液晶メモパッドつき電卓
高齢の親はスーパーでの買い物にポケット電卓を用いる。現在は写真とは異なる四則演算のみのCASIO蛍光管電卓(バイオレーター)を使っている。大きさがちょうどよいようで愛用中。
理由はオートパワーオフがないからである。現在の電卓は操作を止めて数分間経過すると電源が切れる。電卓メーカーの製品はメモリ内容は消えないものもある。ただ、計算中の場合は電源をいれると最初からやり直しになるから記憶力が低下した恒例の親には抵抗があるようである。
手帳か何かにメモをしとけばと言っても面倒くさいと立腹する。高齢になって、認知機能や体の元の絵が始まると怒りの感情が優先されるようである。そのためメモをしておけばとか覚えておけばと言うと、若い者から馬鹿にされたと思うようである。
それではと液晶メモパッド付き電卓を購入し使ってみては?と1台差し上げた。最初は興味を持って書いたり消したりしていたが、そのうち使わなくなりどこかへしまった。しまった先も忘れて今はどこにあるかわからない。
なぜ使わないかと聞いてみるとメモするのが面倒である。わざわざメモする必要がないということであった。つまり液晶メモパッド付き電卓を与えても途中の数字を書いてメモしとくという作業が億劫らしい。たとえ電卓とメモパッドがついていてもである。
ということで、蛍光管式の電卓をずっと使っている。電源が切れるという恐怖から解放されるからであろう。
スーパーに行くと電卓を使いながら買い物をしている。高齢者の姿をよく見る。電卓メーカーに提案したいことが一つ。電源が切れないポケット蛍光管式電卓を再び販売して欲しいということである。高齢者の世代はスイッチを入れて使うというのが電卓にも染み付いてるからである。
どうせならカシオミニを復活させて電池さえ入っていれば、お買い物中に電源が切れないというキャッチコピーで売り出せばまた売れるであろうと思う。お買い物は8桁もいらないから6桁の電卓でも良い。