直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

十六そをかみにくとをあけて の解読本

2020年02月17日 | ちょこのひとかけ


竹取物語でもっとも訳が難しいとされている、
『十六そをかみにくとをあけて』。
この解読に成功しました。

この箇所は、直前に『かまとを三重にしこめて』という
もうひとつの難しい解読箇所があったことで
解釈が失敗していたのです。

まずは『かまと』の根拠ある解読をして
意味を確定すると、
この『十六そをかみにくとをあけて』が解読できるようになります。

竹取物語千年の謎と言えるほどの内容を解読したので
ぜひ成果を見てほしいと思います。
 ↓

◆◆画像20-02-14a◆◆

『十六そをかみに~』の解読

いっぺんに述べてしまうとわかりにくくなるので
『十六そをかみにくとをあけて』の解説は二つにわけています。

↓の03巻はさらに古い神道知識などを使った解説と推定です。

◆◆画像20-02-14b◆◆

それより後の考察


結論や論理に納得できるか、
あるいは納得できないか、おかしいところはあるのか、
読んで思うところあれば教えてください。




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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Unknown)
2020-03-05 00:39:27
前にもコメントしたものですが、2、3巻も読みました。時間があきましたが感想を書きます。
結論から言うと、わたしにはとても説得力があるように思えました。「くとをあけて」の解釈は非常にスムーズで説得力がありましたし、「十六そ」の部分も前後のつながりを考えても妥当だと思えました。また解釈とは別に採用されている本文の理由なども気になっていましたが、これによって古本系統を排す理由もわかってすっきり。
これがどこまで妥当性があるのか、同時代の他の文献の用例なども追求しないと学問的には評価されないのかもしれませんが、神道関連の知識もいまのところ牽強付会には感じられず、活用したこの解釈を示すだけでも十分意義のあることに思えます。
とりあえず続きがでれば全部読むつもりです、よろしくお願いします(^^)
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Unknown (あまね)
2020-03-09 10:58:37
感想ありがとうございます。
理解できて妥当性があると思われたならよかったです。
精一杯がんばったので学術的にも認められればよかったんですけどねえ。
続きもぼちぼち推敲中です。
返信する
Unknown (DK)
2024-01-23 18:55:58
はじめまして。竹取物語を(今のところ趣味で)研究しているものです。

『誤訳が壊した竹取物語』について、既刊三巻とも興味深く拝読しました。「十六そをかみに……」の箇所はいくつかの説がある難解な箇所ですが、この本は新説を提示しており、いろいろな可能性を検討していく過程が丁寧だと感じました。「かまど」の箇所も興味深かったです。
漫画パートは一般向けへの解説だと思いますが、自分には共感できたり深く納得できる箇所があり、大変な労作だと思いました。絵柄もとても良かったです。アマイさんのキャラが好きです。

自分は独自に調査をした上で、竹取物語の古本系が流布本系と姉妹系統にあたるという説(中田[1965]、特にpp.276-279に詳しいです)を支持する立場なので、古本系にも流布本系にも互いに誤りがあると考えております(この問題については、近年断簡発見の相次ぐ第三の系統、伝後光厳天皇筆本の持つ本文も参考になります)。

ともあれ、竹取も一部の"有識者"が唱えた説が固定化してしまった上、近年は研究自体が停滞している感があり、大変残念でなりません(研究者ですら、新編全集などに頼っている気がします)。そのような中で、果敢に新説を提示されるご姿勢は大変心強く、素晴らしいと思います。自分が難読箇所についての論文を書く際には、ぜひ先行研究として引用させていただこうと思います。
この度は興味深い御著書をありがとうございました。

P.S.
1. 関連研究として、思いつくのは
・内田順子氏「『偽玉の枝作りの工房--『竹取物語』の本文と解釈』」、国語国文、1996
・飯島裕三氏「『竹取物語』「しらせ給ひたるかぎり十六そをかみにくとあけて」考」、学習院高等科紀要、2006
の各論です。特に後者はリポジトリで論文が読めますが、かなり似たテーマを扱っているので、もしまだ論文化等をご検討されているのでしたら参考になるかと思われます。ご参考までに。

2. 流布本系の本文の個人的な推しは中田[1965]分類の三類ニ種本(高松宮本、戸川本、紹巴本、尊経閣文庫本)です。何より古い写本群ですし、本文も古形をとどめており、高松宮本は安価に影印本(古典文庫の『竹取物語 古写本三種』など)が購入できます(これに対して正保版本、および版本写しの多い絵巻詞書は本文に改訂が加わっているので、論文には使えないかもしれません)。これもご参考までに。長文失礼いたしました。

参考文献
中田[1965] :中田剛直(1965)『竹取物語の研究 校異篇・解説篇』、塙書房、1965年。
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Unknown (あまね)
2024-01-25 05:49:50
丁寧にありがとうございます。
ぜひ論文を世に出して疑問を投げて欲しいです。

竹取物語のおもしろい話は、まだまだいくらでもあります。

竹取物語は古い神道にのっとって書かれているとか、
それゆえに古い神道を知らない人には解釈ができない部分があるとか、
たとえば、神道上、
求婚者五人の一人は完全にありえない人物がいるとか。

専門的な知識が必要ないものでは、
研究者がおそらく自分で全部読み直していないため、
文法間違いして意味が完全に間違っている場所があるとか、
文脈がとれていないで逆の意味にしている場所があるとか。

でも、がんばってきた研究を、出しても何の意味もない場所に
投げ捨てるのもばかばかしいと思ってやめてきましたが
意味ができるなら全部出してしまいたいところです。
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