●レーザープリンタの後追い料金？
レーザープリンタが使えなくなったと思ったら……
さらになんかいろんなものを買えって言われたんだけど。
トナーだけ買ってりゃいいんじゃないの？
レーザープリンタはむしゃむしゃお金を食べるんだからねっ！
★ポイント
レーザープリンタはトナーを使うのは前回の通り。
でも、その行程をもう一度考えてください。
1.まず、ガラス板の上にみかんの皮を並べます。
2.その皮を針でつついて絵になるようにつぶします。
3.みかんの皮を捨てると、みかんの汁が残ります。
4.その上に紙を乗せると、みかんの汁が転写されて染み込みます。
5.それをあぶると絵が出てきます。
ずいぶん簡略化したこのモデルでも、
みかんの皮（トナー）と針（レーザー）以外に
機構を使っているのがわかるかと思います。
ガラス板、使わないみかんの皮のごみばこ、
紙をあぶるもの。こういったものは
定期交換部品などと呼ばれ、印刷の品質を保つために
定期的に交換が必要になるのです。
レーザープリンタの印刷において、
切りのいい数である60万枚。
（交換部品のよくある交換時期の公倍数です）
その値で交換部品を交換するとして、
60万超えの1枚を印刷するときまでにかかる、
某機種での定期交換部品の金額は……
27万9800円。 （2006年12月31日現在）
本体の値段じゃありません。
定期交換部品だけでこの金額がかかるのです。
また、部品は基本的にお客さんでは換えられませんので
修理関係の人を呼ぶ必要があります。
わたしは内勤でうろうろしているので
直接出ることはありませんけど、
同僚たちが出動します。
どうぞ優しくしてください。
この製品でたぶん一番お世話になる、
帯熱圧着機の交換を理想的に考えたとしても
最低５回はお世話することになるでしょう。
つまり、600001枚印刷するのには、
・定期交換部品の累計279800円に、
・５回分の出張整備料金、
・消耗品の印刷粉・廃粉箱・排気清浄膜・感光円筒、
・あと使用の紙、
・使用電気料金。
これをすべて合算し、600001で割ったものが
単枚数印刷のコストになります。
よくメーカーが一枚10円で印刷できる！ と
謳いますが、あれは単純印刷費用です。
（紙代＋印刷粉代＋感光円筒代か、
もしくは印刷粉代金のみなど）
定期交換部品がいくらかかるかは下のほうに
こっそり書いてあったりするので、
だまされないでください。
ただ、あらかじめお金を払っておけば、
一定の期間、定期交換部品が交換時期になったとき
その部品を交換してくれて、人件費もかからない、
そんなメンテナンス契約を
販売代理店やメーカーがしていることもあるので、
よく印刷するのでしたら入っていたほうがお得です。
……わあ、わたし、営業みたい。
いい整備補償に入って、通常交換代金より
安くなった部分のお金を受け取るのは
やぶさかでないですよ？
まあ、それはさておき。
レーザープリンタを使うお客さんの中には、
定期交換部品の存在すら知らない方もいますので
ご注意ください。
そして、レーザープリンタには、
何十万枚などの製品としての使用寿命がありますので
定期交換部品だけ買い足せばいくらでも使えるわけでは
ありませんので、そこも注意してください。
（実はわたしもこの仕事につくまで、
レーザープリンタはトナーだけ買い足せば
壊れるまで使えるものだと思っていました）
参考
部品算出（60万枚・某プリンタ。単位：円）
・一番転写回転筒……………2000
・二番転写回転筒……………15000 15000
・中間転写帯清掃部…………6000 6000
・帯電回転筒一式……………4000 4000 4000 4000 4000
・帯電回転筒清浄膜…………800 800 800
・帯熱圧着機…………………50000 50000 50000 50000
・排気清浄膜…………………3400
・給紙回転筒…………………1100 1100
・給紙回転筒（排出部）……1300 1300
・給紙回転筒（吸込部）……1300 1300
・給紙回転筒（引寄部）……1300 1300
