なんだかエニウェアスクックスがいろいろ大変なことに
なっているみたいですねえ。
株価やレーティング、ゲーム自体も。
特にFF14なんてプレイするどころか
アップデートすると起動できなくなることもあるとか。
昔なんて、やるゲームに迷ったらとりあえずスクウェア、
なんてくらいスクウェアは好きだったので、
個人的にはとてもがっかりです。
なぜこんなにがっかりになったのかをすこし考えてみたところ、
なんとなく、スクウェアはゲーム製作会社じゃなくなったから
というような気がします。
むしろ、ゲームデザイン会社と販売会社になった、という感じがします。
それも、悪い意味で。
たとえばデザインというのは、パリコレクションにも似たようなものです。
デザイナーが、『こんなイカれた服作っちゃいました!』と
大々的に発表してみんなで笑いあう、アレです。
その場で一発ネタを笑う分にはいいですが、
あれを一般に売り出したところで普段着に買って着る人はいないでしょう。
そして販売というのは、羊頭狗肉の策です。
肉屋が、「この国産の立派な羊の肉が、1キロ1000円! 安いよ!」
なんて謳いながら、そこらで捕まえてきただけの
無料の犬を殺して肉にして売っていれば、
そりゃあ人件費をぬいたすべてが収入になってもうかるでしょうが、
それはいっときです。
味が悪いとわかれば、そのうちそこの肉屋で買い物をする人は
いなくなっていくでしょう。
その二つのだめっぷりを、黄金比で混ぜ合わせてくるので
このごろのスクウェアはたちが悪いです。
その最たるものが、『聖剣伝説4』です。
『聖剣伝説』というタイトルの羊頭で、
聖剣伝説のシリーズなのだと思わせて、
実際やってみるとそんなものではありません。
LVは章ごとにリセットされる、LVアップは特定の攻撃方法を
使わなければできない、やっていると3D酔いで吐く、
というただの犬の肉です。
『ドラゴンクエスト9』も、ドラゴンクエストのシリーズの
流れを汲むかと思いきや、まったくの別物。
あれならば名前に『ドラゴンクエスト』を入れる必要は
まったくなかったと思います。
ファイナルファンタジー系はもともと、
同じ名前でもシリーズごとに中身は替える、と
いわれ続けていたソフトなのでまったく気にしませんが、
ドラクエは逆にシステム周りは昔を踏襲するのが味だったと思うので
大変残念です。
『ロマンシングサガ』も、リメイクとして
『ロマンシングサガ ミンストレルソング』が出ましたが、
かつて出たもののリメイクを買おうとするのは、
昔やってまたやりたいと思う人が主流に思いますが、
そうした人たちを完全に裏切る、
かつてのイメージを踏みにじってぶち壊すような作り方でした。
あれは新規の人向けでもなく、昔を懐かしむ人向けでもなく、
誰に向けてのゲームなのかがまったくわかりませんでした。
『ドラゴンクエストソード』なんて、各マップにある
ルート3本のうちの1本が最初から最後までふさがったままという、
やる気がなかったか時間がなかったかで適当にまとめて
出したというようなうす寒くなる仕組みもすごかったです。
この点は、のちに『FF14』が店頭に出せるようなレベルでない、
アルファ版程度のものを売ってしまったらしい状況へと
引き継がれているのかもしれません。
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』も
バトルごとにすごい待ち時間があるとか、
移動が不便で時間がかかるとか、
レベルあげすらままならないとか
ユーザーのことをまったく考えていない仕様でした。
声が入っているゲームは、たしか
『声優の持っているイメージにひっぱられたくない』
というようなことを言って、へっぽこなのを使った挙句に
歌は有名人の変なものを使うので、
ゲームとしてすべてがぶちこわしです。
なんというか、スクウェアエニックスとしてゲームを出す割には、
その名前を冠するだけのクオリティが伴っていない気がします。
品質を統一する配慮は、ブランドを保持するためには
絶対に必要なものだとは思いますけれど。
それをなしに、とりあえず売れるものはそのまま売ってしまえというような
嫌な販売会社の根性が感じられるのがとても残念です。
もうスクウェアはがっかりゲームの会社と思ったほうがいい気がしてきました。