ショートショート1050本を倍にしたら2100本。
1800本書いたあとに目指していた、
ショートショート2100本を書くという目標を
とりあえず達成しました。
2100本目はこんなのです。
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2100 確固たるもの
買い物に出た街で、久しぶりの知り合いの奥さんに出会った。
せっかくなので一緒に喫茶店に入り、
近況などを話し合っていると、
「あ、そういえばね、この前うちに警察の人がやってきたんだ」
彼女が言った。
「へえ、なんで?」
わたしの問いに、
「なんでも近所で小学生の女の子がいたずらされる事件が
起こったらしくて、それの容疑者だか参考人だかで
うちの息子があがったらしいのよ」
「へえ、それで、どうだったの?
たしか大学生だっけ? 息子さん」
訊ねるとほほを膨らませて答える。
「わたし、はっきり言ってやったわよ。
うちの子はそんなこと絶対しないし、
できるわけもありません、って」
「へええ、ずいぶん信頼してるんだ」
わたしが言うと、
「……って言うかね」
彼女はためいきと一緒にこぼした。
「あの子、もう二年も家に引きこもって、
一歩も家から出てないんだ」
▲▲▲▲ここまで▲▲▲▲
記念すべき一本は記念できる感じにしたかったのですが
正直なところ、言いたいことがもう無いのに
何か言おうとしているようで、
まるで校長先生の朝礼みたいな気分です。
これくらい書いたら、数としては結構行ったほうに
なるのでしょうか。