三国志をご存知でしょうか。
かの劉備が孔明のもとをたずね、軍師になってくれと
お願いしに行ったときに手土産としたものが、
果濡(かぬれ)というお菓子。
山型で湿っている、現代ではカヌレと書かれることが
多いお菓子の元になったものだそうです。
劉備は孔明に断られましたが、
断られるたびにこの果濡の数を増やし、
何度も足を運びました。
そして三度目。果濡が三個になったところで
孔明は劉備の軍師になることを
承諾したのだとか。
この故事を、『三果濡(さんカヌレ)』と呼びます。
現在では漢字を誤り、『三顧の礼』と書かれるできごとです。
(参照:民明書房『たくさんカヌレ』加納 礼 著)