水族館に……来てね来てね来てね！

　というわけで、サンシャインシティの
水族館に行ってきました。
親友が無料券をもらったらしいです。

　日曜に行こうと言われて、
非常に気分が重くなりました。
もしこれが車だったらどうだろうと思うと、
意外とわくわくできる気がしたので、
電車ででかけること自体がいやだったようです。
基本的にわたしは家にいれば不自由は感じないので
出かけるのが非常にめんどくさくてたまりません。
そもそもやたら疲れてるのに……。

　でもまあ、こんなことで信頼を裏切るわけにも
行かないので、でかけてみました。
なんでも本来なら1800円もするらしいです。

　まずは新宿まで出て、池袋へ。
電車の中、駅の中からすでに変なので一杯です。
うさんくさいのやらただくさいのやら、
ありえないスカート丈の子やら、
みだらなひとときを楽しみたいカップルやら。
　あちらこちらでべたべたぬちゃぬちゃ。
いちゃいちゃストロベリってんじゃないですよ。
　と思ったら、ああいうのは
わざわざ見せ付けるために来てるんだと、
普段から都心慣れしている友達が言いました。
　もう本当に不愉快です。

　水族館の中はこどもがいっぱい。
それはそれでかわいくてよかったのですが、
何かを見るという雰囲気はまるでありません。
　せっかくなのでいつか絵でも描くときに使おうと
写真でも撮ろうとしても、そこらへんでずっと
手が伸びてるとか頭があるとかで
ろくな写真も取れません。
フラッシュはたかないのがお約束というのに
ひたすらフラッシュをつかうのもいます。

　人があふれて空気は悪いし、
何も見えずにいらいらします。
人を押しのけぶつかってくる中年にもうんざりです。
　出る頃にはすっかりくたくた。
さかなもただ閉じ込められている感じで、
いちばんよかったのは入り口すぐのマイワシ。
　そんなことをぽそっと話していたら、
親友もおなじことを思ったそうです。
もうこんなのならいかなくていい、という
結論に達しました。

　聞けばダヴィンチ展もそんな感じだったそうなので、
わたしは病気でいけなくなってしまいましたが、
いけなかったのが逆によかったかもしれないと
思ったりもします。

　帰りはせっかくなので秋葉原フィーバーでも
しようと思ったものの、すでに結構足が痛くて。
池袋のビックカメラのキーボードを冷やかすだけにしました。
　都心なのでさぞや品揃えもいいかと思ったら
見本は二つだけ。狭い中で動くことも
ままならないようなものです。
　すべてにがっかりして帰ってきました。

　街中にはほんと、うんざりです。