＝計 279800
レーザープリンタが使えなくなったと思ったら……
さらになんかいろんなものを買えって言われたんだけど。
トナーだけ買ってりゃいいんじゃないの？
レーザープリンタはむしゃむしゃお金を食べるんだからねっ！
★ポイント
レーザープリンタはトナーを使うのは前回の通り。
でも、その行程をもう一度考えてください。
1.まず、ガラス板の上にみかんの皮を並べます。
2.その皮を針でつついて絵になるようにつぶします。
3.みかんの皮を捨てると、みかんの汁が残ります。
4.その上に紙を乗せると、みかんの汁が転写されて染み込みます。
5.それをあぶると絵が出てきます。
ずいぶん簡略化したこのモデルでも、
みかんの皮（トナー）と針（レーザー）以外に
機構を使っているのがわかるかと思います。
ガラス板、使わないみかんの皮のごみばこ、
紙をあぶるもの。こういったものは
定期交換部品などと呼ばれ、印刷の品質を保つために
定期的に交換が必要になるのです。
レーザープリンタの印刷において、
切りのいい数である60万枚。
（交換部品のよくある交換時期の公倍数です）
その値で交換部品を交換するとして、
60万超えの1枚を印刷するときまでにかかる、
某機種での定期交換部品の金額は……
27万9800円。 （2006年12月31日現在）
本体の値段じゃありません。
定期交換部品だけでこの金額がかかるのです。
また、部品は基本的にお客さんでは換えられませんので
修理関係の人を呼ぶ必要があります。
わたしは内勤でうろうろしているので
直接出ることはありませんけど、
同僚たちが出動します。
どうぞ優しくしてください。
この製品でたぶん一番お世話になる、
帯熱圧着機の交換を理想的に考えたとしても
最低５回はお世話することになるでしょう。
つまり、600001枚印刷するのには、
・定期交換部品の累計279800円に、
・５回分の出張整備料金、
・消耗品の印刷粉・廃粉箱・排気清浄膜・感光円筒、
・あと使用の紙、
・使用電気料金。
これをすべて合算し、600001で割ったものが
単枚数印刷のコストになります。
よくメーカーが一枚10円で印刷できる！ と
謳いますが、あれは単純印刷費用です。
（紙代＋印刷粉代＋感光円筒代か、
もしくは印刷粉代金のみなど）
定期交換部品がいくらかかるかは下のほうに
こっそり書いてあったりするので、
だまされないでください。
ただ、あらかじめお金を払っておけば、
一定の期間、定期交換部品が交換時期になったとき
その部品を交換してくれて、人件費もかからない、
そんなメンテナンス契約を
販売代理店やメーカーがしていることもあるので、
よく印刷するのでしたら入っていたほうがお得です。
……わあ、わたし、営業みたい。
いい整備補償に入って、通常交換代金より
安くなった部分のお金を受け取るのは
やぶさかでないですよ？
まあ、それはさておき。
レーザープリンタを使うお客さんの中には、
定期交換部品の存在すら知らない方もいますので
ご注意ください。
そして、レーザープリンタには、
何十万枚などの製品としての使用寿命がありますので
定期交換部品だけ買い足せばいくらでも使えるわけでは
ありませんので、そこも注意してください。
（実はわたしもこの仕事につくまで、
レーザープリンタはトナーだけ買い足せば
壊れるまで使えるものだと思っていました）
参考
部品算出（60万枚・某プリンタ。単位：円）
・一番転写回転筒……………2000
・二番転写回転筒……………15000 15000
・中間転写帯清掃部…………6000 6000
・帯電回転筒一式……………4000 4000 4000 4000 4000
・帯電回転筒清浄膜…………800 800 800
・帯熱圧着機…………………50000 50000 50000 50000
・排気清浄膜…………………3400
・給紙回転筒…………………1100 1100
・給紙回転筒（排出部）……1300 1300
・給紙回転筒（吸込部）……1300 1300
・給紙回転筒（引寄部）……1300 1300
＝計 279800
