日々是好日

12月3日(火)冷や汗の高野山ツアー

6時46分、東横インの朝食。開始時間の6時半に行ったらもう行列ができていた。部屋に持ち帰って食べた。


7時20分、ゲストが止まっているHotel the Mitsuiに到着。荷物を東京に送る時間も必要なので7時半ピックアップになっている。7時半になってもゲストは降りてこない。荷物の手続きを先に済ませておいた。7時45分にイザベラさんのワッツアップに『ロビーにいますよ』というメッセージを送ったが返事はなし。部屋に電話をかけたが応答なし。結局、お二人が3個の大きなスーツケースを持って降りてきた時は、8時を過ぎていた。イザベラさんはピックアップは9時だと思っていた、と言って、携帯に保存されている資料を見せてくれた。確かにホテル9:00になっていた。一昨日、イザベラさんに「明後日は何時?」と聞かれて「7:30」と答えた記憶があるが。どうしてこうなったのだろうか。でもそんなこと考えている暇はない。


ポイントは新今宮10時2分発の『特急こうや』に乗ること。特急の本数は少ないので、これを逃すと高野山では何もできなくなってしまう。一昨日も遅れたゲストだったので、遅れた時の時間も調べていた。大阪駅9時34分の環状線に乗れれば間に合う。急いで荷物の手続きを済ませ、タクシーを呼んだ。大阪から京都までの新快速と快速も調べていた。最終は8時38分の快速!


タクシーに乗ったのは多分8時15分ごろだった。事情を話すとドライバーさんは「多分、無理でしょうが、頑張ります」と言ってくれた。道路は空いていた。京都駅の1番便利なところで下ろしてもらい、3人で走った。お二人はそれぞれ2泊分の荷物を持ちながら。2泊分なのにリュックではなく、小型のスーツケースだった。エスカレーターやエレベーターを探している暇はない。階段を駆け上がった。状況を説明しているので、若いお二人も走ってついてきてくれた。ホームに降りると駅員さんがたまたまいた。8時43分新快速が1番早く大阪に着けると教えてくれた。8時43分の新快速までは調べていなかった。電車が来た!乗れた! 大阪には9時21分に着ける。これで大丈夫。私は汗だくだった。

ドア付近のスペースに宮城県から修学旅行で来た7〜8人の女子高生がいた。USJに行くそうだ。イザベラさんは彼女たちと仲良くなって、みんなで写真まで撮っておられた。私は周りの乗客にひたすらお辞儀。彼女たちが返答に困った質問:なぜ口に手を当てるのか。「日本語でも答えられないわ〜」と言っていた。日本女性は笑う時、なぜ口に手をあてるのかは、私が若かった時から答えられなかった“日本の不思議“の一つ。

高槻からは座れて、大阪での乗り換えもスムーズに行き、新今宮駅のコンビニでは朝食を買われた。指定券のある『特急こうや』に乗れた。やれやれ、と思ったのも束の間。ここからが今日の山場だった。高野山についてから大伽藍、金剛峯寺、奥の院の3ヶ所に行くことを資料を見せながら説明した。昼食時間も含めて4時間半しかない。しかも山内はバスになる。本数も少ない。全部、行けないかもしれないと言った。協力をお願いした。すると、イザベラさんに「予定の電車に乗れたのに、どうして3ヶ所行けないのか。おかしいではないか。Why? Why?」と迫られた。元々、無理な計画をエージェントが作ったのです、とは口が裂けても言えない。答えに窮した。また冷や汗。イザベラさん自身が、サンパウロのエージェント。下見も兼ねている。できるだけ多くの物を見たいし、体験もしたい。宿坊でのメニューは一つも逃したくないとおっしゃった。宿坊に電話して確認した。4時半から瞑想、5時半から夕食、明朝の7時から勤行、7時半から護摩祈祷になっていた。それをイザベラさんに告げて相談した。私の曖昧英語は雑談では問題ないが、真剣な話し合いの時には不十分。時にはAIに翻訳してもらいながら、行程を決めた。ケーブルの高野山駅からタクシーで高野山に入り、まず荷物を宿坊に置く。それから大伽藍と金剛峯寺に行き、3時までに宿坊に帰る。お風呂に入ってから瞑想を体験する。夕食後、7時から奥の院、ナイトツアーに自費で参加する。時間に追われてバタバタするのが嫌いなイザベラさん仕様の行程が決まった。マイセロさんは、イザベラさんが喜んでくれるなら、なんでもいいよ、という感じだった。素敵な美容整形外科医さんだった。
 
