直列☆ちょこれいつ

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豆腐の語源と納豆

2021年10月30日 | ちょこのひとかけ
豆腐と納豆は漢字が逆ではないか、と言われることもある食べ物です。
でも、別に逆ではありません。
……という話です。

現代人にとって、『腐る』とは何か。
『腐る』と聞いてイメージするものは何かといえば、
食べ物がいたんで糸を引いているようなものなのでしょう。
この概念が、違うのです。

たとえば、古い言葉の『腐心する』。
これは、心をいためてぼろぼろにするような概念です。

またたとえば、心がぼろぼろになって動けないような状態を
『腐る』と言います。
「そう腐ってないで、またやってみようよ」
などと使います。

他にもたとえば、金物が腐るといえば、
サビが生えた状態ではなく、崩れてぼろぼろになった状態を表します。

つまり、『腐る』とは、
物が『変化してぼろぼろになる、ぼろぼろに崩れる』
ような状態を、本来表す言葉なのです。

やわらかいもの、崩れやすいものの代名詞のような
扱いをされる食べ物……こころあたり、ありますよね?
トウフメンタルなどと言い、
精神がソレのように崩れやすいことをあらわすもの。

……そう、豆腐です。

豆腐の現代語は、
『くさった豆』ではありません。
『ぼろぼろになりやすく、崩れる豆』です。

だから、豆腐は豆『腐』でいいのです。



では、糸引いた豆は何なのかといえば、
あれは『腐る』ではなく『あめる』と言います。

みずあめ、と言う食べ物があるでしょう?
あれは、『甘い』から『あめぇ!(飴)』になったのではなく、
ひっぱったら『糸を引く』から『あめ』と呼ばれたのです。
……たぶん。

このように、納豆は『腐って』はいません。
『あめって』いるだけです。
だから、納豆には『腐』の漢字は使えません。

では、納豆の『納』はなにかと言えば、
こちらはまだよく調べていないのでわかりません。



2021-10-30 14:04:02

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