FF10をクリアしました。
全体的な感想としては、『おもしろい方向』でした。
まず評価できるのが、FF4あたりから続く
時間が流れるバトルを中止にして、ターン制に戻したところです。
ターン制も、パーティー全員のコマンド入力をいっぺんに行うのでなく、
すばやさでターンが回ってきたひとりひとりで入力するという、
FFタクティクスなどの方式だったのもわかりやすかったです。
これによって、時間が流れるバトルでの
ターン待ちの無駄な時間がなくなってすっきりしました。
バトル中の仲間の交換が時間経過なしでできるのも
なかなかよかったです。
また、武器に攻撃力がなくなって、
能力の有無だけで選べるようになったのもよかったです。
ただ、装備品の問題は、装備だけを並び替えられないこと。
同じ装備が何個もあっても、並び替えられないため
選んだり売ったりするのが非常に面倒でした。
また、装備品のもてる個数が決まっているため、
売ったり捨てたりしなくてはいけないのに
どれを売って捨てていいのかを選ぶのも
ごちゃごちゃしていて見づらいのは嫌でした。
こういう、装備に能力をつけて、それを変更するタイプの
バトルなのですから、いっそ装備変更も
時間経過なしでつけかえさせてくれたほうが個人的にはよかったです。
キャラに能力をつけるシステムは、
ルートがいろいろ広がりすぎる上、
カーソルが思ったところにいかないのが
大変めんどくさかったです。
あのシステムは微妙でした。
武器に能力をつける改造ができるのはいいのですが、
その改造の元になるアイテムには不満が残ります。
まず、普通の手段では手に入らないアイテムが多すぎです。
手に入ったとしても、一つの改造にかかる量も多すぎます。
そのわりには、一種類のアイテムを持てる個数は99個まで。
いっぺんにためて、考えながら使うということができません。
いい装備が入るまでにアイテムをひたすらためて、
手に入った時点でみんなにつけていく、ということができないのです。
これは大きなマイナスに思いました。
ストーリーは非常にぐだぐだして、しかも暗くて
やっていてうんざりしました。
わたしはドラゴンクエストシリーズをやっていても
おつかいゲームとは思わずに楽しんでプレイできますが、
このゲームは完全におつかいゲームだと思いました。
基本線は、最初から示されます。
最終ボスも最初から出てきて、それを倒すことが目標だと言われます。
また、最終ボスは倒しても10年後に復活すると出てきます。
けれど、最終ボスを倒すには準主役が死ぬ必要があるとも言われます。
主役たちは、10年後に復活するボスをひとまず倒して死ぬために
ゲームは続くのです。
……正直なところ、思います。
『そんなの、ほっとけばいいじゃない』と。
導入がうまくいかないために、
ゲームにも入り込めず、なんだかやらされてる感ばかりを
味合わされるように思いました。
プレイしながら、どうせこういうゲームだし、
最後はなんだかんだいっても主役たちだけで
最終ボスを倒すんだろうなあとは思いますが、
ストーリーの都合上、召喚獣を手に入れさせられます。
そこでやらされるミニゲームみたいなものも、
解き方がわからない上、すごくめんどくさくて
やりながら大変いらいらしました。
ほかの人はあんなものを見て、何をどうすれば終わりになるのか
ちゃんと理解できるのでしょうか?
その他、戦闘では、開始まではFF9とは違って
待ち時間は気にならない程度なのでよかったです。
ただ、キャラによって攻撃に時間がかかるのは
待つのにいらつきました。
(ルールーの人形による直接攻撃や、
ユウナの召喚獣呼び出しシーン、攻撃特殊効果など)
声はかなりの部分で入っていますが、
特にうまいわけでもない人もいるので
入っている分だけ台無しになることもありました。
個人的にはないほうがよかったです。
マップの移動は高低さがわかりづらくて大変な部分もままありました。
また、全体マップが非常にみづらく、
結局自分がどこにいるのかが
まったくわからないものなのもマイナスでした。
最後のほうで飛空船を手に入れたあと、
行動できる範囲がすごく増えると思いきや、
着陸できる場所がほんとうに微妙で、
着陸した場所からよくわからないマップを
ひたすら歩いていかなければいけないのはとてもめんどくさかったです。
せめて要所には直接行けるようにできなかったのでしょうか。
ストーリーでいかなければいけない方向に、
ミニマップで矢印がでるのはよかったです。
FF8・FF9ときた、製作の独りよがり的な雰囲気は
だいぶ消えていたのでよかったですが、
もうすこしプレイ感を考えて欲しかったと思いました。