オリジナル歌7本目、『氷、とけて雫』の
歌詞とおおまかなメロディーラインが
ようやく完成しました。
これは……長かったです。
歌なら歌にかかりきりになると、
一か月まるまるつぶれてしまうので、
途中にやるべきことをいろいろはさんで、
残りの時間で組んでいったからです。
イメージは雫の落ちる音、
時期は3月あたりです。
かかった期間は、完成に近づいたところから
メモを取っていた分のみでこんなところ。
・9月30日
歌詞訂正=1時間
曲開始=1時間
・10月2日
歌詞調整+メロディ調整=2時間
・10月3日(一応完成)
歌詞調整+メロディ調整=2時間半
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備忘録的なもの。
今回の歌は、曲が作れるようになって真っ先に思った、
ボーカロイドでミュージカルみたいなものを
やってみようという、そのうちの一曲です。
物語の解決時に歌うものをイメージしました。
その状況は、主役の女の子が、
他人を拒絶していた準主役の閉じた扉を
こじあけた後、というところです。
そのため、ふたりのかけあい形式、というのだけは
決まっていたのですが、実際に内容に入ると
その歌詞にとても悩みました。
基本的に準主役が比喩文を口にして、
主役が意味を口にするという形が決まるまでも
かなりかかったのですが、
その中身をどれだけどう書くか、
どう書いてメロディーにあわせるかもあって、
キーボードを弾きながら試行錯誤の連続でした。
できたのは、以下。
★が準主役、☆が主役の歌う部分です。
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『氷、とけて雫』
-------1番------------
★静かに深く澄み切った
氷がそこにあった
誰も触れられないほどの
空気をまとい冷えていた
気高い、氷
何も求めず
かたくゆるがず
ただ凛として
-------2番------------
☆傷つき果てた女の子
彼女はそこにいた
冷たい笑いと言葉
傷つき心凍らせた
悲しい、氷
耳をふさいで
固く目を閉じ
口をつぐんだ
――だからわたしは手をのばした
-------転------------
★知りたくなかった
☆知らせたかった
★必要なかった
☆あたためたかった
-------3番------------
☆氷はとけて何になる?
流され消えるすべて
★氷はとけて春になる
めぶきとはじまりの季節
★大地はゆるみ
水に潤い
命をまもり
育むでしょう
-------転’------------
☆わたしが今まで
固めてきたもの
それを一瞬で
壊してしまった
☆★あの日のこころに
☆もう戻れない /★もうかえさない
-------終結------------
☆わたしの /★あなたの
☆★ほほにつたう
☆★それは
☆弱さ /★未来
☆★長い、冬が終わる――
☆★こおり、とけて、しずく