直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
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いない人

2016年05月21日 | ちょこのひとかけ


日本の古代の話を調べていると、かなりの昔から
変に力を持つ系統は、名字と一緒に力を持ち続けて、
それぞれの地方に残り続けているというのがわかります。

ある日、父方の祖母も古代王朝があったらしい地域だとわたしが言うと、
父はおばあちゃんも昔はおもしろい名字だったと言いました。
でもどういう名字だったかは覚えていないそうです。

そういえば、おばあちゃんはいいところのお嬢さんだったと聞きましたし、
新造の変な名字でなく、古くからの珍しい名字だとしたら、
もしかしたら古代王朝の関係者の家系なのかもしれません。

わくわくしながら、数か月、
どうにか思い出せないものかともどかしく思っていたのですが、
ふと、戸籍か何かには旧姓くらい載っているのではないかと思い至りました。
そう思うと、考えてみれば親の旧姓くらい覚えておけないものかとも
考えるに至りました。

そこで、本当におばあちゃんの旧姓を覚えていないのかたずねたところ、
「なに言ってんだ」
と言われました。
「おばあちゃんは○○の家だろ」

……そういえば、そうです。
なぜかまったく思い出せませんでしたが、わたしも知っている名字です。

じゃあ前、忘れたけどおもしろい名字だと言ったのはなんなのかと訊ねたら、
そんなこと言っていないと返されました。
考えてみれば、わたしも知っている名字だったら
おもしろくもなんともないし、忘れようもありません。

では、あのおもしろいとか忘れたとかの話はなんだったのでしょうか。
あんなはっきり覚えている会話が全部夢だったとしたら、
それはそれでなんだかすごいですが、わけがわかりません。
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