌い継がれて来ているのではないでしょうかねえ。