ほっと一息ついたらもう九度山駅だった。


ケーブルカーとタクシーに乗り、宿坊の『恵光院』に着いた。トイレとお風呂がついている部屋もあるので、外国人観光客に人気の宿坊。コロナ前にグループツアーのゲストたちと大伽藍の近くの宿坊に何回か泊まった。昔ながらの宿坊で、トイレもお風呂も共用。畳の部屋に小さな布団を敷いて寝た。エアコンがあったが、30度に設定しても温度が上がらず、寒さに震えながら寝たときもあった。南米から来たゲストたちは精進料理を大量に残した。でも一泊だけなら、不便で快適でない体験もいいのかなと思った。


恵光院のお庭


荷物を置いて、金剛峯寺まで歩いた。小春日和だった。お二人もご機嫌。お寺を通るたびにイザベラさんが「ここに泊まれるか?」と聞くが「わかりません」としか言いようがない。お店もあるので、イザベラさん、楽しそう。何軒か覗いていみた。漢方薬のお店では、陀羅尼助と便秘に効く薬を見せてもらったが、写真だけ素早く撮って、結局買わなかったので、お店のおばさん、怒っていた。


マイセロさんがコーヒーを飲みたいと仰るのでカフェを探した。1軒目はタバコが吸えるところだったので却下。二軒目はランチと軽食があった。お二人はカレーライス、私はぜんざいとコーヒーをいただいた。イザベラさんは完食。「日本のカレーは美味しいね」


金剛峯寺に着いた。堂内は写真撮影不可だが、お庭と台所は写真を写せる。これは蟠龍庭。雄の龍と雌の龍を花崗岩で表現している。日本最大の石庭。イザベラさん、光も計算に入れながら、色々な角度で写真撮影されていた。


蟠龍庭の裏にも小さな石庭があった。


台所。この三つのお釜で2000人分のお米が炊けるんですよ。


この後、大伽藍まで歩いて、根本大塔だけ靴を脱いで入られた。ここから宿坊まではタクシーに乗るつもりだったので、私はタクシー探しに専念。2つの会社に電話したが、どちらも車が出払っているとのことだった。


お二人が歩いて帰ってもいいと言うので、また同じ道をのんびり歩いた。寄り道しなければ20分くらいで帰れる。行きに入った梅干し屋にもう一度入り、今度はご購入。1番甘いものを選ばれた。


散歩日和だった。昼間は高野山でも暖かかった。


高野山にまで、トトロのお店があった。もうすぐ宿坊に着く。明日のことが気になったので、マイセロさんに明日の交通経路を書いたメモを見せて説明した。さっき、イザベラさんに説明しようと思い、メモを見せたがメモを写真で撮っただけで終わったので、心配だった。明日はお二人で交通機関を乗り継いで、小田原に行かれる。特に南海新今宮駅から地下鉄の動物園までの道が難しい。マイセロさんに丁寧に説明し、わからなかったら、日本語のメモを近くにいる人に見せるように言った。マイセロさんは、とても物分かりが良くて、ポイントをすぐに理解された。これで一安心。


3時10分、宿坊、恵光院に到着。奥の院のナイトツアーもネットで申し込まれた。


エージェントが作った行程では4時半に恵光院だったが、結局、3時過ぎに仕事終了。色々あったが、終わりよければ全てよし。お二人との高野山ウォーキングは楽しかった。


苅萱堂の前でバスに乗り、大阪に向かった。


そして、ケーブルカー。


各停で橋本駅に向かった。


懐かしい橋本駅。実は、コロナ中、橋本市のワクチン接種のコールセンターで、電話を受けるバイトをしていた。遠いのによく通ったものだ。


南海新今宮駅に着き、地下鉄の動物園前駅まで歩いた。歩きながら、この道、外国人では迷うだろうなと思い、何ヶ所か写真を撮った。駅の改札を出たら南出口から出ないと迷子になる。


写真と解説をつけたメールをイザベラさんのワッツアップに送ってあげた。


明日、無事に新幹線小田原駅に着けますように🙏

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